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仮面ライダーV3(17) [ライダーV3/キバ・ツバサ・ヨロイ編]

今回は、第40話《必殺!V3マッハキック!》を取りあげます。

原作;石ノ森章太郎
脚本;海堂 肇
企画;平山 亨 阿部征司
音楽;菊池俊輔
技斗;高橋一俊
監督;内田一作


◆◆首都圏にあるいくつかの団地で、人が消える事件が多発していた。ある団地に住む小学生の小川キヨシは、毎日学校へ行く前に、兄を手伝って朝刊配達をしていた。両親がいないこの兄弟は、毎日を必死に生きているのだ。

学校から帰って来たキヨシは、兄の行方が分からないことに不安を抱く。どこかへ出かけたならば、必ず置き手紙をしていく兄だったからだ。キヨシは、団地の周辺に人が集まっているのでそこへ行ってみると、自転車と朝刊が散乱しているのだった。

『こんな所へ新聞を置いたまま、いなくなるような兄ちゃんじゃない!きっと何かあったんだ・・・』
心配するキヨシをすぐに安心に変えたのは、むこうから兄がやって来るのが見えたからだった。
『兄ちゃん!』

非常階段から落ちて怪我をしてしまったと説明する兄だったが、抱き着いた瞬間、なにかが違うと感じるキヨシ。だがその時は、それは気のせいだと思っていた。

ある日、キヨシは同級生のシゲルのもとへ相談に行くのだった。それは、兄の行動にいくつか不可解な点があるからであった。

『キヨシ君の考えすぎじゃないか?生死の世界をさまようと、性格が変わるっていうよ』
『そうかな・・・食べ物の好き嫌いも変わるのかな?ご飯を食べなくなったんだ。それで夜中にコッソリ家を抜け出して、何かを食べてるんです・・・』

そこでシゲルは、兄に見つからないようにキヨシの家に隠れて夜を待った。夜中になってそっと起き上がった兄は、キヨシが寝ていることを確認すると外へ出ていくのだった。キヨシとシゲルは、そのあとをつけていく。

夜中の公園に来て、ピョンピョン飛びながら何かを捕まえているキヨシの兄。大木の陰に隠れてその様子をじっと見ているキヨシとシゲル。キヨシは何をしているのか知りたくなり、懐中電灯で兄を照らしてみた。

なんと兄は、蛾を採ってムシャムシャと食べているではないか!
『オレの身体にいる「ヒマラヤの悪魔」のヴィールスを養うためだ・・・』

デストロンの戦闘員と怪人死人コウモリが出現して、キヨシとシゲルは捕まってしまうのだった。
『兄ちゃんをどうした!』
『小僧。お前の兄は、デストロンの戦闘員になったのだ・・・』

キヨシの兄は、朝刊配達の途中で死人コウモリに襲われ、体内に「ヒマラヤの悪魔」と呼ばれるヴィールスを注入されてしまっていた。キヨシの兄は死人コウモリのあやつり人形となって、団地内の人々を夜な夜な死人コウモリのえじきにしていたのだった。

そこに風見志郎が現れて戦闘員たちに連れて行かれようとしているキヨシとシゲルを救い出すと、ふたりを逃がしてからV3に変身して、死人コウモリに挑戦するのだった。

ところが、逃げる途中でキヨシだけが逃げるのを止めて、大木の陰からV3対怪人の戦いを見ようと留まった。危ないから帰ろうと言うシゲルに対し、キヨシはV3が怪人を倒すところをどうしても見たくて、そこに留まるというのだ。

だが死人コウモリは強敵であった。V3の両脚を持って空中高く飛ぶと、高速回転してV3を投げ捨ててしまうのである。V3は何もできずに落下していき、偶然にもキヨシとシゲルが隠れていた大木に激突してしまう。

V3が激突した衝撃で、キヨシは大怪我を負ってしまう。瀕死のキヨシと無事だったシゲルをハリケーン号に乗せると、V3は急いでその場を去っていくのだった。

病院ですぐに手当てを受け、キヨシは命を取り留めたものの、身体の傷以上に心の傷が深いと医師は告げた。目の前で見たV3の敗北が、キヨシの心に大きなダメージを与えていたのだ。

一方、怪人に敗北を喫した志郎も、身体の傷以上に落ち込んでいた。立花藤兵衛は、なんとかしてキヨシを助けてあげたいと思う。そのためには、志郎に立ち直ってもらう以外には無いのだ。心を鬼にして、志郎に喝を入れる藤兵衛。

V3はどんな時でも、無敵であってほしい。しかし、敗北した志郎の口からは、弱音しか出て来なかった。
『おやっさん・・・あの怪人は、強すぎるんです・・・』

だが、志郎は気持ちを切り替えて、死人コウモリ対策に乗り出した。志郎はV3に変身すると、足首にロープを結んでクレーンから吊るされた状態になり、特訓を始めた。足首をつかまれ、上空から高速回転して放り出される前に、死人コウモリの技を破る特訓を・・・。

