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戦え!ぼくらのミラーマン(12)・改 [ミラーマン・ドラマ2]

第26話《ミラーマン・絶体絶命!》
監修;円谷 一  
脚本;山浦弘靖  
特殊技術;矢島信男  
監督;鈴木俊継

ナレーション;地球防衛軍の頭脳として、度重なるインベーダーの侵略と闘ってきたSGM。 ここSGM研究所にも、ついに最期の瞬間が訪れようとしていた・・・。地球上空に謎の飛行物体が接近していた。SGM研究所の上空に黒雲が立ち込め、宇宙怪獣スネークキングが出現した。

研究所の窓ガラスを破って、ヘビの顔をした手が奥深く侵入していく。くつろいでいた御手洗博士と娘の朝子は、急ぎ地下にあるSGM本部へと逃げてきた。だが、スネークキングの魔の手は地下のSGM本部の壁を炎で焼き、本部に集まっていたメンバーたちに襲いかかってきた。

電話もつながらず外部との連絡が途絶え、大爆発するSGM本部。スネークキングはそれを見届けると、どこかへ飛び去って行った。京太郎は事件の一報を聞いて急ぎSGM研究所へ向かったが、そこで見たものは破壊つくされた研究所の残骸であった。

御手洗博士をはじめ、SGMメンバーの行方は知れなかった。
『先生とSGMの皆さんの仇は、ボクが必ず取ります』 
強く心に誓う京太郎。

破壊されたSGM本部の上空にインベーダーの円盤が出現して、最後通告をしてきた。
『今から3時間後に、スネークキングを使ってまず東京に総攻撃をかける。命が大事ならば、国会議事堂に白旗をあげて降伏せよ』

ミラーマンには、変身して鏡の世界にいる間、ほんのわずかだが無防備になる一瞬がある。インベーダーはその弱点を突いて、ミラーマンに恐ろしいことをしようとしていた。航空防衛隊本部付近に怪獣スネークキングが現れたことが分かり、京太郎は新聞社デスクの指示で現場へ向かうところだった。

車を運転している京太郎に、対向車のダンプカーが突っ込んでくる。間一髪、京太郎はミラーマンに変身した。だが、これはワナだった。インベーダーは、変身後の鏡の世界にいるミラーマンを閉じ込めてしまう。呼吸ができずに苦しむミラーマンは、そのまま気を失ってしまう。

手術台に寝かされたミラーマンの腹部に、インベーダーたちは「エネルギー時限爆弾」を埋め込んだ。これは、ミラーマンが戦闘によってある程度エネルギーを使うと、時限装置が働いて爆発する爆弾であった。

怪獣と闘いながら、いつ爆発するかわからない爆弾の恐怖とも戦わなければならない運命を背負うことになったミラーマン。変身を解かれ、事故現場に横たわる京太郎。意識を失った京太郎が病院に運ばれ手当てを受けている間に、予告された3時間の経過は刻々と迫っていた。

京太郎が目を覚ましたとき、あと2分と迫っていた。京太郎がミラーマンに変身しようとしたそのとき、父の声が聞こえた。
『インベーダーは、お前の体にエネルギー時限爆弾を仕掛けた。変身してはいかん!』

それでも京太郎は変身する。亡くなった御手洗博士やSGMメンバーたちの弔い合戦をしなければならないからだ。父の制止を振り切り、ミラーマンに変身した京太郎はスネークキングに向かっていった。だが、父から聞いた体の中の爆弾のことが気になり、思うように戦えない。

シルバークロスを使ってエネルギーが消耗してしまったら、爆発してしまうかもしれないと考えたら、思いきれなかった。そうしているうちにも戦いは長引いていき、エネルギーだけは消耗していく。すると父の声が響き、ベルトにカラータイマーが装着された!

『京太郎、このベルトのカラータイマーが赤になったら気をつけろ!』
父に感謝すると、ミラーマンは全力でスネークキングに立ち向かっていく。ミラーナイフで両手を切り落としとどめを刺そうとしたとき、地中から新手の怪獣ハリゴジラが出現した。

ハリゴジラの右腕に生えている巨大な針を投げて、ミラーマンに襲いかかってきた。ハリゴジラの右腕の針は再生されるため、連射してミラーマンを攻撃してくる。二大怪獣に挟まれて苦戦するミラーマン。ベルトのカラータイマーが、赤色に点滅をはじめた。

