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レッドバロン/デビラー編・1 ブログトップ
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スーパーロボット レッドバロン(1)~ファイトレバー オン [レッドバロン/デビラー編・1]

 ぼくらの地球は美しい
 鉄面党にゃ渡せない
 平和を愛する心には
 鉄面党が許せない
 
◎元・円谷プロのメンバーで立ち上げた会社、日本現代企画が手掛けた特撮番組が、この『スーパーロボット レッドバロン』である。ウルトラマンとの差別化をするために、様々な工夫の跡が見られる。主題歌はなんと、作詞;阿久 悠、作曲;井上忠夫という昭和のヒットメーカーであった!
第1話『ロボット帝国の陰謀』を取り上げます。

脚本;上原正三
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ) 
監督;鈴木 清
特撮撮影;大岡新一

◆ロボット時代と言われる21世紀に先駆けて、「万国ロボット博覧会」が日本で開催されることになった。世界の国々の自慢のロボットたちが、次々と会場に運び込まれていく。だが、ロボットを造った各国の科学者たちが、行方不明になるという事件が起こる。

秘密捜査官SSIのメンバーである紅健(くれない けん)の兄、紅健一郎博士も、松崎博士の開発したロボットを出品するために作業を行っている最中であった。その松崎博士もヘンリー博士と共に、昨日行方不明になっていた。

事件の真相を探るため、秘密捜査官SSIと警視庁の熊野警部が、会場に密かに潜入していた。健と紅博士は行方不明の両博士の話をしていたそのとき、目の前のロボットの覆いが取れて、見たこともないロボットが出現した。

「侵略ロボット;トロイホース 製作;ロボット帝国 鉄面党」と解説板に書かれている。集まってきたSSIのメンバーと熊野警部。謎のロボットから声が響き渡り、紅健一郎博士の誘拐を宣言する。すると、仮面を被ったような鉄面党の戦闘員たちが襲ってきた。SSIのメンバー4人は、私服を一瞬にしてユニフォームに着替え、鉄面党に応戦した。

紅健も兄を守るため、私服を一瞬でユニフォームに着替えた。健は紅博士を守りながら会場を出ると車に乗せて博士を逃がす。が、鉄面党ロボット・トロイホースに捕まれて、車ごと誘拐されてしまう。会場にあった各国のロボットたちも、鉄面党のヘリコプターによって運び去られてしまう。

紅博士は鉄面党本部に連行され、そこでデビラー博士と対面する。あなたはもしや・・・。
『20年前までは博士であったが、今はロボット帝国・鉄面党の総統だ!』

紅博士はそこで、松崎博士たちがロボットの改造を黙々と行っている姿を見せられる。松崎博士たちは奴隷人間に改造されて、鉄面党のために働いているのだった。密かに造っているレッドバロンを渡せば、奴隷人間に改造はしないと言うデビラー。

4年前、紅博士の両親と弟が誘拐されて行方不明になっていた事件は、鉄面党の仕業でだったことを告げるデビラー。
『彼らは言うことを聞かなかったからな・・・』

デビラーは、紅博士をメカ人間にするよう指示を出す。紅博士の研究所へ来るように言われていた健は、行ってみて驚いた。誘拐されたはずの兄・健一郎がそこにいたのだ!しかし、首に白い包帯を巻いている。兄は健を、赤い男爵“レッドバロン”に対面させる。

『お前のために、4年間かけて造り上げたスーパーロボットだ』
操縦席に案内された健は、そこで両親と弟が鉄面党のデビラーの為に殺されたことを聞かされる。健は改めて鉄面党を倒す決意をすると、兄に操縦レバーを握るように言われる。
『最初に握ったお前の指紋を、電子頭脳が記憶する。これで、お前以外の者は操縦できない』

こうしてレッドバロンの試運転をしている所に、鉄面党のトロイホースが出現する。いきなりパンチを食らって、倒れるレッドバロン。まだ使い方が分らない紅健。
『次はどうしたらいいんだ、兄さん!』
『健、メインレバーをオートにしろ!健、ファイトレバー オン!』

やっと、互角にトロイホースと戦うレッドバロン。だが、トロイホースの右手の回転ドリルが、レッドバロンの身体に傷をつける。バロンパンチで応戦する健。トロイホースが発する破壊光線の連射を受けてピンチに陥るが、紅博士の指示で、必殺武器エレクトリッガーを頭部に受けたトロイホースは、大爆発する。

