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スーパーロボット レッドバロン(9)~ファイトレバー オン! [レッドバロン/デビラー編・2]

 野を越え 山越え 地の果てまでも
 悪を追跡 さぁ出動だ!
 ジェット噴射 アイアンホーク
 フルスピードで ブッ飛ばせ!
 地球を守れ! エス・エス・アイ♬

第15話『予告された罠』を取り上げます。

脚本;藤川桂介
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ) 
特撮撮影;大岡新一
監督;鈴木 清

◆デビラー博士は、世界征服の邪魔になる紅健とレッドバロンを抹殺するために、 紅健を仲間のSSIに殺させるワナを仕掛けようと計画する。

紅健は公園で休んでいるところを、牛乳配達人にいきなり襲われる。健は身を守るために牛乳配達人と格闘しているうちに、この男がメカロボであることに気付く。近くの団地の住人達が大勢周りを囲む中で、ついに健は牛乳配達人を殺してしまう。

『人殺し! 110番だ!』
住人達の声を聞いて駆けつけてきたのは、健もよく知る自転車刑事の熊野警部だ。警部は牛乳配達人が死亡していることを確認し健に事情を聞こうとするが、健は違うんだと言ってその場から逃げてしまう。後を追う熊野警部。

逃げる健を追ってきた警官に捕まりそうになり、二人は格闘になるが、この警官もメカロボであることが判ると、健はこの警官の息の根を止めてしまう。先程の牛乳配達人や今の警官の殺人現場には、県警の係官が大勢駈けつけて来た。熊野警部は彼らに現場を託して、健の行方を追うことにした。

熊野警部は、SSIの大郷キャップに今までの事情を説明して健を捕まえるように話すが、大郷にはとても信じられない。だが、健に事情を聞くためには、他のメンバー達にも連絡して健を捕まえるほかはなかった。

健は街中を逃げ回っていたが、ついに貨物列車操車場で包囲されて、SSIや熊野警部に捕まった健。熊野警部から健を一時預からせてもらった大郷キャップは、健から今までの経緯を聞き、それが鉄面党のワナであることを確信する。

一方、熊野警部の報告で、健が関わった2件の殺人事件について、警察は一切関知していないということが判る。つまり死体現場に集まっていた係官はニセモノであり、健が鉄面党のワナにかけられたことは、はっきりしたのだ。

大郷キャップは健と謀って、健をわざと逃がす作戦に出た。レッドバロンを出動させて、SSIと熊野警部の前に現れる紅健。

レッドバロンで、牛乳配達人に襲われたマンモス団地を破壊しようとする健。
『マンモス団地の住人は、みんなメカロボなんだ!』
『健、バロンから降りてこい。もし行くというのなら、俺を踏みつぶしてから行け!』

大郷キャップの言葉に従ってバロンから降りてきた健を、包囲するSSIメンバーと熊野警部。
『健、覚悟はできているな!』
『ボス、見逃してくれ!』

逃げる健、追うメンバー達。ついにマンモス団地内の行き止まりに追い詰められてしまう紅健。そこで大郷キャップは、健を銃で撃ち殺してしまう。その様子を団地の各階からそっと見ていたメカロボ達。大郷キャップは、熊野警部に現行犯逮捕されてしまう。

健の死体を担架で運ぶ途中、緊急連絡がSSIに入る。関東石油コンビナートに怪ロボットが出現したのだ。
『健、起きろ!』

担架から起き上がる健。大郷は空砲を撃ち、殺されたふりをした健。敵を欺くには、まず味方からだ。レッドバロンに乗る紅健。石油コンビナートへ向かうSSIメンバー。インカ帝国の守り神ロボット・プロトアンデスに、飛行しながらバロンミサイルを撃つレッドバロン。

ロボットの左腕は盾になっていて、バロンミサイルが効かない。右腕は回転ドリルになっていて、それが飛行しながらレッドバロンに迫ってくる。左胸のバロンミサイル発射口にそれが突き刺さり、突き刺さったまま空中に持っていかれて、クルクルと反時計方向に回るレッドバロン。

このままでは危ない!この回転ドリルをレッドバロンから外すため、SSIの新兵器マグネチックパワーを使うよう、大郷キャップの指示が出る。アイアンホークに乗ったマリと哲也が照準を合わせ、マグネチックパワー発射!

