SSブログ

仮面ライダーV3(20) [ライダーV3/キバ・ツバサ・ヨロイ編]

今回は、第44話《V3対ライダーマン》を取りあげます。

原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
音楽;菊池俊輔
技斗;高橋一俊
監督;内田一作

【前回までの話は・・・ ライダーV3の前に出現した仮面の戦士ライダーマン。その正体は、デストロン科学者の結城丈二。結城を将来の大幹部候補とみたヨロイ元帥は、自分の地位が危うくなる前に結城を処刑してしまおうともくろむ。右腕を硫酸プールで失ったところで助手たちに救出された結城は、助手たちとデストロンを脱走する。潜伏先で重体に陥った結城に、開発途中の人工アームを取り付ける手術が施され、ここに、ヨロイ元帥打倒に執念を燃やすライダーマンが誕生した。果たしてライダーV3の敵になるのか、それとも・・・】


◆◆脱走者の片桐が教えたお台場のデストロン・アジトに到着したライダーV3は、カマクビガメのデストロンガスを浴びてピンチのライダーマンをみつけた。ライダーマンの肩を抱えて大ジャンプしたV3は、アジトからの脱出に成功する。

後を追ってくるカマクビガメと戦うライダーV3に対し、自分の力でデストロンを倒したい結城は、ロープアームでV3の足をすくって邪魔をしてしまう。
『ヨロイ元帥は、オレの力で倒す!』

ヨロイ元帥は、カマクビガメとの戦いでライダーV3の邪魔をした結城丈二をみて、ふたりを一気に倒してしまおうと策を練るのだった。

『結城さんの目的は、皆さんと同じです。デストロンと戦う目的は同じなはず・・・』
片桐ゆきえは結城を看護して事情を知っているだけに、デストロンに味方するはずがないと立花藤兵衛らに訴えるが・・・。

志郎から話を聞き、殺された兄の仇・デストロンを倒すと言っていた結城が、ライダーV3の邪魔をしたという行動に、ゆきえはショックを受けていた。

青井団地の住民が全滅したという情報が、ライダー隊員から緊急通報されてきた。志郎が団地へ行ってみると、団地の住民は全員カマクビガメのデストロンガスで殺られていた。

風見志郎の後を追っていけばデストロンに会えると読んだ結城は、志郎のバイクの後を付けて行き、青井団地に到着する。が、そこで志郎を見失ってしまう。志郎は結城の尾行にいち早く気づき、団地の手すりにぶら下がって姿を隠していた。

全滅の団地内で、赤ん坊の泣き声がする。結城は一番奥の部屋で、ゆりかごに揺られて泣いている赤ん坊を見つけ、それを背負って階段を降りていく。だが、団地を出る所で戦闘員達に囲まれてしまい、赤ん坊を背負っての不利な戦いになってしまう。

すると、背中で泣いている赤ん坊が、まるで鉄球のように重く感じてくる結城だった。助け出した赤ん坊がカマクビガメの変身であることにようやく気付いた結城は、首を絞められる直前に赤ん坊を投げ捨てるのだった。

結城は頭上に両手をかざしてライダーマン・マスクをとり出すと、それを被った。結城は、このマスクを被ることによりライダーマンとなり、手術した右腕が連動してアタッチメントを操れるようになるのである。

結城丈二がライダーマンになる様子を、屋上から見ていた志郎。ライダーマンはロープアームで屋上へ上がると、カマクビガメは先回りをして屋上で待っていた。

志郎はV3に変身すると、屋上のさらに上にある給水塔に立ち、怪人とライダーマンを見下ろしていた。そして、ジャンプしてカマクビガメに近づき戦おうとしたが、ライダーマンはまたしてもロープアームでV3の足首にひっかけて、足元をすくってしまう。

『邪魔をするな、V3!』
『やめろ!ふたりが戦えば、喜ぶのはデストロンだけだ!』
『デストロンは、私が倒す!』

ライダーマンはV3とは協力せず、自分の力だけでデストロンを倒すつもりでいる。ライダーマンは生身の人間、改造人間との戦いではダメージが大きい。だからV3はライダーマンを援護射撃するのだが、ライダーマンにはそのことが解っているのかどうか・・・。

