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ジャンボーグA(11) [ジャンボーグA・ドラマ2]

第33話『サンタが悪魔の鈴鳴らす』を取り上げます。
 脚本;安藤豊弘  
 特殊技術;矢島信男
 音楽;菊池俊輔
 監督;岡村 精
 怪獣デザイン;米谷佳晃

◆小学校は夏休みに入っていた。毎日寝苦しい夜が続く中、夏だというのに子供たちはサンタクロースの夢を見ていた。鐘を鳴らす音で目が覚めてみると、枕元にプレゼントが置いてある。正夢かと思い、袋を開けた子供たちは・・・。
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『隊長、昨夜から都内で、50人ほどの子供たちが行方不明になっているそうです。警察の調べでは全く手がかりがつかめず、困っているそうです』

警視庁からの応援要請がPAT本部へ届き、野村せつ子隊員が村上隊長へ報告した。
『よし、我々も調査する。行くぞ!』
『はい!』

PAT本部内のカフェで働く和也の母が、子供たちの謎の行方不明事件を聞き付けて、ナオキに声をかけた。

『今日、学校がお昼までだからご飯を食べにくるって言ってたのに、まだ来ないのよ!』
『そう言えば、もう3時だもんな・・・』

ナオキは、いつもの場所へ和也を探しにでかけた。一方、PAT本部では怪電波をキャッチし、それを追いかけていた。解析の結果、鈴のような音であることが判明した。

その頃和也(バットをもつ男児)は、友達2人と学校帰りに道草を食っていた。この付近の子供たちが行方不明になっていることは、和也の耳にも入っていた。そのウワサをしていると、前方から大きな袋をもった友達が手を振っている。
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会って話を聞くと、サンタクロースからのプレゼントだというのだ。
『鈴の音が聞こえてきたからパッと起きてみたら、これがあったのさ』

和也は「うそだろう?!」と言うが、タケシは本当だという。中身を見せてくれと頼む和也とカオリに、勿体ぶるタケシ。和也は怒ってしまい、カオリと反発してしまうのだった。

タケシはススムにだけ見せると言って、この先の踏切を渡った所で、プレゼントを開けようとしていた。和也とカオリはプレゼントの中身が気になり、そうっと隠れてその様子を見ていた。

すると遮断機が下りて、電車が通りかかってしまう。和也のいる所からでは通り過ぎる電車が邪魔になり、向こうの様子がわずかしか見えない。今タケシとススムが、袋を開けて何かを取り出している様子が見える。

また電車が来た。ゴーという電車の音で何も聞こえず、電車が通りすぎたあとにタケシとススムの姿は無く、怪獣人形が二つ置いてあるだけだった。
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『わぁぁぁ!』
しかも、サンタクロースがいきなり現れ、二体の怪獣人形を持ち去ろうとするのを、和也とカオリは目撃してしまう。

『見たな!お前達も、怪獣オモチャにしてやる!』
恐怖におびえる二人は走って逃げようとするが、サンタクロースから魔法のような掛け声をかけられた二人は、逃げようとする姿勢のまま静止してしまう。

逆回転フィルムのようにサンタクロースに引き寄せられていく二人。和也とカオリが大声で助けを求めていると、そこへナオキの運転するジャンカーがやってきた。いつもの場所へ和也を探しに来たナオキ。
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サンタクロースはナオキを見ると、呪文のような掛け声を二人にかけて3人の前から姿を消してしまった。すぐに事情を聴くナオキに、和也はワケのわからない事を言った。カオリが落ちついて説明をした。

『あのね、ススム君とタケシ君がオモチャの怪獣になっちゃったの!』
しばらくすると、和也とカオリのオデコに金色の十字架模様が浮かび上がってきた。
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PAT基地へ帰ったナオキは、和也とカオリの身の上に起こった出来事を報告した。村上隊長以下全員が、このサンタクロースの正体はグロース星人かもしれないと思った。だが、子供たちを狙った目的は、皆目見当がつかない。

『お前達はグロース星へ連れて行き、改造して怪獣にしてやる。ワハハハハ・・・』
サンタクロースはそう言って、怪獣人形にされた子供たちを見て笑った。都内で行方不明になった50人近くの子供たちは、みんな怪獣人形にされていたのだ。

和也とカオリをPAT基地へ連れてきて、オデコに描かれた金色の十字架を消そうと必死になるナオキと和也の母。だが、タオルで拭くくらいではまったく落ちない。突然、カオリが鈴の音が聞こえると言った。ナオキや和也、和也の母には、何も聞こえていなかった。

カオリにしか聞こえない鈴の音に導かれて、カオリはある場所へと向かって行く。そっとカオリの後を追って来たナオキは、カオリがサンタクロースと会うのを目撃するのだった。

ナオキは走って止めに入ろうとしたが、サンタクロースの魔法にかかって気を失ってしまう。カオリは光るボールを渡され、その光によって怪獣人形になってしまう。

行方不明の子供たちは全員、プレゼントの袋に入っていたこの光るボールマシンで、怪獣人形にされてしまっていたのだった。

小さな怪獣人形にされたカオリは、サンタクロースが担いでいる袋の中へ入れられてしまった。鈴の音が聞こえるとカオリが言っていた頃、PAT本部でも謎の電波を捉えて発信源を見極めようとしていた。

ジープに乗って発信源に到着したPAT隊員達は、そこで倒れているナオキと逃げようとするサンタクロースを発見する。隊員が発砲しようとすると、サンタクロースはこう言った。

