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ご他界された方々を偲んで【第十回】 [偲んで]

【ご他界された特撮関係の方々を偲んで】と題して、仮面ライダー1号、2号、そしてV3にご出演されたレギュラー・準レギュラーの俳優さん、ショッカー・ゲルショッカー・デストロン怪人の声を演じた声優さんなどを中心に、ご紹介させていただきます。

【第十回】 
岡田 京子(おかだ きょうこ)
1986年8月12日没(享年27)

岡田京子(おかだ・きょうこ)氏は、日本の元女優。本名は半田京子(はんだ・きょうこ)。夫は仮面ライダーシリーズでメークアップを担当した小山英夫。

《主な芸能活動》
東京都出身の岡田京子氏は知人の紹介で芸能界入りし、1974年に映画デビュー。1975年、『仮面ライダーストロンガー』に岬ユリ子 / 電波人間タックル役でレギュラー出演しますが、デビュー当時はまだ16歳の高校2年生でした。

「カブト虫」の力強いイメージのストロンガーに対し、電波人間タックルは愛らしいイメージの「てんとう虫」をモチーフにした改造人間で、戦闘になると必殺技"電波投げ"で敵をバッタバッタと投げ倒していきました。スーツアクターが演じるストロンガーに対し、タックルは変身後のアクションも京子氏自らが演じることが多かったのでした。

京子氏はデビューと同時にTBSが展開していた新人女優キャンペーングループ「グリーン・グループ」第6期生にも選抜され、メンバーには浅茅陽子、岡江久美子らがいました。その後芸能界を引退(活動期間は2年)し、1979年に『仮面ライダーストロンガー』のメイク担当であった小山英夫と結婚します。夫婦で居酒屋を営み、一女をもうけましたが、1986年8月12日に持病であった喘息の発作による内臓疾患のため、27歳という若さで早世しました。

《エピソード》
「岡田京子」という芸名は、当時東映社長だった岡田茂が名付けました。中学時代陸上部に所属して短距離選手であった京子氏を、東映や所属事務所は志穂美悦子に匹敵するアクション女優に育てようと期待をかけていたといいます。だが本人は、芸能活動にそれほど熱心ではなかったようです。 芸能界入りした16歳当時から成熟した大人の雰囲気を持ち、デビュー映画『安藤組外伝 人斬り舎弟(1974年11月公開)』では、「化粧をしなくても18歳くらいに見られる。年上に見られて嬉しい」と述べていたとか。

夫の小山英夫は死去の様子について、日常的な発作だと思っていたが容体が急変したと述べています。

《仮面ライダーストロンガー出演のエピソード》
岬ユリ子が変身するてんとう虫(ナナホシテントウ)をモチーフとした改造電波人間タックルは、電波エネルギーを動力として戦うほか、ブラックサタンの奇械人や戦闘員の進撃をいち早く察知する場面の描写が多い。電波人間タックルとして、京子氏自らが変身後のマスクとスーツを着用してアクションの撮影に臨みました。出演するにあたり大野剣友会で3週間稽古をし、同時に二輪免許も取得しました。

しかし、京子氏が殺陣(たて)に不慣れであったため、激しいアクションシーンは大野剣友会の清田真妃が代演することもありました。「殺陣に不慣れでアクションらしくならない」ことをカバーするために、「電波投げで敵を倒す」というアイデアで撮影をすることに。「電波投げ」は戦闘員がタックルに投げられたように自らトンボを切り転倒するというもので、大野剣友会の岡田勝が考案しました。

撮影時は入浴がままならなくなるほど生傷が絶えなかった京子氏は、当時の新聞の紹介記事で「おてんばだったのでアクションに自信がある」と答えているものの、オートバイの練習中に転倒したり殺陣の練習でアザだらけになったりしたことに、「周囲で心配するほど怖くない」と述べていたそうです。

一文字隼人 / 仮面ライダー2号役の俳優・佐々木剛は、京子氏の引退後も親交があり(夫の小山英夫がライダー撮影当時のスタッフで友人)、京子氏の早過ぎる死にショックを隠せなかったといいます。

タックル役での出演はオーディションであったと東映プロデューサーの阿部征司は述べていますが、同プロデューサーの平山亨は名付け親である岡田茂からのゴリ押しであったと証言しています。


家族ができて、これからいろいろな幸せが待っているはずのこの時期にお亡くなりになられたことは、誰よりもご本人が一番悔しい思いに違いありません。改めまして、故人様のご冥福をお祈りいたします(合掌)


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【岬ユリ子 / 電波人間タックル シリーズでの位置付け】
脳改造に伴う身体の強化改造手術前にストロンガーに救出されたため、タックルの戦闘能力は著しく低く、戦闘員には太刀打ちできるものの奇械人にはほとんど歯が立たない。

シリーズ初の正義側の女性戦士であり、女性仮面ライダーの先駆け的存在とも評されるが、正規に仮面ライダーとしてカウントされてはいない。

番組プロデューサー平山亨が小説の形で発表した設定によると、「仮面ライダーの一人ではなく、城茂のパートナーとして葬りたい」という茂の意思で仮面ライダーの名は贈られなかったと説明されている。また、岬ユリ子の過去の経歴については、記憶をほぼ失っているため、唯一記憶に残っていた守という兄の存在以外は作中において語られることはなかった。平山亨の小説では、「フランス・ニース生まれの16歳。父は貿易商で母は登山家。上高地・徳本峠山中で守と共にブラックサタンに拉致された」とある。

【テントロー(タックル専用マシン)】
ユリ子/タックルの黄色い専用オートバイ。ライト上部の触覚状アンテナやボディの黒い斑紋から大気中の電波を吸収して走行するため、カブトロー(ストロンガー専用のバイク)と同様に航続距離は無限。市販のオートバイへの変形機能は無いため、ユリ子の変身前・後を問わず使用されている。カブトローに比べ性能は劣るものの、軽量かつ小回りが効いて高い操作性を誇り、クライミングに適している。また、タックルの意思での遠隔操作が可能で、レーダー探査能力を持つ。デルザー軍団登場の第27話以降は登場しなくなり、ユリ子は立花藤兵衛のジープに同乗して行動している。

【タックルの得意技】
・電波投げ
圧縮した電波エネルギーを衝撃波に変換して放ち、両腕を交互に上下することで、敵に触れることなく投げ飛ばす技。

・ウルトラサイクロン
第30話でデルザー軍団のドクターケイトを倒した技。相手の肩に両手刀を当てて動きを封じ、電波エネルギーを振動波に変換して相手の体内に注ぎ込み、相手の細胞組織を破壊する技。共振作用によって自身も同様のダメージを受けるため、この技の使用は自らの命を犠牲にする。設定では、戦闘用改造人間として完成されたタックルなら、自在にこの技を操れる予定だった。

・エネルギー集中
タックルとストロンガーのエネルギーを一つにする合体技。21話でブラックサタンの大幹部百目タイタンに時限爆弾付きの鮫ヶ島基地から脱出する際に使用した。




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