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マンとセブンとレオと(1) [ウルトラ座談会]

今から10年ほど前に、某ラジオ局でウルトラQクラブという番組をやっていた。その時の録音テープがたまたま見つかったので聞いてみると、なかなか面白い。前半はウルトラQのオリジナルストーリーを、これまたオリジナルの三人、星川航空の万城目淳、一平、ゆりちゃんが務めている。

今回紹介するのは、後半の部分。どうやらこのときは特番だったようで、タイトルの三人が座談会をやっている内容。そこに桜井浩子氏とアナウンサー氏(気になる情報)が混じっている。面白いところを、拾い出してみよう。


★★★★★★★★★★★★

聞き手;
「撮影の時の苦労話とかを、お話ください」

ハヤタ:
「ジェットビートルに乗っている場面はね、撮影のライトが当たるしね、トタン板でできてるから夏は暑くってね。それでね、上半身は隊員服だけど下はパンツ一丁で撮影してたのよ(笑)。それでビートルが旋回するシーンでね、旋回したときにバンツが見えてね。カーット! 黒部、ダメダメ! パンツが見えてるって(笑)。」

ダン:
「変身シーンでウルトラアイをかけるでしょ。あれね、手を伸ばしてね、真っ直ぐワンアクションで顔の中心に合わせるのがすごく大変だった。当時はウルトラアイの原型なんか無いんだよね。だから壊れて作り直したら、以前のと違うんだもの(笑)。結構よく壊れたから、その都度ちがうんだよ(笑)

最終回のシーンで、小道具さんがウルトラアイ忘れちゃってさ。変身シーンでウルトラアイ持って来いって監督が言ったら、ありませんって。それで取りに行く時間無いから、段ボールで作ってボンドで固めて赤く塗って、それをロングで(引いて)撮ったの。(笑)」

ハヤタ:
「ホント?みんな見なおすね、このシーン(笑)」

ゲン:
「レオは指輪が光って変身するんですが、その前になんかないかって監督に言われて(笑)、自分で考えたんです、あれ。空手をやってたんで、その型をもじってかっこよく作りました(笑)。」

ダン:
「あれ、自分で考えたの?すごいねぇ~。(笑)」

聞き手;
「最終回についてどうでしたか?」

ハヤタ:
「よく覚えてないのよね(笑)。やっぱり1年弱みんなと一緒にやってきたからね、一抹のさみしさはありましたよね・・・」

ダン:
「やはり最終回が一番印象深いですよ。」

ハヤタ:
「そりゃあ、段ボールでこれをつくってんだからねぇ(笑)。そういえばさ、M78星雲の話だけどさ、台本にはほんとうはM87星雲って書いてあったのを、印刷屋さんがM78星雲って印刷してきたって話、知ってる? 満田さん(監督)がそう言ってた。」

全員:
「へ~え~え~!(笑)」


《気になる情報》


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マンとセブンとレオと(2) [ウルトラ座談会]

