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ご他界された方々を偲んで【第十七回】 [偲んで]

【ご他界された特撮関係の方々を偲んで】と題して、仮面ライダー1号、2号、そしてV3にご出演されたレギュラー・準レギュラーの俳優さん、ショッカー・ゲルショッカー・デストロン怪人の声を演じた声優さんなどを中心に、ご紹介させていただきます。

今までに多くのショッカー怪人が出現しましたが、そのうち女性怪人は数える程です。その女性怪人の多くを演じられた(声の出演含む)のが、今回のこのお方です。

【第十七回】 
沼波 輝枝(ぬなみ てるえ)
2013年4月1日没(享年89)

沼波輝枝(ぬなみ・てるえ)氏は、テアトル・エコーに所属していた日本の女優、声優。本名は華子(はなこ)。父は国文学者の沼波瓊音(けいおん)、姉は歌人の沼波万里子。

《人物・エピソードなど》
東京府(現・東京都)出身。高等学校を卒業後いくつかの劇団を経て、1954年8月にテアトル・エコーに入団。仮面ライダーシリーズをはじめとする特撮番組の女怪人役を多く演じました。活動期間は、1950年代から1999年頃まで。高齢のため芸能活動を離れられてからは、趣味の山歩きと麻雀を楽しまれていたのかもしれませんね。

特撮作品の女性怪人の声を多く担当し、作品の中では高いテンションの演技、アドリブの甲高い鳴き声が強烈な印象を残します。話は少し脱線してしまいますが、昭和ライダーシリーズの女性怪人には、蜂女(はちおんな)以外にもクラゲダール、バラランガ、ドクダリアン、アリキメデス、原始タイガー(キバ一族の呪いの魔女スミロドーン)、ドクターケイト(デルザー軍団)などがあげられます。ですが、ひと目見て女性怪人と判るのは「蜂女」しかいません。
他の怪人は着ぐるみのために男女の区別が付きづらいのです。また初回登場時に女性の声でも、再生怪人で出現時には男性の声で演じられた場合もあります。そういったあらゆる意味で真の女性怪人はといえば、沼波輝枝氏が演じた「蜂女」しかいないというのがネット上でのご意見のようですね。その意見に賛成します。

2013年4月1日、埼玉県内の病院にて逝去されました。(享年89)
改めまして、故人様のご冥福をお祈りいたします(合掌)


【演じた女性怪人たちをピックアップ】
・蜂女(仮面ライダー)※スーツアクトレスや配下のショッカー戦闘員の声も担当
・クラゲダール(仮面ライダー)(セリフは男言葉)
・ドクダリアン(仮面ライダー)
・バラランガ(仮面ライダー)
・ノコギリトカゲ(仮面ライダーV3)
・キギンガー (スカイライダー)
・クチユウレイ(スカイライダー)
・ヘビンガー(スカイライダー)
・サタンドール(スーパー1)


《出演作品のうち、特撮番組》
1967年
快獣ブースカ(第34話の巫女の声)

1971年
帰ってきたウルトラマン(松本三郎の母)
仮面ライダー(蜂女の声、クラゲダールの声、ドクダリアンの声、バラランガの声)

1972年
ウルトラマンA(第31話のバクちゃんの声)
変身忍者  嵐(ドクガクノイチの鳴き声、第27話のメドーサの声、ザルバーの声)

1973年
仮面ライダーV3(ノコギリトカゲの声)

1976年
宇宙鉄人キョーダイン(デスバイキンの声)
ザ・カゲスター(蛙怪人の声、バラキュラーの声、再生蛙怪人の声、再生豹女の声)
超神ビビューン(ツンドラの声、フキケシオババの声)

1979年
仮面ライダー(スカイライダー)(キギンガーの声、クチユウレイの声、ヘビンガーの声)

1980年
仮面ライダースーパー1(サタンドールの声)


追伸
この原稿を書き終わって風呂に浸かっていたら、突然ひらめいたのが以下のようなことであった。花をモチーフにした怪人は女性怪人というイメージが付きやすいが、植物という観点でイメージした怪人では男性怪人が多い。例えば、サボテグロン、トリカブト、サラセニアン、キノコモルグといったところだ。ゲルショッカー怪人のハエトリバチはハエトリソウと蜂の合成怪人だが、食虫植物というモチーフのこの怪人も男性怪人だろう。
男性怪人が多い一番の理由は、やはり女性に比べて腕力があることだと思う。非力な怪人なんて、恰好悪いだけだ。だが近年、女性スポーツの種類が増えて、男性顔負けの激しい闘志を見せる女性たちがたくさんいる。そういう意味では、令和時代に出現する怪人たちはもっと多くの女性怪人が現れてもいいのではないだろうか。
ぜひ女性怪人の人間態に襲われてみたい・・・(笑)


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