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ジャンボーグA(13) [ジャンボーグA・ドラマ2]

第40話『大奮戦!バモス一世、バモス二世』を取り上げます。
 脚本;山浦弘靖  
 特殊技術;大木 淳
 音楽;菊池俊輔
 監督;大木 淳
 怪獣デザイン;米谷佳晃


◆ある日の夜のこと。○○県にある竜神村全体を包み込むように、真っ赤な霧が静かに降り注いだ。その霧に飲み込まれた竜神村では、人も家畜もすべてが死に絶えてしまった。
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数日後、地獄岳の山岳パトロール隊から、竜神村の異変についての調査依頼がPAT本部に来た。村上隊長は、バモス1世と2世を直ちに現地へ派遣した。その場にいて、バモスに何ができるものかと張り合うナオキは、自分もジャン・カーで竜神村へと向かうのだった。

高速道路を竜神村へ向かう赤いバモス1世と青いバモス2世。そのあとを、銀と赤のツートンカラーのジャン・カーが追って行く。
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ナオキと熊井隊員は互いにライバル意識が強く、「負けてたまるか」と現場までの道路を抜きつ抜かれつの競争が続いていた。竜神村へと続く道路は山路で、途中に渓谷を渡る橋がある。

PATの車両が竜神村へ向かっていることに感づいたサタンゴーネは、手下に命じて橋に爆弾を仕掛けさせた。そうとは知らずに、互いに張り合いながら現場へ向かって道路を疾走するPATとナオキ。

バモス1世、バモス2世、ジャン・カーの順に3台の車両は、爆弾が仕掛けられている橋に刻一刻と近づいていた。サタンゴーネの手下は、バモス1世とバモス2世が橋を通過しかかった所で、爆弾のスイッチを押した。
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大爆発して、木っ端みじんに吹き飛んでしまう橋。一番最後を走っていたナオキのジャン・カーは、それを見て急ブレーキをかけて止まった。突然のことで、声も出ないナオキ。急いで車を降りると、橋が崩落した谷底を覗き込んでPATの車両を懸命に探すナオキ。
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すると、飛行モードになったバモス1世が、プロペラを回転させて谷底から舞い上がってきた。その下には、強力な磁石に吸いつけられたバモス2世が、チェーンで吊るされて上がってくるのが見える。

途中の岩陰にいたサタンゴーネの手下たちは、上昇していくバモス2世に発見され、発砲を受けて吹き飛んでしまうのだった。

壊れた橋の先でバモス1世と2世は着陸し、再び走り出した。
『ざまぁみろナオキ。バモス1世の特技は、空を飛べることだぜ!それじゃお先に!』

橋が壊れてしまい、これ以上先へは進めなくなったナオキは、Uターンして大きく回り道をするしかなかったのである。

先に竜神村へ到着したバモス1世の熊井隊員と、バモス2世に乗りこんだ大羽・野村隊員は、早速二手に別れて、村内を調査し始めた。人っ子ひとりいない静かな村内。熊井が一軒の家へ入ると、死んでいる老婆を発見する。

突然うしろから誰かに殴られ、意識を失う熊井。大羽・野村の方も死んでいる村人を発見するが、サタンゴーネの手下たちに襲われ、捕まってしまうのだった。

野村隊員から入った通信が、言葉を発すること無く途切れてしまった。本部の村上隊長は異常を感じて、すぐに出動していくのだった。
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一方、橋が破壊されたため大きく回り道をしたジャン・カーのナオキは、途中でエンジントラブルに見舞われてしまう。なんとか修理を終え、再び竜神村へと急ぐナオキ。

先に到着したPATの3名が捕らわれたことなど露知らず、ナオキは大きく遅れて竜神村へ到着した。だが、村は死んだように静まりかえり、村人や先に到着しているはずのPATの姿がどこを探しても見つからない。

『PATのやつら、どこへいっちまったんだろう・・・おーい、熊井さーん、せつ子、大羽!』

大声で叫んでみるが、人がいる気配がまったく無い。しばらく歩いてみると、村のどこかから変な声が聞こえてくるのを耳にするナオキ。その声のする方向へ歩いていくと、ある民家の前で足が止まった。窓から中を覗いて、驚くナオキ。

