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仮面ライダーストロンガー 5 [ライダーストロンガー・ドラマ]

第24話《怪奇!無人電車が走る》
原作;石ノ森章太郎
脚本;鈴木生朗
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;折田 至

〖奇械人ハサミガニ〗登場

【前回までの話は・・・奇械人ケムンガの繭に閉じ込められて、万事休すのストロンガー。だが、鋼鉄の様に丈夫なこの繭のおかげで、数千メートルの谷底に落下しても助かるのだった。ケムンガが成長し、ドクガランになる時に繭を破ることを利用して、脱出したストロンガーは、地底王国の支配者・百目タイタンとの死闘を制して、ユリ子や立花藤兵衛と共に地上へ生還した・・・】

◆ブラックサタンを追って、旅を続ける城茂、岬ユリ子、そして立花藤兵衛の3人。今回は鳥羽で合流する約束をしていた。バイクを走らせる茂とユリ子に対し、藤兵衛はフェリーに乗って三重県松坂へ着いた。ここから電車に乗って、三重県鳥羽を目指す。
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一方の茂とユリ子は、バイクを快調に飛ばしていた。途中で、鳥羽へ向かう電車と並行して走る場所にさしかかった時、電車の中から手を振る子供達を見かけた茂とユリ子。二人もそれに応えて手を振り、束の間の平和を噛みしめていた。
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だが、電車は茂達と別れてトンネルに入ると、ブラックサタンの襲撃を受けてしまう。奇怪人ハサミガニが出す泡で、幻影を見せられる人々。子供も大人も関係なく拉致され、体力のある男性客たちはブラックサタンの要塞島と呼ばれる秘密基地建設の為、奴隷として連れて行かれた。

茂とユリ子がその電車と再び出会ったとき、停まりそうな程の速度で電車内は無人であった。不審に思った二人は、停車した電車に乗り込んで調べていたところ、車内で奇怪人ハサミガニと遭遇する。
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『出たな、奇械人!』
『オレはブラックサタンのエース、ハサミガニだ!乗客は奴隷として、要塞島で働かせるのだ!』
茂とユリ子は、ストロンガーとタックルに変身してハサミガニや戦闘員達と戦ったが、ハサミガニの胸から出す多量の泡によって身動きできなくなり、捕まってアジトへ連行されてしまうのだった。

合流場所のホテルに、一足早く立花藤兵衛は到着していた。ラウンジでくつろぐ藤兵衛に声をかけるボーイ。
『立花藤兵衛さまでいらっしゃいますか?お連れ様がお待ちでございます』
だが、そこに待っていたのは、ジェネラル・シャドウだった。

『どうせあの電車の事件も、お前達の仕業だろう!』
『電車の事件だと?・・・』
『とぼけるな!』

藤兵衛と会話中のシャドウが、突然木の陰に隠れていた人物を、トランプ手裏剣で倒してしまう。まだ息があるその人物は、さっき藤兵衛に声をかけたボーイであった。次の瞬間、そのボーイはブラックサタン戦闘員に姿を変えた。シャドウは問いただした。

『貴様の隊長は誰だ、言え!』
『ハ、ハ、ハサミガニ・・・』

シャドウはそれを聞くと、その戦闘員を腰のサーベルで刺し殺してしまう。シャドウは怒っていた。自分の知らないところで、別動隊が行動しているからだ。アジトへ帰ったシャドウは、大首領に訴えた。
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『大首領。タイタン無き今、次にストロンガーを倒すのは、私の役目のハズです!』
『それがどうした?』

『私の知らぬ間に、奇械人がストロンガーに攻撃をかけている。納得がいきません!』
『自惚れるな、ジェネラル・シャドウ!』

『何ですと?』
『ブラックサタン直系の幹部でもないお前に、口出しは許さん!これ以上口答えすれば、反逆とみなす。覚えておけ!』

シャドウは、この会話によって大首領の本音が解り、自分の立場について考えを変えざるを得ないと思った。雇われ者は、所詮雇われ者か。今まで通りの言いなりには、もうならないことを決めたのである。

ハサミガニに捕まってアジトに連行された茂とユリ子は、行方不明になっている電車の女性客や子供達とそこで一緒になった。普通の人間とは違う茂とユリ子の両手には、天井から下がっている鋼鉄の鎖が、はめられていた。

ハサミガニがやって来て、巨大な左手のハサミで城茂の首を斬ろうとした時、大首領が命令した。
『待て、ハサミガニ。城茂を殺すのは待て!私は大首領だ。まもなく、タイタンに替わるブラックサタンの最高幹部が着任する。城茂と岬ゆり子の処刑は、その者の指揮に任せる!』

新しい幹部が到着するまでに要塞島を完成させるよう、大首領はハサミガニに命令を下した。

立花藤兵衛が、突然アジトに姿を現した。牢屋の前に立つ警備兵1人を倒すと、ボタンを押して鉄格子を開けた藤兵衛。敵が来る前に、茂とユリ子の両手の鎖を懸命に外そうとするがはずれない。
『おやっさん、手袋を脱がしてください』
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茂の手袋を脱がしている時、倒した警備兵が目を覚ました。警報ボタンを押した警備兵を再び倒して、急いで両手袋を外した藤兵衛。鎖の引っ張る力に逆らって何とか両手をこすり合わせた茂は、ライダーストロンガーに変身した。
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ユリ子も助けてタックルになると、捕らわれた人達をタックルと藤兵衛に任せて、ストロンガーは要塞島を破壊すべく向かった。

要塞島建設現場で、ストロンガーとハサミガニの対決。必殺のストロンガー電キックで左手の大バサミを破壊されたハサミガニは、逃げ出していく。そして、建設現場にいたシャドウを見かけると、左手を抱えながら助けを求めるのだった。
『ジェネラル・シャドウ様、助けて下さい・・・』
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シャドウは、誰の命令でライダーストロンガーと戦っているのかを問いただした。すると、「自分はシャドウの部下では無い」と、ハサミガニはつい答えてしまうのだった。つまり、シャドウの命令には従わないと言うのだ。まもなく着任する最高幹部こそが、自分のボスだと告げるハサミガニ。

シャドウは新幹部の名を問い詰めるが、それはハサミガニにも知らされてはいなかった。シャドウがそれらを聞いて、ハサミガニを助けるはずもない。シャドウは「自分の知ったことではない」と言って、乱れ飛ぶトランプの中に姿を消してしまうのだった。

シャドウに見捨てられ、最大の武器である左手の大バサミを失ったハサミガニは、ストロンガー電キックをもう一発食らうと大爆発して果てた。

『大首領が俺を必要としないのなら、俺の方にも考えがある・・・』
大首領は、ジェネラル・シャドウを大幹部とは認めていないことが判明した。ジェネラル・シャドウは、ブラックサタンにいながらブラックサタンを裏切る道へと進んでいくのだろうか・・・

その頃、ブラックサタン本部には、新しい最高幹部が着任していたのである。(つづく)
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★★★★★★★★★★★★
このシリーズでの立花藤兵衛は、城茂や岬ユリ子と国内を旅するという設定になっている。そのせいか、アクションが多いような気がする。藤兵衛一人で戦闘員たちと戦う場面があり、全員を倒して「ワシも本気を出せば強いんだ」などと言っているが、実は藤兵衛を助けるが如くジェネラル・シャドウがトランプ手裏剣で加勢してくれていることを、本人は知らないのだ。



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