回転ドリルは破壊され、態勢を整えたレッドバロンは、足裏から噴射するジェットを直接プロトアンデスへ吹き付ける「ジェットファイヤー」で相手の左腕を破壊した。最後はエレクトリッガーでとどめを刺すと、大爆発するプロトアンデス。

あれが鉄面党のワナでなければ、大郷君と紅君を逮捕するところだったよ、お道化て笑う熊野警部。
『警部、大変ご迷惑をおかけしました』
そう言って謝る健の後ろから、自転車に乗ってやって来る牛乳配達人を見て、逃げる健だった・・・(笑)


★★★★★★★★★★★★
緊迫感のある展開で、見ていて面白さを感じた。「予告された罠」という題は、最初に健が大郷キャップに殺される夢を見るシーンから始まるからだと思うが、デビラーは、どうやってこの夢を健に見せることができたのか???である。

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スーパーロボット レッドバロン(10)~ファイトレバー オン! [レッドバロン/デビラー編・2]

 野を越え 山越え 地の果てまでも
 悪を追跡 さぁ出動だ!
 ジェット噴射 アイアンホーク
 フルスピードで ブッ飛ばせ!
 地球を守れ! エス・エス・アイ♬

第17話『悪魔の書いた話』を取り上げます。

脚本;藤川桂介
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ) 
特撮撮影;大岡新一
監督;鈴木 清

◆警視庁科学捜査課の熊野警部は久しぶりの休暇を取って、いつもの自転車に乗って、蒸気機関車を追いかけたり野山を走り回ったりと、休暇を満喫して気分をリフレッシュしていた。突然の通り雨で雨宿りする場所が必要になり、近くにあった洞穴に自転車ごと緊急避難した。

ところが、崖崩れが起きて洞窟の入り口がふさがってしまい、やむをえず、SSIに救助してもらおうと紅健に連絡をする。自動車修理の仕事から逃れたい健は、警部を助けに行こうと大郷社長に了解を求めるが、仕事が忙しくて話をまともに聞いてくれない大郷社長に拒絶されてしまう。

困っている警部にどこからか少女の声がして、助けてくれるという。少女はその洞窟の秘密の出口を教えて、熊野警部を助けだした。

熊野警部にとっては命の恩人といっても良いその少女は、年齢は5才くらいでツインテールの髪型に黄色いリボンをしている。大きなスヌーピーのぬいぐるみを持って歩く、とてもかわいい女の子だった。雨も上がり太陽の下で熊野警部と少女は仲良くなった。

『本当にありがとう。君のお名前は?』
『あずさ。おじちゃんは?』
『おじちゃんは、熊野一平。くまちゃんだ』

笑顔で話したり、きれいな花が咲いている野原を追いかけっこしたりして遊ぶふたり。その様子を双眼鏡で監視する者がいた。野伏(山野に野宿して修行する僧)の姿の女は、少女と一緒にいる男が警視庁の熊野警部であることを知っていた。

『ねぇ、くまちゃん。あたしお願いがあるの』
急に少女は、空が飛びたいという願いを熊野警部に言う。考えた末にSSIに連絡した熊野警部は、今までの経緯を話してレッドバロンで空を飛んでもらえないかと大郷キャップに懇願する。

『レッドバロンは、戦闘用ではなかったはずだぜ』
『こういうことに使ってこそ、レッドバロンの使命じゃないのかなぁ』

坂井哲也と堀大作が、次々にそう言って賛成した。大郷キャップとマリも、もちろん異論はない。健は飛び出すようにして、レッドバロンで出動する。

白い花が咲き乱れる野原の中を、レッドバロンが下りて来る。
『あっ、レッドバロンだ!』

熊野警部に抱きかかえられて、操縦室に少女が乗ってきた。空を小鳥のように飛んでみたいと言うあずさの願いが、今叶えられようとしていた。だが、それを遠くから双眼鏡で監視して笑っている野伏姿の女。

