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仮面ライダーV3(16) [ライダーV3/キバ・ツバサ・ヨロイ編]

今回は、第36話《空の魔人ツバサ軍団》を取りあげます。

原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
音楽;菊池俊輔
技斗;高橋一俊
監督;内田一作

【前回までの話は・・・ キバ一族の命運を賭けた日本頭脳改造作戦は、首領の完璧主義が足を引っ張る形で失敗に終わり、キバ男爵は吸血マンモスに変身してV3に挑んだが敗れ去った。首領はキバ一族が滅ぶことを予知していたのか、次の軍団を日本に呼び寄せていた。その名はツバサ大僧正率いるツバサ軍団・・・】


◆◆『待っていたぞ、ツバサ大僧正!チベットの卍(まんじ)教の教祖として恐れられるツバサ大僧正!私は大いに期待しているのだ』

怪人達よりも一足早く日本へ上陸したツバサ軍団長・ツバサ大僧正に期待を寄せる、デストロンの首領。ツバサ軍団の怪人たちは集団で空を飛び東京上空に出現、それを見た人々を不安にさせた。

立花藤兵衛は、東京上空に出現した鳥の群れはデストロンと関係があるものと推測し、志郎と佐久間ケンに鳥の群れを追わせた。デストロンの首領は風見志郎に、ツバサ大僧正とツバサ軍団の出現を預言していた。

だから東京上空に出現した鳥の大群は、ツバサ軍団に間違いないと志郎は思った。だが、志郎とケンが追っていた鳥の大群は、途中で姿を消してしまうのだった。

伊沢トシコが自宅の前で珠シゲルと別れようとした時、オレンジ色の袈裟を来たお坊さんがトシコの家を見て、悪霊が取り付いていると予言した。シゲルはバカにしたがトシコは恐くなり、お祓い(おはらい)をすれば直るというお坊さんの話を信じて、自宅へ招くのだった。

トシコが連れてきたお坊さんを不気味に思う母だったが、父は娘の優しい気持ちを思い、好きなようにさせてあげた。ところが、お祓いの声が聞こえなくなったので母が部屋へ行ってみるとトシコが倒れており、助けようとした母も倒れてしまう。

ライダー隊本部に帰っていたシゲルは、トシコの家の前で出会ったお坊さんのことが気にかかり、藤兵衛や志郎にその話をするのだった。
『変なお坊さんが、友達の家に悪霊が付いているから死人が出ると予言したんだ・・・』

トシコの父が、「原子科学研究所」の所長をしていると聞いた志郎は、これはおかしいと直感した。デストロンが絡んでいるとみた志郎は、すぐにトシコの家へ向かうのだった。

その頃トシコの父は、ツバサ族の怪人・火焔コンドルに、原子科学研究所の施設をデストロンに渡すよう脅かされていた。
『断れば、妻や娘の命は無い!』

『そうか、デストロンの狙いがやっとつかめたぜ・・・』
志郎は間に合った。伊沢を助けると、火焔コンドルの前に立ちはだかった。口から吐きだす火焔をかわすと、伊沢を部屋から逃がしたあとに変身する志郎。

『ふむ。ヘンシン、ブイスリァー!』
部屋から逃げ出す火焔コンドルを追っていくライダーV3。鋭い口ばしでV3の目玉を攻撃する火焔コンドル。パンチとキックで反撃するV3に対し、飛行して逃げだす火焔コンドル。

姿を見失わないようホッパーを打ち上げて、V3はハリケーン号で火焔コンドルを追跡した。だが、妨害電波を出され、怪人を見失ってしまう。火焔コンドルはV3の真上にいた。急降下して鋭い爪でV3をつかむと、上空へ舞い上がってそこから地上へ落下させるのだった。

地面に激突したV3に火焔コンドルが火焔を浴びせると、V3は爆発してしまう。V3は空を飛ぶ怪人の前に、敗北を喫してしまう。しばらくして、ヤケドと怪我を負った志郎が姿をみせた。
『空ではキックもパンチも通用しない。ツバサ軍団と戦うには、もっと力が・・・』

一方、首領の前で、ライダーV3など敵では無いと宣言するツバサ大僧正。
『空中戦に持ち込めば、ライダーV3もツバサ軍団の敵ではありません!』

志郎はツバサ軍団と戦うために、立花藤兵衛に特訓を依頼するのだった。
『おやっさん、空を飛ぶ訓練をしたいんです・・・』
『おまえ、気でも狂ったのか?第一、怪我をしてるじゃないか!』

『すこしでもいいんです。怪我は治るが、デストロンに狙われる人達は二度と生き返って来ないんです!お願いします!』

立花藤兵衛は、自分の怪我を押してまで特訓を受けようとする志郎の心意気に礼を言い、特訓に協力するのだった。空を飛ぶ特訓とは、鉄塔の上から飛び降りるという訓練から始まった。滞空時間をできるだけ長くして着地するという訓練だった。

そんな時、ライダー隊本部があるスポーツ用品店前に、オレンジ色の袈裟姿のお坊さんが現れた。シゲルはビックリして姉の純子に知らせるが、純子は怪しいお坊さんの跡をつければ隠れ家が判ると言って、シゲルと一緒に追跡をすることにした。

だが、これは二人をおびき出すためのワナであった。二人は機関車公園におびき寄せられて、火焔コンドルに捕まってしまう。ライダー隊本部に通信が入り、純子とシゲルを預かっていると火焔コンドルは告げるのであった。

火焔コンドルは、前の戦いでV3を負傷させているので、傷が治るまで隠れていると思いこんでいた。純子とシゲルの命と交換に、ライダーV3の居場所を教えるよう立花藤兵衛に要求する火焔コンドル。

立花藤兵衛は火焔コンドルと交渉するために、ひとりで機関車公園にやって来た。純子とシゲルが無事なことを確認した藤兵衛は、V3の居場所を話そうとする・・・。すると思いもよらず、機関車の窯の中からV3が出現した(笑)

不意を突かれた火焔コンドルは、純子とシゲルをV3に奪還されてしまう。藤兵衛のもとへ二人は預けられ、V3は火焔コンドルと勝負に出るのだった。

戦闘員を蹴散らしたV3は、火焔コンドルとビルの屋上で対戦する。火焔コンドルが飛行していくのを見たV3は、自身も空へジャンプする。その際に、あらかじめ呼んでおいたハリケーン号を飛行させておいたV3。

ハリケーン号のシート部分を足場にして力を溜めると、ビッグスカイパンチ、ビッグスカイキックを繰り出した。火焔コンドルは技を受けて真っ逆さまに落下していき、地上に激突して大爆発してしまうのだった。

アジトで赤々と燃えていた炎が急に消えて、ツバサ大僧正は火焔コンドルの敗北を知るのだった。
『くそー・・・火焔コンドルはライダーV3のえじきになりおって・・・見ておれ、V3!』
赤い仮面をつけた大僧正の顔が、怒りに震えていた。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
ツバサ軍団は東京上空にたくさんの数で出現したが、実際に登場したのは、ツバサ大僧正の正体■■■■を含めて5人だけであった。



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センニン

石森章太郎、と言う方が馴染みがあります。
少年誌に連載された「サイボーグ009」が好きでした。
漫画の魅力はまず絵の魅力ですよね。
by センニン (2016-08-16 20:33) 

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