だがデビラーにとっては、この戦いはレッドバロンの性能テストに過ぎなかった。デビラーは紅博士の首に爆弾を仕掛け、言うことを聞かないと爆発するように改造を施してあった。レッドバロンを運んで来るよう、紅博士に指令を出すデビラー。

だが、紅博士は死を覚悟して、弟・健にレッドバロンを託した。
『レッドバロンを頼むぞ!鉄面党に負けるんじゃないぞ!』

紅健一郎は鉄面党につかまり、十字架にかけられ、首に埋められた爆弾が始動を始める。兄を助けようとする紅健に、侵略ロボット・ビッグバイソンが迫ろうとしていた。 (つづく)


★★★★★★★★★★★★
阿久悠・井上忠夫の主題歌もカッコイイが、何と言っても劇伴音楽がカッコイイ。ティンパニーとホルンが奏でる重厚な感じの曲が、何ともカッコイイのだ。ガッチャマンのギャラクターのテーマに、ちょっと似ている感じ。そうだ!あれもボブ佐久間氏じゃない?小林亜星氏か。
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スーパーロボット レッドバロン(2)~ファイトレバー オン [レッドバロン/デビラー編・1]

 ぼくらの地球は美しい
 鉄面党にゃ渡せない
 平和を愛する心には
 鉄面党が許せない
 
第2話『激突!バロンブレイク』を取り上げます。

脚本;上原正三
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ) 
監督;鈴木 清
特撮撮影;大岡新一

【前回までの話は・・・
紅健の兄である紅健一郎博士は鉄面党に誘拐され、総統デビラーによって奴隷人間に改造されていた。健一郎博士が造り上げた超ロボット・レッドバロンをデビラーに差し出すことを拒んだため、博士は磔にされて首に仕掛けられた時限装置が作動をはじめた・・・】


◆紅健は兄を助けだそうとするが、健の目の前で健一郎博士は自爆させられてしまう。怒りに燃える健に、だが侵略ロボット・ビッグバイソンが襲いかかろうとしていた。健はレッドバロンを無線で呼びだすと、乗り込んでビッグバイソンに戦いを挑む。だがバロンパンチも、必殺エレクトリッガーさえも歯が立たない。

SSIの秘密基地内では大郷チーフがビッグバイソンのデータを解析し、弱点を探っていた。
『健、ビッグバイソンの電子頭脳は、後頭部中央にある。正面からの攻撃ではダメだ』
『了解!後頭部を狙います』

レッドバロンは突進してきたビッグバイソンを飛び上がってかわすと、前方に倒れ込んだビッグバイソンの後頭部をめがけて、バロンミサイルを撃ち込んだ。後頭部を直撃して大爆発をおこすビッグバイソン。
『勝った。やったよ、兄さん!』

だがデビラー総統はまったく悔しがらずに、不敵に笑うのだった。両親と弟、それに兄の健一郎博士まで失った紅健は、鉄面党を必ず叩きつぶすことをSSIメンバーと共に墓前で誓った。

その帰り道に怪しい工事現場を見かけるSSI。大郷チーフの命令で、現場を赤外線フィルムで撮影するマリ。彼らは普段、仕事を持っている。マリは通信社の女性カメラマンだ。ビルの工事現場にたまたま入り込んだ子供達は、鉄面党の戦闘員を見かける。

急いで自転車刑事の熊野警部に知らせると、警部は夜中に侵入して調査しようとするが捕まってしまう。一方、撮影したネガを見て複雑なメカであることが分ると、紅健はビルの調査を買って出た。だが、それはワナであった。熊野警部が捕まっていることを知り、健は諦めて捕まる。

スキをみてレッドバロンを呼び寄せるが、無線機を取られてしまう。鉄面党が乗り込み操縦するが、作動しない。レッドバロンの操縦かんには健の指紋が記憶されており、他の者には動かすことができないのだ。それを知った鉄面党リーダーは、
『お前を奴隷人間にして、レッドバロンのパイロットにしてやる!これなら文句はあるまい』

熊野警部を開放する条件で、健は鉄面党本部へ行くと言い出す。工事中のビルの中にブラックマサイが隠されていた。パイロットのいないレッドバロンを突き倒し、町を破壊しようとするブラックマサイ。熊野警部から連絡を受けて、SSIは紅健の救出に向かった。

後ろ手に縛られて、鉄面党の車で護送されている紅健。隠し持っていたナイフで手首の縄を切ると、車から飛び降りて脱出に成功する。大郷チーフの操縦するヘリコプターが健を発見、吊り下がりハシゴにつかまりながら、健はレッドバロンのもとへ向かう。

レッドバロンに乗り込んだ健は、ブラックマサイと交戦。右肩に仕込んだモリで攻撃してくるブラックマサイ。
『健、ブラックマサイの弱点は右目だ』

大郷チーフに指示されてエレクトリッガーで右目を狙って顔は破壊されるが、身体の中から同じ顔がまた出現する。ブラックマサイはコントロールマシンで操作されているのだ。鉄面党リーダーが運転する車がそれだ。車の天井には、パラボラアンテナが回っている。

大郷チーフから、コントロールマシンを破壊するよう、SSIメンバーに指令が下る。SSIに包囲されたコントロールマシン・カーは、無茶な突っ込みをして崖から転落してしまう。これでブラックマサイは普通のロボットになり、レッドバロンの敵ではなかった。

100万馬力のバロンブレイクが、ブラックマサイを葬り去った。美しい夕陽の中、勝利したみんなの笑顔には、ほんの少しだけ平和な時が流れる。そしてレッドバロンの操縦席に、兄の面影を見る健だった。  (つづく)


★★★★★★★★★★★★
面白いことに気が付いた。オープニングテーマ曲が流れる中で表示される文字は、メインキャストは役名と共に横文字で書かれ、それ以外のゲスト出演者やスタッフは縦文字で書かれている。紅健一郎博士役の石田信之氏はゲスト出演なので、縦文字で書かれている。また、デビラー総統役の伊海田 弘氏はレギュラー出演なのに、役名無しの縦文字であった。珍しいオープニングだと思う。
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スーパーロボット レッドバロン(3)~ファイトレバー オン! [レッドバロン/デビラー編・1]

 ぼくらの地球は美しい
 鉄面党にゃ渡せない
 平和を愛する心には
 鉄面党が許せない
 
第3話『切り札はアンドロイドX』を取り上げます。

脚本;上原正三
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ) 
監督;高野宏一
特撮撮影;大岡新一

◆紅健一郎博士からレッドバロンを奪うことに失敗したデビラー総統は、世界征服の野望を遂げるためには、レッドバロンを鉄面党のものにしなければならないと考え、鉄面党の総力を挙げて造ったアンドロイドXを使って、「東京ビクトリー作戦」を展開するように女リーダーに命令を出した。

その頃、SSIのレーダーが怪電波を発する飛行物体をとらえていた。健、マリ、鉄也を使って探索していたところ、飛行物体が出現して健達に攻撃を仕掛けてきた。それは巨大ロボットの身体の一部分であり、そのロボットの正体は東南アジア連邦から出品されるはずだったアグンガルーダである。

健はアグンガルーダと戦うため、レッドバロンに出撃命令を出した。操縦席に入った健は、左手で手元のレバーを手前側に向けて引く。
『ファイトレバー オン!』

バロンパンチで先制攻撃し、バロンミサイルを撃ち込むと、アグンガルーダは身体を4つの部位、すなわち頭部、左右の腕、胸に分かれて、それぞれの部位が発射するマシンガンの連射攻撃で、レッドバロンはハチの巣のように被弾してしまう。

大郷チーフからの情報で、東京E地区から強力な怪電波が発信されていることが判明、どうやらそこからロボットを遠隔操作しているらしい。マリは発信源を突き止めるため、SSI専用武装車アイアンホークで探索を開始した。やがて、とある工事現場から怪電波が出ていることを突き止めたマリは、鉄也にその場所を連絡、大作と自転車刑事の熊野警部もそのあとを追う。

その工事現場は、アグンガルーダを遠隔操作するための鉄面党の秘密基地であった。すでにマリの侵入を察知した鉄面党基地では、工事現場のプレハブで、マリを待ち伏せしていた。マリは戦闘員たちに取り囲まれて危機一髪。そこに鉄也と大作が合流し、再び三人は鉄面党と戦いを始める。

だがどうした事か、鉄面党はその基地を放棄して逃げ出していくのだった。遠くに停めてある白い車に乗り込む女リーダーと白い背広の男。マリはそれを見かけてカメラのシャッターを切り、彼らの姿を写真に収めることに成功する。