『撃てるモノなら撃ってみろ。この袋の中には、子供たちが入っているんだぞ!』
村上隊長に介抱されたナオキは経過を隊長へ説明し、隊長からの攻撃中止の声を聞いたサンタクロースは、姿を消してしまうのだった。

依然として、和也のオデコの十字架模様は取れない。こんどは、和也の耳に鈴の音が聞こえてきた。ナオキは、和也を囮に使ってサンタクロースをおびき出そうと言い出す。

だが、和也の母は猛反対した。
『あなたが付いていながら、カオリちゃんは・・・ダメ、絶対にお断りよ!』

だが、怪獣人形にされて拉致された子供たちを取り返すために、和也の母は折れた。ジャンカーに和也を乗せて、鈴の音が聞こえる方向へ走るナオキ。そのあとをPAT隊員がジープで追いかけていく。

だが、ナオキは和也にウソの鈴の音の発生源を教えられて、ジャンカーを降りたわずかのスキに、サンタクロースは和也を怪獣人形へと変えてしまった。PAT隊員2名がサンタクロースに発砲し、弾は命中した。

だが、サンタクロースは巨大化し、グロース星人サタンゴーネに変身した。
『このサタンゴーネ、貴様らごときにヤラレはせん。この子供たちは怪獣ロボットに改造して、地球攻撃兵器に使う!』

連絡を受けた村上隊長は大型戦闘機ファイティングスターで出撃、ナオキはジャンカーで急ぎその場を脱出し、ジャンカーをツーダッシュさせた。ジャンボーグ9登場!

『この袋の中の大勢の子供たちの命は、ワシの一存で抹殺できるのだぞ!』
『今は、子供たちを助けることが先決だ・・・』
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左手に握られた子供たちの入った袋を、どうやって取り返すのか。サタンゴーネは袋の中の子供の命を盾にして、ジャンボーグ9の攻撃を封じようとしている。

ジャンボーグ9は一瞬のスキを突いて、口からスワニービームを発射、サタンゴーネをシビレさせた。倒れたサタンゴーネは、左手に持っている袋を放り出してしまう。
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(ジャンボーグ9の口から発射されるスワニービームは、口の形をしている)

袋を取り返そうと走るジャンボーグ9の足を引っかけて倒し、その間に袋を再び取り戻そうとするサタンゴーネ。だが、動きが鈍いサタンゴーネはジャンボーグ9に捕まり、袋はどちらの手にも入らず、地面に置かれたままだ。

ジャンボーグ9がミラクルフラッシャーを放ったが、決め技にはならない。戦闘が長引き、体力の限界が来たのか、フラフラのサタンゴーネ。
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最大の必殺技ダイナマイトパワーを使うために、ジャンボーグ9が全身にエネルギーを溜めている最中に、サタンゴーネは空へ飛び立ち逃げ去っていった。

ジャンボーグ9は子供たちの入った袋を両手で覆うと、復元光線を放射した。これにより、怪獣人形にされた子供たちは、全員人間に戻ることができた。新たなる敵・サタンゴーネとの戦いに闘志を燃やす、立花ナオキとPATチームだった。(つづく)
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★★★★★★★★★★★★
番組名の看板を背負った巨大ヒーロー(ジャンボーグA)が一度も出て来ず、それに代わるヒーローが敵と戦って勝ちを収めるという番組が、過去にあっただろうか。ウルトラセブンのカプセル怪獣のように、ヒーローが変身出来ない間を持たせる代理はあったが、その場合、最後はヒーローが戦って勝ちを収めた。ジャンボーグAは、極めて珍しいケースではないだろうか。

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ジャンボーグA(12) [ジャンボーグA・ドラマ2]

第38話『サイボーグ・コマンドを倒せ!』を取り上げます。
 脚本;山浦弘靖  
 特殊技術;矢島信男
 音楽;菊池俊輔
 監督;東條昭平
 怪獣デザイン;米谷佳晃

◆地球征服を企むグロース星人サタンゴーネは、次なる作戦を実行するために、母船に小型宇宙船4機を積んで地球へと接近していく。

その頃PAT本部には、新兵器が到着していた。宇宙からの侵略者を宇宙で迎え撃つために開発された新型戦闘機「ハンターQ」である。これにバモス1世、バモス2世という地上戦で威力を発揮する新兵器も、同時に投入されることになっていた。

PAT基地内のスナックにハンターQの完成図を飾っていた大羽隊員から、3つの新兵器の話を聞かされた和也は大喜びだった。何しろ自分の亡き父親が隊長をしていたPATチームが、これらの新兵器で強くなるのだから。

そんな話をしていた時、地球へ近づいて来る怪しい飛行物体をレーダーが捉えた。スナックに集まるみんなの元へ、そのことを真剣なまなざしの野村せつ子隊員が知らせにきた。

『早くも、ハンターQの活躍の時が来ましたね!』(熊井)
『よし、出動!』(隊長)

『お前達の任務は、身体に仕掛けられた恐怖の細菌時限爆弾で、東京に住む一千万の地球人を皆殺しにすることだ。さぁ行け、サイボーグ・コマンドよ!』

サタンゴーネが母船から放った4つの小型宇宙船には、一人ずつサイボーグ・コマンドが乗り組んでいた。初飛行のハンターQ は大気圏を飛び出した所で、母船と小型宇宙船4機と遭遇した。