ミラーマンには、もう戦うだけのエネルギーが残っていない。と、そのとき空の彼方から謎の巨大戦闘機が現れ、怪獣たちにミサイル攻撃を浴びせた。ミラーマンは地面に刺さったままのハリゴジラの巨大な針を二本抜くと、スネークキングに向けて素早く投げた。

急所に針が突き刺さり、地響きを立てて絶命するスネークキング。ハリゴジラは謎の戦闘機のミサイル攻撃に怖気づいて、地中深く逃げてしまった。現れた敵の司令船をも撃破すると、謎の巨大戦闘機はいずこへと飛んで行ってしまった。

変身を解いて京太郎に戻ったミラーマンは、御手洗博士とSGMを失った悲しみと、体に埋められた時限爆弾の恐怖とで、心も体もズダズタだった。だがミラーマンは、これから一人で侵略者と闘っていかねばならない。また、ミラーマンを助けたあの巨大戦闘機は何者だろうか?(つづく)


★★★★★★★★★★★★
冒頭からSGMが破壊されてしまうというショックと、中盤でミラーマンに時限爆弾が埋め込まれて弱点ができるという新展開が、見ている者を飽きさせない。ミラーマンを助けた謎の戦闘機の出現とSGMの行方が、次回へ期待をつなぐ。以前に宇宙から巨大ミサイルでSGM本部を狙う話があったが、緊迫感はあちらの方がある。今回は、番組のテコ入れのための娯楽編といえる内容。SGMもミラーマンもサナギが蝶になるがごとく大転換をして、SGMはより強く、ミラーマンはより弱く?なることにより、番組は面白さを増していく。

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戦え!ぼくらのミラーマン(13) [ミラーマン・ドラマ2]

第27話《総攻撃!SGM》
監修;円谷 一  
脚本;山浦弘靖  
特殊技術;矢島信男  
監督;黒田義之

ナレーション;地球防衛軍の頭脳とも言うべきSGMはスネークキングの襲撃を受け、メンバー全員の消息は不明であった。そして防衛軍司令部から、SGMの全員死亡が正式に発表された・・・

教会では、御手洗博士とSGMメンバーの葬儀が厳かに行われていた。花を手向ける京太郎の心の中で、御手洗博士や村上チーフをはじめとするSGMの人達の笑顔が浮かんでいた。ふと後ろを振り返ると、サングラスの男が教会内を覗いている姿を見た京太郎。

インベーダーだ!そう思った京太郎は、喪服のままその男の後を追った。だが途中で見失ってしまう。道路で立ち往生している京太郎の前に車が停止し、黒ずくめでサングラスの男に車中へ引っ張りこまれてしまう。抵抗しようとする京太郎。

すると、
『俺だよ!京太郎君』
サングラスを取って顔を見せるとSGMの藤本であり、運転手は安田だった。京太郎は仰天した、と同時に全員無事の知らせを藤本から聞き安心したのだろう、笑顔が広がった。

安田が連絡をすると、車は突然黄色い光に包まれてゆっくりと上昇していく。上昇していく先に見えるのは、SGMの大型戦闘機「ジャンボフェニックス」だ。御手洗博士が考案して密かに建造していた、SGMの新兵器だ。操縦席には、戦闘服にヘルメットをかぶった村上チーフがいた。

『来たな、鏡君。今から君をSGMの新しい基地へ案内しよう』
ある山の中にある湖の水が引いていくと、湖底が開いて巨大な格納庫が姿を現した。垂直降下してジャンボフェニックスが降りていく。新しい基地で、御手洗博士と再会した京太郎。

我々が全滅したとみせかけて、インベーダーの裏をかく作戦だったのだ。
『京太郎君、心配をかけてすまなかったな。』
新生SGMは科学研究だけではなく、侵略者から地球を守るために航空防衛隊を指揮しながら、ジャンボフェニックスで戦うのだ。

そして京太郎にはSGMの特別隊員の資格が与えられた。ひとときのうれしい時間を割くように緊急警報が鳴り、円盤群襲来の連絡が。進路は東京だ。迎撃のため、SGMメンバーは新しい戦闘用ユニフォームにヘルメットを着用し、ジャンボフェニックスに搭乗する。

ジャンボフェニックスは、3つの小型戦闘機に分離する。空中で分離合体することができる戦闘機だ。3つに分離して、円盤群を迎撃するジャンボフェニックス。怪獣ハリゴジラが出現し、ロケット弾を撃つと怪獣は地底へ逃げていった。