前回のつづき

聞き手;
「セブンの最終回は、アンヌに告白するシーンはどうでしたか?」

ダン:
「やっぱりね、セブンの集大成かなぁと、よくできてるなぁと思いましたよ。寂しいですけど、これで1年間一生懸命やったんだと、終わりなんだと思いましたよ。」

聞き手;
「レオはどうですか?途中でMACは全滅しちゃうし、人はバンバン死んじゃうし・・・」

ゲン:
「最終回と思えるシーンが、多くてね!(笑)」

ダン:
「あれさ、僕らがマックが滅びたじゃん?あのあともやってたの?」

ゲン:
「(笑)やってましたよ!見てなかったの?」

ダン:
「それがわからないんだよ・・・」

ハヤタ:
「ねぇ、マックって何なの?」

全員;
「(大笑)」

ゲン:
「地球防衛組織です(笑)」

ダン:
「マクドナルドじゃ、無いよ(笑)」

桜井:
「黒部くん、お願いしますよ(笑)・・・」

ダン:
「チーム、チーム。地球防衛チーム!」

ハヤタ:
「あっ、それマックっていうんだ・・・」

ゲン:
「それが全滅した後、居候を始めるんですよ・・・」

ダン:
「あっ、ひとりで戦ってたんだ・・・」

ハヤタ:
「隊長、知らなかったんですか?」

ダン:
「オレね、そこでもう終わったのかなぁと思って、観てないんだよ、そのあと・・・」

ハヤタ:
「(大笑)自分の出番が終わったら、もう・・・」

ゲン:
「最終回、ヨットに乗って夕日の中を帰ってくるシーンがあるんですよ」

桜井:
「カッコイイじゃん!」

ゲン:
「でね、その撮影の前の晩に草加せんべい食べたら、前歯が欠けちゃってね。最終回ではその前歯が欠けた笑顔が映ってます(笑)」

聞き手;
「お三方、今振り返ってみて、ウルトラシリーズに主演したことをどう思いますか?」

ハヤタ:
「ボクは誇りに思ってますよ。こんな年になってね、帽子かぶってメガネかけてひげづらでもね、ハヤタって何でわかるんだろうって・・・」

ダン:
「だからさ、それは宇宙人だからだよ」

ハヤタ:
「ちがう、違う、ハヤタってことをさ」

ダン:
「だから宇宙人だからだよ・・・」

ハヤタ:
「アッ、そうかぁ」

ダン:
「宇宙人の香りがしてるんだよ」

ハヤタ:
「いっときね、もう言われるの嫌だなって思った時もあったけど。今は率先してね。知ってる?ウルトラのおじさんって言ってあげてるの(笑)」

ダン:
「ボクはね、結構セブンやってるんですよね。50代にも平成のセブン9本撮りましたからね。切っても切っても死ぬまで離れない関係ですよ。ただね恥ずかしいのはね、道路歩いてるとね、いきなりダーンってピストルで撃たれたみたいに言われるんですよね(笑)。ビックリしちゃうよね。言い易いんだね、ダンって」

ゲン:
「30年過ぎてね、改めてすごい作品に出たんだなって思いましたね。大阪でね道歩いてたら30代くらいの人にいきなり握手求められてね、その人は涙ながらに言うには、小学校の時にいじめにあって自殺も考えたけど、レオをみて勇気づけられて。

それで空手を習い始めて、今では空手道場を経営されているということで。今生きていられるのは、レオのおかげですって言われると、観てる方にすごい影響を与えた作品だなと、そのとき感じました」

ハヤタ:
「ウルトラシリーズは、みんなそうなのかもしれないね」

聞き手;
「今日は貴重なお話を、どうもありがとうございました」

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ウルトラマンタロウVSレオ 後からセブン参上!(前編) [ウルトラ座談会]

ウルトラマンタロウ、東光太郎隊員役の篠田三郎氏とウルトラマンレオ、おおとりゲン隊員役の真夏竜氏が初共演。当時の撮影秘話を語る。今見てもさわやか系でギラギラ感がまったく無い篠田三郎氏。

真夏竜氏も普通のオジサンって感じで、ふたりともウルトラマンのイメージを損なってないのがうれしい。近年のウルトラマン映画でも顔を出すことの無かった篠田氏だが、今回ウルトラを語るため、ついに登場!


真夏;
「セブンとかレオとかメビウスとか、結構英語名が多い中、タロウってすごい日本的な名前じゃないですか」

篠田;
「撮影当時は知らなかったんけど、後で聞いた話では、初めはウルトラマンジャックとかね、ウルトラマンスターという名前で企画されていたらしいんだよね。

ジャックっていうのは、アメリカ人の間では(太郎みたいに)一般的な名前なんだって。タロウって親しみやすいじゃない?今となってはタロウしか考えられないから、すごくよかったよね」

真夏;
「変身ポーズは篠田さん、自分で考えたんですって?」

篠田;
「そう。あの頃は変身ブームだったんで、タロウの時は自分にまかされてて、考えたんだけども。今思うと、若い時だからできたんだよね。よく走ってるしね。

主人公の東光太郎って青年はボクサーを目指す設定だったんだよね。だからボクシングはやってるし、隊員だからよく走るし、怪獣と戦って怪獣の足にしがみついたり、体にかみついたりね」

真夏;
「タロウは、あんまり体育会系って感じではないですね」

篠田;
「体育会系だよ!」

真夏;
「さわやか青年系っていう印象が強いんじゃないかなぁと思うんすけどね」

篠田;
「それはね、泥だらけになって、汗かいて走って。で、最後に事件が解決した時に、そういう爽やかさがあったんじゃないのかなぁ。自分で言うのもおかしいけど(笑)」

(レオの出演決定までの経緯について)
真夏;
「20代前半の頃にクラブシンガーやってまして。ある日自宅に知り合いのプロデューサーから電話がありまして、明日TBSに来いと。翌日TBSへ行ったら、総勢20人位いらして。橋本(プロデューサー)さんと真船(監督)さん他大勢関係者がいらして。

それで、なんでしょうか?って言ったら、アクションできるか?って聞かれて。少林寺拳法やってたんで、アクションは得意だと思いますって言ったら、5分くらい待ったら、レオに決まったって」

