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仮面ライダーストロンガー 1 [ライダーストロンガー・ドラマ]

第1話《おれは電気人間ストロンガー!》
原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;高橋一俊
監督;塚田正煕

〖奇械人ガンガル〗登場

【仮面ライダーストロンガー城茂は、自ら進んで改造手術を受けて電気人間となり、日本の平和と正義を守るため、世界征服を狙う悪の組織ブラックサタンを倒すべく、敢然と立ちあがった!】

◆三河湾の海を、ホバークラフトがすべるように海面を走っている。すると突然、船内に怪人と戦闘員が現れて、このホバークラフトを占領してしまうのだった。シージャックされたホバークラフトは予定のコースを逸脱すると、怪人が指示したコースを通り、とある海岸に到着した。

だが、このホバークラフトの後を、バイクに乗って追ってくる男がいた。海岸で停泊したホバークラフトから、黒ずくめで目玉のギョロリとした3名の戦闘員たちが降りてきてバイクの男を片付けてしまおうとしたが、男の姿は突然消えてしまった。

どこからか口笛の音が聞こえてくるのである。戦闘員達はあちこち振り返り探すが、口笛の主は見つからない。すると、ホバークラフトのてっぺんに立っている黄色いタートルネックシャツの男が応える。

『ここダヨ!』
『貴様は何者だ?』

『これから度々お目にかかるブラックサタンの諸君に、名を名乗っておこうか!姓はジョウ、名はシゲル!』

一方、ホバークラフト船内では、赤いマスクに赤い戦闘服を着た女性戦士が、怪人の前に姿を現していた。

『き、貴様は誰だ?』
『電波人間タックル!ブラックサタンと戦う、自由と平和の戦士!』

怪人は計画に無かったことが起こり、慌てふためいて船から姿を消してしまう。船の外で戦闘員たちを全員倒した城茂は、ホバークラフトに乗りこんできた。

『よう、どうしたい!』
『茂、奇械人が消えちゃったの…』

この二人は知り合いのようである。電波人間タックルも、後からバイクで追ってきた男・城茂も、この船がブラックサタンに狙われていることを事前に知っていたのである。

タックルに変身した岬ユリ子は、最初から車掌として乗船していたのであり、ブラックサタンが出現したのを見計らっての城茂の登場であった。

二人はブラックサタンの怪人を逃がしてしまったが、船内に落ちていたホテルの名前入りマッチを拾った城茂は、これを手掛かりに再びブラックサタンの捜索を始めるのだった。タックルもまた変身を解いて岬ユリ子に戻ると、バイクにまたがりブラックサタンを探す旅に出ていく。

城茂と岬ユリ子は、マッチに書いてあった名前のホテルに到着していた。部屋でくつろいでいたユリ子だったが、部屋の隅に置いてあった鉢植えの花から出るガスを吸って、気を失ってしまうのであった。

この指示を出した謎の紳士がいた。高級スーツに身を固めたこの男がソファに座った途端、男の顔は大きな目玉が一つあるだけの怪人になっていた。戦闘員から「タイタン様」と呼ばれるこの怪人は、指令を発した。

『何の目的で我々の邪魔をするのか…いいか、城茂から目を離すな!そして電波人間タックルも、必ず始末するフフフフ・・・』

城茂はユリ子と待ち合わせをしていたが、なかなか降りてこない。不審に思い、ユリ子の部屋へ向かう途中で、ユリ子を担いで出ていこうとするギョロ目の戦闘意たちと遭遇する。ユリ子誘拐をあきらめた戦闘員を、城茂は追いかけていく。

その先にはブラックサタンの怪人ガンガルがいた。カンガルーの様にお腹の袋から小ガンガルが顔を出しているこの怪人は、全身がスプリングのような材質で出来ていた。またあの口笛が聞こえ、戦闘員と怪人ガンガルは、そこで仮面ライダーストロンガーと遭遇する。

『おのれは、何者だ!』
『天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ。悪を倒せと俺を呼ぶ。俺の名は正義の戦士、仮面ライダーストロンガー!』

ブラックサタンを倒すために突然現れた、カブトムシの顔を持つ正義の戦士・仮面ライダーストロンガー。怪人ガンガルとストロンガーの戦いを、一つ目怪人タイタンが岩陰からじっと見ている。

タイタンは、ブラックサタンのオートバイ部隊を派遣するように指示、ライダーストロンガーは十数台のオートバイ部隊に囲まれてしまう。だが、ストロンガーは赤いオートバイ・カブトローを操って、あっという間にブラックオートバイ部隊を壊滅させてしまう。

