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仮面ライダーV3(22) [ライダーV3/キバ・ツバサ・ヨロイ編]

今回は、第48話《見た!デストロン首領の顔!!》を取りあげます。

原作;石ノ森章太郎
脚本;海堂 肇
企画;平山 亨 阿部征司
音楽;菊池俊輔
技斗;高橋一俊
監督;折田 至

【前回までの話は・・・ デストロンの汚い作戦、それはにせライダーマンを作って風見志郎と少年ライダー隊を抹殺させたあと、罪をすべてライダーマンである結城丈二になすり付けることであった。だが、結城を信じる志郎はヨロイ元帥の作戦を見抜き、シーラカンスキッドがにせ結城丈二であることを暴いた。シーラカンスキッドを倒したライダーV3は、首領が日本に上陸するという情報を結城から聞き、ふたりは代々木にあるアジトへと向かうのだった・・・】


◆◆代々木のアジトへ潜入することに成功した志郎と結城は、ヨロイ元帥が首領と思しき黒装束の人物にひれ伏している姿を、天井の換気口の隙間から見ていた。

『ライダーマン。首領はあそこにいるのか?』
『俺には解からんが、ヨロイ元帥にその姿を見せるとは思えない』

二人は二手に別れて、探ることにした。ライダーマンが換気口から廊下へと降りた瞬間、警戒警報が鳴ってしまった。急いでヨロイ元帥のいた部屋へと入ると、ヨロイ元帥がライダーマンの方を振り向く。

それと同時に、玉座に座っていた黒装束の人物は姿を消してしまうのだった。ライダーマンはヨロイ元帥をロープアームで縛り付けるが、戦闘員達がヨロイ元帥を守ろうと邪魔をし、ロープアームはヨロイ元帥によって切られてしまう。

ヨロイ元帥は、待っていたかのようにあるボタンを押し、その途端床が抜けて、ライダーマンは下の部屋へと落下してしまうのだった。

一方のV3は、玉座に座る黒装束の人物がいる部屋にたどり着く。天井から部屋へと侵入したライダーV3に首領を守る親衛隊が次々と襲ってくるが、それらを全員倒したV3は、黒装束の人物と二人だけになった。

『貴様が首領か?!』
激しい言葉で問い詰めるV3は、その人物につかみかかる。だがその人物は突然消えてしまい、同時に床が抜けて下の部屋へ落下してしまうライダーV3。黒装束の人物は、3D映像であった。

ライダーマンとライダーV3の二人が落ちた部屋は、隣どうしだが壁で仕切られた窓が無い密室であった。
『バカめ!ワナとも知らずにノコノコとやって来て。ここがお前達の死に場所だ!』

ヨロイ元帥は、用意しておいた装置の作動ボタンを押した。それは、部屋の空気を抜いて室内を真空にする装置であった。
『お前達の最大の弱点は、空気の無い状態だ。真空では、ダブルタイフーンも何の力も出せない』

ライダーマンは携帯酸素ボンベを持っていたため、それをくわえてしばらくは生きられる。V3もラング(肺)の酸素で大丈夫だが、真空ではダブルタイフーンが回らず、エネルギーの補充が出来ないのだ。

二人は壁を叩いているうちに、お互いが壁をはさんで隣どうしであることを知るが、空気が少なくなるにつれて音が伝わらなくなるため、会話ができなくなっていく。

その頃、ヨロイ元帥が企む「東京皆殺し作戦」が始動をはじめた。怪人オニヒトデは、東京各地に自分の分身である30センチ程もある大ヒトデをばらまき、人を襲わせていた。その情報は、少年ライダー隊本部にも入ってきていた。

ライダー隊本部では、純子が志郎を探していた。立花会長はどこかへ出かけたまま、連絡が無い。その頃、志郎から連絡を受けた立花藤兵衛は、電気工事会社の作業員を装って代々木オリンピック体育館付近の地下道にいた。そこはデストロンのアジトに通じている。

ライダーマンのいる部屋の空気が、どんどん無くなっていく。そこでライダーマンは、壁を叩いて知らせるモールス信号で、隣の部屋のV3と会話することにした。
『オレノ 右腕ヲ ドリルニ カエテ 脱出シヨウ』