篠田;
「ホント? ウルトラマンは3分なのにね(笑)」

真夏;
「うまいうまい!(笑)」

篠田;
「レオって、しごかれるシーンとかいろいろ厳しい場面が多かったんでしょ?」

真夏;
「もう、大変なんてもんじゃないんですよ、過酷っていうか。レオの初回は海からの登場なんですよ。朝から晩まで海ですよ。ほん、とにね、過酷。でね、海のシーンが終って2話行くって言ったら、今度は川ですよ。冷たいっすよ。でね、まだあるんすよ。

3話が滝。これも朝から晩まで。滝が流れている所で空手着着て、もちろんその前に怪獣に負けてるから、森次ダン隊長に、あの滝を切ってみろって言われるわけ。

で、森次さんは自分のアップを撮り終えたら、お疲れさ~んって帰っちゃうんだもん(笑)。もう下半身冷たさで麻痺しちゃって。この仕事受けたの、失敗だなぁって思った(笑)」 
(つづく)

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ウルトラマンタロウVSレオ 後からセブン参上!(後編) [ウルトラ座談会]

(前回からのつづき)

タロウとレオのふたりは、ウルトラシリーズの撮影によく使われていた場所、通称『五本松』に到着。東京都狛江市の多摩川河川敷にある松ばやしのことで、ここでタロウとレオの撮影の思い出を語る。

篠田;
「タロウの第一話のラストシーンでウルトラの命を授かって、遥かかなたのウルトラの母(ペギー葉山さん)に向かって『お母さん、ありがとう』って言ってマフラーをかざす場面を、ここで撮ったんだよね」

真夏;
「感動シーンですね!」

篠田;
「感動シーンだよ。レオは、なんか思いだす?」

真夏;
「レオといえば特訓。投げたブーメランをよけるっていう特訓のシーンを撮った記憶がありますね(第七話)」 
(ここで久しぶりにブーメラン特訓をしてみる。篠田が投げ、それを真夏が弾き飛ばす。5枚ほど投げたところで、真夏が息切れしてゼイゼイ言ってる)



真夏;
「タロウやってる時に、子供たちに、変身してほしいって言われたこと、ありません?」

篠田;
「変身してほしいって言われたことは無いけれども、あの頃は電車で通っていたこともあって、撮影で疲れてねグダ~として寝てたら、パッと起きたら子供たちが目の前にみんないて、パンダを見るようにワァーッと覗いていて。その時自分も応えなきゃと思って、急に東光太郎になってね、シャキッとなって(笑)。どう?」

真夏;
「恩師の先生が家を新築してね。そのお祝いに行ったら、小さな男の子がいて、ねぇ変身してっていうから、(小声で)『あのね変身したら、おうち壊れちゃうけどいい?』って言ったら、『今日はイイ』って(笑)」

篠田;
「タロウの場合は、今日はバッジ持ってないからダメだな、とか言おうかな(笑)」

篠田;
「ウルトラマンのファンでサインしてくださいっていう方って、40代とか50代とかいるじゃない。いつまでも夢を持っている人達だなって思うよね」

真夏;
「神戸でイベントをやった時にね、すごくがたいの大きな方がやってきて話を聞いたら、涙流しながら、小学校の時にいじめられて自殺も考えたけど、レオを観て空手を習うようになって、今は空手道場の経営をしてますって。レオは命の恩人ですって言われた時は、大きな影響力がある作品に出させてもらったんだなぁって。責任と夢を壊しちゃいけないなぁと思いましたね」

篠田;
「手前味噌だけど、ウルトラシリーズの主題歌っていいよね、みんな」

真夏;
「だって作っている人が一流ですもの」

篠田;
「阿久悠さんの詩が大好きで、あの人がタロウの歌の作詞をしてくれたってことが、すごくうれしいなと思うけど」
《ウルトラマンタロウとウルトラマンレオの主題歌の作詞は、阿久悠さんである》


《神奈川県藤沢市にあるセブンのお店・ジョリーシャポーに場所を移す。このお店の名物、『ダンのハヤシライス』を食べながら、話が進む》

森次;
「せっかく三人揃ったんだからさぁ、三人で変身やってみようか」

篠田;
「なるべく人がいないところで、やりましょうよ(笑)」

真夏;
「(笑)」

《三人は変身するために、江の島にやってきました!》
森次;
「さぁ、バックは江の島だよ。じゃあ変身・・・、持ってきた?こういうの。(と言って、ウルトラアイを懐から出す)」

