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再会!北斗と南(1) [ウルトラ座談会]

M78 星雲からやって来たウルトラ5番目の弟・ウルトラマンAに変身するのは、北斗星司(高峰圭二氏)と南夕子(星光子氏)のふたり。ヒーロー史上初めての、男女による合体変身だった。メインライターの市川森一氏が、当初から設定していた本作の軸をなす設定であった。40数年経って、ふたりが今再会を果たした! 特別対談(全3回)をお送りします。

◆シーン1;撮影初日
北斗;
『北斗と南が、第一話で最初に会うシーンがあるじゃない。あれってどこだっけ?(笑)』

南;
『覚えてない・・・うふふ』

北斗;
『覚えてないよなぁ。僕はね、あの場所に2回行ってるんだよ。最初、関君が南夕子役で1話と2話だけはね、ほとんど撮ってるんですよ』

南;
『私はね、ホントわけも分からず、あそこにいきなり立たされたんですよ。何しろオーディションでいろんなことが決まって、バタバタ、ホントもう何日間かのことだったんですよ。気が付いたら、髪は切られて無くなり名前は決まり・・・。周りの方が動いてくださって、気が付いたら、私はあそこに白衣を着て立っていたんです。「私は何をすればいいのかしら」って言うくらい、何にも分からずに立っていたの・・・』

北斗;
『いわゆるテレビ映画みたいのは、初めてだったんだ・・・』

南;
『もうまったく初めて。何にも分からない状態だったんです。舞台しかやってなかったですから、全然分からなくて。そしたら私がボーっとしてるんで、筧監督が、「あ、ごめんごめん。星君は何も知らなかったんだよね。皆はやってるけど」って・・・』

北斗;
『関君は、自分の舞台で足を骨折しちゃってね。それで急きょ、星君が来たんだよね』

◆シーン2;ふたりの素顔
北斗;
『普段のキャラクターは・・・』

南;
『ボーっとしてましたね(笑)』

北斗;
『そうなんだよね。だけど役の中では夕子はしっかり者で・・・』

南;
『北斗さんを押さえる感じのキャラクターだったんだけど。でも実際はまるっきり逆で、いつもフォローしてもらっていましたからね。お世話になりました、その節は・・・』

北斗;
『割と、マイペースって感じだったよねぇ(笑)』

南;
『ボーっとして、わけ分かってなくて、でもちょっとは気が付くって感じだった(笑)』

北斗;
『それは、画面にも出てるんじゃないかなぁ・・・』

南;
『出てました?画面でもボーっとしてました?』

北斗;
『あー、ごめんごめん(笑)』

南;
『でも、一所懸命やってたんですけどね(笑)』

北斗;
『今見返すとさ、ボクなんかはどっちかっていうと、特に前半の頃は、お芝居をし過ぎてるっていうのがあったんだけど。自分では一生懸命やってるんだよ、もちろん。夕子はさ、ほんとに肝心なところしか芝居してないよな。だから良いんだよ』

南;
『あ、そう?でもそれは、できなかったんだと思うんです。私ね、今画面見ると自分でも恥ずかしくって、恥ずかしくって。もういい・・・』

北斗;
『僕もね、若い頃とかに再放送あったじゃないですか。見るのあんまり好きじゃなかったんだけど、あれから30年くらい経って、DVDが出るって話があって、見直してみたの。そしたら、恥ずかしさもあるんだけど、それよりも懐かしさ、この頃1年間、あ、僕は1年間で夕子は半年間・・・』

南;
『ごめんなさいね、月に帰っちゃって(笑)』

北斗;
『月へ帰っちゃったけど・・・ウフフフ。だけど一所懸命、動いてたな、頑張ってたなっていうのはあるよね』

南;
『私は私なりにね、結構一杯一杯だったんですよ』

北斗;
『それは、みんなそうだよ・・・』

(次回へ続く)



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