大空を速く速く、雲の上を高く高く、レッドバロンは少女を乗せて飛んだ。そして、野原へと戻ってきたレッドバロン。
『ありがとう、お兄ちゃん。ありがとう、くまちゃん』

『紅君、無理言ってすまんな』
『いやぁ、戦闘で無く飛ぶのは、良い気持ちですよ』
レッドバロンの操縦室から出た少女は、熊野警部が目を離した隙にいなくなった。

と突然、目の前に鉄面党のロボット・グランマタドールが出現して、少女をさらったというデビラーの声が聞こえてくる。
『ヘタに手出しをすると、彼女は死ぬぞ!』

少女が人質になっているため、武器を封じられて防戦一方のレッドバロン。高圧電流の流れた剣で突かれて、グランマタドールに苦戦する健と警部。このままではやられてしまうので、仕方なく退散する健と警部。

SSI本部に戻ってきた紅健と警部。今までの経緯を検討した結果、少女は囮だったのではないかという見方が、SSI全員の意見だ。そんなことがあるものかと警部は怒りだし、ひとりで少女あずさを探しに出かけた。

一方、ロボットの出現した場所へ再び捜索に出かけたSSIの前に、再度グランマタドールが現れた。出撃命令を受けて飛んできたレッドバロンに乗り込んで戦おうとする健とSSIメンバーの耳に、少女あずさの声が響く。
『やめて、お兄ちゃん!あずさを殺さないで・・・』

赤い布で牛を懐へおびき寄せて闘牛士が剣で突くように、グランマタドールも赤い巨大な布を腕から垂らせ、レッドバロンに高圧電流が流れた剣を突き刺して攻撃してくる。少女の声が聞こえてくるため、レッドバロンは攻撃できず防戦一方だ。

その頃、熊野警部は異常電波を追って、山の奥へと自転車を進めていった。SSIも異常な電波がグランマタドールに向けて送信されていることを確認、ただちに発信源を追跡し始める。山奥のお堂の前を通ったとき、熊野警部は山伏姿の女に襲撃される。

警部と女山伏の一騎打ちとなり、みごとに女山伏を討ち取る熊野警部。異常電波を追ってさらに山奥へ向かう熊野警部がそこで見たものは、見覚えのあるスヌーピーのぬいぐるみを操作して少女の悲鳴を流している、あずさの姿だった。目をつぶりながら少女を狙撃する熊野警部。

銃声を聞きつけたSSIメンバーはその場所へ行き、少女が鉄面党の手先ロボットだったことを知る。大郷キャップがそのことを健に知らせると、レッドバロンは攻撃に転じる。バロンビーム、アームミサイル、最後にエレクトリッガーを放って、グランマタドールは破壊された。

熊野警部の胸中に、少女のあどけない笑顔や少女と過ごした楽しい時間が蘇ってくる。警部は涙をぬぐうこともせず、眠っているような少女を抱きかかえて、ひとり歩いていくのだった。 (おわり)


★★★★★★★★★★★★
書くにあたり表現を迷ったシーンがある。少女が鉄面党の手先ロボットだったシーンは、映像では、見覚えのあるスヌーピーのぬいぐるみを操作しているのは「子供のメカロボ(鉄面党戦闘員)」である。だが、警部が目をつぶって狙撃していること、最後に少女あずさの亡き骸を抱いて歩くことから、「少女の姿で操作している」と表現した。熊野警部の目には(少女ではなく)メカロボに見えたということを映像で表現したのだと思う。鈴木清監督の演出が、光っている。

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スーパーロボット レッドバロン(11)~ファイトレバー オン! [レッドバロン/デビラー編・2]

 野を越え 山越え 地の果てまでも
 悪を追跡 さぁ出動だ!
 ジェット噴射 アイアンホーク
 フルスピードで ブッ飛ばせ!
 地球を守れ! エス・エス・アイ♬

第19話『美しき悪魔の操縦士』を取り上げます。

脚本;伊上 勝
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ) 
特撮撮影;大岡新一
監督;福原 博

◆鉄面党のデビラー総統は、土田博士の開発したロボット・マグマウルフを改造完成させ、土田博士の一人娘・ユカをそのパイロットに仕立て上げていた。土田博士が、万国ロボット博覧会に出品するために造っていたマグマウルフ。だが、日本代表に選ばれたのは「飛龍」であった。

土田博士は、その後人々にバカにされ、悲しみのあまり自殺してしまったことをユカは告白する。ユカは父の残したマグマウルフを使って、亡き父を馬鹿にした者達に復讐することだけを考え、鉄面党女性幹部としてマグマウルフのパイロットになった。

真鶴海岸で人間蒸発事件が頻繁に起こっていた。大郷自動車工場に集まっていたSSIメンバーは、堀大作の弟・大助が友人2人と真鶴海岸で見たという怪獣の話を、今聴かされたばかりだった。