ある日、片桐ゆきえは死んだ兄とその仲間ふたりの墓参りに来た。同じ日、ゆきえとは会わないようにして、あとから結城丈二も墓参りにやって来た。結城は、3本の木でできた墓に向かって語りかける。

『いま、ボクが生きていられるのは、すべて君達のおかげだ・・・ヨロイ元帥め!貴様を必ずボクの手で倒してやる!』

結城が来ていることを知っているかのように姿をみせる風見志郎。結城と話をするために・・・。志郎が、二人で協力してデストロンを倒そうと話しかけるが、それは断ると結城は応じない。

『ヨロイ元帥は悪いヤツだが、仲間だと思って信じていた。その信じていた者から裏切られた悲しみが、この人工アームの右腕だ・・・』
結城は人が信じられなくなり、右腕にはその憎しみが込められている・・・と語った。

結城の目の前でライダーV3の姿になった志郎は、自分の体で元の形で残っているのは頭脳だけだと語る。身体に血は一滴も流れていない。改造人間になった苦しみは、結城の苦しみと比べて、何十倍・何百倍も違うことは君なら解かるだろうと・・・語るのだった。

そして志郎には、両親とたった一人の妹をデストロンに殺された悲しみも・・・。それを聞いた結城丈二は、ひとり苦悩するのだった。自分以上に不幸な目にあった男の存在を知った結城・・・だが裏切りにあい、心から苦しんでいる自分を制御できない自分・・・

その頃、ゆきえがタクシーごと拉致されてしまう事件が発生する。行き先はデストロン処刑室。ゆきえを護衛していてさらわれたという緊急連絡をシゲルから受けた藤兵衛と志郎。その話を聞いていた結城は、急ぎバイクを飛ばす。だが志郎は、それが結城丈二をおびき出すワナだと感じた。

ライダーマンの力で、怪人カマクビガメは倒せない。だが、結城は行こうとするのだった。結城を止めようとする志郎だが、結城は志郎の話を聞く耳を持たない。志郎はとうとう力づくで結城を倒してから、デストロン処刑室へ向かうのだった。

捕らえられているゆきえを発見した志郎は、戦闘員になりすまし、「ハリケーン号がやって来ます」とニセ情報でカマクビガメを外へおびき出した。だが、すぐにウソがバレて正体を現したV3は、カマクビガメと戦う。

カマクビガメとV3が戦っている間にライダーマンが現れ、ゆきえを救出するのだった。
『V3、ゆきえさんは私に任せろ!』
『頼むぞ、ライダーマン』

ライダーマンはライダーV3と連携を取りながら、ゆきえを処刑室から救い出すのだった。カマクビガメとの戦いで苦戦しているV3を見て、ゆきえを守りながらロープアームでV3を援護するライダーマン。

カマクビガメはV3の左足にかみつき、丸飲みして体内へ引きずり込もうとするのだった。引きずり込まれたら最期、溶解液で溶かされてしまう。

体の中へ引きずり込まれてしまったV3は、溶かされる前にカマクビガメの体内を突き破るようにしてV3パンチをお見舞いした。やわらかいお腹の部分を破ったV3は生還し、カマクビガメは爆発して跡形も残っていなかった。

ふたりの連携によって倒すことができた怪人。V3はライダーマンに握手を求めたが、ライダーマンはそれを拒否してどこかへ去っていくのだった。結城丈二のそのような態度に、ゆきえの心は晴れない。ライダーマンとライダーV3の対立は、いつまで続くのだろうか。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
ライダーマンの登場によって、話はがぜん盛りあがりを見せる。ライダーマン・スーツは、怪人の繰り出すパンチやキックにどこまで耐えられるのだろうか。


スポンサーリンク



nice!(16)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 16

コメント 2

センニン

仮面ライダーの世代でないのがちょっと悲しいです。
by センニン (2016-09-05 21:24) 

レインボーゴブリンズ

センニンさん、いつもありがとうございます(^^♪ 昔と違い、今はDVDやBRソフトが充実しています。昭和ライダーもレンタルなどで簡単に見られるのが嬉しいですね!
by レインボーゴブリンズ (2016-10-19 18:13) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました