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仮面ライダーV3(21) [ライダーV3/キバ・ツバサ・ヨロイ編]

今回は、第47話《待ち伏せ!デストロン首領!!》を取りあげます。

原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
音楽;菊池俊輔
技斗;高橋一俊
監督;折田 至

【前回までの話は・・・ 目をつけた優秀な小学生たちをXマスプレゼントでおびき寄せるブラックサンタ作戦で、デストロンの幹部候補生を育成しようとする怪人サイタンク。ブラックサンタの後をつけて訓練場へ潜入した結城は、幹部になるために爆発をくぐり抜けて必死に耐え抜く子供達の姿を目撃する。信じていたデストロンが、子供達をこんな危険な目に遭わせていることを知った結城は、ようやく目が覚める。これからはライダーV3と協力して、ヨロイ元帥とデストロンを倒すことを風見志郎に誓うのだった・・・】


◆◆デストロン科学陣は、ある男の顔にそっくり似せた人間を造り上げた。その男とは、裏切り者脱走者の結城丈二。デストロン科学陣が作ったデストロンライダーマンの誕生だ。結城丈二がライダーV3と手を握ったことを知ったデストロンは、それを利用しようと策を練って来た。

羽織袴姿の立花藤兵衛や着物姿の珠純子たちと一緒に、結城丈二も仲間としてライダー隊本部へ出入りできるようになっていた。正月の年賀状が、少年ライダー隊本部へもたくさん届いている。ほとんどがライダーV3宛てである。

その中に結城丈二宛の年賀状が届いていた。
『結城丈二 新年おめでとう。今年こそ、裏切り者は殺す。デストロンを代表して ヨロイ元帥』

デストロンマークの付いたはがきには、住所が書かれていた。志郎と結城が書かれた住所へ行ってみると、そこは大邸宅であり、ちょうどヨロイ元帥の乗った車が門を通って中へ入っていくのが見えた。様子をうかがっていると、ヨロイ元帥が志郎に誘いをかけてきた。

『ようこそ、風見志郎。デーストロンの正月パーティに参加するか?』
ヨロイ元帥の誘いに乗った志郎はテーブルに案内され、そこで巨大なシーラカンスのはく製を見せられる。

『風見志郎くんへ、デストロンからのお年玉を差し上げよう!』
そのシーラカンスのはく製は、怪人シーラカンスキッドとなって志郎に襲いかかって来た。志郎はV3に変身すると、邸内を逃げるシーラカンスキッドを追って行くのだった。

一方、別の場所で様子をうかがっていた結城丈二に、ヨロイ元帥から誘いの声がかかった。
『裏切り者結城丈二、一人では恐ろしくて入って来れんのか、腰抜けめ!』

結城はライダーマンに変身して、このデストロン屋敷へと潜入していった。ヨロイ元帥の声に誘われて邸内をどんどん進んでいくと、奥の部屋のトビラが開いていて、ヨロイ元帥がそこで座って待っていた。

『ここだ。逃げも隠れもせん・・・待っていたぞ、結城丈二!』
ライダーマンはヨロイ元帥に挑んでいくが、天井からロープが落ちてきてライダーマンに絡みつき、動きが取れなくなってしまう。

そしてヨロイ元帥は、良いものを見せてやると言って、壁に映し出された映像をライダーマンに見せるのだった。シーラカンスキッドを追って行くライダーV3は、途中廊下で倒れているライダーマンを発見する。

『ライダーマン、しっかりするんだ!』
ライダーV3が助けたライダーマンは、デストロンが作り上げたニセライダーマンだった。

V3は、苦しそうな声を出すニセライダーマンのマスクを取ると、そこには結城丈二そっくりな顔の男が、結城の声で苦しそうにしていた。

『ライダーV3、それは俺じゃない。ニセモノだ!』
ヨロイ元帥に捕らわれた本物のライダーマン・結城丈二が叫ぶが、結城のいる部屋は防音設備が施してあり、ライダーV3に声が届くはずも無かった。

V3は、倒れているニセライダーマンに肩を貸すと、デストロン屋敷から連れ出して、ひとまず一緒に引き上げていくのだった。

バイクでニセの結城と並走しながら、志郎は問いかけた。
『なぁ結城。ヨロイ元帥が俺たちを呼びだした目的は何だと思う?』

『シーラカンスキッドと、戦わせるのが目的だったのでは?』
『うん。それにしては、あきらめが早過ぎるとは思わんか?』

志郎は不審に思いそう訊ねると、崖の上にデストロンがいたと言い出す結城。ふたりで崖を登ってみるが、頂上には誰もいない。志郎がスキを見せると、結城が襲いかかって来て、ロープで縛り上げて崖の上から投げ落としてしまうのだった。