熊野警部から、事件は真鶴海岸で多く起こっていることを聞かされて、大助の話を馬鹿にして相手にしなかった兄の大作と紅健は、態度を急変させる。

大郷キャップから早速調査するように指令が出ると、健と哲也、マリの3人は真鶴海岸で張り込みを開始した。すると、海から何か巨大なモノが顔を出して、こちらへどんどん向かってくる。マリはカメラで盛んにシャッターを切る。

3人は迫り来る巨大なモノを岩陰に隠れてやり過ごそうとして、その巨大なモノがロボットであることを知る。健はレッドバロンを呼んで戦おうとするが、岩陰に隠れていたメカロボ(戦闘員)に狙撃され、左腕に全治一か月の重傷を負ってしまう。

海の見える療養所で静養中の健を、鉄面党が襲撃して来た。SSIメンバーと熊野警部が外へ出てメカロボと格闘している隙に、部屋に入ってきた女性看護師が、ベッドで寝ている健に消音銃で2発、3発と銃弾を撃ち込む。

だがベッドの中は空っぽで、左手を包帯で吊った紅健は、カーテン越しの隣部屋に隠れていた。
『注射の代わりに、鉄砲玉か!』

暗殺に失敗した看護師姿の女は健に銃を向けるが、間一髪、熊野警部がお土産にくれたヨーヨーで銃を弾き飛ばして、健は難を逃れる。逃げる看護師の女を海岸で追い詰め、マスクを取ったその顔は見覚えがあった。

『君は、5年前に行方不明になった土田博士の・・・』
『私は土田ユカ。父は死んだわ。人間を呪って。だから私が父に代わって、人間に復讐するの!』

健はユカのいうことに、反発した。
『違う!土田博士はそんな人じゃない!』

だがユカは、リモコンでマグマウルフを海中から呼び寄せると、父の仇を取るためにだけロボットを操る女性になっていた。
『ユカさん。そんなことをすれば、博士の死を無駄にするだけだ!』
『騙されないわ、殺してやる!』

鉄面党のデビラーに洗脳されている今のユカに、何を言っても聞き入れてはくれない。マグマウルフに乗り込んだユカは、白い看護服から真っ赤な戦闘服に着替え、黒いゴーグルをかけて銀色のヘルメットをかぶると、あごヒモをキュッとしめた。
『レッドバロンに負けるようなマグマウルフではないわ!』

健はなんとかユカを説得して戦闘を止めさせようとするが、
『マグマウルフがどんなに強いか、見せてあげる!』

健の説得に応じないユカは、レッドバロンに攻撃を仕掛けてきた。
『ウルフチェーン!』

マグマウルフが、チェーンが付いた右手親指を飛ばして、レッドバロンの首に巻き付けた。そのまま引っ張りこむと、バロンは地上に倒れて引きずられていく。左腕が負傷して使えない健は、レッドバロンを上手く操縦できない。

レッドバロンの首をチェーンにつないだまま、マグマウルフは時計方向に高速で回転し始めた。健は、高速回転による強烈な遠心力を身体に受けて失神してしまう。それと同時に、このマグマウルフの回転行動がこの付近一帯に地震を起こして、地割れがあちらこちらに発生していた。

ユカはチェーンを切り離したため、レッドバロンの体は地面に叩きつけられ、そのショックで気がつく健。ユカは勝ち誇ったように、健に話しかける。
『マグマウルフの力が、地下のマグマに作用して地震を起こし、町や村を地の底へ飲み込むのよ。これが私の復讐よ!』

SSIメンバーと熊野警部は、この付近一帯の住民の避難行動に力を注いだ。健は怪我した左腕をファイトレバーに乗せ、痛みをこらえて力が入らない左腕で無理やりレバーを引く。だが、バロンパンチもバロンキックも、バロンミサイルさえも受け付けないマグマウルフは、強敵だ。

地上でこの戦いを見ているSSIや警部や子供達の声援が、ユカの耳にも聞こえている。
『レッドバロン頑張れ!悪いロボットをやっつけろ!』

ユカは、子供達の声援に負けた。健の説得に、復讐が間違っていることに気付いて、改心しようと決める。だが、デビラーは裏切りを許さない。操縦席に仕掛けられた銃が、ユカに発砲した。もはやマグマウルフはユカの手を離れ、デビラーによって自動操縦に切り替えられてしまう。

