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異星人来訪の証拠・終 [UFOと宇宙人3]

世界中にある古代の建造物の中で、ギザの大ピラミッドほど謎が多く、長く持ちこたえているものは無いだろう。高さ約147メートルの大ピラミッドは、1889年にエッフェル塔が完成するまで世界一高い建造物だった。

他のピラミッドや神殿の壁にはその目的が象形文字で描かれているが、大ピラミッドには一つの象形文字も見当たらない。その役割は何だったのか。何故建てられたのか、どんな秘密が隠されているのだろうか。

大ピラミッド内部のデザインについては、今のところ、誰も説明できてはいない。理屈では理解できないのである。かがまなければならないほどのせまいトンネルがあると思えば、9メートルもの高さの大回廊もある。

花崗岩で造られた部屋があるが、その石はおよそ千キロ離れた所から船で運んで来なければ手に入らない。

『正体不明の建造物なんです。何の文章も刻まれていませんし、何の象形文字も無い。何一つありません。ただそこにあるだけなんです』
(ジョルジョ・ツォカロス氏)

ピラミッドは神殿で、人々が王の間で悟りを開くための儀式が行われたと推測する人もいる。また、ピラミッドには幽霊が出ると言われ、中にいた人がブルブルと震えながら出てきたという事例も報告されている。

エジプト学者は、ピラミッドがファラオの墓だったと考えるが、ピラミッドの中からファラオの遺体は一体も見つかっていないという。ピラミッドが完全に密閉された状態で発見された際にも、無かったようである。

エジプト学者が言うようにファラオの遺体を隠す場所なら、なぜ目立つように造ったのだろうかという疑問が湧く。どんな建物よりも、ピラミッドは目立つ建造物である。

現代の我々の知恵を結集しても、今のところ、ピラミッドについて納得できる説明は出来てはいないのである。

先の【証拠・4】に登場した、作家で精密工学技術者のクリストファー・ダン氏は、長年ピラミッドの謎について個人的に調査をしてきた人物である。

C・ダン氏によれば、この巨大な建造物がなぜ建てられたのかを知る具体的な手がかりが、そのデザインと構造にあるという。

クリストファー・ダン氏の話
『大ピラミッドや、ピラミッドを建てた文化をみると、彼等が非常に優秀な技術者であることが分かります。多くの技術者が、今ピラミッドを造るのは難しいと言います。4500年前のモノと推定されますが、その建築力は機械のような正確さです。私が大ピラミッドの調査を始めた時、その機能に注目して調べました。まるで機械の様に造られているので、おそらく機械のように機能していたと思われます』
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大ピラミッドの内部のデザインで特徴的なのは、王の間とその下にある女王の間から斜めに伸びた4本のシャフトである。その存在の理由と目的を、簡単には説明できない。

あのシャフトを作ることは、非常に難易度が高いという。家の中を斜めに横切る煙突のようなもので、建設技師にとっては悪夢である。

2002年。技術者とエジプト学者の調査チームが、女王の間につながるシャフトの1本に、小型ロボットを送って調査した。
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65メートル進んだ所で石のドアに阻まれたため、ドアにドリルで穴をあけると、その向こう側は小さな部屋になっていた。そして、さらに奥へとつながるもう一つのドアがあった。

ドアが発見されて以来、大学、考古学者、人類学者などあらゆる専門家が検討してきたが、だれもそのシャフトの目的を説明できてはいない。シャフトが開かれたことはあったのか。開かれたのなら、なにに使われていたモノなのか。

前出のC・ダン氏は、自説について次のように話している。
『初期の探検家が女王の間に入った時、その壁が塩分の層で覆われているのを発見しましたが、このことは、私が立てた説を具体化してくれます。その説とは、一つのシャフトから希塩酸溶液が流れてきて、もう一つのシャフトからは水和した亜鉛が流れてきて、女王の間で混ざり、そこで水素を発生させたというものです』

水素とは、宇宙で最も強いエネルギー源の一つである。20世紀初め、飛行船を大空へ飛ばすことが出来たのは水素ガスであった。現在でも、ロケットを宇宙へ飛ばすための燃料として使われる。

もし数千年前に、大ピラミッドが水素を発生させていたとしたら、それが人類史上、最も古い発電所ということになる。

C・ダン氏は、自説についてより具体的に説明してみせる。
『ギザ発電所説の本質的な内容は、大ピラミッドを通して地球からエネルギーを取り出し、そのエネルギーをマイクロ波のエネルギーに変換することです。まず、化学物質がシャフトを通って女王の間に入り、そこで混ざって水素が噴き出します。水素は空気よりも軽いため、上の部屋へ上がっていきます。そこで、地球のエネルギーが、ピラミッド全体を振動させます。
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その振動を、大回廊で取り入れるのです。大回廊が、共振器の役割を果たしていたのだと思います。回廊の端から端まで並ぶ27対のスロットの中に、共振器が垂直に積まれていたのです』