レッドバロンはバロンミサイルを撃ち込むが、アグンガルーダは赤い煙幕を張って逃走する。敵ロボットを逃がしてしまい、残念そうにSSI基地に戻ってきた紅健。チーフから写真を見せられる健。

マリが撮った写真の1枚にある、敵の車に乗ろうとしている兄・健一郎の姿を見て、驚く健。
『アグンガルーダを遠隔操作していたわ!』
『健、おまえの兄さんは、あの時死んだんじゃなかったのか?』

健は見た。十字架に縛られた兄が自爆するのを、この目で見た。いや、そう見えた。再び兄の死をみた現場に行く健。その目の前に女が現れて、健に手紙を渡す。女は「東京ビクトリー作戦」をデビラーに命令された鉄面党のリーダーだったが、健はそのことを知らない。

「二人だけで話したい。迎えの車で来てくれ。健一郎」と、手紙には書いてあった。健は女と共に迎えの車に乗って、約束の場所へ行くことにした。心配になって後をつけていたマリが、その様子を見ていた。
『健か・・・』
『兄さん?』

それは確かに兄、健一郎だった。一瞬喜ぶ健。だが、何かが違うと感じる健。
『レッドバロンを俺に渡してくれないか。レッドバロンが無いと、おれは死刑になってしまうんだ』
『レッドバロンを渡してしまったら、何もかもおしまいなんだ!』

兄と弟の会見は、不首尾に終わる。あくまでもレッドバロンは渡さないという健。もはやこれまでと悟った鉄面党・女リーダーは、戦闘員に健を襲わせる。健が襲われているにもかかわらず、紅健一郎は女と共にその場を立ち去ってしまう。

一方、マリが後をつけていた為、健はSSIメンバーたちに助けられる。そこにアグンガルーダが出現して、SSIに襲いかかろうとしていた。レッドバロンを出撃させる健。空中戦が得意のアグンガルーダ。

本体から、頭部、左右の腕、胸を分離飛行させて、空中からマシンガン連射でレッドバロンに襲いかかってくる。そして分離していた部分をすぐに合体させると、今度は怪力で攻めてくる。地上のSSIは高射砲で応戦するが、相手の装甲はタフだ。

だが、健は気が付いた。アグンガルーダの胸の部分が分離飛行しているとき、本体の胸付近は無防備になって中が丸見えの状態なのである。そこにエレクトリッガーを撃ち込む健。大爆発をおこすアグンガルーダ。

勝利に酔う暇もなく、遠くから違うロボットが近づいてくる。日本が造った「飛龍」であった。操縦席には、紅健一郎が乗っているではないか。はたして健は、兄の乗るロボット「飛龍」とどう戦うつもりなのか。 (つづく)


★★★★★★★★★★★★
第三話のオープニングテーマからは、キャストとゲスト、スタッフの名前も、すべて横文字で統一して表示されている。やはりちょっと違和感を感じるもんね。はたして、アンドロイドXとは、何者か?

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スーパーロボット レッドバロン(4)~ファイトレバー オン! [レッドバロン/デビラー編・1]

 ぼくらの地球は美しい
 鉄面党にゃ渡せない
 平和を愛する心には
 鉄面党が許せない
 
第4話『必殺!フェニックス戦法』を取り上げます。

脚本;上原正三
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ) 
監督;高野宏一
特撮撮影;大岡新一

◆アグンガルーダに勝利した間もなく、日本が造ったロボット「飛龍」が出現した。夕陽の中に、レッドバロンと飛龍が対峙していた。しかも飛龍の操縦席には、死んだはずの兄・紅健一郎が乗っている。健は兄と対面した。確かにあれは兄だった。飛龍は、レッドバロンに攻撃をしてきた。

パンチの連打を浴びせる飛龍。必殺飛龍キックが炸裂し、成す術もなく倒れるレッドバロン。だが、兄思いの健は反撃できない。兄は鉄面党に操られていると、思いこんでいるからだ。飛龍に左腕をもぎ取られてしまったレッドバロン。飛龍はとどめを刺さずに去って行った。

格納庫に戻ったレッドバロンは、修理をして左腕は直した。だが戦闘回路に故障が生じて、戦うことができない。故障個所を発見するには、設計図で回路をチェックしていく必要があった。
『ボス、設計図なんて見たこともありません』
『そうか。兄さんは鉄面党の手に渡るのを恐れて、設計図を始末したのかもしれんな』

