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仮面ライダー(新1号/地獄大使編)ドラマ1 [ライダー1号/ショッカー編]

嵐と共に やって来た♬
誰だ誰だ 悪を蹴散らす 嵐の男♬
仮面ライダー 正義のマスク♬


《第53話 怪人ジャガーマン 決死のオートバイ作戦》
原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;高橋一俊
監督;山田 稔

[前回までの話は・・・
怪人ギルガラスの吐くデッドマンガスの為に、一文字隼人は仮面ライダーに変身したものの、体中の機能が麻痺してしまう。だが間一髪、ヨーロッパにいる本郷猛にテレパシーで連絡を取り、ヨーロッパのショッカー支部にあったデッドマンガスの解毒剤を持って日本へ駆けつける本郷猛。

解毒剤のおかげで、隼人の身体の機能は完全に回復した。日本に帰ってきた本郷ライダーと一文字ライダーのダブルライダーによってギルガラスは倒され、一文字隼人は南米のショッカーを潰すために旅立っていった。日本の守りを一文字に託され、本郷猛は新たな気持ちでショッカーの殲滅を心に誓うのであった・・・]


◆ショッカー首領は、死神博士を日本支部大幹部の任を解き、替わりに東南アジアでその名を知られた地獄大使を、日本支部の新しい大幹部に据えたのである。

一方、本郷猛が日本に戻ってきた事で、立花藤兵衛の心はふたたび夢に向かって進もうとしていた。一度はあきらめた世界グランプリレースでの優勝を、本郷猛とならやれると。このままレーシングクラブのおやじで終わりたくないと、夢を膨らませる立花藤兵衛。

練習コースをバイクで走る本郷は、暇を見ては腕を磨いていたというだけあり、なかなかの記録を出していた。本郷猛も走りながら、おやっさんと同じ夢をみていたのである。そんな気持ちに水をさすように、ショッカーの新怪人ジャガーマンが本郷に挑戦して来た。

自らもオートバイに乗ったジャガーマンは、胸に骨のマークを付けた戦闘員ライダー達を指揮して、本郷を襲った。本郷はバイクを降りると、大きくジャンプして高台に着地した。

『ライダー ヘンシン!』

右腕を大きく回す新しい変身ポーズと掛け声で、本郷の腰にはベルトが装着される。空に向かいジャンプすると、風を受けた風車からは七色の閃光が広がる。閃光が終わる頃、サイクロン号には空中で1回転を終えてシートにまたがる仮面ライダーがいた。

エンジンを吹かし、ショッカーホネ戦闘員ライダー達を巧みなバイクさばきで、次々と倒していく仮面ライダー。

*注…ホネ戦闘員とは、戦闘員の腹部に人骨の模様を描いた戦闘員のことで、当時子供たちはそう呼んだ。

時計を見てイライラする立花のおやっさんの所へ、滝がやって来た。時間をかなり過ぎて本郷が戻ってこないのは、途中でショッカーに襲われたからではないかと、瞬時に二人は思った。

ところが、滝がライダーのところへ駆けつけた時、すでに仮面ライダーはジャガーマンたちを追い払ったあとだった。

自然動物園で動物たちが暴れているというニュースがテレビに流れる。また、ペットが飼い主に襲いかかったり、通行人に襲いかかったりという事件も起きていた。地獄大使がジャガーマンを使って仕掛けた、アニマルパニック作戦であった。

ジャガーマンが動物園で少女達を襲っている所を、本郷と滝が助けた。助けたのは仲間の吾郎とユリたちで、滝にあとを任せてジャガーマンを追った本郷は、途中で見知らぬ男の幻影を見る。

『本郷猛。東南アジアから来た地獄大使を憶えておいてもらおう。死神博士と並んで、ショッカーの最高幹部と言われている・・・』

滝たちを捕らえたことを告げる地獄大使の幻影。確かに滝のバイクが置き去りにされていた。滝たちの命には代えられない。脅しに屈して、ジャガーマンたちに捕まる本郷。ジャガーマンの指示があればライオンに襲われてしまう滝達を前に、見殺しには出来ない。