立花藤兵衛も現場に姿を現し、二人三脚でこの特訓をやり遂げたV3は決戦を挑むべく、死人コウモリを探しに出かけた。だが、ヤツはどこにいるのか?そこでV3は港湾へ行き、自分の腕を切ってその血のニオイで、死人コウモリを誘いだす作戦にでた。

案の定、海風が運んだ血のニオイを嗅ぎ付けて、死人コウモリはV3の前に出現した。対戦する二人はパンチとキックの応酬のあと、死人コウモリはV3の両脚をつかんだまま上空高く飛んで行く。

前回同様に死人コウモリは、上空で高速回転してV3を投げ捨てたが、特訓の成果をみせるV3は、投げられた直後に身体を90度に折り曲げ、ブーメランのように戻ってきて怪人にキックする技をあみだした。名付けて、V3マッハキック。

死人コウモリはマッハキックで両腕の翼を折られ、地面に倒れながらバタバタともがいてツバサ大僧正の姿に変わってしまった。死を覚悟したのか、ツバサ大僧正は自分の棺桶を用意していた。
『デストロン首領よ、永遠に栄あれ!』

自分の棺桶に入ってフタを閉めると、大爆発してしまうのだった。
『キヨシ君。私は勝ったぞ!』

キヨシの兄を奪還して連れ戻してくれたV3。病室のキヨシのベッドの横で、ささやく様に耳元で死人コウモリを倒したことを報告するV3。「だから早く傷を治すよう頑張れ」とV3が勇気づけると、キヨシは元気になることを約束して、力が湧いて来るのだった。

ツバサ軍団とツバサ大僧正は、ライダーV3が残らず倒した。デストロンの首領は、死人コウモリが作戦行動を起こしている最中であるにもかかわらず、すでに次の大幹部となる人物を東京へ上陸させていたのである。  (終わり)


★★★★★★★★★★★★
マッハキックの論理は、よくわからない。マッハキックを、どのように表現すればいいか迷った。画面の映像と自分の理解で書いた表現と、そんなにひどくは間違っていないとは思うが・・・。
(追伸) キヨシの兄が身体に注入された「ヒマラヤの悪魔」というヴィールスを治す方法については、ドラマ内では語られていない。

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仮面ライダーV3(18) [ライダーV3/キバ・ツバサ・ヨロイ編]

今回は、第41話《あッ!人間が溶ける!ヨロイ元帥登場!》を取りあげます。

原作;石ノ森章太郎
脚本;海堂 肇
企画;平山 亨 阿部征司
音楽;菊池俊輔
技斗;高橋一俊
監督;折田 至

【前回までの話は・・・ ツバサ軍団は遂に死人コウモリ1人だけとなったが、軍団最後の怪人だけあって強敵であった。死人コウモリとの空中戦でV3は完敗し、志郎は精も根も尽きてしまう。だが、立花藤兵衛の説得と猛特訓の末に編み出した新しい技が、遂に死人コウモリを倒す。強敵死人コウモリは、ツバサ大僧正であった。デストロン首領は、最も冷酷無慈悲と言われるヨロイ元帥を次の大幹部に据えるべく、死人コウモリがまだ作戦を遂行中であるにも関わらず、早々に日本へ呼んだ・・・】


◆◆怪人ガルマジロンを造り上げたヨロイ元帥は、アジト内で奴隷として使っていた人間たちのうち、疲労して働けない連中を集めると、処刑と称してガルマジロンに人体実験をさせていた。

ガルマジロンが自分の身体から一枚ずつ剥ぎ取って投げるウロコ、それを受けた人間は、ドロドロに溶けてしまうのだった。

隙をみてアジトから脱走したヤマシタのことを暗号解読によって知った志郎は、すぐに八王子へ出かけて行く。警察署へ助けを求めて飛び込んだヤマシタだったが、デストロン戦闘員達から精神病院脱走患者扱いされたヤマシタは、白衣を着た戦闘員達によって警察署から連れだされてしまう。

精神病院患者の搬送車に見立てたワンボックスカーに乗せられ、アジトへ連行されていくヤマシタ。それを後からバイクで追いかけていく志郎。志郎は途中で追いつくと、V3に変身して車内の戦闘員達を叩きだし、ヤマシタの救出に成功する。

ハリケーン号の後部シートにヤマシタを乗せて、逃げて行くV3の様子をじっと見ていたガルマジロンは、そっと二人のあとをつけていくのであった・・・。

志郎はヤマシタを安全な病院へ入院させ、一晩見張りをしていた。すると、夜明け前にヤマシタを襲おうとする人影が病室へ侵入して来た。ヤマシタになりすましてベッドに寝ていた志郎は、襲って来た男を見て驚く。それは、親友の高木ユウスケだったのである。

立花藤兵衛に聞いてやって来たという高木は、志郎とは昔からの大親友であり、オートレーサーとしてよきライバルであった。一旦は安心した志郎だったが、この病院内の看護師たちはみなデストロン戦闘員にすり替わっていた。