『司令船は俺が引き受ける。熊井と大羽は、カプセルロケットの方を頼むぞ』
新型戦闘機ハンターQは、2機の戦闘機に分離して攻撃することが可能だ。子機に熊井・大羽の両隊員が乗りこむと、ジェットを噴射して親機から分離していく。
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そして、地球へ向かって行く4機の小型宇宙船を追いかけ始めた。だが、4機の小型宇宙船は、地球の大気圏へ突入していった。一番最後を飛んでいた宇宙船に、熊井が撃ったマグネット弾が命中、爆発した。
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だが、爆発の瞬間に何かが飛び出し、パラシュートで降下していった。他の3機は厚い雲間に隠れてしまい、その行方を見失ってしまう熊井と大羽。一方の村上隊長機も、母船を取り逃がしていた。

パラシュートで落下した10センチほどの大きさのカプセルを、熊井達は回収して基地へ戻ってきた。村上隊長は熊井にカプセルを開けるよう命令し、そっとツマミを回して開ける熊井。
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すると、中からピンク色のエネルギー体が飛び出し、それは空中でだんだんヒトの形になっていく。黒いサングラスに黒い背広を着た男の姿になって、空中で浮遊していた。

その男は浮遊したまま、胸元から光線銃を出して攻撃を仕掛けてきた。周りを囲んでいた隊員達はすぐに三方へ散らばると、床に着地した男へ一斉に反撃をする。囲まれている男はたちまち火だるまになり、動かなくなった。

『隊長、こいつはサイボーグですよ!・・・なんだ?この音は!』
男に一番近い物陰に隠れていたナオキが、動かなくなった男のそばへ行き、調べてから叫んだ。
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動かなくなった男から時計のような音がするのを、ナオキは聞き取っていた。危険物処理のエキスパート熊井がすぐに近づいてきて、男の体からカチカチと音のするオレンジ色の小びんを取り出すと、ボタンを押して音は止まった。

『熊井、下手に手を触れると危ない。野村君、検査の準備をしてくれ』

村上隊長が思った通り、野村隊員の検査で判明したことは、小瓶の中の物体は恐ろしい宇宙細菌であった。水槽の中の金魚50匹が、数滴の細菌で一瞬のうちに死んだ。恐らくこの小びん一つで、数百万人分の致死量があると考えられた。

小びんの時限装置を解析して、タイムリミットまであと5時間15分と判明した。
『取り逃がしたサイボーグは3人。大至急探しださないと、たいへんなことになるぞ!』(村上隊長)

これと同じ宇宙細菌爆弾が、この広い東京のどこかにあと3つあることは、ほぼ間違いないだろう。東京の人ごみの中に逃げ込んだ3人を、あと5時間以内にどうやって探し出そうというのか。

『よし。いいものを見せてやろう!』

村上隊長は窮地に陥っても、常に沈着冷静である。グロース星人が送りこんだサイボーグは宇宙金属で出来ており、それが出す特殊電波をキャッチできる特殊アンテナ「ベム」を開発していた。
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このアンテナでサイボーグたちの特殊電波をキャッチして、居所を探そうというのだ。ハンターQと同時に、地上戦用の新兵器、赤い「バモス一世」と青い「バモス二世」がすでに投入されていた。

特殊アンテナ「ベム」を積んだこの新型戦闘車両は二手に別れて、それぞれ特殊電波を追って都内の道路を片っ端から走りまわった。

今、ちょうど午前10時。ナオキは腕時計を見て、午後3時のタイムリミットを頭に刻んだ。
『よーし。やってやるぜ!』

ナオキは愛車のジャン・カーで、都内を走り回った。電波反応があったらすぐに急行できるよう、バモス1世、2世と無線で連絡を取りながら、ナオキは都内を走り回っていた。

しかし、12時を過ぎ1時を過ぎて、遂に2時になってしまった。依然反応はなく、あせるPAT隊員とナオキ。

『チキショー。東京は広すぎる!人間も多すぎる!やっぱり奴らを探し出すのは無理だ!』

短気を起こし、ナオキは運転しながら叫んでいた。アンテナを積んだハンターQで上空から捜索する村上隊長も、依然として電波をキャッチできないことに、焦りの表情を隠せない。

『ナオキ、反応があったぞ!』(熊井)
『こちら、せつ子。こちらもキャッチしたわ。現在位置、渋谷の宮益坂よ!』
『こちらもキャッチした。現在、甲州街道上空を旋回中・・・』

ジャン・カーを停車させたナオキは、この三つの情報を手掛かりに、地図上にコンパスで円を描いてみる。すると、三つの円が重なる地点が、新宿中央公園であることが判ったのだ。

『隊長。奴らがいるのは、新宿中央公園です!』

バモス1世とバモス2世は、ハンドルを新宿中央公園に向けて切った。3方向から囲むように新宿中央公園に入ったナオキ、大熊、そして野村・大羽隊員たち。

やがて、陸橋の上で、地図を見ながらなにやら話をしている黒いサングラスに黒い衣装の男3人を、ナオキも隊員たちも発見した。

ナオキと隊員たちは、3人のサイボーグたちに飛びかかっていく。混乱の中で、2人のサイボーグが車に乗りこんで逃走を図ると、PATはバモス1世(一人乗り)とバモス2世(二人乗り)に乗り込み、そのあとを追った。
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だが、サイボーグたちが乗った車は運転を誤り、公園内に止めてあったジャン・カーと接触してしまう。3人目のサイボーグと格闘中のナオキの目の前で、ジャン・カーはボンネット部分が破損して、エンジン付近からは火を噴いていた。

『あっ!ジャン・カーが・・・』

だが、それにはかまわず、ナオキはサイボーグを追いかけた。公園から出て人通りの多い商店街の中へ逃げて行くサイボーグ。雑草が伸びた造成地へ逃げ、そこに立つ壊れかけたマンション内へ、ナオキはサイボーグを追い詰めた。