一つ目タイタンは、毒ガスを出す鉢植えをホテル中に飾るよう、ガンガルに命令した。ホテルの近所にある温室で、赤い花を栽培している男に近づく岬ゆり子。男の目的は、赤い花をたくさん栽培し、その花の花粉を吸った人間を皆殺しにする作戦だ。

男はガンガルに変身し、ユリ子もタックルになって戦うが、ガンガルの敵ではなかった。捕えられて逆さ吊りにされてしまう岬ユリ子。城茂も、すでにガンガルの基地に潜入していた。城茂の両手にしている手袋を外すと、銀色に鈍く光るコイルのような手が現れた。

両手をこすることで変身エネルギーを得て、仮面ライダーストロンガーに変身する城茂。電気人間であるため、高圧電流を流して敵を黒焦げにすることが出来た。

戦闘員を黒焦げにするストロンガー。ガンガルは、腹から顔を出している小ガンガルをスプリングの力で飛び出させ、目に見えない速さでストロンガーにぶつけてきた。

物凄い衝撃がストロンガーの身体を襲うが、原因が何だか分からなかった。そこでビデオシグナルという機能を使って、自分の目に記憶させた映像をスロー再生してみた。すると、腹部の小ガンガルが、超スピードで頭突きをしていることが解った。

そこで、キックで小ガンガルを破壊したあと、ジャンプして勢いをつけたストロンガーは、電キックをガンガルに浴びせるのであった。ガンガルは火花を散らしたあと、爆死してしまうのだった。

仮面ライダーストロンガーと電波人間タックル。この二人が何の目的で、どうやって出現したのであろうか。その秘密が次回に明かされる。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
改めてストロンガーを見て思ったことは、城茂という男、今までの仮面ライダーに変身して来た男達とはずいぶん性格が違い、ぶっきらぼうで冷たい印象を受ける。アマゾンライダーは別として、歴代ライダー達はみな人情に篤い。

だが城茂の場合は、『快傑ズバット』的な目的を持っているため、一匹オオカミ的な性格設定がされている。岬ユリ子も同じ改造人間なのに、一緒に力を合わせようという気は無いらしく、道中、仲がよくないシーンが多い。

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仮面ライダーストロンガー 2 [ライダーストロンガー・ドラマ]

第2話《ストロンガーとタックルの秘密!》
原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;高橋一俊
監督;塚田正煕

〖奇械人オオカミン〗登場

【仮面ライダーストロンガー城茂は、自ら進んで改造手術を受けて電気人間となり、日本の平和と正義を守るため、世界征服を狙う悪の組織ブラックサタンを倒すべく、敢然と立ちあがった!】


◆伊良湖岬灯台を乗っ取るために、奇械人は灯台の監視員になりすまそうとしていた。奇械人が人間に化ける時、サタン虫というクモに似た小さな虫になって人間の耳から侵入する。今、ブラックサタンの奇械人オオカミンが、灯台監視員のヤマネに乗り移ろうとしていた。

乗り移られた人間は、耳たぶに黒い奇怪な模様が浮かび上がる。ヤマネに侵入した奇械人オオカミンは一つ目の怪人タイタンに報告すると、次の行動に移った。

ブラックサタンでは、タイタンの命令で城茂のことを調査していた。驚いたことに、ブラックサタンによって過去に改造された男であったことが判明する。しかも、自分から望んで改造手術を受けに来た大学生であった。

城茂は、城南大学のアメリカンフットボール部キャプテンだった時、自分からブラックサタンの基地に乗りこんで改造されに来た。改造手術を担当する医師に、生来孤独の身の上で地位も金も無く、世界一強くなって悪事を働いてみたいと、理由を述べるのであった。

改造人間適応テストに合格した頑強な身体と精神を持つ男、城茂。二人の医師による改造人間手術は成功し、カブトムシの強力な力を植え付け、内臓の代わりに超小型発電所をセットした改造人間、ストロンガーが誕生した。

両手にはめた手袋の下にある発電コイルを接触させることで、改造電気人間ストロンガーに変身するのだ。
『さあ、大首領にご報告だ』

赤いランプが点滅しているブラックサタンのマークから、大首領の声が響く。
『ブラックサタンの命令は、いかなる理由があろうとも、全力を尽くして実行することを誓え!城茂、宣誓を!』