京太郎には、御手洗博士に告白しておくことがあった。インベーダーが仕掛けたエネルギー時限爆弾が、戦闘によるエネルギー消耗によって爆発する危険があること。だが父が与えてくれたカラータイマーが自分を守ってくれることを。御手洗博士は心から心配した。

と同時に、これからもミラーマンの力を借りてもいいんだなと念を押す博士。怪獣ハリゴジラが、房総半島の原子力発電所を狙っていることが判明。京太郎に御手洗博士から連絡が入った。すでにSGMがジャンボフェニックスで出撃しているが、怪獣は原子力発電所に迫っている。

このまま原子炉を破壊されては、東京は壊滅の危機に陥る。だがジャンボフェニックスでも、怪獣の足を止めることはできない。原子炉に近づいていくハリゴジラ。下手に攻撃しては原子炉に被害が出てしまう、どうしたらいいのか?その時、ミラーマンが現れた。

ハリゴジラの右手から巨大な針が飛んできて、ミラーマンに襲いかかる。飛んできた針を弾き飛ばし、次の瞬間宙を飛んでミラーナイフで右手を破壊、怪獣の右手を封じた。ミラーマンのカラータイマーが点滅をはじめた。いつ爆発するか分からない時間との闘いが始まった。光線技はもう使えない。

ミラーマンは右手を封じた時に落ちた針を拾うと、ハリゴジラの心臓を目がけて思い切り投げた。ハリゴジラは絶命し地響きを立てて倒れていく。ミラーマンの勝利だ!原子力発電所は守られた。ジャンボフェニックスのコックピットで、藤本と安田が村上チーフに言う。

『さっき言った、ジャンボフェニックスがあればミラーマンの力を借りる必要は無い、なんて失言でした。撤回します』
生まれ変わったSGMとの共同作戦で、インベーダーの野望を撃ち砕けミラーマン!

(終わり)


★★★★★★★★★★★★
SGMは御手洗博士の個人的な研究所なので、大型戦闘機を持つとなると、相当な人手を必要とするだろう。戦闘機の建造と維持管理や秘密基地建設等、航空防衛隊との連携なしにはできないはずだ。航空防衛隊がSGM全員死亡を正式発表した所をみると、この連携はされていると思われる。ウルトラ警備隊のようなウルトラ戦士の防衛チームと比較すると規模こそ小さいが、立派な防衛チームとして生まれ変わったSGM。どこまでやれるか。
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戦え!ぼくらのミラーマン(14) [ミラーマン・ドラマ2]

第28話《殺し屋怪獣からの挑戦状》
監修;円谷 一  
脚本;山浦弘靖  
特殊技術;矢島信男  
監督;黒田義之

▼夜霧の中を車で走る鏡京太郎。すると突然、インベーダーが京太郎を挑発してきた。 『おまえに勇気があるなら、この宇宙の殺し屋キーラゴンの挑戦を受けてみろ、ミラーマン!』 『明日の正午に、芦ノ湖でキーラゴンがおまえを待っているぞ!』

負けず嫌いな性格の京太郎は、まんまと挑発に乗ってしまう。京太郎は怪獣との対戦を内緒にして、御手洗博士の診察を受けた。身体に埋め込まれたエネルギー時限爆弾を取り除く手段を模索するためだ。だがSGMの科学を以てしても、爆弾を取り除くことはできない。

京太郎は思わず、今日の対決を御手洗博士に吐露してしまう。御手洗博士は京太郎を叱る。
『それはインベーダーのワナだぞ。君を芦ノ湖に引きつけて、その隙に侵略行為をしてくるに違いない』

博士は先制攻撃を仕掛けるため、ジャンボフェニックスを芦ノ湖へ向かわせた。正午を前に怪獣は出現し、ジャンボフェニックスの攻撃を受けて怪獣は湖に沈んでしまう。基地へ戻ってきた村上チーフは浮かない顔だ。話を聞いた御手洗博士も腑に落ちない様子。ミラーマンに挑戦してきた怪獣が、そんな簡単にやられてしまうだろうか? 