ライダーマンはドリルアームに替えて壁に穴を開けようと試みる。ところが、バッテリーが切れて回すことが出来なくなっていた。部屋に配電盤はあるが、電気は来ていなかった。
『5000ボルトノ 電気ガ 必要ダ ココニハナイ』

モールス信号でそのようにV3に伝えたライダーマン。だが、V3のいる部屋にも電気は来ていなかった。ところが、そのモールス信号を聞いていた者がいた。電気工事業者を装った立花藤兵衛である。

藤兵衛は地下道に通っている2500ボルトの電気配線を見つけると、スパナで壁を叩いて、モールス信号でそのことを知らせ提案した。
『タメシテ ミヨウ』

ライダーマンは、2500ボルトの電気に望みを賭けてみるのだった。藤兵衛は地下道の配電盤に、壁内から出ている電線をつなぐと、ライダーマン側の配電盤の電線をつなぐ様に指示を出した。すると通電して、うまくドリルが回転した。

ライダーマンは地下道側に穴を開けて部屋に空気を入れると、今度はV3側の壁に穴を開けた。すると部屋に空気が入りこんできて、ダブルタイフーンを回すことができるようになった。力を蓄えたV3は壁を破壊し、ライダーマンと共に脱出に成功するのだった。

立花藤兵衛は本部の純子から連絡を受け、東京中でたくさんの大ヒトデが繁殖して、人間を襲っていることを知る。東都中央病院を中心に被害が広がっていることを知った藤兵衛は、V3とライダーマンに急ぎ東都中央病院へ向かうように告げた。

大勢の患者やシゲル、友人のマサト達がこの病院の一室で大ヒトデに襲われ、ピンチであることがシゲルの連絡で知れる。怪人オニヒトデが出現してピンチのシゲル達。そこにV3とライダーマンが到着し、オニヒトデを追い払うことに成功した。

この病院を中心に被害が拡大していることは、この病院がアジトになっているのではないか。そう思った志郎は、最近この病院の2階にある特別室が、締め切ったままになっていると看護師から聞く。志郎と結城は2階へ行き、特別室のドアを蹴破って中へ入った。

すると薄暗いその部屋の奥に、黒装束の首領が座っていた。
『よくきたな、風見志郎!』
『今日こそ、お前の正体を暴いてやる!』

志郎と結城は、この黒装束・黒マントの人物に近づこうとするが、数名の軍服姿の親衛隊がそれを阻止するのだった。志郎はV3に、結城はライダーマンに変身して、襲ってくる親衛隊を蹴散らすと、黒装束の人物を後ろから押さえつけたV3は、その黒いマスクを剥ぎ取った。

『貴様!』
すると、薄暗い部屋の中で見たその顏には、またお面のようなマスクを着けている。そうやすやすと、正体を現す首領ではない。

その不気味なマスクを見たV3は一瞬驚いたが、壁際へ逃げていく首領に向かい、V3は必殺キックを炸裂させる。だがそれを、横から身を挺してかばったのは、なんとライダーマンだった。
『首領、逃げてください!』

『あっ。どけ、ライダーマン!』
『V3、許してくれ・・・う、う・・・』

親衛隊に連れられて逃げる首領。それを追いかけるV3だったが、オニヒトデがその前に立ちはだかり、邪魔をする。ライダーマンはV3キックを受けて瀕死の身であったが、ネットアームからネットを発射し、怪人オニヒトデが分離して逃げることができないようにした。

V3は、間髪を入れずに3段キックを炸裂させ、怪人は溶けて無くなってしまうのだった。戦いが終わり、潮騒の音が聞こえる浜辺で、志郎と結城は並んで立っていた。

『結城。なぜあの首領を助けたりしたんだ?全人類の敵である首領を・・・』
『オレは、あの首領に育てられたんだ。ひとりぼっちの、誰にも理解されなかった助手時代に、俺を救ってくれた恩人なんだ・・・』

結城は、自分の目の前で恩人の首領がやられるのを見たくなかったと言った。志郎は、結城の気持ちを理解してあげるのだった。
『だがな、もう二度とするな。あくまでデストロンを倒す。人間の自由のために・・・』

そのためには結城の力が必要だと、志郎は協力を求め、結城とガッチリ握手をするのだった。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
東京中に繁殖したヒトデはどうなったのか、物語中では語られていない。怪人の死滅と同時に、分身であるヒトデも消えて無くなった??



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