本郷は滝達のいる檻の中へそっとライターを落として、処刑台へと連れて行かれる。広大な造成地の一角、崖を背にした場所に、ジャガーマンによって磔台に縛られ火あぶりにされる本郷猛。

『滝はまだ脱出できないのか・・・』

ロープを焼き切ってようやく脱出した滝は、磔台のさらに高い位置から現れ、ジャンプして空中で1回転、磔台の横に着地する。本郷の手首の枷(かせ)を外して助けると、戦闘員達の方へ突っ込んでいく。

本郷は新しいポーズで仮面ライダーに変身して、ジャガーマンに挑む。滝は骨戦闘員達を蹴散らして、ライダーはジャガーマンと崖の上で対決する。

『ヒャオーゥ ヒャオーゥ』

滝がジャガーマンに首を羽交い絞めにされていると、ライダーがジャガーマンの腕にキックを食らわせ助けた。キツイ羽交い絞めに、一瞬目を回す滝。立て続けにライダーのパンチ・キックが炸裂し、最後は向き合って組んだまま、上空へ大ジャンプ。

空中でジャガーマンに肩車をするように、ライダーが両ひざでジャガーマンの頭をはさんで放り投げる大技、ライダーヘッドクラッシャーが決まる。頭から大地へ激突したジャガーマンは、最後の力を振り絞って立ち上がると、世界中に響く様に吠えた。

『立て野獣ども!怒り狂い、このジャガーマンを助けに来い・・・』

そう言い残してフラフラッと倒れると、岩場の陰で大音響とともにジャガーマンは爆死した。ジャガーマンが死ぬと同時に、檻の中の猛獣たちや、人間に飼われたペットたちは、また元通りの穏やかさを取り戻していた。(終わり)


★★★★★★★★★★★★
ジャガーマン、中々の雄姿である。ライダーを倒すために造られた怪人という設定だ。技の1号、力の2号と言われる。復帰そうそう、新技を披露するあたり、さすがと言える。

あまり突っ込みたくはないが、何の前触れも無く旧1号の暗い色使いは使用せず、いきなりマスク、身体のラインとも新1号になっている。うん、カッコイイ!

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仮面ライダー(新1号/地獄大使編)ドラマ2 [ライダー1号/ショッカー編]

嵐と共に やって来た
誰だ誰だ 悪を蹴散らす 嵐の男
仮面ライダー 正義のマスク

《第55話 ゴキブリ男!! 恐怖の細菌アドバルーン》
原作;石ノ森章太郎
脚本;滝沢真理
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;高橋一俊
監督;山田 稔


◆世間はボーリング・ブームのさなか。ユリ、エミ、新人のミツ子は、ボーリングに夢中だった。吾郎も一緒について来たが、小学生の吾郎には危ないからとやらせてもらえない。

ボーリング場にマイボール(自分専用ボール)を持ち込むほどに熱中するボーリングは、まさに若者の人気ナンバーワン・スポーツだった。

隣のレーンでボールを投げる男女のカップルに見惚れるエミ。男性はカッコ良くて、しかもボーリングが上手いのだ。だが、ボールを持って投げようとしていた女性が、突然倒れてしまう。
『大丈夫ですか?』

倒れた女性の顔は、老婆のようにシワを刻んだ顔に変わっていた。びっくりして介抱しようとした男性が、今度は倒れてしまう。男性の顔も老人のようにシワだらけになって気絶していた。

帰って来たユリ達にこの話を聞いた本郷と滝、立花のおやっさんは、話の内容から、ボーリング場のボールを使った人達が今回の犠牲者だということに気付く。マイボールを持っていたおかげで、ユリ達は助かったわけだ。

ボーリング場で調査をする本郷達は、ボールの穴の中に細胞の老化を急激に速める細菌を付けておいたのだろうと推測する。一方、ショッカーのアジトでは、首領が次の指示を地獄大使に出していた。

『次は、倒れた人間に触った者にも感染するよう、伝染力を強めた細菌を使用せよ!』
その細菌をゴキブリに付けてばらまけば、たちまちのうちに伝染することをショッカーは狙っていた。