志郎が戦闘員たちと戦っている間に、ヤマシタとその妻子は怪人ガルマジロンに拉致されてしまう。高木はその事を志郎に伝えると、ヤマシタ親子を乗せたデストロン・カーを志郎よりも先にバイクで追いかけていくのだった。

あとから志郎も高木に追いつき、ふたりはデストロン・カーを見失わないように追いかけていく。車を降りた戦闘員らは、ヤマシタ親子を秘密のアジトへと連行していく。志郎と高木も彼らを追いかけて、アジトへの潜入に成功するのだった。

だが高木がミスをして、戦闘員たちに捕まってしまう。ここまでは、デストロンにとってすべて予定通りであった。
『オレの名は、デーストロン大幹部、ヨロイ元帥だ!』

ヨロイ元帥が現れて志郎と初対面を果たすと、志郎が戦うべき本当の相手は、ここにいる高木だと告げるのであった。

『高木ユウスケとは昔の名。今の名はデーストロン怪人ガルマジロンだ!』
『高木が・・・ガルマジロン?そんなバカな・・・』

志郎は晴天の霹靂(せいてんのへきれき)に、言葉を失ってしまう。高木は自分の顔を手のひらで覆うと、醜い怪人ガルマジロンに変身した。だが、ガルマジロンが攻め込んでくるのかと思いきや、志郎の立っていた床が抜けて、志郎は落下してしまう。

落下した所は地下留置場であった。何とかして逃げようとしている志郎のもとへ高木ユウスケが現れ、友人として志郎をデストロンに誘い入れようとする。

『お前を救いたい。デストロンに入ってくれ!』
『バカを言うな!』

『デストロンが世界を制覇すれば、生活は今よりずっと豊かになる。デストロンで働いてくれ。さもないと、お前は死ぬしかないんだ』

『お前のデストロンに対する考え方は間違っている!掲げた文句は立派だが、豊かな生活ができるのはほんの一部の幹部だけだ!それ以外の大多数の者は、ヤマシタさんのように奴隷にされて働かされ、能率が落ちれば死刑だ。俺はそんな世界はまっぴらだ!』

高木は志郎と戦いたくはないため、デストロン世界の良さを志郎に教え、なんとしてでも説得するつもりでいた。だが、ヨロイ元帥はそんな高木をデストロンの裏切り者扱いし、処刑すると脅かすのであった。死刑が恐ろしい高木は、志郎と戦うことを選択してしまう。

志郎はV3に変身して地下留置場を脱出すると、ヤマシタ親子を助けだしてアジトからの脱出に成功する。一方、高木はヨロイ元帥の処刑が恐ろしくなり、ガルマジロンに変身してV3に戦いを挑んでいくのだった。

『高木、目を覚ませ!親友のお前とは戦いたくないんだ!』
だが、V3の声が耳に入らないのか、ガルマジロンは戦闘を止めようとはしない。もはやV3の目の前にいる怪人は、大親友の高木ユウスケでは無くなっていた。

志郎はV3回転フルキックをガルマジロンに浴びせると、崖から数十メートル転落したガルマジロンは爆発してしまう。爆発したあと、大地には傷だらけで身体中から煙をだした高木ユウスケが横たわっていた。V3は高木を抱きかかえて、声をかけた。

『おい、高木!』
『志郎、俺は・・・』

何かを言おうとして、息絶えてしまう高木ユウスケ。V3は死んだ親友を抱きかかえたまま、その場を去っていくのだった。

V3に救われたヤマシタ親子は、ふたりが戦う様子の一部始終を岩陰から見ていた。ヤマシタの幼い娘が、高木を抱えて去っていくV3の後ろ姿に向かい、小さな両手を合わせていた。そして、娘の父親と母親も頭を垂れているのだった。

親友どうしの絆をも断ち切ってしまうデストロンの悪。志郎はデストロンを必ず叩きつぶすと、強く心に誓うのだった。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
今回高木ユウスケを演じているのは、『帰って来たウルトラマン』で上野隊員役を演った三井亘氏である。
脳改造を施しているはずの怪人にしては悪の心ではなく、むしろ昔と変わらぬ友情を示すあたりは、あの三井氏のお顔のイメージからか。

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仮面ライダーV3(19) [ライダーV3/キバ・ツバサ・ヨロイ編]

今回は、第43話《敵か味方か?謎のライダーマン》を取りあげます。

原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
音楽;菊池俊輔
技斗;高橋一俊
監督;内田一作


◆◆デストロンの裁判が、アジトの会議室で行われていた。ヨロイ元帥と5人の大幹部が円卓に座り、ある人物の行動について有罪か無罪か判決を出そうとしている。その人物の名は結城丈二、デストロン科学グループのリーダーである。