一方、熊井達が追っている2人のサイボーグが乗る車は造成地へ逃げ込んだため、発砲して後輪を破壊、走れなくなって車から出てきたところを追い詰めて、とうとう2人を取り押さえた。

サイボーグ2人の体内から細菌の入った小びんを抜き取ると、サイボーグたちを銃で破壊してしまう熊井。

『隊長、サイボーグ2体をやっつけました!』
『そうか。残るは1体だけだ。ナオキの応援に行ってくれ!』

ナオキは残る1体のサイボーグを、マンションの屋上へと追い詰めていた。だが、屋上に出ると誰もいない。爆発まで、あと5分しかない。ナオキが下を見ていると、どこに隠れていたのか、サイボーグに後ろから押されて、ナオキは転落しそうになってしまう。

落ちないようにふちをつかんでいるナオキの両手を、笑いながら靴で踏みつけるサイボーグ。そこへ駆けつけてきたバモス1世とバモス2世。熊井たちは、ナオキを踏みつけているサイボーグを下から銃で狙撃した。

落下していくサイボーグ。爆発まで、あと1分程しかない。サイボーグの体内から細菌の小びんを取り出し、スイッチを切る熊井。報告を受け、熊井を労う村上隊長。
『よくやった。これで東京は救われるぞ!』
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自力でやっと這い上がったナオキは、しかしこのあと、とんでもないモノを見てしまう。倒したはずのサイボーグが突然起き上がり、巨大な怪獣ケンダウルスに変身したのだ。

熊井達が怪獣に応戦している間に、ナオキはバモス2世を借りてジャンセスナの所へ急行した。ジャン・カーは破壊されて使えない。ジャンボーグAで怪獣を倒すほかはない。
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ケンダウルスの背は光線を跳ね返す。自分が放ったハンディングフラッシャー光線を浴びて、苦しむジャンボーグA。
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熊井はジャンボーグAを援護すべく、バモス1世に乗り込むと飛行モードに切り替えた。バモス1世は、プロペラを出して飛行できるのだ。ハンターQとバモス1世のケンダウルスへのミサイル弾攻撃が、ジャンボーグAの窮地を救った。
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ジャンボーグAは態勢を立て直すと、必殺・風車でケンダウルスにとどめを刺した。ジャンボーグAの操縦席にいるナオキは、PAT隊員の前では照れくさくて言えないが、彼等と彼等の新兵器に心からの感謝と敬意を表すのだった。(つづく)


★★★★★★★★★★★★
ナレーターは、ウルトラセブンでもおなじみの浦野 光氏である。

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ジャンボーグA(13) [ジャンボーグA・ドラマ2]

第40話『大奮戦!バモス一世、バモス二世』を取り上げます。
 脚本;山浦弘靖  
 特殊技術;大木 淳
 音楽;菊池俊輔
 監督;大木 淳
 怪獣デザイン;米谷佳晃


◆ある日の夜のこと。○○県にある竜神村全体を包み込むように、真っ赤な霧が静かに降り注いだ。その霧に飲み込まれた竜神村では、人も家畜もすべてが死に絶えてしまった。
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数日後、地獄岳の山岳パトロール隊から、竜神村の異変についての調査依頼がPAT本部に来た。村上隊長は、バモス1世と2世を直ちに現地へ派遣した。その場にいて、バモスに何ができるものかと張り合うナオキは、自分もジャン・カーで竜神村へと向かうのだった。

高速道路を竜神村へ向かう赤いバモス1世と青いバモス2世。そのあとを、銀と赤のツートンカラーのジャン・カーが追って行く。
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ナオキと熊井隊員は互いにライバル意識が強く、「負けてたまるか」と現場までの道路を抜きつ抜かれつの競争が続いていた。竜神村へと続く道路は山路で、途中に渓谷を渡る橋がある。

PATの車両が竜神村へ向かっていることに感づいたサタンゴーネは、手下に命じて橋に爆弾を仕掛けさせた。そうとは知らずに、互いに張り合いながら現場へ向かって道路を疾走するPATとナオキ。

バモス1世、バモス2世、ジャン・カーの順に3台の車両は、爆弾が仕掛けられている橋に刻一刻と近づいていた。サタンゴーネの手下は、バモス1世とバモス2世が橋を通過しかかった所で、爆弾のスイッチを押した。
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大爆発して、木っ端みじんに吹き飛んでしまう橋。一番最後を走っていたナオキのジャン・カーは、それを見て急ブレーキをかけて止まった。突然のことで、声も出ないナオキ。急いで車を降りると、橋が崩落した谷底を覗き込んでPATの車両を懸命に探すナオキ。
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すると、飛行モードになったバモス1世が、プロペラを回転させて谷底から舞い上がってきた。その下には、強力な磁石に吸いつけられたバモス2世が、チェーンで吊るされて上がってくるのが見える。

途中の岩陰にいたサタンゴーネの手下たちは、上昇していくバモス2世に発見され、発砲を受けて吹き飛んでしまうのだった。

壊れた橋の先でバモス1世と2世は着陸し、再び走り出した。
『ざまぁみろナオキ。バモス1世の特技は、空を飛べることだぜ!それじゃお先に!』

橋が壊れてしまい、これ以上先へは進めなくなったナオキは、Uターンして大きく回り道をするしかなかったのである。

先に竜神村へ到着したバモス1世の熊井隊員と、バモス2世に乗りこんだ大羽・野村隊員は、早速二手に別れて、村内を調査し始めた。人っ子ひとりいない静かな村内。熊井が一軒の家へ入ると、死んでいる老婆を発見する。