御手洗博士は京太郎に言う。この挑発に乗ってはいけない。どうしても闘いに行くのなら、SGM特別隊員の資格をはく奪する、と。
思った通り、インベーダーは京太郎を挑発してきた。
『ミラーマンは臆病者だ。SGMに助けを求めるとはな、ハハハハ・・・』

面子を傷つけられた京太郎は、頭に血が上っていた。御手洗博士はそれに気づくと、京太郎と博士の娘・朝子をデートに送り出した。そのデート先でインベーダーが演説をしてきた。挑発をしてきたのだ。
『地球人諸君!奴はキーラゴンの挑戦に恐れをなして逃げ回っているのだ。腰抜けミラーマンを笑ってやるぞ!ワハハハ・・・』

挑発に乗った京太郎は、遂にミラーマンに変身して芦ノ湖でキーラゴンと対戦した。キーラゴンは水中に逃げながら、ミラーマンのエネルギーを消耗させる作戦に出た。エネルギーが少なくなるミラーマン。キーラゴンの両手のムチが唸りをあげて、ミラーマンの肩を直撃した。腕が上がらないミラーマンは、光線技が使えない。ミラーマンはこの場を逃げることにした。
『ミラー、スパーク』

全身ボロボロになって、SGM基地へ戻ってきた京太郎。御手洗博士の言い付けを守らなかった京太郎は、特別隊員の資格はく奪の処分を受ける。御手洗博士の心情を解り得ない京太郎。負けず嫌いな自分の心がそれを許さないのだ。死ぬ気で戦って、御手洗博士に許してもらうしかない。もはや京太郎には、キーラゴンと闘うことしか頭になかった。

横浜港に円盤が出現しジャンボフェニックスが出撃するが、あとから出現したキーラゴンにフェニックス1号機のエンジンを破壊され、2・3号機だけで戦うことになった。1号機は修理のため帰投し、思うように攻撃ができないSGM。

身体が治らない京太郎は肩が上がらない状態で変身すると、再度キーラゴンに闘いを挑む。エネルギ―は徐々に減っていき、腕が上がらなくてはミラーナイフもシルバークロスも使えない。
『腕が使えないなら、他の武器を使うんだ・・・』

ミラーマンはジャンプすると、「ミラーキック」と叫ぶ。両足がオレンジ色に発熱すると、その足でキーラゴンの頭部をキックした。するとキーラゴンの頭部は切断されて、地面にドサッと落下した。無鉄砲さが新しい技を編み出したのだ。ミラーマンの勝利を叫ぶ安田・藤本両隊員。御手洗博士は京太郎を車で迎えに行くと、傷だらけの京太郎にはく奪したSGMのバッジを手渡すのだった。

(終わり)


★★★★★★★★★★★★
新しいエンディング曲が、初めてドラマ中に流れる。この曲調は、新たな試練を与えられたミラーマンの気持ちを表したものであるように感じた。
ミラーマン・鏡京太郎は、駄々っ子のような所がある。超人の力を持ちながら、ウルトラが付く円谷ヒーローとは違い、とても未熟な青年である。この無鉄砲さが自滅を誘わなければいいが。御手洗博士の頭痛の種である。

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戦え!ぼくらのミラーマン(15) [ミラーマン・ドラマ2]

第11話《火焔怪人ザイラスを撃て!》
監修;円谷 一  
脚本;山浦弘靖
特殊技術;高野宏一  
監督;黒田義之

▼宇宙の彼方から謎の飛行物体が飛来、地球に侵入した。しかし、SGMから連絡を受けた航空防衛隊の戦闘機が迎撃し、飛行物体は湖に不時着した。湖岸に泳いでたどりついた黒いヘルメットの飛行士は残る力を振り絞り、マッチ箱ほどの大きさのリモコン装置を作動させて、持っていた銀色のケースを隠すと絶命する。

落下地点を確認して現場に向かう村上チーフに、護身用にと、御手洗博士がソルガンを手渡した。これは大倉博士が発明した太陽エネルギーを使う光線銃である。しかしソルガンを手にして浮かない顔の村上。村上チーフと藤本は、早速車で現場に急行した。

現場付近で緑色の血が流れているのを発見し、すぐそばに落ちていたリモコン装置のようなものを拾う。赤いスイッチを押すと、隠していた銀色のケースが現れた。SGM本部へ持ち帰ろうとしたとき、4人のインベーダーが襲ってきた。囲まれて村上と藤本がピンチになった時、京太郎が取材で乗ってきたヘリコプターが現れた。

ヘリコプターの縄ばしごにぶら下がりながら、村上は銀色のケースを守ることができた。本部へ帰って報告を聞いた御手洗博士は、インベーダーに襲われた村上がソルガンを使わなかったことを聞き、3年前のある事件のことに、村上がいまだにこだわっていることを知るのだった。