ヨロイ元帥にとって結城丈二は非常に目障りな存在であったため、彼は密かに他の大幹部達に手を回して、結城が死刑になるように細工をしていたのである。その結果、結城丈二に対する判決は、全員一致で死刑と決まった。

『偉大なるデーストロンの首領!今ここに、最高幹部らによって結城丈二は、死刑と決定しました』
『ヨロイ元帥、結城丈二は殺すには惜しい科学者だが・・・』
『首領。お言葉ですが、結城丈二はこれまでに数々の裏切り行為をした男です』

最高幹部の決定は首領の決定と同じだと言って、首領は結城丈二を死刑に処することを許すのだった。ヨロイ元帥と戦闘員たちは研究室へ行き、実験中の結城を捕えて連行していこうとする。

数々の裏切り行為が逮捕の理由だと告げるヨロイ元帥に対し、結城は堂々として、自分はデストロンの為に働いてきたと述べるのであった。結城の回りにいる助手たちも、これはワナだと口をそろえて訴えるのである。

連行されていく結城は、首領に直に説明すれば納得してもらえると助手たちに告げて、大人しく連行されていくのだった。だが、これはすべてヨロイ元帥が仕組んだワナであった。そのため、首領に弁明する機会を与えられることは無かったのである。

結城は硫酸のプールに吊り下げられてしまう。優秀な結城が自分の存在を脅かす大幹部になることを恐れるあまり、ヨロイ元帥は今のうちに結城を処分してしまおうとしていた。
『まず、腕から溶かす!』

硫酸のプールに結城の右腕が浸ってしまい、苦しみもがき絶叫する結城。その時、結城の助手たちが助けに入り、戦闘員たちをプールに突き落として、吊り下げられている結城を奪還した。

三人の助手たちは時限爆弾を仕掛けて、爆発が起こってアジト内が大混乱している間に、重体の結城を連れて脱走することに成功した。結城と三人の助手たちは、東京湾に程近いとある場所に隠れていた。結城の右腕は、ひじから先が無くなっていた。

脱走する時に一緒に持ちだした人工アーム一式が、スーツケースの中に入っていた。
『腕の・・・手術をしてくれ・・・僕にはわかる。この腕は・・・元通りにはならない。だから・・・密かに開発していたアタッチメントを装備できるように・・・手術をしてくれ・・・』

結城達が密かに開発中のアタッチメントは、まだ人体実験も済んでおらず危険が伴う。だが一度は殺されかけた命だからと、失敗を覚悟の上で結城は手術することを懇願した。自分はヨロイ元帥に復讐するためにだけ生きるのだと言って、皆を説得する結城。

三人の助手は電源を見つけると、直ちに人工アームとアタッチメントの取り付け手術を開始した。結城は麻酔の無い手術に耐え、いや、苦痛のため失神してしまったのだが、手術は成功した。あとは、術後の経過を看てくれる看護師がいればいいのだが・・・。

仲間のつぶやきを聞いた片桐は、看護師をしている妹にここへ来てもらうことを決断する。だがそれは、妹もデストロンに狙われることを意味している。脱走者の家族を、デストロンが見張っていることは分かっていたからだ。

しかし、今ここで結城丈二を絶対に死なせたくないと思う気持ちは、片桐も同じなのだ。だから危険を承知で、妹・ゆきえを呼び出すことを片桐は決心する。

片桐看護師を見張っていたのはデストロンばかりではなかった。少年ライダー隊はデストロンの暗号通信を傍受して、脱走者がいることを解読していたのだ。監視を続けていたところ、どこかへ出かけていく片桐看護師の様子を見た立花藤兵衛は、志郎に連絡を取った。

数年ぶりに再会を果たした兄と妹だったが、怪人カマクビガメにふたりは襲われてしまう。片桐は妹のゆきえに隠れ家の地図を渡すと、妹を逃がすためにカマクビガメに挑むが、海へ突き落されてしまう。

片桐ゆきえは、兄からもらった地図の場所へ急いで向かったが、途中でデストロン戦闘員達に包囲されて万事休す。だが、そこへ風見志郎が現れて、戦闘員達と戦いながら、ゆきえに早く逃げる様に促すのだった

カマクビガメがやってきて志郎に襲いかかり、志郎はV3に変身しようとするが、数匹の子亀たちが出すデストロンガスに、志郎はやられてしまう。

結城達脱走者のいる隠れ家に無事到着したゆきえは、結城丈二の看護を懸命にしてくれた。だが、カマクビガメに隠れ家を発見されて、数匹の子亀を投げ込まれてしまう。子亀が爆発した時に出るデストロンガスを浴びて、脱走したふたりの助手も殺害されてしまうのだった。

脱走者は、これで重体の結城丈二ひとりとなった。重体の結城丈二に、カマクビガメの魔手が迫っている。ゆきえは看護師の立場から、結城をデストロンのアジトへ連れ帰ろうとするカマクビガメを非難し、動かさぬようにと訴える。