突然うしろから誰かに殴られ、意識を失う熊井。大羽・野村の方も死んでいる村人を発見するが、サタンゴーネの手下たちに襲われ、捕まってしまうのだった。

野村隊員から入った通信が、言葉を発すること無く途切れてしまった。本部の村上隊長は異常を感じて、すぐに出動していくのだった。
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一方、橋が破壊されたため大きく回り道をしたジャン・カーのナオキは、途中でエンジントラブルに見舞われてしまう。なんとか修理を終え、再び竜神村へと急ぐナオキ。

先に到着したPATの3名が捕らわれたことなど露知らず、ナオキは大きく遅れて竜神村へ到着した。だが、村は死んだように静まりかえり、村人や先に到着しているはずのPATの姿がどこを探しても見つからない。

『PATのやつら、どこへいっちまったんだろう・・・おーい、熊井さーん、せつ子、大羽!』

大声で叫んでみるが、人がいる気配がまったく無い。しばらく歩いてみると、村のどこかから変な声が聞こえてくるのを耳にするナオキ。その声のする方向へ歩いていくと、ある民家の前で足が止まった。窓から中を覗いて、驚くナオキ。

『チクショー、グロース星人め。村人を怪獣のエサにしていたんだ・・・』

ナオキは、さらに驚いた。横たわっているたくさんの村人の中に、PATの三人が混ざっているのを見つけたのだ。
『せつ子!』
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野村隊員が怪獣に襲われようとしているのを見たナオキは、とっさに近くにあった棒を持って室内へ飛び込み、怪獣を殴りつけた。ナオキと怪獣が格闘しているうちにせつ子隊員は気がつき、熊井隊員、大羽隊員も気がついて目を開けた。

三人が至近距離から怪獣を銃で撃ち、怪獣がひるんでいる隙に、四人は捕らわれていた民家から逃げ出すことに成功した。騒ぎに気づいたサタンゴーネの手下たちが、後から追ってくる。
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バモス1世に乗り込んだ熊井は空から、バモス2世は走行しながら、サタンゴーネの手下たちを攻撃した。バモス1世は上空から怪獣がいた民家を攻撃し、破壊した。だが怪獣は巨大化し、怪獣スケルトンになった。

ジャン・カーへ乗り込み、エンジンをかけるナオキ。だがこの大事なときに、エンジントラブルの影響で、うまくエンジンがかからない。焦るナオキ。巨大化した怪獣スケルトンは、もうすぐそこまで来ているのだ。

ようやくエンジンがかかったジャン・カーは、スケルトンの股の下を通過して難をのがれ、ジャンボーグ9にチェンジした。
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バモス1世が空から、バモス2世が走行しながら、ジャンボーグ9の援護に回った。ところが、戦いの途中で、エンジントラブルの影響がジャンボーグ9を襲う。パワーを生み出す回路に不調をきたし、急激に動きが悪くなるジャンボーグ9。

まるでスローモーションのようにゆっくりと、もがくように体を動かすことしかできないジャンボーグ9。湖で戦うジャンボーグ9と怪獣スケルトンのそばに怪しい光が輝いて、巨大化したサタンゴーネが現れた。

『ハハハハ・・・ジャンボーグ9め、故障したな!』
『こうなったのも、俺のせいだ。バモスにつまらない対抗意識を持ったばかりに・・・』
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ナオキは、ジャンボーグ9の操縦席で後悔していた。サタンゴーネとスケルトンに挟まれ、ピンチに陥るジャンボーグ9。だが、そこへ村上隊長の乗ったハンターQが出現し、熊井のバモス1世に指示をだして、共にジャンボーグ9の援護射撃に回った。

バモス2世は水陸両用車の機能を発揮、湖面へダイブすると水面を走行しながらサタンゴーネへ発砲を始めた。バモス2世の発砲弾が、サタンゴーネの武器である杖を破壊した。

PATの新兵器、ハンターQとバモス1世が空から、バモス2世が水上から、ジャンボーグ9を援護して守り立てていく。PATの新兵器による激しい攻撃の前に、サタンゴーネとスケルトンはジャンボーグ9にとどめを刺すことが出来ずにいた。

『立て、ジャンボーグ9!立つんだ!』(村上隊長)
『PATが・・・守っていてくれる・・・PATが』(ナオキ)
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意識を失いかけていたナオキを、村上隊長の声が鼓舞していた。息を吹き返したジャンボーグ9は、スワニービームでスケルトンをシビレさせ、とどめの一撃にハンディングフラッシャーを撃った。

大爆発した怪獣スケルトンを見届けると、一気にサタンゴーネも倒そうとするナオキ。
『おのれ、ジャンボーグ9め。だが、ワシはまだ負けんぞ!・・・』

そう言い残して、飛び去っていくサタンゴーネ。危機は去った。ナオキは、ジャンボーグAや9だけでは敵に勝てないことを、改めて知った。PATのメンバーとその兵器に守られていてこそ、凶悪なグロース星人と互角に戦えるのだと。

PATに感謝するとともに、もう張り合うことなど止めて、共に戦うことを強く心に誓うナオキだった。
(つづく)


★★★★★★★★★★★★
主人公・立花ナオキを演じているのは、立花直樹氏である。ジャンボーグAは1973年に放送されているが、1970年代後半にはすでに引退をしている。ザ・カゲスターの主人公・姿 影男も演じている。