『チクショー、グロース星人め。村人を怪獣のエサにしていたんだ・・・』

ナオキは、さらに驚いた。横たわっているたくさんの村人の中に、PATの三人が混ざっているのを見つけたのだ。
『せつ子!』
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野村隊員が怪獣に襲われようとしているのを見たナオキは、とっさに近くにあった棒を持って室内へ飛び込み、怪獣を殴りつけた。ナオキと怪獣が格闘しているうちにせつ子隊員は気がつき、熊井隊員、大羽隊員も気がついて目を開けた。

三人が至近距離から怪獣を銃で撃ち、怪獣がひるんでいる隙に、四人は捕らわれていた民家から逃げ出すことに成功した。騒ぎに気づいたサタンゴーネの手下たちが、後から追ってくる。
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バモス1世に乗り込んだ熊井は空から、バモス2世は走行しながら、サタンゴーネの手下たちを攻撃した。バモス1世は上空から怪獣がいた民家を攻撃し、破壊した。だが怪獣は巨大化し、怪獣スケルトンになった。

ジャン・カーへ乗り込み、エンジンをかけるナオキ。だがこの大事なときに、エンジントラブルの影響で、うまくエンジンがかからない。焦るナオキ。巨大化した怪獣スケルトンは、もうすぐそこまで来ているのだ。

ようやくエンジンがかかったジャン・カーは、スケルトンの股の下を通過して難をのがれ、ジャンボーグ9にチェンジした。
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バモス1世が空から、バモス2世が走行しながら、ジャンボーグ9の援護に回った。ところが、戦いの途中で、エンジントラブルの影響がジャンボーグ9を襲う。パワーを生み出す回路に不調をきたし、急激に動きが悪くなるジャンボーグ9。

まるでスローモーションのようにゆっくりと、もがくように体を動かすことしかできないジャンボーグ9。湖で戦うジャンボーグ9と怪獣スケルトンのそばに怪しい光が輝いて、巨大化したサタンゴーネが現れた。

『ハハハハ・・・ジャンボーグ9め、故障したな!』
『こうなったのも、俺のせいだ。バモスにつまらない対抗意識を持ったばかりに・・・』
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ナオキは、ジャンボーグ9の操縦席で後悔していた。サタンゴーネとスケルトンに挟まれ、ピンチに陥るジャンボーグ9。だが、そこへ村上隊長の乗ったハンターQが出現し、熊井のバモス1世に指示をだして、共にジャンボーグ9の援護射撃に回った。

バモス2世は水陸両用車の機能を発揮、湖面へダイブすると水面を走行しながらサタンゴーネへ発砲を始めた。バモス2世の発砲弾が、サタンゴーネの武器である杖を破壊した。

PATの新兵器、ハンターQとバモス1世が空から、バモス2世が水上から、ジャンボーグ9を援護して守り立てていく。PATの新兵器による激しい攻撃の前に、サタンゴーネとスケルトンはジャンボーグ9にとどめを刺すことが出来ずにいた。

『立て、ジャンボーグ9!立つんだ!』(村上隊長)
『PATが・・・守っていてくれる・・・PATが』(ナオキ)
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意識を失いかけていたナオキを、村上隊長の声が鼓舞していた。息を吹き返したジャンボーグ9は、スワニービームでスケルトンをシビレさせ、とどめの一撃にハンディングフラッシャーを撃った。

大爆発した怪獣スケルトンを見届けると、一気にサタンゴーネも倒そうとするナオキ。
『おのれ、ジャンボーグ9め。だが、ワシはまだ負けんぞ!・・・』

そう言い残して、飛び去っていくサタンゴーネ。危機は去った。ナオキは、ジャンボーグAや9だけでは敵に勝てないことを、改めて知った。PATのメンバーとその兵器に守られていてこそ、凶悪なグロース星人と互角に戦えるのだと。

PATに感謝するとともに、もう張り合うことなど止めて、共に戦うことを強く心に誓うナオキだった。
(つづく)


★★★★★★★★★★★★
主人公・立花ナオキを演じているのは、立花直樹氏である。ジャンボーグAは1973年に放送されているが、1970年代後半にはすでに引退をしている。ザ・カゲスターの主人公・姿 影男も演じている。



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