「遅かれ早かれ結城は死ぬのだ」と告げるカマクビガメは、結城を連れ出そうとゆきえに迫った。だが、薄暗い狭い空間に突如現れたマスクマンが、片桐ゆきえを守ろうと、怪人の前に立ちふさがった。

『貴様、何者だ?!』
『復讐の鬼だ!』

それはライダーV3に似てはいるが、少し違う。結城はライダーマンとなってカマクビガメの前に立ちはだかると、右手のパワーアームで鉄柵を破壊して、片桐ゆきえを守りながら逃げて行くのだった。

だがカマクビガメも、そう簡単にライダーマンを逃がしはしない。このマスクマンの正体と結城丈二の行方を追って、しつこく追ってくるのだった。

『逃げ道はないぞ!』
『私が逃がす!』

ホッパーでカマクビガメの行動を追っていたライダーV3がそこへ現れ、ライダーマンと片桐ゆきえを無事に逃がしてから、カマクビガメに戦いを挑んだ。だが、V3に海に放り投げられたカマクビガメは、そのまま海中へ逃げていってしまう。

海へ投げ落とされた片桐兄を助けた立花藤兵衛は志郎に連絡を取り、志郎は瀕死の重傷を負った片桐に会いに行く。そこで志郎は片桐ゆきえの消息を訊かれるが、ライダーマンの事をまだ知らない志郎は、見失ってしまったとしか答えられなかった。

『だがゆきえさんは、デストロンと戦い、デストロンに狙われているヤツと一緒だった・・・』
志郎の話を聞いた片桐は、その人物の目的は復讐だと答え、その人物はデストロンのアジトを襲うだろうと告げた。

そして苦しい息の中で、お台場にあるアジトの場所を藤兵衛と志郎に教えると、息を引き取るのであった。「あなたの兄の仇もきっと取る」と告げてゆきえと別れた結城丈二は、ヨロイ元帥への復讐に燃えてライダーマンに変身すると、秘密のアジトへ潜入した。

だがアジトでは、ヨロイ元帥がワナを張って待っていた。
『ヨロイ元帥のアジトを知っている人間は、デーストロンの幹部と脱走した結城丈二。ライダーマン、貴様の正体はその結城丈二!』

ヨロイ元帥に命令されたカマクビガメが、ライダーマンの死刑執行人としてアジトで待っていた。生身のライダーマンは、改造人間の敵では無い。ヨロイ元帥は姿を隠し、カマクビガメがライダーマンの息の根を止めにかかる。

カマクビガメが放った子亀たちがライダーマンに迫り、それらが爆発すればアジト内はデストロンガスで充満し、ガスを吸えば生身のライダーマンは助からない。

その頃ライダーV3は、片桐に教えられたアジトを目指してハリケーン号を飛ばしていた。果たしてライダーマンは、ライダーV3にとって敵になるか味方になるか? (つづく)


★★★★★★★★★★★★
カマクビガメの首は、ろくろ首のように長く伸びる。これがどれほど相手を倒すための武器になるのか、疑問である。

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仮面ライダーV3(20) [ライダーV3/キバ・ツバサ・ヨロイ編]

今回は、第44話《V3対ライダーマン》を取りあげます。

原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
音楽;菊池俊輔
技斗;高橋一俊
監督;内田一作

【前回までの話は・・・ ライダーV3の前に出現した仮面の戦士ライダーマン。その正体は、デストロン科学者の結城丈二。結城を将来の大幹部候補とみたヨロイ元帥は、自分の地位が危うくなる前に結城を処刑してしまおうともくろむ。右腕を硫酸プールで失ったところで助手たちに救出された結城は、助手たちとデストロンを脱走する。潜伏先で重体に陥った結城に、開発途中の人工アームを取り付ける手術が施され、ここに、ヨロイ元帥打倒に執念を燃やすライダーマンが誕生した。果たしてライダーV3の敵になるのか、それとも・・・】


◆◆脱走者の片桐が教えたお台場のデストロン・アジトに到着したライダーV3は、カマクビガメのデストロンガスを浴びてピンチのライダーマンをみつけた。ライダーマンの肩を抱えて大ジャンプしたV3は、アジトからの脱出に成功する。

後を追ってくるカマクビガメと戦うライダーV3に対し、自分の力でデストロンを倒したい結城は、ロープアームでV3の足をすくって邪魔をしてしまう。
『ヨロイ元帥は、オレの力で倒す!』

ヨロイ元帥は、カマクビガメとの戦いでライダーV3の邪魔をした結城丈二をみて、ふたりを一気に倒してしまおうと策を練るのだった。

『結城さんの目的は、皆さんと同じです。デストロンと戦う目的は同じなはず・・・』
片桐ゆきえは結城を看護して事情を知っているだけに、デストロンに味方するはずがないと立花藤兵衛らに訴えるが・・・。