健は、レッドバロンでマグマウルフが動かない様に押さえつけておき、ユカを脱出させる。地上に降りたユカを確認した健は、怒りのエレクトリッガーでマグマウルフを木っ端みじんに破壊した。

だが、地上に降りたユカは虫の息で、健に一言、「父の汚名を晴らして」と言い残して息絶える。ユカの前で、鉄面党打倒を誓う健。 (おわり)


★★★★★★★★★★★★
このようなストーリーでは、鉄面党の悪さが際立つね。最後のシーンで、健は息絶えたユカを「お姫様抱っこ」をして歩いていくのだが、ちょっぴり重そうだった(笑)

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スーパーロボット レッドバロン(12)~ファイトレバー オン! [レッドバロン/デビラー編・2]

 レッドサン 真心の色
 レッドバロン スーパーロボット
 敵のロボット踏みつぶし
 メカロボットやっつけろ
 エレクトリッガー1億ボルト
 レッドバロンはスーパーロボット ♬

第21話『レッドバロンを改造せよ』を取り上げます。

脚本;伊上 勝
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ) 
特撮撮影;大岡新一
監督;外山 徹

◆鉄面党基地内で、奴隷人間たちの集団脱走事件が起きる。SSIでは、この情報を平常通信で使う周波数で受信していた。ふつうならこんなことは無い。どうやら鉄面党が焦って、いつもと違う周波数を使ってしまったものと、SSIでは分析していた。

直ちに解析し、発信元を特定して健と大作に知らせるマリ。奴隷人間は皆、首に赤いランプの付いた首輪を付けており、反乱を起こしたり反抗したりした場合には、即座にリモコンでこの首輪を爆破するよう、デビラー博士からの指示が出ている。

集団脱走者の数は脱走した時点では十数名いたが、その後基地から出て海を渡り、海岸にたどり着いた者は7名に減っていた。だが、海岸にたどり着いた者達は皆メカロボに待ち伏せされ、リモコン操作によって死刑を執行されてしまう。だが、一人だけ見つかっていない者がいた。

この事件の首謀者・浜田正二だった。一人だけ遅れて海岸にたどり着く浜田。だが、メカロボに察知され取り囲まれてしまう浜田。脱走者情報を受けて現場へ急行したSSIの紅健と堀大作は、浜田の救出に間に合った。

メカロボを全員倒してアイアンホーク号に浜田を乗せると、SSI秘密基地へと向かう健。だが、途中でロボット・エスカルゴスに襲撃される。エスカルゴスはフランスの出品したロボットで、赤い大きな一つ目ランプが光る、三輪で走行するカタツムリ型のロボットだ。

砲撃しながらアイアンホーク号を追い込むエスカルゴス。アイアンホーク号は、そびえたつ崖に囲まれた平地の隅に追い込まれ、車での走行はこれ以上無理だ。急停止して近くにあった小屋へと逃げ込む健と浜田。だがエスカルゴスも車を追って崖に突っ込み、動かなくなる。

エスカルゴスが崖に突っ込んだ衝撃で、落ちてきた岩石に足を直撃された健は、足を負傷して動けない。大作がバイクで後から追ってきて、歩けない健を浜田と二人で小屋まで運び、様子を見ることにした。エスカルゴスが停止しているうちに、レッドバロンを呼ぶ健。

だが、どこからか妨害電波が出ていて通信できない。小屋の周囲をメカロボに囲まれ、身動きできない状態に追い込まれてしまう3人。ところが、急に妨害電波が無くなり通信できるようになったため、健はレッドバロンを呼び出した。

レッドバロンが小屋の300メートル程先に着地した時に再び妨害電波が流れて、健はレッドバロンに指令ができなくなってしまう。実は、これはデビラーの仕掛けたワナだった。小屋は鉄面党が最初から用意したもので、室内はテレビカメラで監視されていた。

デビラーは健と浜田を小屋に閉じ込めておいて、その間にレッドバロンの電子頭脳の回路を改造する計画を立てた。
『我々は一つの結論に達した。すなわちそれはレッドバロンの改造だ・・・直ちに、レッドバロンの電子頭脳の改造にかかるのだ!』