奇械人として大首領に忠誠を誓う宣誓式で、城茂はしかし大笑いしてしまう。右手を長髪で隠れた後頭部に回して、そこに取り付けてあった自己催眠装置を外して見せた。これを付けていたおかげで、脳改造は免れることができたと、大声で語る城茂。

正しい思考のできる正義の戦士が、ここに誕生していた。城茂の本当の目的、それは奇械人の改造手術の失敗で殺された親友・沼田五郎の復讐のため、そして全世界の敵であるブラックサタンを倒すため、自ら改造手術を受ける決意をしたのであった。

『改造電気人間、初めての腕だめしといくか!』
城茂は両手袋を外すと、両手の指先を右方向に向け、そのまま円を描くように左方向に両腕を回した。

そして右腕を素早く引いて、左上方に伸びたまま止まっている左腕に数回こする様に手をクロスさせると、コイルの手と腹部にあるベルトが火花を散らした。
『変身‥‥ストロンガー!』

『これが、ストロンガーの姿か‥‥』
自分の姿を見ながら、そうつぶやく城茂。緑色の大きな目と赤い大きなツノ、肩から胸にかけてアメリカンフットボール選手のような頑強そうな身体、胸にはSの文字が刻まれている改造人間に変身していた。

城茂は自分を改造した手術用設備を破壊して、この秘密基地から急いで脱出を試みる。逃げる途中で、ベッドにくくりつけられている女性を発見したストロンガー。
『さぁ、逃げるんだ!』

助けられた女性は「岬ゆり子」と名乗り、ブラックサタンを激しく憎悪して一緒に奴らと戦いましょうとストロンガーに話かけた。だがストロンガーは「女では無理だ」と言って、ゆり子の誘いを断った。

改造人間は自分一人で十分だと考えた城茂だったが、岬ゆり子はその場で改造された自分、【電波人間タックル】の姿をストロンガーに見せるのだった。

こうして城茂と岬ゆり子は出会い、ブラックサタンのあるところ必ず出現して、その悪事を潰していくために全力を尽くすのであった。

オオカミンの悪事は、伊良湖岬の灯台を乗っ取り、その沖を通るタンカーを爆破して重油を流出させ、海洋汚染をすることであった。ゆり子は、城茂に言われて、この灯台を見張っていた。すると、オオカミンが乗り移った灯台監視員ヤマネのもとに、娘のマリが手弁当を届けに来た。

だがマリは子供の勘で、目の前にいる父が本当の父で無いことを見抜いて、男から逃げようとした。その様子を監視していたゆり子は、ヤマネの前に現れて行く手をさえぎるのだった。
『待ちなさい。いくら化けても、実の娘の目は誤魔化せないことよ!』

正体を見破ったゆり子はタックルに変身してマリを救うが、ヤマネもオオカミンに変身すると、タックルは一蹴されてしまう。娘のマリは人質に取られ、タックルは断崖からつき落とされてしまう。

その時、口笛の音と共に城茂が現れ、手袋を外して両手のコイルを激しく接触させて、ストロンガーに変身した。
『変身・・・ストロンガー!天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ。悪を倒せと俺を呼ぶ。俺は正義の戦士、仮面ライダーストロンガー!』

タックルとマリを助けだしたストロンガーは、オオカミンの左手から発射されるミサイル弾をかわすと、パンチを一発オオカミンの顔面にヒットさせた。その瞬間にオオカミンの全身に電流が流れ、火花が散った。

ひるんだオオカミンに必殺の「ストロンガー電キック」がヒットし、叫び声をあげてオオカミンは大爆発してしまう。

伊良湖岬の爽やかな風に吹かれ、マリを助けたストロンガーの白いマフラーと、タックルの黄色いマフラーが風になびいていた。

怪人オオカミンから解放されたヤマネは、意識を失って倒れていた。城茂はヤマネの身体をゆすりながら、声をかけた。やっと気が付くヤマネを一目見たマリは、本当の父であることが判り、抱き着いて甘えるのであった。『私は、どうしてここに・・・』
『実は、ブラックサ・・・』

と言いかけたゆり子に、「言うな」と肩を叩いて合図する城茂。
『良かった、無事で!』
ゆり子はそう言って、城茂とともに笑顔で去っていくのであった。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
第一話は大抵の場合、ヒーロー誕生理由のドラマで始まることが多いが、ストロンガーではそうせずに、悪の軍団に戦いを挑んでいくヒーローの姿で始まる。ウルトラセブンでは、セブン=モロボシ・ダンの誕生秘話は第17話で語られる。ストロンガーとタックルの誕生秘話は、第2話で語られた。
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仮面ライダーストロンガー 3 [ライダーストロンガー・ドラマ]

第4話《悪魔のオートバイ暴走作戦!》
原作;石ノ森章太郎
脚本;松岡清治
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;高橋一俊
監督;折田 至

〖奇械人ゴロンガメ〗登場

【仮面ライダーストロンガー城茂は、自ら進んで改造手術を受けて電気人間となり、日本の平和と正義を守るため、世界征服を狙う悪の組織ブラックサタンを倒すべく、敢然と立ちあがった!】

◆立花藤兵衛は、優勝できるオートバイレーサーを育てるという自分の夢を叶えるため、ジープに乗って全国を走り回っていた。サソリ奇械人と城茂、岬ゆり子が戦っていた時に、藤兵衛はこの二人と接近遭遇していた。そして・・・。

黒いバラの花を描いた銀色のヘルメットを被って暴走行為をしているオートバイの4人組がいた。仕事中のトラックや、恋人を乗せた乗用車の周りを囲んで道を塞ぎ、嫌がらせをしては交通事故を起こさせているこの暴走グループ。

ブラックサタンの一つ目タイタンが仕掛けた、交通事故を多発させる作戦であった。この暴走グループのリーダーには奇械人ゴロンガメが乗り移っていて、他の3人を操っていたのだ。このグループの為に幼稚園の送迎バスも事故に遭い、乗っていた十数人の子供達は大怪我を負ってしまうのだった。

だが、そうとは知らない立花藤兵衛はあの暴走グループを見かけて、自分の夢を叶えるような腕のある男をこのグループから探し出そうとする。しかし、話をしに近づいた藤兵衛は、4人の若者たちに殴る・蹴るの暴力行為を受けてしまう。

だが、それを助けたのは、岬ゆり子だった。ゆり子はこの4人を簡単に料理してしまい、彼らは逃げ出していく。だが、助けられた立花藤兵衛はゆり子に礼を言うどころか、逆に文句をいうのだった。
『こら、なんだって余計なことをしてくれるんだ!』

やつらを立派なオートバイ乗りに鍛え上げようとしていたと言って、藤兵衛は自分のジープを置いて、ゆり子のバイクに乗って奴らの後を追って行くのだった。だが、藤兵衛の目の前で4人は消えてしまう。

立ち止まって4人を探そうとする藤兵衛の後ろから忍び寄ってきたゴロンガメは、サタン虫になって藤兵衛の耳から入り、身体を乗っ取ってしまうのだった。顔つきが豹変してしまう立花藤兵衛。

幼稚園の送迎バスが暴走族に襲われたと聞いてその現場にやって来た城茂は、同じバイク乗りとして憤る。
『オートバイ乗りが、こんなあくどい事故を引き起こすなんて・・・』

ゴロンガメに乗り移られた立花藤兵衛が、今度は4人の暴走族を引き連れて暴走行為をしていた。暴走行為のおかげで多くの怪我人が出た幼稚園バス。追加の救急車が来るあいだ、子供達を励ます城茂。

だが、その目の前を立花藤兵衛らの暴走グループが走っていく。
『奴らは、もしかして・・・』

城茂の危惧した通り、視界に入った救急車を襲おうとする藤兵衛グループ。バイクを盗まれたと言って、ゆり子が戻ってきた。城茂はストロンガーに変身してカブトキャッチャー(*)で救急車の位置を確認すると、愛車カブトローを全力疾走させて救急車の後を追って行く。
(*)触覚部分がレーダーになって、求める物をビッグアイに投影することができる能力

だが、藤兵衛グループは救急車に追い着くと、5台のバイクで救急車の回りを取り囲んだ。そして救急車を追い越すと、ユーターンして救急車めがけて突っ込んできた。子供達を早く病院に搬送しなければいけないのに、暴走族に遊ばれて危険を回避しようとした救急車は、路肩にぶつかって停止してしまうのだった。

やっと追いついたカブトローとストロンガーは、しかし救急車を助けることが出来なかった。藤兵衛のバイクはストロンガーを見てジャンプして来た。ストロンガーもそれをみてジャンプ。2台は空中で接触し、藤兵衛はバランスを崩して放り出され、草むらに激突してしまう。

藤兵衛の耳からサタン虫が出てきて、ゴロンガメが出現した。藤兵衛は、そのまま気を失ってしまう。
『とうとう正体を現したな。奇械人め!』

ゴロンガメと対峙したストロンガーだが、戦闘員に救急車を囲まれてしまう。だが、タックルが現れて、電波投げで戦闘員達を蹴散らしていく。
『電波投げ!』

ストロンガーはゴロンガメにキックをするが、硬い甲羅に阻まれてしまう。ゴロンガメの口から青い液体が吐かれ、それを浴びれば炎に包まれてしまう。だが、寸での差で青い液体をかわしたストロンガーは、電キックをお見舞する。だが、ゴロンガメには効果が無いようだ。

吹っ飛んで行くが、致命傷にはならなかった。ゴロンガメは顔と手足を甲羅の中に引っ込めると、鋼鉄よりも硬い甲羅でアタックして来た。最初はうまくかわしたストロンガーだが、2発目を食らって吹っ飛んでしまう。だが3発目が来たとき、電キックで近くの川へ蹴り落としてしまう。

川の中で顔と手足を出して余裕を見せるゴロンガメに、ストロンガーの電気ストリームが炸裂した。水中に大電流が流れて、感電した奇械人は大爆発してしまう。

怪我をした子供達を乗せた救急車は、無事に走り去っていく。立花藤兵衛は、城茂をみて感心していた。
『いい奴だ。見どころがあるぞ、あの男は!』

だが城茂も岬ゆり子も自分のバイクで去っていき、自分のジープをどこかへ置いたままの立花藤兵衛は、移動手段を無くして右往左往してしまうのだった・・・。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
昭和特撮シリーズを見ていると、当時の鉄道なども映っている。車両全体に鶯色を施した山手線が、決斗シーンの後ろを通っていく。昭和特撮と鉄道が大好きな筆者にとっては、とても幸せな瞬間である!

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仮面ライダーストロンガー 4 [ライダーストロンガー・ドラマ]

第23話《地底王国の魔王!》
原作;石ノ森章太郎
脚本;鈴木生朗
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;加島 昭

〖奇械人ケムンガ〗
〖奇械人ドクガラン〗登場
(二体は幼虫、成虫の関係にある)

<ブラックサタン組織内の動き>
大幹部の(一つ目)タイタンは、ストロンガーに決戦を挑んだが敗れ去った。大首領は、その後任にジェネラル・シャドウを雇い入れ、大幹部として指揮を任せていた。ところが、「呪いの棺の儀式」によりタイタンが30倍強化され、百目タイタンとしてよみがえったため、次期大幹部の座をめぐってシャドウとタイタンの競い合いが続いていた

【前回までの話は・・・百目タイタンが送りこんだ奇械人ケムンガは、タックルと立花藤兵衛を人質に取ってストロンガーが来るのを待っていた。ストロンガーはケムンガに立ち向かったが、ケムンガを取り逃がし、人質の二人も消えてしまった。運よく逃げてきたと言う立花藤兵衛をカブトローに乗せ、タックルを助けるため処刑場へ向かった茂。だが、それはケムンガの変身であり、ワナに落ちたストロンガーは、ケムンガもろとも繭の中に閉じ込められてしまう・・・】

◆本物の立花藤兵衛と岬ユリ子は磔(はりつけ)にされ、その目の前でストロンガーをケムンガの繭ごとダイナマイトで木っ端みじんに吹き飛ばそうとするタイタンの計略だ。

導火線に火が点けられ、あと10秒で爆発と言う時にジェネラル・シャドウが現れ、トランプをブーメランの様に飛ばして、燃える導火線にトランプを突き刺して火を消してしまった。黒のスーツを着こなす紳士姿の百目タイタンは、大声で叫んだ。
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『シャドウ!邪魔立てすると許さんぞ!』
『ちょっと聞いておきたいことがある。繭の中のケムンガも、ライダーストロンガーと一緒に殺す気かね?』

『それがどうした!大首領の至上命令とあらば、部下の命などモノの数では無い!』
『なるほど。それがブラックサタンのやり方か!』

『黙れ!貴様、俺に手柄を立てられるのが悔しくて、文句をつけに来たな!』
シャドウは、なぜか余裕があった。
『まぁいい。せいぜい気をつけることだな』

ジェネラル・シャドウはそう言うと、散乱したトランプの中に姿を消した。
『目障りなヤツだ!』

黒いサングラスのタイタン紳士は、楽しみな処刑に水をさされ、気分を害していた。地下帝国の王である百目タイタンは、右手の人差し指から炎を出すと、導火線に再び火をつけた。

『駄目だ。俺の力では、この繭は破れない・・・電気パワーも底を突いている』
繭の中のストロンガーは、パワーを奪われ何もできない。すぐ横には、ケムンガがいる。ケムンガはストロンガーを道づれに出来ることを誇りに思っていた。

藤兵衛とユリ子の前で、遂に大爆発を起こした繭。
『やった、やったぞ!俺は遂にライダーストロンガーをこの手でやっつけた。アハハハハ・・・』
『タイタン様、大変です!』

両手を上げて大喜びしていたタイタン紳士の顏がこわばった。大爆発して崖下に落ちたケムンガの繭は、傷一つ付いていなかった。
『そうか・・・ケムンガの繭は電気だけでなく、どんな高熱や圧力にも耐えると見える』

タイタン紳士は戦闘員達に繭を運び出させると、地面の裂け目に繭を落下させることにした。
『この下は、数千メートルの地獄の底だ。落とせ!これで永久に陽の目を見ることもあるまい。アハハハ・・・』
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勝ち誇ったように笑うタイタン紳士。磔にされた藤兵衛とユリ子は放置されていた。すると夜になり、流星のような光が二人の方へ向かってくるのがみえた。
『岬ユリ子と立花藤兵衛、気分はどうだ?』

それは、ジェネラル・シャドウだった。殺しに来たとばかり思っていた二人に、シャドウはトランプ占いをさせた。そして、ハートのエースをくわえた藤兵衛に、「お前は運のいい奴だ」と告げると、縛られていたロープを切ってやるのだった。
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どうするつもりか聞いた藤兵衛に、シャドウは二人を助けると言う。
『理由は三つある。第一に、占いが助かると出た。第2に、人質をとるようなやり方を俺は好かん。第三に、俺はストロンガーを倒せばいい。そしてそのストロンガーは・・・生きている』

驚く二人は、あの繭の行方をシャドウに訊ねてみた。するとシャドウは繭の行方を二人に教えて、去っていった。

岬ユリ子と立花藤兵衛は、繭があるという地底深くへロープを伝って降りていく。だが、途中で足を滑らせてしまい、ふたりとも滑落してしまうのだった。

大首領にライダーストロンガーを葬ったことを報告するタイタン紳士。だが、シャドウからストロンガーはまだ生きていると言われ、大首領は自分の責任において始末せよとタイタン紳士に告げるのだった。

『シャドウ。お前が正しいか俺が正しいか。その目で確かめてみろ!』

紳士から百目タイタンに変身して、エレベータで地底王国へと向かう二人。一方、ストロンガーが閉じ込められている繭は、地熱によって徐々に温まっていた。ケムンガはこの温かさで成虫になろうとしているのだ。

この繭を破るために、成虫になる力を利用しようと考えたストロンガーは、残りの電気エネルギーを使ってケムンガを温めることにした。そのため、電気エネルギーはもはや底を突き、城茂に戻ってしまった。

遂にケムンガは、繭を破って成虫ドクガランになった。繭から脱出できた茂はしかし、人間態であるため戦いには不利だ。襲いかかってくる奇械人ドクガランに対し、長い年月の間に地底に出来あがった天井の太いツララを、茂は利用しようと考えた。
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ツララがドクガランの真上に来る時に、岩石を投げてツララを折ったところ、たくさんのツララの下敷きにすることに成功した。

地底大国に到着した百目タイタンとシャドウは、繭が置いてある「氷の谷」と呼ばれる場所から、城茂が逃げ出したことを、部下の報告で知った。暗い通路をどこへ行けばいいかわからずに迷っていると、突然トビラが開き、思わず出てしまった茂。

そこは「マグマの谷」と呼ばれる場所で、百目タイタンがわざと追いやったのだ。そこで茂を待っていたのは、ドクガランだった。だがエネルギーの足りない茂は、変身出来ない。茂を助けるために谷底へ落ちた藤兵衛とユリ子も、そこに捕まっていた。ドクガランが3人に襲いかかろうと迫っている。

『宇宙からエネルギーはもらった!行くぞ!ヘンシン、ストロンガー!』
ストロンガーに変身した茂は、電キックでドクガランを簡単に倒してしまう。ユリ子もタックルに変身すると、藤兵衛を守って戦闘員らを一掃した。

すると、百目タイタンが出現した。
『一騎打ちだ。ここは俺の君臨する地底王国。生かしては帰さんぞ!』
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百目タイタンは、一つ目の時の30倍の強化がなされていたため、断然強くなっていた。だが、茂は考えた。30倍のエネルギーを無理に入れていれば、どこかに裂け目が出来る。戦っている間に、両肩にあるエネルギーの裂け目を発見した茂は、両肩に突き刺さるダブルキックを見舞った。
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両肩から炎が噴き出し、百目タイタンはもう、虫の息であった。
『ストロンガー、私の負けだ。君は強い。最後の握手を・・・』

百目タイタンは、真下に顔を出しているマグマ火口に自分もろとも引きずり落とすつもりだった。握手はしたものの、その手を振り解いたストロンガーの前で、百目タイタンは大爆発した。
『ブラッ・・・クサタン、バンザァ・・・イ!』

地底王国が崩壊しようとしていた。タックルとストロンガーは藤兵衛の両脇を抱えると、地上まで大ジャンプしてこのピンチを逃れることができた。

タイタンの王国は大爆発を起こしていた。その頃、ブラックサタン大首領は、改めてジェネラル・シャドウに指令を出していた。
『信頼できるのはお前だけだ。誓ってストロンガーを倒せ!』(つづく)


★★★★★★★★★★★★
タイタンとシャドウ。黒と白、卑怯な作戦と正々堂々とした作戦。なまじ力が無いだけに、卑怯な手を使うタイタン。自分の力を過信しすぎて墓穴を掘るのは、シャドウか・・・

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仮面ライダーストロンガー 5 [ライダーストロンガー・ドラマ]

第24話《怪奇!無人電車が走る》
原作;石ノ森章太郎
脚本;鈴木生朗
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;折田 至

〖奇械人ハサミガニ〗登場

【前回までの話は・・・奇械人ケムンガの繭に閉じ込められて、万事休すのストロンガー。だが、鋼鉄の様に丈夫なこの繭のおかげで、数千メートルの谷底に落下しても助かるのだった。ケムンガが成長し、ドクガランになる時に繭を破ることを利用して、脱出したストロンガーは、地底王国の支配者・百目タイタンとの死闘を制して、ユリ子や立花藤兵衛と共に地上へ生還した・・・】

◆ブラックサタンを追って、旅を続ける城茂、岬ユリ子、そして立花藤兵衛の3人。今回は鳥羽で合流する約束をしていた。バイクを走らせる茂とユリ子に対し、藤兵衛はフェリーに乗って三重県松坂へ着いた。ここから電車に乗って、三重県鳥羽を目指す。
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一方の茂とユリ子は、バイクを快調に飛ばしていた。途中で、鳥羽へ向かう電車と並行して走る場所にさしかかった時、電車の中から手を振る子供達を見かけた茂とユリ子。二人もそれに応えて手を振り、束の間の平和を噛みしめていた。
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だが、電車は茂達と別れてトンネルに入ると、ブラックサタンの襲撃を受けてしまう。奇怪人ハサミガニが出す泡で、幻影を見せられる人々。子供も大人も関係なく拉致され、体力のある男性客たちはブラックサタンの要塞島と呼ばれる秘密基地建設の為、奴隷として連れて行かれた。

茂とユリ子がその電車と再び出会ったとき、停まりそうな程の速度で電車内は無人であった。不審に思った二人は、停車した電車に乗り込んで調べていたところ、車内で奇怪人ハサミガニと遭遇する。
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『出たな、奇械人!』
『オレはブラックサタンのエース、ハサミガニだ!乗客は奴隷として、要塞島で働かせるのだ!』
茂とユリ子は、ストロンガーとタックルに変身してハサミガニや戦闘員達と戦ったが、ハサミガニの胸から出す多量の泡によって身動きできなくなり、捕まってアジトへ連行されてしまうのだった。

合流場所のホテルに、一足早く立花藤兵衛は到着していた。ラウンジでくつろぐ藤兵衛に声をかけるボーイ。
『立花藤兵衛さまでいらっしゃいますか?お連れ様がお待ちでございます』
だが、そこに待っていたのは、ジェネラル・シャドウだった。

『どうせあの電車の事件も、お前達の仕業だろう!』
『電車の事件だと?・・・』
『とぼけるな!』

藤兵衛と会話中のシャドウが、突然木の陰に隠れていた人物を、トランプ手裏剣で倒してしまう。まだ息があるその人物は、さっき藤兵衛に声をかけたボーイであった。次の瞬間、そのボーイはブラックサタン戦闘員に姿を変えた。シャドウは問いただした。

『貴様の隊長は誰だ、言え!』
『ハ、ハ、ハサミガニ・・・』

シャドウはそれを聞くと、その戦闘員を腰のサーベルで刺し殺してしまう。シャドウは怒っていた。自分の知らないところで、別動隊が行動しているからだ。アジトへ帰ったシャドウは、大首領に訴えた。
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『大首領。タイタン無き今、次にストロンガーを倒すのは、私の役目のハズです!』
『それがどうした?』

『私の知らぬ間に、奇械人がストロンガーに攻撃をかけている。納得がいきません!』
『自惚れるな、ジェネラル・シャドウ!』

『何ですと?』
『ブラックサタン直系の幹部でもないお前に、口出しは許さん!これ以上口答えすれば、反逆とみなす。覚えておけ!』

シャドウは、この会話によって大首領の本音が解り、自分の立場について考えを変えざるを得ないと思った。雇われ者は、所詮雇われ者か。今まで通りの言いなりには、もうならないことを決めたのである。

ハサミガニに捕まってアジトに連行された茂とユリ子は、行方不明になっている電車の女性客や子供達とそこで一緒になった。普通の人間とは違う茂とユリ子の両手には、天井から下がっている鋼鉄の鎖が、はめられていた。

ハサミガニがやって来て、巨大な左手のハサミで城茂の首を斬ろうとした時、大首領が命令した。
『待て、ハサミガニ。城茂を殺すのは待て!私は大首領だ。まもなく、タイタンに替わるブラックサタンの最高幹部が着任する。城茂と岬ゆり子の処刑は、その者の指揮に任せる!』

新しい幹部が到着するまでに要塞島を完成させるよう、大首領はハサミガニに命令を下した。

立花藤兵衛が、突然アジトに姿を現した。牢屋の前に立つ警備兵1人を倒すと、ボタンを押して鉄格子を開けた藤兵衛。敵が来る前に、茂とユリ子の両手の鎖を懸命に外そうとするがはずれない。
『おやっさん、手袋を脱がしてください』
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茂の手袋を脱がしている時、倒した警備兵が目を覚ました。警報ボタンを押した警備兵を再び倒して、急いで両手袋を外した藤兵衛。鎖の引っ張る力に逆らって何とか両手をこすり合わせた茂は、ライダーストロンガーに変身した。
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ユリ子も助けてタックルになると、捕らわれた人達をタックルと藤兵衛に任せて、ストロンガーは要塞島を破壊すべく向かった。

要塞島建設現場で、ストロンガーとハサミガニの対決。必殺のストロンガー電キックで左手の大バサミを破壊されたハサミガニは、逃げ出していく。そして、建設現場にいたシャドウを見かけると、左手を抱えながら助けを求めるのだった。
『ジェネラル・シャドウ様、助けて下さい・・・』
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シャドウは、誰の命令でライダーストロンガーと戦っているのかを問いただした。すると、「自分はシャドウの部下では無い」と、ハサミガニはつい答えてしまうのだった。つまり、シャドウの命令には従わないと言うのだ。まもなく着任する最高幹部こそが、自分のボスだと告げるハサミガニ。

シャドウは新幹部の名を問い詰めるが、それはハサミガニにも知らされてはいなかった。シャドウがそれらを聞いて、ハサミガニを助けるはずもない。シャドウは「自分の知ったことではない」と言って、乱れ飛ぶトランプの中に姿を消してしまうのだった。

シャドウに見捨てられ、最大の武器である左手の大バサミを失ったハサミガニは、ストロンガー電キックをもう一発食らうと大爆発して果てた。

『大首領が俺を必要としないのなら、俺の方にも考えがある・・・』
大首領は、ジェネラル・シャドウを大幹部とは認めていないことが判明した。ジェネラル・シャドウは、ブラックサタンにいながらブラックサタンを裏切る道へと進んでいくのだろうか・・・

その頃、ブラックサタン本部には、新しい最高幹部が着任していたのである。(つづく)
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★★★★★★★★★★★★
このシリーズでの立花藤兵衛は、城茂や岬ユリ子と国内を旅するという設定になっている。そのせいか、アクションが多いような気がする。藤兵衛一人で戦闘員たちと戦う場面があり、全員を倒して「ワシも本気を出せば強いんだ」などと言っているが、実は藤兵衛を助けるが如くジェネラル・シャドウがトランプ手裏剣で加勢してくれていることを、本人は知らないのだ。

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