志郎から話を聞き、殺された兄の仇・デストロンを倒すと言っていた結城が、ライダーV3の邪魔をしたという行動に、ゆきえはショックを受けていた。

青井団地の住民が全滅したという情報が、ライダー隊員から緊急通報されてきた。志郎が団地へ行ってみると、団地の住民は全員カマクビガメのデストロンガスで殺られていた。

風見志郎の後を追っていけばデストロンに会えると読んだ結城は、志郎のバイクの後を付けて行き、青井団地に到着する。が、そこで志郎を見失ってしまう。志郎は結城の尾行にいち早く気づき、団地の手すりにぶら下がって姿を隠していた。

全滅の団地内で、赤ん坊の泣き声がする。結城は一番奥の部屋で、ゆりかごに揺られて泣いている赤ん坊を見つけ、それを背負って階段を降りていく。だが、団地を出る所で戦闘員達に囲まれてしまい、赤ん坊を背負っての不利な戦いになってしまう。

すると、背中で泣いている赤ん坊が、まるで鉄球のように重く感じてくる結城だった。助け出した赤ん坊がカマクビガメの変身であることにようやく気付いた結城は、首を絞められる直前に赤ん坊を投げ捨てるのだった。

結城は頭上に両手をかざしてライダーマン・マスクをとり出すと、それを被った。結城は、このマスクを被ることによりライダーマンとなり、手術した右腕が連動してアタッチメントを操れるようになるのである。

結城丈二がライダーマンになる様子を、屋上から見ていた志郎。ライダーマンはロープアームで屋上へ上がると、カマクビガメは先回りをして屋上で待っていた。

志郎はV3に変身すると、屋上のさらに上にある給水塔に立ち、怪人とライダーマンを見下ろしていた。そして、ジャンプしてカマクビガメに近づき戦おうとしたが、ライダーマンはまたしてもロープアームでV3の足首にひっかけて、足元をすくってしまう。

『邪魔をするな、V3!』
『やめろ!ふたりが戦えば、喜ぶのはデストロンだけだ!』
『デストロンは、私が倒す!』

ライダーマンはV3とは協力せず、自分の力だけでデストロンを倒すつもりでいる。ライダーマンは生身の人間、改造人間との戦いではダメージが大きい。だからV3はライダーマンを援護射撃するのだが、ライダーマンにはそのことが解っているのかどうか・・・。

ある日、片桐ゆきえは死んだ兄とその仲間ふたりの墓参りに来た。同じ日、ゆきえとは会わないようにして、あとから結城丈二も墓参りにやって来た。結城は、3本の木でできた墓に向かって語りかける。

『いま、ボクが生きていられるのは、すべて君達のおかげだ・・・ヨロイ元帥め!貴様を必ずボクの手で倒してやる!』

結城が来ていることを知っているかのように姿をみせる風見志郎。結城と話をするために・・・。志郎が、二人で協力してデストロンを倒そうと話しかけるが、それは断ると結城は応じない。

『ヨロイ元帥は悪いヤツだが、仲間だと思って信じていた。その信じていた者から裏切られた悲しみが、この人工アームの右腕だ・・・』
結城は人が信じられなくなり、右腕にはその憎しみが込められている・・・と語った。

結城の目の前でライダーV3の姿になった志郎は、自分の体で元の形で残っているのは頭脳だけだと語る。身体に血は一滴も流れていない。改造人間になった苦しみは、結城の苦しみと比べて、何十倍・何百倍も違うことは君なら解かるだろうと・・・語るのだった。

そして志郎には、両親とたった一人の妹をデストロンに殺された悲しみも・・・。それを聞いた結城丈二は、ひとり苦悩するのだった。自分以上に不幸な目にあった男の存在を知った結城・・・だが裏切りにあい、心から苦しんでいる自分を制御できない自分・・・

その頃、ゆきえがタクシーごと拉致されてしまう事件が発生する。行き先はデストロン処刑室。ゆきえを護衛していてさらわれたという緊急連絡をシゲルから受けた藤兵衛と志郎。その話を聞いていた結城は、急ぎバイクを飛ばす。だが志郎は、それが結城丈二をおびき出すワナだと感じた。

ライダーマンの力で、怪人カマクビガメは倒せない。だが、結城は行こうとするのだった。結城を止めようとする志郎だが、結城は志郎の話を聞く耳を持たない。志郎はとうとう力づくで結城を倒してから、デストロン処刑室へ向かうのだった。

捕らえられているゆきえを発見した志郎は、戦闘員になりすまし、「ハリケーン号がやって来ます」とニセ情報でカマクビガメを外へおびき出した。だが、すぐにウソがバレて正体を現したV3は、カマクビガメと戦う。

カマクビガメとV3が戦っている間にライダーマンが現れ、ゆきえを救出するのだった。
『V3、ゆきえさんは私に任せろ!』
『頼むぞ、ライダーマン』

ライダーマンはライダーV3と連携を取りながら、ゆきえを処刑室から救い出すのだった。カマクビガメとの戦いで苦戦しているV3を見て、ゆきえを守りながらロープアームでV3を援護するライダーマン。