この説によると、大ピラミッドは共振する大回廊で変換したマイクロ波を、シャフトから放出していたと思われる。
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そして、いったんこの発電所が稼働すれば、何十年も何百年も止まらずにマイクロ波を放出し続けることができたというのである。そのエネルギーを地球の各地で受信して利用したのか、それとも宇宙まで到達していたのかは謎である。

もし大ピラミッドがエネルギーを作る発電所だったら、この一か所だけだったのか。それとも、世界各地にはピラミッドに似た建造物が点在するが、ギザは大規模なネットワークの一部だったのか。

そして、そのエネルギーが何の為に使われたのかを知る手がかりは、あるのだろうか。

もっとも影響力のあった20世紀の発明家は、アメリカ人のニコラ・テスラであろう。交流電流とその配電に関するテスラの特許は、商業的な電力産業の設立に役立った。

テスラのおかげで科学技術はかなり進歩したが、実現できなかったアイデアもあった。ワイヤレス送電網を作る試みである。

テスラの計画は、アメリカ中、さらには世界中に送電塔を建設して、テレビ局のように電力を配信しようとしていた。送電線を張り巡らせるのではなく、大気や地中を通してエネルギーを送るという試みであった。
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テスラは生涯に、何度もこの無線の送電装置のデモンストレーションを行っていた。なので、実際にその装置が動作したことが分かっている。地中や大気が持つ電気伝導率を利用して、電気を送ろうと考えていたのだ。
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テスラの送電塔計画は理論的に人気があったが、資金難のためにプロジェクトは中止された。無線で電気を送るというテスラのアイデアは、古代のテクノロジーの再発見だったのだろうか。

作家のデビッド・チルドレス氏が語る。
『テスラが成し遂げようとしていたのは、古代に世界中で使用されていたであろう電力システムを、再現することだったのだと思います。古代に鉄塔の代わりに使われていたのが、オベリスクだったのです。オベリスクとは、花崗岩の一本岩で出来た石塔のことで、ひとかたまりの結晶体です。オベリスクは特別な大きさに切断されていて、最良の状態に調整(チューニング)されていました。
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それぞれのオベリスクには、発電所のような電気を作る場所が必要だったと思われます。電気を作るためには何らかの力が必要とされるため、テスラは水を使ってその力を得ようとしました。最初の発電所は、ニコラ・テスラによってナイヤガラの滝に建てられました。すべてのオベリスクの近くにも発電所があって、発電所で作った電気をオベリスクが大気へ送信するのです。これは、C・ダン氏のギザ発電所説に似ています。
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彼は、大ピラミッドがマイクロ波のビームを送っていた先は、地球の軌道上にいる衛星かもしれないと言っているのです。その衛星がマイクロ波のエネルギーを取り込んだあと、どこか別の場所へ再送信していたと言っています。例えば、イースター島などの遠く離れた島へ送っていたことがあり得るのです』

空飛ぶマシンが古代の文献に描かれていることからも、なんらかのビームのようなエネルギーが使用されていた可能性がある。その仕組みは、多くの点でかなり納得がいくものである。
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軌道上の宇宙船に、ビームエネルギーの発進所を置くことが可能だからである。発射されたエネルギーはその宇宙船に吸収され、宇宙船の推進力に変えられるのである。

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また、エネルギーシステムや動力システムを、その宇宙船から遠く離れた所へ置くことができるのも理に適っていると、NASAジェット推進研究所の専門家は述べている。

今我々が手にしている技術は、過去数百年で可能になった技術なのか、それとも、古代の技術を、最近になって再発見しただけなのだろうか。

古代の建造物の建設工事は大規模で、おそらく建てるのに100年はかかっているであろう。現在では、そのような工事はとても考えられない。

我々の祖先には、このような数々の偉業を成し遂げる能力があったのか、それとも全く知らない別の世界から、もたらされたものだろうか。

『なぜ多くの古代遺跡が石で造られていたのかには、特別な理由があります。後世に残すためです。未来の人々が、必ずその建造物を見つけ出せるようにするためです。我々が学校で教わっている歴史が、実際のものとはまったく違っていたということを伝えるために、建てられたものなのです』
(G・ツォカロス氏)

(終わり)


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ファラオとは、古代エジプト王の称号のことである。分かり易くいうと、ドンとかゴッドファーザーと同じ使い方をするものである。



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