ある団地で、インチキ殺虫剤を販売していた二人の男達がいた。彼らを見た戦闘員達は、ショッカーの「ゴキブリ作戦」を妨害するヤツらだとして、二人を捕らえてしまう。ショッカーは、アジトに連行した男達の内、体格の良い方を怪人ゴキブリ男に改造してしまう。

もうひとりの男は、その手下として使われることになった。団地に現れたゴキブリ男の手下の男は、風船をあげるからと子供達を集め、人体実験用に数名を誘拐して車で逃げた。

それを偶然見ていた吾郎は、現場と車が走り去る方向を本郷に電話連絡したため、駆けつけた本郷はその車に追いつき、停車を命じる。手下の男はドサクサに紛れて逃げようとするが、一緒に乗っていたゴキブリ男が許さない。

口から吐く白い粉(細菌)が手下の男の顔にかかると、あっという間に老人になってしまった。今度の細菌は感染力が強く、細菌に感染した人に触っただけでも、感染してしまう。特殊防護服を着た者でないと、近寄ることはできないのだ。

地獄大使は、この強力な細菌を風船に付けて飛ばす実験をした。木に引っかかっている風船を小さな子供に取ってあげようとした男が、割れた風船の細菌を浴びて老人になってしまう事件が起きた。男の周りにいた子供達も、同様に老人化していた。

実験の成功に気を良くした地獄大使は、この細菌を高いビルの上からアドバルーンに付けて飛ばし、空中で破裂させてばらまこうと考えた。老人化してから生きていられる期間は、せいぜい7日。風に乗った細菌はどんどん広がり、人々は老人化して死んでいくだろう。

地獄大使が「アドバルーン作戦」と名付けたこの作戦の決行は、今日の午後3時。太陽ビルの屋上から打ち上げる。ゴキブリ男の手下はこの計画を知り、密かに解毒剤をアジトで入手していた。

自分だけは免れようとしていたのだ。ところが、解毒剤を上着のポケットに入れたまま老人化してしまい、隔離されていた。特殊防護服で身を包んだ本郷と滝は、この男が何か手がかりを持っているとにらみ、隔離室で意識を取り戻させて尋問する。

そして、裏ポケットの解毒剤のことを白状する。だが、男の持ち物は、殺菌のためにすべて焼却炉の中であった。偶然にも焼却炉は使われておらず、上着は燃えていなかった。裏ポケットの中にある小ビンの中に入ったピンク色の解毒剤を、本郷は見つける。

だが、本郷が焼却炉の中を探している間にゴキブリ男が隔離室に現れ、滝は細菌を吹きかけられて老人化してしまう。解毒剤を見つけて戻ってきた本郷は、試しに滝に飲ませてみた。数分ののち、滝の顔には若さが戻るのだった。

隔離していた手下の男にも飲ませて、命を助けることができた。本郷はショッカーのことで知っていることを男から聞き出し、「アドバルーン作戦」のことを知る。

これを研究室で分析して大量生産できれば、犠牲者は全員助かる。本郷は滝に解毒剤を託すと、「アドバルーン作戦」決行の場所である太陽ビルへと急ぐ。
『ライダー ヘンシン!』

本郷は、仮面ライダーに変身してバイクをサイクロン号に変化させると、スピードを上げた。午後3時。ゴキブリ男が屋上の手すりとアドバルーンをつなぐロープをナイフで切る寸前、そこに割って入るライダー。

だが、戦闘員と戦っている間に、ゴキブリ男はロープを切ってしまう。上空に上って、ある高さで爆発する仕掛けになっているアドバルーン。ライダーは空へジャンプしてロープを握ると、降りてきてアドバルーンを持って戦った。

そこに滝が現れ、アドバルーンを滝に託す。ジャンプしたライダーはゴキブリ男の頭上を一度通過し、反対側の壁を蹴って、その勢いを使ってキックを食らわせた。
『ライダー反転キック!』