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ジャンボーグA(14) [ジャンボーグA・ドラマ2]

第41話『宇宙魔女ババラスのロボット作戦』を取り上げます。
 脚本;安藤豊弘  
 特殊技術;吉村善之
 音楽;菊池俊輔
 監督;東條昭平
 怪獣デザイン;米谷佳晃


◆秘密基地で次の作戦を練っているサタンゴーネを、聞き覚えのある声が呼んでいた。
『サタンゴーネ、サタンゴーネ!』
『誰かがワシを呼んでいるぞ・・・』

『サタンゴーネ、サタンゴーネ!』
『あの声は、ババラスだ!・・・』
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黒い装束に身を包み、杖を持った赤い目の老婆が、姿を現した。
『しばらくじゃったのう、サタンゴーネ』
『ははぁ・・・』

宇宙魔女ババラスはサタン族の長老であり、サタンゴーネの祖母であった。地球での孫の不甲斐ない戦いぶりにしびれを切らして、地球へやって来たのだ。

『それは、あまりのお言葉・・・わたくしめ、サタン家ご先祖様の名を辱めぬよう、日夜勇敢に戦っておりますぞ!』
『たわけめ!ワシの千里眼を、欺けるとでも思っておるのか!』

ババラスは、突然空中へスクリーンを作ると、サタンゴーネの送りこんだ怪獣とジャンボーグAやジャンボーグ9との戦いぶりを映し出し、負けが込んでいるその様子を見せながら叱責した。
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『これでも、ご先祖様に恥ずかしくないといえるのか!』
『ハハ、恐れ入りました・・・』

『もうお前には、任せておけぬ。サタン家の名誉にかけて、このワシがジャンボーグAとジャンボーグ9をやっつけてやるのだ!』

宇宙魔女ババラスは、ジャンボーグAとジャンボーグ9を倒すための秘策を用意していた。そして、連れてきたロボットの名を、声高に叫んだ。

『オネスト、オネスト!』
『お呼びで。ババラス様・・・』

小学校の友達が、真新しい自転車に乗っているのを見た和也は、自分も欲しくなり、母親におねだりをした。今は駄目だけど、必ず買ってあげると母親は約束をするが、すぐ欲しい和也は言うことを聞かない。そこへ、ナオキがやって来た。

義理の弟・ナオキへ、結婚指輪を売ってまで買ったジャンカーを引き合いに出して、買ってくれないくやしさを母とナオキへぶつけると、どこかへ飛び出して行ってしまう。

ナオキは、飛び出していった和也を探しながら、自転車店の前を通った時に、自分のポケットの中から出した小銭と相談するが、とても新品の自転車には手が届かない。

その頃、PAT本部を飛び出した和也は、近くの河原で流れゆく川に大きな石を投げて、水しぶきを立てる川に自分の思いをぶつけていた。
『自転車なんか、欲しくねぇや!』
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そんな和也に、声をかけて近寄ってくる女性がいた。そのきれいな女性に汚れた頬をハンカチで拭いてもらった和也は、怒りがいっぺんに収まってしまう。女性が抱えていた仔犬の名前を聞く和也。

「オネストよ」と答える女性の手元から、仔犬が突然逃げ出してしまう。仔犬を捕まえてくるからと女性に言って、和也は河原を走って仔犬を追いかけていくのだった。その様子を、怪しい笑顔で見送る赤いスカートの女性。

河原で仔犬のオネストを見つけた和也は、捕まえようとするが、仔犬は突然ロボットに姿を変えると、逆に和也に襲いかかってくるのだった。
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最初抵抗していたが、恐怖の余り気を失ってしまった和也を抱えて去って行くロボット・オネスト。その様子を見ていた女性の姿は、宇宙魔女ババラスに変わった。

お寺の境内で気がついた和也は、後ろから声をかけられ、振り向いた。そこには、さっき自分を襲ったロボットが立っていた。
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『先程は、失礼いたしました。私は、決して怪しいロボットではありません。遠い星から地球へ迷い込んだのです。身を守るためイヌに変身して、友達を探していました。信じてください。その代りに、私の出来ることなら、何でもします・・・』

和也に自分の身の上を説明して、友達になって欲しいと言うロボット・オネスト。悪いロボットではないと思った和也は、何でもするというオネストに、自分は自転車が欲しいとねだるのだった。

ロボット・オネストはマントで自分の腕を隠すと、手のひらに乗る古風な形のおもちゃの自転車を出してみせた。

乗れる自転車が欲しいんだと、ガッカリする和也。すると、後ろを向いてマントを広げると、今度は形は同じだが人が乗れる自転車を出してみせた。

和也は感激した。そして、古風な形の自転車に乗りながら上機嫌になり、このロボットと仲良くなってゆくのだった。その様子を、モニターで観ているババラスとサタンゴーネ。

『アハハハハ・・・オネストは、この子供をうまく手なずけたぞ。この子供は、PAT基地へ自由に出入りすることができるのだ・・・』

その頃、PAT基地内のスナックには、1台の中古自転車を一所懸命に磨くナオキの姿があった。和也の喜ぶ顔がみたくて、懸命に自転車を磨くナオキ。

そこへ、仔犬を連れて和也が戻ってきた。友達から預かったという仔犬を大事に抱えて帰ってきた和也に、母が後ろを指差して自転車の存在を教えた。

「中古じゃ、いやか?」と言うナオキに対し、和也は「実は、もう欲しくないんだ」と言い出す。不審に思う母とナオキの前で、突然仔犬が和也の手元から逃げ出してしまった。基地内を走って逃げて行く仔犬、それを懸命に探し回る和也。