レッドバロンが戦闘不能になったことを知ったデビラーは、片っ端から人間をさらって、奴隷人間にする行動に出た。帰宅を急ぐサラリーマンを、愛をささやく恋人達を、家族だんらんの家庭を、鉄面党戦闘員が襲っては人をさらっていった。

自転車刑事と仲のいい小学生4人組が、鉄面党にさらわれてしまう。マイクロバスに乗せられた子供達を追う警部。だが自転車ではとても追いつかない。そこに紅健がスポーツカーで現れ、二人で追跡を開始する。今は使われていない工場に到着したマイクロバス。

子供たちはここで、1人ずつ奴隷人間に改造されようとしていた。健が乗り込んでいき、白衣を着た医者と看護婦の姿の鉄面党員を倒して、子供たちを助けだすことに成功する。だが熊野警部が捕まってしまい、脱出には失敗し万事休す。最初に奴隷人間にされることになった紅健。

ベッドに寝かされて、手術の道具を持ってくる白衣の看護婦。実はこの看護婦がマリだった。目で合図してタイミングを計り、反撃する健とマリ。SSIメンバーも到着して銃撃戦になるも、鉄面党の手から子供達を助けだすことに成功する。

レッドバロンが動かない今、SSIが出動すれば、それを倒そうと飛龍が出現することは予想できた。大郷チーフと鉄也はジープに乗って、襲い来る飛龍の攻撃をかわしながら、特殊なビデオカメラを使って色々な角度から飛龍を撮影した。

基地へ戻ってビデオカメラの映像を再生してみると、操縦者の紅健一郎が人間ではなく、アンドロイドである様子が映っていた。デビラーは紅健の兄思いの心の弱点を突いて、兄に瓜二つのアンドロイドXを造ったのだった。だが気付くのが遅く、鉄面党の思惑通り、レッドバロンは戦闘不能にされてしまった。設計図が無い今、レッドバロンはもう二度と動くことはないのだろうか。

健は、動かないレッドバロンに向かって話かける。
『兄さん。頼む、もう一度力を貸してくれ!』

すると、月光がレッドバロンに差し込んで、レッドバロンの両目から光線が出ると、その光線が設計図の場所を示したのだ。隠し金庫の中にレッドバロンの設計図があった。さぁ、これで戦闘回路の故障は修理できるぞ!

ふたたび飛龍と対戦する時が来た。相手がアンドロイドと判れば、兄の顔をしていても容赦はしない健。子供達が拉致され連れて行かれた場所の地下には、敵が要塞を建造している。地下要塞にバロンミサイルを撃ち込んで破壊しはじめると、地下から飛龍が出現した。

操縦席には、アンドロイド健一郎が乗っている。だが、もう躊躇せずに飛龍を攻撃する健。デビラーは不敵な笑い声を上げたあとに叫ぶ。
『アンドロイドXを見破って、安心するのはまだ早い。十万度の高熱に耐えてみろ!』

飛龍は、レッドバロンと組み合った態勢のまま動かない。すると、レッドバロンの両足付近の崖が開き、中からマジックハンドが出てレッドバロンの両足首をつかんで離さない。そのすぐ横の崖から火炎放射装置が出て、十万度の火炎をレッドバロンと飛龍に向けて放射し始めた。

健に脱出を促す大郷チーフ。だが脱出不可能、高熱でレッドバロンの操縦席にも熱さが襲ってきて、健は失神してしまう。すでに飛龍のボディは、高熱でドロドロに溶けて跡形もない。突然、火炎放射装置が大爆発をおこした。火炎放射装置が過熱して、装置自身の熱に耐えきれなくなったのだ。

だがレッドバロンは黒焦げになりながらも、どこも溶け落ちていなかった。スピーカーから自分の名前を呼ぶ声に気がつき、意識が戻る健。美しい夕陽を背にして立つレッドバロン。“生きている”ことを兄に感謝して、操縦席からメンバーたちに向かって手を振る健だった。 (つづく)


★★★★★★★★★★★★
フェニックス戦法というサブタイトルではあるが、炎の中からよみがえったので、火の鳥にあやかってそう呼んだようである。それから、マリの看護婦さん姿が、超かわいいっすよ!
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スーパーロボット レッドバロン(5)~ファイトレバー オン! [レッドバロン/デビラー編・1]