ゴキブリ男はビルの屋上から落下し、台地に激突すると手足をバタバタさせながら燃え上がって消えた。解毒剤は大量生産され、犠牲者全員に飲ませることができた。こうして、人々に若さが戻ったのだった。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
ライダーも後半になると、肉弾戦だけではなく、剣や棒のような武器を使って戦うようになる。だがライダーが持っているのではなく、ショッカーが持っている武器を奪って戦うという戦法である。最後は技と力で勝つのが仮面ライダーだ。

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仮面ライダー(新1号/地獄大使編)ドラマ3 [ライダー1号/ショッカー編]

嵐と共に やって来た
誰だ誰だ 悪を蹴散らす 嵐の男
仮面ライダー 正義のマスク

《第63話 怪人サイギャング 死のオートレース》
原作;石ノ森章太郎
脚本;島田真之
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;高橋一俊
監督;塚田正煕


◆伊豆で行われる全日本オートレース選手権が明日に迫っていた。本郷と滝は立花藤兵衛のもとで、最後の特訓をしていた。本郷と滝にとって参加選手中最大のライバルは、勝丸勲である。

足に大怪我を負って歩くことができない弟・忠の治療費をかせぐため、勝丸は是が非でも優勝したいのだ。本郷達がレースの練習に熱を入れている頃、ショッカーアジトでは、アフリカ支部から強力な怪人を連れて、死神博士が日本に上陸していた。

怪人の名はサイギャングと言ったが、未だアジトに姿を見せていない。その頃サイギャングは、黒革のスーツで全身を固めた人間の姿で、時速200キロの猛スピードで伊豆の有料道路を疾走していた。

スピード違反のライダーを止めるよう料金所に指示が出て、バリケードを作る料金所の職員。だが、黒革スーツのライダーは、疾走したままサイギャングに変わると、職員をひき逃げして去って行った。

『死神博士、私を日本に呼び寄せた目的は?』
死神博士の目的は、勝丸勲を使って本郷猛を抹殺することだった。まず死神博士は、勝丸を拉致するように、サイギャングに命令を下した。

モーターマガジンの取材のフリをして、人間に化けたサイギャングは、勝丸を難なく拉致してしまう。アジトでは、死神博士が勝丸に催眠術をかけて、本郷猛を抹殺するように洗脳してしまう。

『私の使命はサイギャングと協力して、我がショッカーの敵・本郷猛を倒すこと』
催眠術によって操られた勝丸は、早速行動に出る。本郷と一緒に走りたくなったと言ってレースコースに本郷を誘いだすと、勝丸は走り出した。

後を追う本郷。途中でマシンの調子が悪いことを理由に立ち止まると、心配そうな本郷に向かって、隠れていたサイギャングが目つぶしを食らわせた。サイギャングと戦闘員達は本郷に襲いかかり、断崖へと本郷を追いこむ。

音で相手の位置を確かめながら闘う本郷だが、サイギャングには通用しない。後ろがすぐ海になっている。サイギャングの口から火炎攻撃を浴びせると、本郷は数十メートルはある海の中へと落ちたのだろう、姿が見えなくなった。

悠々とアジトへ帰ってきたサイギャングに、死神博士は鞭を振るって怒っていた。ビビるサイギャングに、詰めの甘さを指摘する死神博士。本郷は崖から落ちたと見せかけて、崖下の木にぶら下がっていたのだ。顔に青筋を立てて、怒る死神博士。

『本郷と戦う時は、ただ一度のミスもゆるされないのだ。明日は命を賭けて本郷を倒せ!』
サイギャングに潰された目の具合が、だいぶ回復して来た本郷。明日のレースには出られるようだ。

サイギャングに襲われた時に行方不明になった勝丸が、本郷のもとへやってきた。「明日は正々堂々と戦おう」と。レース当日。ショッカーは、本郷に何か仕掛けてくるに違いない。本郷には、勝丸が何かを知っているような感じがしていた。

ゴーグルをかけて、レースが始まった。給油や修理に備え、ピットへと急ぐ立花藤兵衛たち。最初は団子状態だったが、だんだんと腕の差が出てきて、優勝候補の二人が先頭を行く。勝丸と本郷は並走していたが、急に本郷の道をふさいで走り出す勝丸。