カマクビガメはV3の左足にかみつき、丸飲みして体内へ引きずり込もうとするのだった。引きずり込まれたら最期、溶解液で溶かされてしまう。

体の中へ引きずり込まれてしまったV3は、溶かされる前にカマクビガメの体内を突き破るようにしてV3パンチをお見舞いした。やわらかいお腹の部分を破ったV3は生還し、カマクビガメは爆発して跡形も残っていなかった。

ふたりの連携によって倒すことができた怪人。V3はライダーマンに握手を求めたが、ライダーマンはそれを拒否してどこかへ去っていくのだった。結城丈二のそのような態度に、ゆきえの心は晴れない。ライダーマンとライダーV3の対立は、いつまで続くのだろうか。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
ライダーマンの登場によって、話はがぜん盛りあがりを見せる。ライダーマン・スーツは、怪人の繰り出すパンチやキックにどこまで耐えられるのだろうか。
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仮面ライダーV3(21) [ライダーV3/キバ・ツバサ・ヨロイ編]

今回は、第47話《待ち伏せ!デストロン首領!!》を取りあげます。

原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
音楽;菊池俊輔
技斗;高橋一俊
監督;折田 至

【前回までの話は・・・ 目をつけた優秀な小学生たちをXマスプレゼントでおびき寄せるブラックサンタ作戦で、デストロンの幹部候補生を育成しようとする怪人サイタンク。ブラックサンタの後をつけて訓練場へ潜入した結城は、幹部になるために爆発をくぐり抜けて必死に耐え抜く子供達の姿を目撃する。信じていたデストロンが、子供達をこんな危険な目に遭わせていることを知った結城は、ようやく目が覚める。これからはライダーV3と協力して、ヨロイ元帥とデストロンを倒すことを風見志郎に誓うのだった・・・】


◆◆デストロン科学陣は、ある男の顔にそっくり似せた人間を造り上げた。その男とは、裏切り者脱走者の結城丈二。デストロン科学陣が作ったデストロンライダーマンの誕生だ。結城丈二がライダーV3と手を握ったことを知ったデストロンは、それを利用しようと策を練って来た。

羽織袴姿の立花藤兵衛や着物姿の珠純子たちと一緒に、結城丈二も仲間としてライダー隊本部へ出入りできるようになっていた。正月の年賀状が、少年ライダー隊本部へもたくさん届いている。ほとんどがライダーV3宛てである。

その中に結城丈二宛の年賀状が届いていた。
『結城丈二 新年おめでとう。今年こそ、裏切り者は殺す。デストロンを代表して ヨロイ元帥』

デストロンマークの付いたはがきには、住所が書かれていた。志郎と結城が書かれた住所へ行ってみると、そこは大邸宅であり、ちょうどヨロイ元帥の乗った車が門を通って中へ入っていくのが見えた。様子をうかがっていると、ヨロイ元帥が志郎に誘いをかけてきた。

『ようこそ、風見志郎。デーストロンの正月パーティに参加するか?』
ヨロイ元帥の誘いに乗った志郎はテーブルに案内され、そこで巨大なシーラカンスのはく製を見せられる。

『風見志郎くんへ、デストロンからのお年玉を差し上げよう!』
そのシーラカンスのはく製は、怪人シーラカンスキッドとなって志郎に襲いかかって来た。志郎はV3に変身すると、邸内を逃げるシーラカンスキッドを追って行くのだった。

一方、別の場所で様子をうかがっていた結城丈二に、ヨロイ元帥から誘いの声がかかった。
『裏切り者結城丈二、一人では恐ろしくて入って来れんのか、腰抜けめ!』

結城はライダーマンに変身して、このデストロン屋敷へと潜入していった。ヨロイ元帥の声に誘われて邸内をどんどん進んでいくと、奥の部屋のトビラが開いていて、ヨロイ元帥がそこで座って待っていた。

『ここだ。逃げも隠れもせん・・・待っていたぞ、結城丈二!』
ライダーマンはヨロイ元帥に挑んでいくが、天井からロープが落ちてきてライダーマンに絡みつき、動きが取れなくなってしまう。

そしてヨロイ元帥は、良いものを見せてやると言って、壁に映し出された映像をライダーマンに見せるのだった。シーラカンスキッドを追って行くライダーV3は、途中廊下で倒れているライダーマンを発見する。

『ライダーマン、しっかりするんだ!』
ライダーV3が助けたライダーマンは、デストロンが作り上げたニセライダーマンだった。

V3は、苦しそうな声を出すニセライダーマンのマスクを取ると、そこには結城丈二そっくりな顔の男が、結城の声で苦しそうにしていた。

『ライダーV3、それは俺じゃない。ニセモノだ!』
ヨロイ元帥に捕らわれた本物のライダーマン・結城丈二が叫ぶが、結城のいる部屋は防音設備が施してあり、ライダーV3に声が届くはずも無かった。