一方の本物のライダーマン・結城丈二は捕らえられ、デストロン屋敷のある部屋に監禁されていた。すると、デストロン首領が結城に語りかけてきた。

『結城丈二、私は君の才能が惜しいと思っている。ヨロイ元帥と仲直りして、デストロンへ再び入れ。その立会人にワタシがなろう』

デストロンの首領自身が、今日日本に上陸すると告げたのだ。場所はオリンピック体育館。ヨロイ元帥から、風見志郎はニセ結城丈二に崖から突き落とされて死んだと告げられ、次に狙うのは少年ライダー隊本部だと言われた。

ニセ結城丈二はライダー隊本部へやって来ると、ガスを撒いて藤兵衛達を気絶させてしまう。そして時限爆弾をセットして出ていこうとしていた。

だがそこに、志郎が入ってくる。崖から突き落とされた程度で死ぬ志郎ではない。
『オレは最初からデストロンを裏切ってはいない。すべては貴様に接近するための芝居だ』

ニセ結城丈二は、最初からデストロンの味方だったことを志郎に信じこませようとしてそう告げると、バイクに乗って逃げた。時限爆弾を安全な場所で捨てると、結城丈二を追いかけていく志郎。

ニセ結城丈二は少年ライダー隊爆破に失敗して、作戦を変更、本物のライダーマンとライダーV3を戦わせることにした。デストロン屋敷まで逃げてきたニセ結城丈二は、風見志郎をここへおびき寄せたことをヨロイ元帥に報告した。

風見が結城丈二の裏切りを本気にして、ライダーマンを見つけたら対決するだろうと考えたのだ。ヨロイ元帥は、捕らえていたライダーマンを放免しようとする。
『貴様を自由にしてやる。そして裏切り者として、風見志郎に始末してもらえ!』

『生憎だが、そうはいかん。ヨロイ元帥!』
デストロン屋敷の屋根の上に現れたライダーV3はそう告げて、一緒にいた結城丈二が偽物であることを見破っていた。逃げるニセ結城丈二を追いかけていく、ライダーV3とライダーマン。

近くの海岸へ逃げてきたニセ結城丈二は、ライダーマンとライダーV3に挟まれて行き場を失った。V3が仮面を剥ぐと、それはシーラカンスキッドだった。シーラカンスキッドと戦うV3は、ライダーマンにヨロイ元帥を追うように言う。

だが、追いかけるライダーマンは、戦闘員達に行く手を阻まれてしまう。海岸での戦いは、ライダーV3のキリモミキックがシーラカンスキッドに炸裂し、怪人は大爆発して粉々になってしまう。

ライダーマンは、ヨロイ元帥の行き先を知っている。首領が上陸する代々木のアジトに決まっているのだ。結城からその情報を聞いたV3は、ふたりでオリンピック体育館へバイクで向かう。そして首領を待ち伏せて、倒そうと考えた。

ヨロイ元帥は、車に乗ってオリンピック体育館前に現れた。その様子を陰から見ているV3とライダーマン。だがここで出ていけば、首領は警戒して逃げてしまうだろう。この警戒網を突破するために、ライダーマンはデストロンライダーマンのフリをして、戦闘員達を欺くことにした。

『バカ者、俺はデストロンライダーマンだ、慌てるな。ギギィ!(デストロンの挨拶)』
見張りの戦闘員2名を倒したライダーマンはV3を誘導し、通風孔から潜入して天井の換気口を伝って首領の部屋の真上へ着いた。

天井にある換気口の隙間から、部屋の中の様子をうかがうV3とライダーマン。赤いカーペットが敷かれた部屋の玉座の前にヨロイ元帥がひれ伏し、玉座には黒装束の首領と思われる人物が座っていた。
『私は今、日本に上陸した・・・』 (つづく)


★★★★★★★★★★★★
キバ男爵やツバサ大僧正が率いていたのは、それぞれ牙や翼を持つ怪人達だった。だが、ヨロイ元帥が率いる怪人達は、鎧を身に着けた怪人達というわけでは無いようだ。鎧を着た怪人はガルマジロンだけ。今回登場する怪人シーラカンスキッドも、次回の怪人オニヒトデも、鎧とは無関係の生物である。




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なんだかなぁ〜!! 横 濱男

久々の一番です。(^^)
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2016-09-10 22:13) 

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