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仮面ライダーV3(17) [ライダーV3/キバ・ツバサ・ヨロイ編]

今回は、第40話《必殺!V3マッハキック!》を取りあげます。

原作;石ノ森章太郎
脚本;海堂 肇
企画;平山 亨 阿部征司
音楽;菊池俊輔
技斗;高橋一俊
監督;内田一作


◆◆首都圏にあるいくつかの団地で、人が消える事件が多発していた。ある団地に住む小学生の小川キヨシは、毎日学校へ行く前に、兄を手伝って朝刊配達をしていた。両親がいないこの兄弟は、毎日を必死に生きているのだ。

学校から帰って来たキヨシは、兄の行方が分からないことに不安を抱く。どこかへ出かけたならば、必ず置き手紙をしていく兄だったからだ。キヨシは、団地の周辺に人が集まっているのでそこへ行ってみると、自転車と朝刊が散乱しているのだった。

『こんな所へ新聞を置いたまま、いなくなるような兄ちゃんじゃない!きっと何かあったんだ・・・』
心配するキヨシをすぐに安心に変えたのは、むこうから兄がやって来るのが見えたからだった。
『兄ちゃん!』

非常階段から落ちて怪我をしてしまったと説明する兄だったが、抱き着いた瞬間、なにかが違うと感じるキヨシ。だがその時は、それは気のせいだと思っていた。

ある日、キヨシは同級生のシゲルのもとへ相談に行くのだった。それは、兄の行動にいくつか不可解な点があるからであった。

『キヨシ君の考えすぎじゃないか?生死の世界をさまようと、性格が変わるっていうよ』
『そうかな・・・食べ物の好き嫌いも変わるのかな?ご飯を食べなくなったんだ。それで夜中にコッソリ家を抜け出して、何かを食べてるんです・・・』

そこでシゲルは、兄に見つからないようにキヨシの家に隠れて夜を待った。夜中になってそっと起き上がった兄は、キヨシが寝ていることを確認すると外へ出ていくのだった。キヨシとシゲルは、そのあとをつけていく。

夜中の公園に来て、ピョンピョン飛びながら何かを捕まえているキヨシの兄。大木の陰に隠れてその様子をじっと見ているキヨシとシゲル。キヨシは何をしているのか知りたくなり、懐中電灯で兄を照らしてみた。

なんと兄は、蛾を採ってムシャムシャと食べているではないか!
『オレの身体にいる「ヒマラヤの悪魔」のヴィールスを養うためだ・・・』

デストロンの戦闘員と怪人死人コウモリが出現して、キヨシとシゲルは捕まってしまうのだった。
『兄ちゃんをどうした!』
『小僧。お前の兄は、デストロンの戦闘員になったのだ・・・』

キヨシの兄は、朝刊配達の途中で死人コウモリに襲われ、体内に「ヒマラヤの悪魔」と呼ばれるヴィールスを注入されてしまっていた。キヨシの兄は死人コウモリのあやつり人形となって、団地内の人々を夜な夜な死人コウモリのえじきにしていたのだった。

そこに風見志郎が現れて戦闘員たちに連れて行かれようとしているキヨシとシゲルを救い出すと、ふたりを逃がしてからV3に変身して、死人コウモリに挑戦するのだった。

ところが、逃げる途中でキヨシだけが逃げるのを止めて、大木の陰からV3対怪人の戦いを見ようと留まった。危ないから帰ろうと言うシゲルに対し、キヨシはV3が怪人を倒すところをどうしても見たくて、そこに留まるというのだ。

だが死人コウモリは強敵であった。V3の両脚を持って空中高く飛ぶと、高速回転してV3を投げ捨ててしまうのである。V3は何もできずに落下していき、偶然にもキヨシとシゲルが隠れていた大木に激突してしまう。

V3が激突した衝撃で、キヨシは大怪我を負ってしまう。瀕死のキヨシと無事だったシゲルをハリケーン号に乗せると、V3は急いでその場を去っていくのだった。

病院ですぐに手当てを受け、キヨシは命を取り留めたものの、身体の傷以上に心の傷が深いと医師は告げた。目の前で見たV3の敗北が、キヨシの心に大きなダメージを与えていたのだ。

一方、怪人に敗北を喫した志郎も、身体の傷以上に落ち込んでいた。立花藤兵衛は、なんとかしてキヨシを助けてあげたいと思う。そのためには、志郎に立ち直ってもらう以外には無いのだ。心を鬼にして、志郎に喝を入れる藤兵衛。

V3はどんな時でも、無敵であってほしい。しかし、敗北した志郎の口からは、弱音しか出て来なかった。
『おやっさん・・・あの怪人は、強すぎるんです・・・』

だが、志郎は気持ちを切り替えて、死人コウモリ対策に乗り出した。志郎はV3に変身すると、足首にロープを結んでクレーンから吊るされた状態になり、特訓を始めた。足首をつかまれ、上空から高速回転して放り出される前に、死人コウモリの技を破る特訓を・・・。

立花藤兵衛も現場に姿を現し、二人三脚でこの特訓をやり遂げたV3は決戦を挑むべく、死人コウモリを探しに出かけた。だが、ヤツはどこにいるのか?そこでV3は港湾へ行き、自分の腕を切ってその血のニオイで、死人コウモリを誘いだす作戦にでた。

案の定、海風が運んだ血のニオイを嗅ぎ付けて、死人コウモリはV3の前に出現した。対戦する二人はパンチとキックの応酬のあと、死人コウモリはV3の両脚をつかんだまま上空高く飛んで行く。

前回同様に死人コウモリは、上空で高速回転してV3を投げ捨てたが、特訓の成果をみせるV3は、投げられた直後に身体を90度に折り曲げ、ブーメランのように戻ってきて怪人にキックする技をあみだした。名付けて、V3マッハキック。

死人コウモリはマッハキックで両腕の翼を折られ、地面に倒れながらバタバタともがいてツバサ大僧正の姿に変わってしまった。死を覚悟したのか、ツバサ大僧正は自分の棺桶を用意していた。
『デストロン首領よ、永遠に栄あれ!』

自分の棺桶に入ってフタを閉めると、大爆発してしまうのだった。
『キヨシ君。私は勝ったぞ!』

キヨシの兄を奪還して連れ戻してくれたV3。病室のキヨシのベッドの横で、ささやく様に耳元で死人コウモリを倒したことを報告するV3。「だから早く傷を治すよう頑張れ」とV3が勇気づけると、キヨシは元気になることを約束して、力が湧いて来るのだった。

ツバサ軍団とツバサ大僧正は、ライダーV3が残らず倒した。デストロンの首領は、死人コウモリが作戦行動を起こしている最中であるにもかかわらず、すでに次の大幹部となる人物を東京へ上陸させていたのである。  (終わり)


★★★★★★★★★★★★
マッハキックの論理は、よくわからない。マッハキックを、どのように表現すればいいか迷った。画面の映像と自分の理解で書いた表現と、そんなにひどくは間違っていないとは思うが・・・。
(追伸) キヨシの兄が身体に注入された「ヒマラヤの悪魔」というヴィールスを治す方法については、ドラマ内では語られていない。



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センニン

コメント & nice! ありがとうございました。
仮面ライダーが放送されていた頃はもう子供番組は見ていなかったような気がします。「少年ジェット」は記憶にありますが。
by センニン (2016-08-16 20:32) 

いっぷく

コメントありがとうございました。
仮面ライダーも長いですね。
変身ベルト、男の子はみんな憧れた変身アイテムでした。
by いっぷく (2016-08-16 22:11) 

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