電子頭脳に記憶された紅健の指紋と声紋をリセットして、鉄面党の手の者を新たな操縦者として送り込み、指紋と声紋を記憶させる計画だ。

今レッドバロンの操縦席には、鉄面党のエンジニア2名が電子頭脳のリセット作業を行っていた。
『紅健、あと5分でレッドバロンは我々のものだ!』

浜田は紅健と謀って、小屋を脱出することに成功する。だが、健を残して浜田は突然姿を消してしまう。SSIと熊野警部が現場に駆け付けて怪我をしている健を救出し、メカロボと戦闘状態になった。健をレッドバロンのもとへ送る大郷キャップ。

レッドバロンの肩までジャンプして操縦室の扉を開けると、そこにはすでに何者かが座っている。
『只今より、指紋を記憶させます』

そう言ってレバーに手をかけようとしているのは、脱走者・浜田だった!健は格闘の末、浜田を操縦室から追い出して突き落とし、レッドバロンは再び紅健のものとなった。

突き落された浜田はエスカルゴスに指令を出すと、集まってきたSSIと熊野警部に、気絶したフリをして、発見される。レッドバロンとエスカルゴスの戦いを一緒に見ながら、密かに指令を出す浜田。エスカルゴの連続砲撃にレッドバロンは苦戦する。

ロボットはどこで操縦しているのだろうか?
『見渡した所、それらしいヤツはいないな』

熊野警部が自分の目を一瞬疑った。浜田の破れた奴隷服の下から、金属板が見えていたのだ。浜田はロボットだった。彼自身が、エスカルゴスのコントロールマシンだったのだ。正体を見破られ、マリを人質に取って脅迫する浜田。だが女性といえども、マリも優秀なSSI隊員だ。

隙を見て、ひじ打ちを食らわして浜田から離れると、哲也が銃でとどめを刺した。コントロールマシンを失ったエスカルゴスは、ただの鉄の塊と化した。赤い一つ目ランプが消灯し完全停止したエスカルゴスに、アームミサイルとエレクトリッガーでとどめを刺すレッドバロン。

レッドバロンだけでは敵ロボットを倒すことはできない。SSIと熊野警部の協力が何よりも大きい。(終わり)


★★★★★★★★★★★★
外山監督の演出が光っている。映像で見ないと判らないのだが、脱走首謀者の浜田が犯人だと判ってからもう一度見ると、ポイントで浜田の視線がカメラ目線になって、(フフフ上手くいったと)視聴者に目で訴えているのがわかる。後で見ると、紅健が浜田にまんまと踊らされていたことがよく解る演出なのだ。だが、SSIメンバーと熊野警部の協力を計算に入れてなかったのが、浜田最大の誤算だったということだ。

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スーパーロボット レッドバロン(13)~ファイトレバー オン! [レッドバロン/デビラー編・2]

 レッドサン 真心の色
 レッドバロン スーパーロボット
 敵のロボット踏みつぶし
 メカロボットやっつけろ
 エレクトリッガー1億ボルト
 レッドバロンはスーパーロボット

第23話『宇宙からの挑戦状』を取り上げます。

脚本;上原正三
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ) 
特撮撮影;大岡新一
監督;鈴木 清

◆宇宙ロケット研究所とSSIが技術提携して開発した火星観測用宇宙ロケットはやぶさ号は、火星に向かう軌道に無事乗って順調に飛行していた。このロケットは、レッドバロンと同じバロンニウムで建造され、十万度の高熱にも耐える構造になっていた。

SSIのメンバーはロケット発射センターに招待され、はやぶさ号の順調な飛行を嬉しく思っていた。だが、はやぶさ号のカメラが前方からやってくる物体に攻撃される様子を捉えたあと、火星へ向かう軌道から外れて行ってしまう。

発射センターからの遠隔操作を試みるが、ロケットを操縦することは出来ない。はやぶさ号のカメラがとらえた映像を再度確認したところ、何かがはやぶさ号に向かって液体のようなものと火炎を放射した所で、映像は終わっていた。はやぶさ号は行方不明となり、その後地球に落下して来た。

はやぶさ号のこの情報は、鉄面党のデビラー博士の耳にも入っていた。バロンニウムの秘密を探るためにデビラーがこの機会を逃すはずはなく、はやぶさ号を奪うよう墜落現場へメカロボを派遣した。