本郷を誘導するように脇道へ寄せる勝丸。バイクを止めるとナイフで襲ってきたのだ。
『勝丸!これは一体どういうことだ?!』

逃げる勝丸と入れ違いに襲ってくる、ショッカー戦闘員のバイク軍団(と言っても5台だが)。本郷は急いで片づけてしまおうとライダーに変身し、サイクロン号に乗って次々と戦闘員を倒していく。レースに戻った本郷は、滝を呼んだ。

『滝、気をつけろ!ショッカーだ。勝丸も狂ってる』
ピットでは給油の準備をして、立花のおやっさんたちが待っていた。給油缶には、それぞれライダーの名前が書いてある。

だが、勝丸陣営の女性が、誤って「本郷」と書いた給油缶を使って給油をした。30秒遅れで、本郷と滝がピットに入ってきた。
『おやっさん、勝丸もショッカーの仲間です』

急いで給油しようとしたところ、「本郷」と書かれた缶は、缶が潰れたように変形していた。本郷が缶を調べてみると、中身の液体は爆発するような危険なものだった。今度は勝丸の命が危ない。

『マシンから、勝丸を引きずり下ろすんだ!』
勝丸は、自身のバイクに異変が起こっていることに気付き、爆発する直前に飛び降りて無事だった。ショックで正気に戻った勝丸。

『勝丸は、ショッカーに操られていたに違いない!』
すぐ近くにいたサイギャングがバイクで逃げていくのを目撃した本郷と滝。滝に勝丸を任せて、本郷はライダーに変身して、サイギャングを追った。

『ライダー、ヘンシン!』
サイクロン号でサイギャングを追うライダー。サイクロン号対ショッカーバイクの激しい競り合い。
『ケケケケケ・・・』

両者のバイクがぶつかり、投げ出されるライダーとサイギャング。すぐに組合、パンチ、キックの応酬。大きくジャンプしたあと、ライダーチョップがサイギャングのツノにヒット。悲鳴をあげるサイギャング。身体は鋼鉄のヨロイに覆われているが、弱点はツノだ。

ふたたびライダーパンチを浴びせて弱ったサイギャングに、上空へジャンプしてからの
ライダーキリモミシュートが決まる。台地へ落ちて下り坂を転げ落ちていき、大爆発するサイギャング。

レースに戻った本郷と滝はトップとの差が5分あったのだが、追い上げて大逆転し、ワンツー・フィニッシュを飾ったのであった。本郷は、賞金のすべてを勝丸の弟、忠君の手術費に充てるよう手紙を添えて、勝丸の病室のドアからそっと忍ばせていくのだった。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
今回のゲストは、勝丸勲役にスペクトルマンを演じた成川哲夫氏、その恋人役にはレインボーマンでミスターKの秘書オルガを演じた藤山律子氏が出演している。また、このエピソードでは、なぜか地獄大使は不在で、死神博士がアフリカ支部から呼ばれるという設定になっている。

なお死神博士は次回(64話)には再びいなくなってしまう。
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仮面ライダー(新1号/地獄大使編)ドラマ4 [ライダー1号/ショッカー編]

《第64話 怪人セミミンガ 皆殺しのうた!》
原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;高橋一俊
監督;塚田正煕

◆夏真っ盛り、小学校は夏休みに入っていた。子供達は海に山に遊び放題。ナオキは、友達4人と一緒に昆虫採集でセミを採っていた。すると、サングラスの男がやって来て、「俺の許可なくここで虫を採ることは許さない」と、ナオキ達を脅すのである。

男の目的は、かごの中のセミであった。セミが高値で売れるため、子供達が採ったセミを横取りしようと企んでいた。だが、そんな男に鉄槌が下された。ショッカーの新怪人セミミンガの殺人音波の実験台にされてしまったのだ。

頭痛を訴えて失神した男の首筋に、注射針のようなセミミンガの口が突き刺さり、男は体液をすべて吸い取られて干乾びてしまった。その様子を、ナオキは木陰から目撃してしまう。殺人音波を聞いてしまったナオキも失神してしまうが、友達が探しに来て見つけてくれたのだ。