『オネスト!・・・オネスト!』

その頃、オネストは、PAT作戦司令室に潜入していた。必死に捕まえようとする隊員たちから、キャンキャン鳴きながら逃げ回る仔犬。いち早く異状に気付いたのは、村上隊長だった。

ドアの隙間から仔犬が逃げ出した後、室内の電気を消すと、走り回った仔犬の足跡が青白く浮かびあがって消えた。隊長は、至急仔犬を捕まえるよう指示を出した。

『あの犬は、グロース星人のスパイ犬だ』

村上隊長から話を聞いたナオキは、和也を探しに出かけた。その頃、オネストと和也は、林の中で隠れていた。ナオキが探しに来たら、なんとか誤魔化して追い返そうとする和也。

『和也、あの犬はどうした?』
『友達に返したよ・・・』

『ウソをついても駄目だ。正直に言え!あの犬はな、グロース星のスパイ犬なんだ!』
『ウソだ!』

思いもよらないことをナオキから聞き、戸惑う和也。まだ近くに仔犬がいると思い、林の中を探しに行くナオキ。だが、その出端をくじく様に、強烈なパンチをナオキにお見舞いするロボット・オネスト。
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『あの犬の正体は、貴様だったのか!』
ナオキを殴り倒したロボット・オネストに、和也は「何をするんだ!」と叱るが、遂に悪魔の正体を現したロボット・オネストは、和也を人質にして逃げて行く。
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スパイ犬の正体をPAT本部へ報告し、応援要請を出した大羽と野村は、逃げて行くロボット・オネストをバモス二世で追った。ジャンカーで追いかけて、ロボット・オネストに追い着いたナオキは、格闘の末、和也を奪還することに成功した。

バモス二世から銃弾攻撃を受けたロボット・オネストは、遂に巨大化してオネストキングとなり、PATへ逆襲して来た。

『和也。お前は利用されていたことが、これでわかっただろう』
『うん・・・』

本部からハンターQが出撃してきて、オネストキングを攻撃する。その間にナオキは、和也を連れてジャンカーで脱出しようと試みたが、ジャンカーはオネストキングに蹴り飛ばされてしまう。

『あの車は、俺の命だ!』
大羽と野村の両隊員に和也を預けると、ナオキはジャンカーの近くまで走り寄るが、すでに使える状態ではなかった。

『こうなったら、ジャンボーグAだ!』
村上隊長と熊井が乗ったハンターQは2機に分離して、オネストキングを攻撃しはじめた。

ジャン・セスナに乗って戦場へ戻ってきたナオキは、ジャンボーグAに変身。
『ジャン・ファイト!』
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オネストキングは自分の左手首を飛ばして、ジャンボーグAの首をつかんだまま離さない。手首は鎖で身体とつながっており、首を絞める力を得ているのだ。
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オネストキングは鎖を引っ張りながら、ジリジリとジャンボーグAを手繰り寄せようとする。そこへ、宇宙魔女ババラスが、とどめを刺しに現れた。
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だが、ハンターQが、ジャンボーグAとオネストキングを結ぶ鎖を、切断することに成功。手首に絞める力が無くなり、反撃を開始するジャンボーグA。必殺・スクリューハリケーンを受けたオネストキングは、全身が火だるまになり、大爆発してしまう。

『ヤヤヤヤ、悔しい・・・オネストキングの仇は、必ず討ってやる!』
ババラスはそう言うと、赤い煙に姿を隠して去って行くのだった。

和也は、オネストにもらった古風な形の自転車を捨てようとする。だが、それを「もらっておけ」と、ナオキは言うのだった。だが、それを見ていたババラスは、あの自転車を利用して・・・。(つづく)


★★★★★★★★★★★★
宇宙魔女ババラスの人間態を演じたのは、ホーン・ユキという女優だ。日本人離れした顔立ちの美しい女優さんで、アメリカ人の父と日本人の母との間に生まれたハーフだという。あんな女性に、ハンカチで優しく顔を拭いてもらいたいな(^^)

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ジャンボーグA(15) [ジャンボーグA・ドラマ2]

第42話『呪い針!ババラスの逆襲(前編)』を取り上げます。
 脚本;安藤豊弘  
 特殊技術;吉村善之
 音楽;菊池俊輔
 監督;東條昭平
 怪獣デザイン;米谷佳晃

【前回までの話は・・・
サタンゴーネの祖母に当たる宇宙魔女ババラスが、地球へやって来た。ババラスは、一緒に連れてきたロボット・オネストキングをPAT基地へ出入り自由な和也に接近させ、イヌに化けてPAT基地への潜入に成功する。
しかし、村上隊長に見破られて基地から逃げ出すと、ジャンボーグAと直接対決することに。巨大化したオネストキングは一時ジャンボーグAを追い詰めたが、PATとの連携によって遂に倒されてしまう。怒りに燃えるババラスは、オネストキングが和也に残した自転車を使い、復讐戦を決意する・・・】


◆オネストキングが魔法で出した自転車を、和也は捨てる決心をする。だが、オネストキングを倒して安心したナオキは、特に不審なところも無い自転車なので、もらっておくように和也に勧めるのだった。
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空き地でオネストキングからもらった自転車に乗る和也は、上機嫌だった。ナオキはその様子を、ジャンカーの中から見ていた。