3年前のある事件、それは村上が警視庁捜査一課の刑事だった時のこと。当時村上と彼の上司とで追っていた殺人犯が、逃走途中で壁の中に消えてしまった。そして次の瞬間村上は犯人に拳銃を奪われ、犯人は奪った拳銃で彼の上司を撃ち殺してしまう。

村上は上司殺しの汚名を着せられたまま、懲戒免職処分となった。当時の状況から、御手洗博士は村上の潔白を信じて、彼をチーフとしてSGMに迎えたのである。京太郎は御手洗博士からその話を聞き、必ず村上チーフの汚名を晴らす決意をするのだった。

村上チーフと藤本が決死の覚悟で守った銀色のケースの中には、人類を全滅させるのに十分な量の宇宙ビールスが入っていた。御手洗博士は、裏磐梯にある防衛軍の細菌兵器処理班へこれを届けて大至急処分してもらうよう、村上チーフと藤本に指示を出した。

車で裏磐梯へ向かう途中、インベーダーが襲ってきた。車を降りて応戦する村上と藤本。だが村上は、ショルダーポケットにあるソルガンを使おうとしない。
『チーフ、ソルガンを!』

藤本が肩を撃ちぬかれて、ピンチに陥る。あとから京太郎が車で駆けつけてきた。応戦していると突然円盤が飛来してきて、インベーダーの一人に赤い光線を当てる。光線を当てられた男は火焔怪人ザイラスに変身すると、巨大化した。

巨大化したザイラスに驚いて見入っている所へインベーダーが突進してきて、銀色のケースを奪って逃げていく。村上は直ぐに男の後を追い、藤本も負傷していたが後を追った。京太郎は車のバックミラーに向かって変身、ミラーマンが出現してザイラスと対峙する。

ザイラスの繰り出す光線技をかわしながら、ミラーマンも応戦する。ミラーナイフがザイラスの身体をつらぬくと、間髪入れずにスライサーHで輪切りにして、とどめを刺した。銀色のケースを持って逃げる男の前に円盤が降りて来て、男を拾おうとしていた。

円盤に乗り込もうとしている男に向けて、村上はソルガンを発射。男は消滅し、あとには銀色のケースが転がっていた。円盤は何もせずに急上昇して、飛び去った。宇宙ビールスの入ったケースはこうして守られ、防衛軍の細菌兵器処理班で無事に処分されることだろう。

SGM本部へ帰ると、村上はソルガンを御手洗博士に返した。村上チーフは言う。
『我々SGMの科学力をもって、インベーダーと戦うべきだ』
うなずく御手洗博士。

(終わり)


★★★★★★★★★★★★
ミラーマンの新しい話が手に入らないので、今回は手持ちにある中で第11話をお送りしている。まだエネルギー時限爆弾もカラータイマーも出てこない。今回は村上チーフにスポットを当てて、村上チーフの心の傷の話であった。トラウマは中々癒えるものではない。トラウマが簡単に解消するいい方法は、無いだろうか?

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戦え!ぼくらのミラーマン(16) [ミラーマン・ドラマ2]

第29話《わが友!フェニックス》
監修;円谷 一  
脚本;若槻文三
特殊技術;矢島信男  
監督;東條昭平

▼22時46分、航空防衛隊北部管区レーダー基地で謎の爆発事故が発生。また同51分現在、同レーダー基地一帯は、何者かによる攻撃を受けているとの緊急情報を受け、SGMは直ちに出撃した。村上チーフ以下、藤本、安田、野村の全隊員が乗務、ジャンボフェニックスは発進した。

レーダー基地付近に到着するや否や、見えない敵から攻撃を受けたジャンボフェニックスは山間部に不時着、機体は岩盤に挟まってしまう。ジャンボフェニックスとの通信が途絶え、SGM本部の御手洗博士は心配をしていた。

『我々の科学のすべてを注ぎ込んで造り上げたジャンボフェニックスだ。何か事情があって、通信ができないのだろう・・・』
鏡京太郎も基地に足を運び、娘の御手洗朝子と交代に懸命に呼びかけているが、応答が無い。フェニックスは不時着のショックで、エンジン発火装置に故障が発生していた。

また機外の温度がどんどん上昇を続けており、機内の温度もそれに伴い上昇を始めていた。この辺りは火山脈が走っているので、岩山が崩れたショックでマグマが噴出している可能性もあった。だがフェニックスは岩に挟まれて動けないため、温度上昇の原因が判らない。