 ぼくらの地球は美しい
 鉄面党にゃ渡せな~あい♬
 平和を愛する心には
 鉄面党が許せなぁ~い~♬
 
第6話『レッドバロン戦斗不能』を取り上げます。

脚本;藤川桂介
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ) 
監督;外山 徹
特撮撮影;大岡新一

◆ロボット帝国を築いて日本征服を企むデビラー博士は、大野博士邸の爆破予告をしてきた。ロボット工学研究の大野グループの一員である森 英世博士邸も狙われているとみたSSIの大郷チーフは、健と鉄也を森邸に差し向けるが、すでにデビラーの部下であるサングラスの男が侵入し、森博士は人質となっていた。

それを見た健と鉄也は、抵抗できずに捕らえられてしまう。サングラスの男が、レッドバロンを呼び出すように、健に指示する。そのあと腕時計型命令装置(ブレスレット)を健から奪った男は、飛んできたレッドバロンを海底に沈めてしまおうと、海へ行くようブレスレットに向かって命令した。

だが声紋が一致しないため、命令を受け付けないレッドバロン。地上に降りたレッドバロンは、仁王立ちのまま動かない。しかたなくサングラスの男は、バイキング三世にレッドバロンを破壊させようと、ロボットを無線で呼びよせる。

操縦者のいないレッドバロンに、バイキング三世が襲いかかる。右手は巨大な剣、左手は敵の攻撃を封じる盾になっているバイキング三世。右手の剣でレッドバロンを何度も何度も切りつけるバイキング三世だったが、特殊合金バロニウムで造られたレッドバロンのボディには傷ひとつ付かない。バイキング三世は体当たりを食らわせて、レッドバロンを倒してしまう。

健に連絡を取るも、健から返ってくる答えがおかしい。大郷チーフは健と鉄也に異変があったことを悟り、援護する為にマリと大作を連れて森邸へ急行する。だが森邸の室内に入った途端、隠れていた鉄面党に3人とも捕らえられてしまう。

森博士とSSIの5人全員が捕らわれの身となって、後ろ手にロープで縛られ監禁されてしまう。時限爆弾を仕掛けたあと、悠々と森邸を去っていく鉄面党。
『我々が手を下さなくても、時限爆弾がお前達を消してくれるわ!ハハハハ』

健が、隣にいる大郷チーフのロープを噛み切ろうとする。鉄也が、マリのロープを噛み切ろうとする。だが上手くいかず、時間だけが過ぎていく。タイムリミットまで、あとわずかしかない。皆の額に汗が浮く。だが鉄面党の去った森邸に自転車刑事の熊野警部が現れ、室内で縛られている森博士とSSIの5人を発見、救出する。

ジープで、急ぎレッドバロンを助けにいく紅健。熊野警部に助けられたことを知らない鉄面党は、レッドバロンを破壊することに集中していた。最初に現場に着いた健だったが、ブレスレットが無いためレッドバロンに命令が出せない。

SSIと鉄面党戦闘員は格闘となり、熊野警部がサングラスの男と格闘の末、ブレスレットを見事に取り返す。警部がブレスレットを健に放り投げると、見事にキャッチする健。
『警部、サンキュー!』

ブレスレットに向かって健の声が響く!
『レッドバロン、来い!』

立ち上がったレッドバロンの左足にある入口から入り、エレベーターで操縦室へ向かうと、スタンバイする健。
『ファイトレバー オン!』

さぁ、バイキング三世と対決だ。ヒトで言うならノドぼとけの辺り、そこにある発射口からバロンビームを発射して、バイキング三世の右手にある剣を破壊した。強烈なパンチの一撃が、今度は左手の盾を破壊した。

もはや丘に上がったカッパのごとく、戦意喪失のバイキング三世。健は必殺のエレクトリッガーを発射、大爆発するバイキング三世。

今回は熊野警部のおかげで、事件が解決したようだものだ。
『健、神様仏様にお茶を一服差し上げなさい』

大郷自動車修理工場に顔を出した熊野警部に、笑いながらも心から感謝の意を表す大郷チーフと紅健であった。 (つづく)


★★★★★★★★★★★★
今回のマリは、いつものミニスカートではなく、パンツスーツ姿で登場。まぁ、何を着てもカワイイことに変わりはないのだが・・・。デビラーはいい所を突いてきた。レッドバロンだけでなく、操縦者の紅健を倒してしまえという指示を出していたのだ。せっかくSSIの5人全員を生け捕りにしたのに、その場ですぐ処置しなかったのは、鉄面党最大の失敗であった。

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