『(大声で)どうだ、グロース星人からブン取った自転車の乗り心地は!』
『うん、快適快適、最高だよ!』

その様子を見ていた宇宙魔女ババラスは、オネストが作った自転車に魔法をかけた。
『オネストの自転車を、簡単にお前達に渡してなるものか!さぁ自転車よ、戻って来い。戻って来―い!』

それまで和也の意のままに動いていた自転車は、突如和也の意志を無視して動き出した。急にバックしたかと思うと、今度はすごいスピードで前進を始め、停まってバックしたあと、ふたたびスピードを上げて前進した。
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そんなことを繰り返しながら、自転車は空へと舞い上がっていった。
『ナオキさーん、助けて!』
『和也!おい、しっかりつかまってろ!』

ナオキの目の前で、和也と自転車はどんどん高く舞い上がって、遂にその姿が見えなくなってしまった。

ナオキはすぐにPAT基地へ連絡すると、自分はジャンセスナで空の捜索を始めた。連絡を受けたPATもハンターQで捜索をしたが、和也を発見することは遂にできなかった。

野村隊員から話を聞いた和也の母は真っ青な顏になり、自分達がPAT基地にいるから狙われるのだと思うのだった。一方、自分の軽率な一言で大変な事態を招いたナオキは、心から責任を感じていた。

そんなとき、基地内のスナックに電話が入る。野村隊員が電話に出ると、声の主は和也だった。
『和也か!今、どこにいるんだ?』

野村隊員と替わったナオキに、「森の中にいるから、すぐ助けに来て」と話す和也。ナオキはすぐに、その森へとジャンカーを走らせるのだった。だが、電話の声は和也ではなく、ババラスが和也の声色をつかったものであった。

今回の標的は和也ではなく、実はナオキなのだ。サタンゴーネには、ナオキを捕らえようとするババラスの作戦が理解できない。

『あんな若造に、何故こだわるのです?』
『あれをみろ。この時計が気になる。ひょっとして、この若造がジャンボーグAと9の秘密を握っているかもしれん・・・』
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宇宙魔女ババラスは、オネストキングとの戦いの中で、ナオキの腕時計がエメラルド色に光っていた事実をつかんでいた。

ナオキの兄・立花信也の形見の腕時計には、ジャンボーグAをナオキに与えたエメラルド星人が仕掛けた秘密があった。

この腕時計が光る時、グロース星人の企みが始まることを知らせ、同時にジャンボーグA・9に変形可能であることを知らせるサインでもあるのだ。

ババラスの直感は、当たっていた。ナオキを捕らえて、ジャンボーグAと9の秘密を吐かせるつもりであった。

森へむかうナオキのジャンカーの後を、バモス一世とバモス二世が追って行く。だが、森へ呼び出されたような気がしてならない熊井隊員は、敵のワナかもしれないとナオキに忠告するのだった。

森へ続くせまい悪路を、疾走していくジャンカー。後を付いて行くバモス一世とジャンカーの車間が開いた時、横道からセダンの車が突然割り込んできた。セダン車は、邪魔をするようにゆっくりと走る。

運転席の熊井はクラクションを鳴らして急ぐよう促すが、狭い悪路で抜くこともできず、セダン車のスピードは徐々に遅くなり、遂に停車する。

ボンネットを開けて修理を始めようとするヒッピー風の男。先を急ぐ熊井は、修理の手助けをして早く終わらせようとする。だが、男はグロース星人に変身して、熊井に襲いかかってきた。
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後から来たバモス二世の大羽がその戦闘員をPATガンで撃ち、熊井は事なきを得る。このことで、ナオキがワナにかかったことを確信した熊井は、急ぎナオキを追いかけるのであった。

その頃、現場の林に到着したナオキが大声で和也を探し始めると、腕時計がエメラルド色に光った。グロース星人の企みを知らせるサインなのだが・・・と、突然ひとりの女性が写真を撮って欲しいと言って、ナオキに声をかけてきた。
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『オレは今、それどころじゃないんだ!自分で撮りなよ』
『自分で自分を取れないから、頼んでるんじゃない!ね、お願い!』

そう言われたナオキは仕方なく、女性が持っていたポラロイドカメラで写真を1枚撮った。すると今度は、女性がナオキを撮ると言い出す。1枚だけでいいからと言われ、仕方なく応じるナオキ。

顔がしかめっ面になっているナオキに、女性は優しく言う。
『ねぇそんな顏、イヤ!笑って!』
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ナオキが笑顔になった途端にシャッター音がして、レンズからキリが噴き出してナオキを襲った。ナオキは体がだるくなり、フラフラになっていく。女はナオキの首を両手で絞めながら、こうつぶやいた。

『フフフフフ・・・ジャンボーグAと9の秘密をしゃべってもらおう』
『何のことだ・・・』

『とぼけても無駄だ。そのうち薬が効いてきて、ひとりでにしゃべり出す。さぁ秘密を吐け、吐くんだ!』

薬が効き始めてフラフラなナオキに、女は襲いかかってきた。だが、ナオキは必死に抵抗しながら女の手を振りほどき、和也の居所を知っているこの女を逆に捕まえてやろうと考えた。

だが、女は忍者のように高くジャンプして、大木の枝の上に逃げてしまう。女は逃げたのではなかった。ナオキにとっての恐怖は、この後に起こるのだ・・・(つづく)


★★★★★★★★★★★★
ホーン・ユキ嬢は、本当にお美しい。こんな女性に、『ねぇそんな顏、イヤ!』なんてお願いされた日には、男はみんな骨抜きですな(笑)
この第42話は、ババラスの復讐、そして初めてナオキ自身に危険が迫るなど、見どころ満載なため、2回に分けてお送りします。

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