一方、宇宙ロケット研究所の所員とSSIは、ロケット落下地点にいち早く到着していた。バロンニウムで出来ているため、ロケットに外傷は無く計器類も正常であることが、所員の手で確認された。だが、一つだけおかしなことがあった。

ロケットの白い機体に焼き込まれた、赤い十字架と赤いRED BARONの文字だ。
『矢沢博士、バロンニウムは十万度の高熱に耐えられるんですよ。文字を焼き込めるはずがないじゃありませんか』
『これは、十万度以上の高熱で焼き込んだに違いない・・・』

そこに、鉄面党のメカロボがマシンガンで攻撃を仕掛けてきた。だがもうひとり、エンジェルキリーと名乗る謎の男が出現し、鉄面党のメカロボ達を一掃してしまう。

銀色のハットに銀色の服とマント、そして銀色の肌をしているこの男は、SSIの前でこう述べた。
『私の任務は、レッドバロンとSSIを倒すことにある!』

そう言って、バイオリンのような形のリモコンを操り、怪ロボット・スカイシャークを空から出現させた。それは、はやぶさ号のカメラに録画されていた謎の物体だった。

自分が知らない謎のロボットの出現に、戸惑うデビラー博士。銀色の男・エンジェルキリーが「アシッドファイヤ」と叫ぶと、スカイシャークは崖に突き刺さっているはやぶさ号に向けて、液体と火炎を放射した。

すると、はやぶさ号の機体が見る見るうちに溶けて無くなってしまった。十万度の高熱に耐えるバロンニウムで造られたはやぶさ号の機体が、である。

エンジェルキリーは、紅健の目の前でスカイシャークの必殺武器アシッドファイヤの威力を見せつけ、レッドバロンに挑戦状をたたきつけてきたのだ。基地へ帰って資料を分析したSSIは、スカイシャークがロボット博のファイルの中には無い、どの国にも所属しないロボットであることを知る。

スカイシャークの武器・アシッドファイヤは、熱光線に溶解液を組み合わせた武器である。矢沢博士の見解では、
『十万度の高熱に耐えられるバロンニウムも、溶解液と併用されると非常に弱い。敵はレッドバロンをよく研究しています』

バロンニウムをより強力にしたニューバロンニウムの研究が、矢沢博士の手によって進められることになった。今戦っても勝てる目算が無い相手と戦うな、エンジェルキリーの誘いに乗ってはいけないと、ボスの大郷が健に言う。悔しいが命令に従うしかない健だったが・・・。

大郷キャップは、アシッドファイヤ封じを考えていた。アシッドファイヤは、スカイシャークの左耳から出る溶解液と右耳から出る火炎放射との合成技だ。どちらか一方を破壊すれば、アシッドファイヤは使えなくなるという理屈だ。

暗闇に紛れて、スカイシャークがいる岩場へと向かう大郷、哲也、大助。途中で熊野警部も合流して、破壊工作を始める4人。

一方、レッドバロンの格納庫で、健はシミュレーションを行っていた。そして、アシッドファイヤの噴射装置が目標を捉えてから発射するまでの3秒間に攻撃すれば、勝利する公算があると健は見積もる。昨夜からボス、哲也、大作の3人がいないことに、もしやと思って出動する健とマリ。

だが、アシッドファイヤ破壊工作に失敗して捕まっている4人を発見する。レッドバロンを出撃させないと4人の命は無いと脅すエンジェルキリー。だが健には勝利の目算がある。

アシッドファイヤの噴射装置がレッドバロンを捉えた時、予定通り空へ飛び上がって、バロンミサイルでスカイシャークの頭部を破壊することに成功する!

頭部を破壊されたスカイシャークだが、エンジェルキリーは笑っている。身体の中からもう一つの頭部が出現し、それは自由に空中を浮遊してレッドバロンに近づいてきた。そして、口に付いている噴射装置からアシッドファイヤが発射され、レッドバロンの左肩と左腕を溶かし始めた・・・。

レッドバロン最大のピンチ!このピンチをどう切り抜けるのか、紅健! (つづく)


★★★★★★★★★★★★
エンジェルキリーが連れてきたスカイシャークは、左手が巨大なゴルフボール、右手が巨大なゴルフクラブになっている。実際、次回ではこのロボットがゴルフの素振り?を練習をするシーンが出てくるのだが・・・お楽しみに。

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