意識がほとんどないナオキを両脇から抱えて歩いている4人の友達を、本郷は見かけて声をかけた。本郷は、失神しかけているナオキに問いかけた。
『どうした、ナオキ?』
『セミの化け物が・・・』

薄れた意識の中でそうつぶやくと、ふたたび意識を失ってしまった。本郷は、ナオキがショッカー怪人を見たのかもしれないと思い、自分のアパートへ連れていき、護衛に滝を付けた。案の定、セミミンガはナオキを狙って攻撃して来た。殺人音波の実験を見られたことの口封じであった。

トラックで本郷のアパート付近にやってくると、本郷の部屋に向けて殺人音波を発射した。部屋がガタガタと振動し出した。本郷はすぐに、ナオキを連れて滝に逃げるように言った。セミミンガの出す殺人音波は、やがて本郷の部屋の天井を崩し、壁に亀裂を入れるほどの威力を発揮した。

耳を押さえて苦しむ本郷。天井板や梁材が落ちてきて、部屋の中はガレキの山のようで、本郷は埋もれてしまう。戦闘員が死んだ本郷を探しに来たが、改造人間の本郷には通用しない。逆に本郷に捕まってしまい、本郷は企みを吐かせようとするが、セミミンガの殺人音波が戦斗員を襲い、身体が破裂してしまう。

アパートの前から逃げる怪しいトラックを発見し、バイクで後を追う本郷。ナオキを無事な場所に預け、滝もバイクで追いついてきた。ショッカーのトラックを材木置き場へ追い詰めて止めると、トラックの中から殺人音波を出す張本人セミミンガが現れた。

『ミ、ミーン。ショッカーの殺人音波は、このセミミンガ様が出すのだ!』
『ライダー変身!』
本郷はライダーに変身すると、高く積まれた材木の上でセミミンガと対峙した。材木置き場で壮絶な戦いをしたライダーとセミミンガ。

だが、ライダーの背後を取って羽交い絞めにしたセミミンガは、殺人音波をライダーに放ち、ライダーはダメージを受けてしまう。直後に滝に助けてもらい、その場を後にした。

ショッカーは立花藤兵衛らの行動をさぐり、本郷猛が入院していることを知る。滝に救われて大事には至らなかったが、しばらくの間は入院を装うことにした本郷。

本郷がダメージを受けて入院している間に、地獄大使はセミミンガの殺人音波を電波塔から送信して、東京都民を発狂死させる作戦を企てる。ところが、地獄大使のやりそうな作戦は、本郷にも察しがついてしまう。
『最も効果的に殺人音波を使うなら、妨害されない高い場所を使うだろう』

『ショッカーが目をつけるとしたら、電波塔だろう』
と、滝は音波探知機を用意していた。立花藤兵衛とライダーガールズ3人は、早速車の屋根に音波探知機を取り付けて、ショッカータワー(電波塔)を探し始めるのだった。

だが、ショッカータワーはなかなか見つからない。東京郊外を走っていると反応があった。藤兵衛ら4人はその近辺を歩いて探し回り、ついに林の中に電波塔を見つける。ハイキングのフリをして、電波塔の下で食事を取りながら様子をうかがう4人。

チラリと戦闘員の姿を目撃する立花藤兵衛は、しかし守衛が近づいてきて怒られてしまう。しかたなく退散するが、作戦は大成功だ。立花藤兵衛はタワーの場所を本郷に連絡しようとするが、セミミンガと戦闘員らに4人は捕まってしまう。

その頃、病院の見張りをしていた戦闘員から、本郷と滝が消えたという連絡がセミミンガに入る。本郷と滝は、最初から立花藤兵衛らの後を追っていたのだ。本郷と滝がショッカータワー近辺にいることを察したセミミンガは、4人の殺害と殺人音波の発信を実行することを、姿を見せぬ本郷と滝に向けて告げた。