V3は、倒れているニセライダーマンに肩を貸すと、デストロン屋敷から連れ出して、ひとまず一緒に引き上げていくのだった。

バイクでニセの結城と並走しながら、志郎は問いかけた。
『なぁ結城。ヨロイ元帥が俺たちを呼びだした目的は何だと思う?』

『シーラカンスキッドと、戦わせるのが目的だったのでは?』
『うん。それにしては、あきらめが早過ぎるとは思わんか?』

志郎は不審に思いそう訊ねると、崖の上にデストロンがいたと言い出す結城。ふたりで崖を登ってみるが、頂上には誰もいない。志郎がスキを見せると、結城が襲いかかって来て、ロープで縛り上げて崖の上から投げ落としてしまうのだった。

一方の本物のライダーマン・結城丈二は捕らえられ、デストロン屋敷のある部屋に監禁されていた。すると、デストロン首領が結城に語りかけてきた。

『結城丈二、私は君の才能が惜しいと思っている。ヨロイ元帥と仲直りして、デストロンへ再び入れ。その立会人にワタシがなろう』

デストロンの首領自身が、今日日本に上陸すると告げたのだ。場所はオリンピック体育館。ヨロイ元帥から、風見志郎はニセ結城丈二に崖から突き落とされて死んだと告げられ、次に狙うのは少年ライダー隊本部だと言われた。

ニセ結城丈二はライダー隊本部へやって来ると、ガスを撒いて藤兵衛達を気絶させてしまう。そして時限爆弾をセットして出ていこうとしていた。

だがそこに、志郎が入ってくる。崖から突き落とされた程度で死ぬ志郎ではない。
『オレは最初からデストロンを裏切ってはいない。すべては貴様に接近するための芝居だ』

ニセ結城丈二は、最初からデストロンの味方だったことを志郎に信じこませようとしてそう告げると、バイクに乗って逃げた。時限爆弾を安全な場所で捨てると、結城丈二を追いかけていく志郎。

ニセ結城丈二は少年ライダー隊爆破に失敗して、作戦を変更、本物のライダーマンとライダーV3を戦わせることにした。デストロン屋敷まで逃げてきたニセ結城丈二は、風見志郎をここへおびき寄せたことをヨロイ元帥に報告した。

風見が結城丈二の裏切りを本気にして、ライダーマンを見つけたら対決するだろうと考えたのだ。ヨロイ元帥は、捕らえていたライダーマンを放免しようとする。
『貴様を自由にしてやる。そして裏切り者として、風見志郎に始末してもらえ!』

『生憎だが、そうはいかん。ヨロイ元帥!』
デストロン屋敷の屋根の上に現れたライダーV3はそう告げて、一緒にいた結城丈二が偽物であることを見破っていた。逃げるニセ結城丈二を追いかけていく、ライダーV3とライダーマン。

近くの海岸へ逃げてきたニセ結城丈二は、ライダーマンとライダーV3に挟まれて行き場を失った。V3が仮面を剥ぐと、それはシーラカンスキッドだった。シーラカンスキッドと戦うV3は、ライダーマンにヨロイ元帥を追うように言う。

だが、追いかけるライダーマンは、戦闘員達に行く手を阻まれてしまう。海岸での戦いは、ライダーV3のキリモミキックがシーラカンスキッドに炸裂し、怪人は大爆発して粉々になってしまう。

ライダーマンは、ヨロイ元帥の行き先を知っている。首領が上陸する代々木のアジトに決まっているのだ。結城からその情報を聞いたV3は、ふたりでオリンピック体育館へバイクで向かう。そして首領を待ち伏せて、倒そうと考えた。

ヨロイ元帥は、車に乗ってオリンピック体育館前に現れた。その様子を陰から見ているV3とライダーマン。だがここで出ていけば、首領は警戒して逃げてしまうだろう。この警戒網を突破するために、ライダーマンはデストロンライダーマンのフリをして、戦闘員達を欺くことにした。

『バカ者、俺はデストロンライダーマンだ、慌てるな。ギギィ!(デストロンの挨拶)』
見張りの戦闘員2名を倒したライダーマンはV3を誘導し、通風孔から潜入して天井の換気口を伝って首領の部屋の真上へ着いた。

天井にある換気口の隙間から、部屋の中の様子をうかがうV3とライダーマン。赤いカーペットが敷かれた部屋の玉座の前にヨロイ元帥がひれ伏し、玉座には黒装束の首領と思われる人物が座っていた。
『私は今、日本に上陸した・・・』 (つづく)


★★★★★★★★★★★★
キバ男爵やツバサ大僧正が率いていたのは、それぞれ牙や翼を持つ怪人達だった。だが、ヨロイ元帥が率いる怪人達は、鎧を身に着けた怪人達というわけでは無いようだ。鎧を着た怪人はガルマジロンだけ。今回登場する怪人シーラカンスキッドも、次回の怪人オニヒトデも、鎧とは無関係の生物である。


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