篠田;
「はい。(ウルトラバッジを出す)」

真夏;
「はい。(レオリングを出す)」

森次;
「じゃあ、心構えをボクからやるからね、頼むよ・・・デュワッ!(ウルトラアイを装着)」

篠田;
「タロウ~ッ!・・・(腰に手を当てて、バッジを空にかざす)」

真夏;
「(空手のポーズから左手を前に突き出して)レオ~ッ!」
《そのまま5秒間、三人とも変身ポーズのまま固まっている》

真夏;
「ッパ、はぁはぁはぁ・・・」

森次;
「(真夏に向かって)ずっと息止めてただろ。吐いていいんだよ(笑)」

真夏;
「最後苦しくなっちゃった。このまま吸わなかったら、死ぬとこだった(笑)」

森次;
「(真夏に)声の質感は変わらないね」

篠田;
「今日は楽しかったね」
(おわり)

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再会!北斗と南(1) [ウルトラ座談会]

M78 星雲からやって来たウルトラ5番目の弟・ウルトラマンAに変身するのは、北斗星司(高峰圭二氏)と南夕子(星光子氏)のふたり。ヒーロー史上初めての、男女による合体変身だった。メインライターの市川森一氏が、当初から設定していた本作の軸をなす設定であった。40数年経って、ふたりが今再会を果たした! 特別対談(全3回)をお送りします。

◆シーン1;撮影初日
北斗;
『北斗と南が、第一話で最初に会うシーンがあるじゃない。あれってどこだっけ?(笑)』

南;
『覚えてない・・・うふふ』

北斗;
『覚えてないよなぁ。僕はね、あの場所に2回行ってるんだよ。最初、関君が南夕子役で1話と2話だけはね、ほとんど撮ってるんですよ』

南;
『私はね、ホントわけも分からず、あそこにいきなり立たされたんですよ。何しろオーディションでいろんなことが決まって、バタバタ、ホントもう何日間かのことだったんですよ。気が付いたら、髪は切られて無くなり名前は決まり・・・。周りの方が動いてくださって、気が付いたら、私はあそこに白衣を着て立っていたんです。「私は何をすればいいのかしら」って言うくらい、何にも分からずに立っていたの・・・』

北斗;
『いわゆるテレビ映画みたいのは、初めてだったんだ・・・』

南;
『もうまったく初めて。何にも分からない状態だったんです。舞台しかやってなかったですから、全然分からなくて。そしたら私がボーっとしてるんで、筧監督が、「あ、ごめんごめん。星君は何も知らなかったんだよね。皆はやってるけど」って・・・』

北斗;
『関君は、自分の舞台で足を骨折しちゃってね。それで急きょ、星君が来たんだよね』

◆シーン2;ふたりの素顔
北斗;
『普段のキャラクターは・・・』

南;
『ボーっとしてましたね(笑)』

北斗;
『そうなんだよね。だけど役の中では夕子はしっかり者で・・・』

南;
『北斗さんを押さえる感じのキャラクターだったんだけど。でも実際はまるっきり逆で、いつもフォローしてもらっていましたからね。お世話になりました、その節は・・・』

北斗;
『割と、マイペースって感じだったよねぇ(笑)』

南;
『ボーっとして、わけ分かってなくて、でもちょっとは気が付くって感じだった(笑)』

北斗;
『それは、画面にも出てるんじゃないかなぁ・・・』

南;
『出てました?画面でもボーっとしてました?』

北斗;
『あー、ごめんごめん(笑)』

南;
『でも、一所懸命やってたんですけどね(笑)』

北斗;
『今見返すとさ、ボクなんかはどっちかっていうと、特に前半の頃は、お芝居をし過ぎてるっていうのがあったんだけど。自分では一生懸命やってるんだよ、もちろん。夕子はさ、ほんとに肝心なところしか芝居してないよな。だから良いんだよ』

南;
『あ、そう?でもそれは、できなかったんだと思うんです。私ね、今画面見ると自分でも恥ずかしくって、恥ずかしくって。もういい・・・』

北斗;
『僕もね、若い頃とかに再放送あったじゃないですか。見るのあんまり好きじゃなかったんだけど、あれから30年くらい経って、DVDが出るって話があって、見直してみたの。そしたら、恥ずかしさもあるんだけど、それよりも懐かしさ、この頃1年間、あ、僕は1年間で夕子は半年間・・・』

南;
『ごめんなさいね、月に帰っちゃって(笑)』

北斗;
『月へ帰っちゃったけど・・・ウフフフ。だけど一所懸命、動いてたな、頑張ってたなっていうのはあるよね』

南;
『私は私なりにね、結構一杯一杯だったんですよ』

北斗;
『それは、みんなそうだよ・・・』

(次回へ続く)

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