高笑いと共にタワーの高みから姿を現した仮面ライダーは、こう告げた。
『このタワーの周囲には、殺人音波を妨害する電流が流してある』

滝は、タワーの周囲に小型トランシーバーに似た機器の設置をし終えていた。
『これで、タワーからの電波妨害は完璧だ』

捕らわれていた立花藤兵衛たちを助けた滝は、
『ライダー、雑魚は任せろ!』

戦斗員達との戦いを滝に任せ、セミミンガとの一騎打ちをするライダー。セミミンガは、ライダー一人に殺人音波を集中的に狙い撃ちするが、大地を転がってそれをかわすライダー。今度はライダーがセミミンガと共に空中高く飛んで一本背負いをする、「ライダー返し」をしかけた。

台地に激突して弱ったところに、必殺ライダーキックが炸裂した。台地に激突した怪人は、立ち上がれずに爆死した。ショッカーの殺人音波計画は敗れた。東京は救われた。だがショッカーは、次の改造人間を準備しているのだ。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
時間が無くなってしまい、いつものように、「よかったよかった」的な台詞が、取って付けたような雰囲気になっていたのがチョイと残念。

【特典】…第62話から67話までのショッカー怪人の鳴き声
■ハリネズラス(ハリネズミ怪人)『アイエイエイエイエイエイエイエイエイエイ』
■サイギャング(サイ怪人)『キキキキキキキ、キーイ』
■セミミンガ(セミ怪人)『ミーン、ミミミミミミミミ』
■カブトロング(カブトムシ怪人)『ギギギギギギギギギギギ』
■カミキリキッド(カミキリムシ怪人)『キーリー、キーリー』
■ギリザメス(ノコギリザメ怪人)『ガブガブガブー、ガブガブガブー』

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仮面ライダー(新1号/死神博士編)ドラマ5 [ライダー1号/ショッカー編]

《第68話 死神博士 恐怖の正体?》
原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;山田 稔

◆ショッカーの流れ星作戦を指揮する死神博士。宇宙から飛来する流星を自在にコントロールして、地上のいかなる場所へでも落下させることをショッカーの科学技術は可能にしたのだ。死神博士は、この技術で日本中に流星の雨を降らせて、大混乱に陥れようと計画する。

立花藤兵衛が本郷の為に構想していたニューモデルマシンが、遂に完成した。マシンにシャンパンを注いで完成を祝い、グラスで乾杯する立花藤兵衛、本郷、滝の3人。マシンの能力テストを試すため、練習コースをスタートした本郷。ストップウォッチを押すおやっさん。

本郷はライダーに変身した。マシンは丸みを帯びた風防ガラスの、ニューサイクロン号へと変化した。翼を出して、サイクロンジャンプ!時速300キロを超えるスピードを止めるため、パラシュートブレーキを導入したニューマシン。

突然隕石が走行中のニューマシンを襲う。間一髪逃れたライダーは、土中から現れた新怪人イカデビルに襲われる。

『オレは悪魔の使い、イカデビルだ!』
『何度闘ったら気が済むんだ!悪の為に闘う改造人間に勝利は無い!』

イカデビルの長いムチがしなって、ライダーを襲う。それをかわすと、ジャンプしてライダーキックをみまうライダー。だがイカデビルは、「キック殺し」という技でライダーキックを無力にしてしまう。必殺技を封じられた本郷は、精神的なダメージを受けてしまう。

やっとの思いでおやっさんと滝のもとへ戻ってきたが、イカデビルの恐ろしさに震える本郷だった。トレーニングを積んだイカデビルに完敗する夢をみて、うなされる本郷。危機感を抱く本郷は、看病して心配そうな滝にトレーニングパートナーを頼む。

旧友・熊木を空港に迎えにいった立花藤兵衛。二人は、未だ果たせぬ世界グランプリ優勝の夢を語り合う。熊木は、急に東京天文台へ寄りたいという。

天文台の中へ入って行った熊木は、助けを求める悲鳴をあげた。立花藤兵衛が駆けつけると、そこで待っていたのは死神博士だった。

『ようこそ立花藤兵衛。ここは日本におけるショッカーの改造人間トレーニングセンターだ』

改造人間のトレーナーとして、立花を採用しようとする死神博士。立花は、旧友・熊木に誘い出されたのだった。脅されてショッカートレーナーになっていた熊木。だが立花藤兵衛は、断固拒否する。