航空防衛隊が、ジャンボフェニックスの捜索にでかけた。だが、ジャンボフェニックスは発見できなかった。崩れた岩石に覆い隠されて、垂直尾翼に書かれた「3」の文字だけがかすかに見えている。だが夜間でもあり、捜索は難航した。

御手洗博士は、すぐ右横にいる京太郎に少しずつ目を移す。そして京太郎と目が合うと、心の中でつぶやいた。
『京太郎君、いやミラーマン。我々の力が及ばなくなった時、我々にはミラーマンの力に頼るしか方法がないのだ・・・』

御手洗博士の気持ちを察した京太郎は、ジャンボフェニックスを救出すべく、出かけていく。車のフェンダーミラーに自分の姿を映してミラーアクションをしかけた時、突然京太郎は暗闇の中でマシンガンに狙撃されてしまう。走って逃げる京太郎に、マシンガン射撃は執拗に狙った。左肩を撃ちぬかれた京太郎は仰向けになって倒れ、動かなくなった。

犯人が近くに寄ってきて、動かなくなった京太郎の額に銃口を向けた。その瞬間、銃口をつかんで犯人を投げ飛ばすと二人は格闘になり、京太郎は犯人を池に沈めて息の根を止めた。だが、犯人のインベーダーに狙撃され怪我を負った京太郎は、そのまま失神してしまう。

辺りが明るくなった早朝、意識を取り戻した京太郎は、すぐにミラーマンに変身して遭難現場へ出現した。岩場でジャンボフェニックスを必死に探すが、見つからない。

その頃、ジャンボフェニックス機内では室温が上昇し続けて、汗みどろで故障個所の修理を進めていた。すぐ近くにミラーマンがいるのだが、フェニックスにはそれが判らない。

午前6時54分、航空防衛隊のフェニックス捜索隊が宇宙船の攻撃に遭い、すべて撃墜されてしまったとの情報がSGMにもたらされる。もう捜索の手は尽きた・・・。その頃、ジャンボフェニックスが埋まっているすぐ近くで地鳴りがして、地下から溶岩弾と共に怪獣ゴルゴザウルスが出現、フェニックスを捜索中のミラーマンを襲った。

また、空からは兄弟怪獣のマヤザウルスが飛んできて、ミラーマンは二匹の怪獣と戦うことになる。
鋭い爪でミラーマンを襲うゴルゴザウルスにミラーナイフで応戦し、頭部のツノを破壊した。だが、マヤザウルスが口から吐く白い放射能光線を、ミラーマンは大量に浴びてしまう。

近くの山が爆発して、ジャンボフェニックスの近くに溶岩が流れ出た。機内の温度は急上昇し、酸素はあと18分ほどしか持たない。マヤザウルスが突然、空へ逃げるように飛んで行く。ゴルゴザウルス1匹を相手に戦うミラーマンが地面に倒されたとき、すぐ上を見るとフェニックスの垂直尾翼の「3」が見えた。ついにフェニックスを発見したミラーマン。

だが行く手を阻むゴルゴザウルスを、倒さねばならない。ミラーマンは大きくジャンプすると、「ミラーキック」と叫んでゴルゴザウルスに向かってキックした。つま先から足首付近までが燃えるようにオレンジ色に光り、ゴルゴザウルスの首がドサッと落ちた。

ミラーマンは急ぎ、ジャンボフェニックスの動きを封じている巨大な岩石を退けると、明るい光が機内に射して、隊員達に気力が戻ってきた。もう限界まで来ていた隊員達の気力と体力。村上チーフが激励すると、藤本と安田は操縦席に戻って機器を点検、ジェットを噴射して上昇していくジャンボフェニックス。

宇宙船がミラーマンを攻撃していたため、ジャンボフェニックスは3機に分離して追跡、撃墜した。
『やったぁ!』

笑顔が戻ったジャンボフェニックスの乗務員の藤本、安田、野村、そして村上チーフ。
『ありがとう、ミラーマン。君の力でフェニックスはよみがえった。平和の為に力を合わせて戦おう』
帰投するジャンボフェニックスの中で、村上チーフは心の中でそうつぶやいた。

(終わり)


★★★★★★★★★★★★
今回は、人間の忍耐と努力の話だ。ミラーマンと怪獣は、おまけに過ぎない。任務遂行のためには、最後まであきらめずに努力すれば、報われることがあるという内容だ。実人生は必ずしもそうでないかもしれないが、そうあってほしいものである。

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