だが拒否すれば、一生をショッカーの牢獄で過ごすしかないと熊木は言う。助かる道は怪人のトレーナーになって、仮面ライダーに勝てるようにトレーニングを積ませることだけだと、熊木は立花を説得するのだった。

トレーニングに出かけようとする本郷と滝の前で、高い所から飛び降りてライダーキックのマネをするミツルとナオキ。危うく怪我をするところだった二人を見て、本郷は真剣に叱る。

『仮面ライダーのライダーキックはな、子供の君達がマネをすれば怪我をする。危険なトレーニングを積んでいるライダーだから、できる技なんだ!』

危険なトレーニングをするライダーを見せるため、本郷と滝はナオキとミツルを一緒に連れて行くことにした。採石場でライダーと滝がトレーニングするところを、真剣に見るふたり。ナオキとミツルは、激しいトレーニングをするライダーと滝を見て、ライダーキックが危険な技であることを知った。

もう二度とライダーのマネはしないと本郷に誓う二人。その頃、立花藤兵衛は、ショッカーのトレーニングセンターでイカデビルを鍛え上げていた。隣のリング上では、サイギャングとカブトロングも戦闘員を相手にトレーニングをしていた。トランポリンの上でジャンプの練習をするイカデビル。

『もっと力をためるんだ!そんなことで、仮面ライダーに勝てると思っているのか!』

ヘタって座り込むイカデビルに、藤兵衛のムチが飛ぶ。今度はサンドバッグに体当たりをさせる藤兵衛。イカデビルの不甲斐なさを見て、藤兵衛のムチがイカデビルの頭を直撃した。

『ギィー。触るな、オレの頭には誘導装置があるんだ』

この一言を聞いて、弱点は頭だと直感する立花藤兵衛。その頃、ショッカートレーニングセンターでは、立花藤兵衛を裏切ったはずの熊木が、見張りの戦闘員を倒して、監禁されている立花藤兵衛を解放していた。

人間らしい心を取り戻した熊木だったが、立花と一緒に逃げる途中で戦闘員に刺されてしまう。イカデビルとライダーの対決が富士見高原であることを藤兵衛に告げて、熊木は絶命してしまう。

死神博士は、立花藤兵衛の車を無人で差し向けて、特訓を受けたイカデビルと対決をするよう本郷猛に迫った。車を富士見高原に誘導して、本郷を待っていた死神博士。本郷は問う。

『死神博士、イカデビルはどこだ!』
『お前の目の前にいる!』

マントで顔を隠して、死神博士はイカデビルに変身した!本郷もライダーへと変身。
『ライダー、変身!』
『ギィー!』

立花藤兵衛のトレーニングを受けたイカデビルは、強くなっていた。吸盤が付いたムチを振るい、迫るイカデビル。首に巻き付いたムチを解こうとして、崖から転落してしまうライダー。その時、立花藤兵衛が声をかけた。

『ライダー、ヤツの弱点は頭だ!』

ライダーチョップがイカデビルの脳天を直撃し、火を噴く誘導装置。隙をついて、ライダーキリモミシュートを見舞うと、崖に激突して大爆発するイカデビル。

『ライダーよくやった、さすがだ!』
『私一人の力では、勝てなかったでしょう』

立花藤兵衛と滝に礼を言うライダー。ショッカーの大幹部・死神博士を倒し、流れ星作戦も打ち破ることができた。だがショッカーは次なる使者を送り、世界征服を狙っているのだ。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
オープニングとエンディングの映像が、この回より変わる。新サイクロン号の登場のためと思われる。この回は、有名なライダーキック事件を扱っている。視聴者の子供がライダーキックのマネをして大怪我をしたことを受けて、局側が、本郷猛の口から視聴者(子供達)へ危険であることを訴える形を取ったのだ。あれは、イカデビルの回だったのかぁ。
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