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マグマ大使(2-2) [マグマ大使・ドラマ1]

今回は、第18話『生き人形の怪』を取りあげます。

 原作:手塚治虫 
 音楽;山本直純
 脚本;西田一夫
 特殊造型;開米栄三・照井 栄   
 監督;土屋啓之助
 特技監督;小嶋伸介

【前回までの話は・・・
突如日本に発生した青血病の原因を探るために、NPI通信社の村上と女性記者リズは患者が持っていた有料道路の半券を手掛かりに、取材に出かけて行った。一方、マモルの働きで青血病はゴアの仕業らしいことを突き止めたが、青血病が発生した有料道路の取材へ父が行ったことを知り、父を止めるために現場へと向かうマモルだった・・・】


◆モッズ病院に警官隊と共に突入した木田記者は、一足先に宇宙船に乗って逃げていく院長と看護婦を見上げていた。これで青血病を治せる医者はいなくなった。一方、マモルは父の車を探そうと、ガムを呼んだ。

ロケットに変身したガムの背に乗り、上空から父の車を探し出したが、その先には怪獣ガレオンがいる。急ぎ父の車の前にガムを着陸させ危急を知らせたため、父とリズは助かった。

ガレオンの吐く光線が人間に当たると赤血球を破壊して青くし、赤血球の働きを無くしてしまうのだ。青血病の原因は、ガレオンなのであった。ガレオンは青い光線を吐くために青い花をたくさん食べ、青い色素を吸収しなくてはならない。

ガレオンは森の中にある青い花を、ひたすら探して食べまくっていた。村上はガレオンが青血病の原因だとにらむと、自分をおとりにしてガレオンの行動を見定めようとした。だが、ガムがその役を演ると勝って出た。ガムはロケット人間だから、青血病にはかからないのだ。

ガレオンの前にガムが出ていくと、ガレオンは口から青い光線を吐いた。だが、少ししか出なかった。食べた青い花の量が少ないのだ。ガムを叩きつぶそうとするガレオン。ガムはロケットに変身して、熱線砲を放った。ガレオンはそれを嫌がり、山中へ逃げて行った。

村上は、ガレオンの吐く青い光線の写真を撮り、これが青血病の手がかりだと思った。ガレオンが山へ逃げていくと、今度はいきなり怪獣ドロックスが出現した。大気圏外にいるゴアが、ドロックスに出撃命令を出したのだ。

サイのようなツノを頭部から背中にかけてたくさん生やしているドロックスは、2足歩行の怪獣だ。ガムはロケット弾を撃つが、身体にめり込んで溶けてしまった。ドロックスの身体の中からは、物を溶かす液体が分泌するのだ。

ロケット弾で溶けだした体液が地面に落ちて、道路やガードレールが溶けてしまった。ガムはドロックスの吐く白熱光線で、撃墜されてしまった。

マモルは、マグマ大使を呼んだ。
『ピロピロピー♬ ピロピロピー♬ ピロピロピー♬』

金色のロケットが飛んできて、それは地上に降りてマグマ大使になった。マグマは腹部から中和剤を注入する管を撃ち込んで、ドロックスの溶解液の効き目を無くしてしまう。すかさず腹部からロケッド弾を撃つと、弱ったドロックスはどこかへと逃げ去っていった。

マグマは、ガムとドロックスとの戦いを、火山島基地でアースやモルと共に観ていた。
ドロックスを追い払うための手段を事前に用意できたのは、そのためだった。

ある場所でマネキン人形が、多数捨てられていた。だが、作業員が発見したそのマネキンには心臓があって、ドクドク音をたてて動いていた。警察に通報が入り、その通報は警察から村上達に伝わった。

現場へ向かった村上達はそれを見て驚くが、マモルの話から判断すると、青血病になった人間を人間モドキにした後の残った(精神以外の)ヒトの部分ではないかと思われた。処分に困り、不用マネキン人形として焼却してしまおうとするつもりだったようだ。

どこかにキョウイチの姉も、この人形のように捨てられている可能性があった。警察は全ての焼却炉の焼却を止めて、調査するよう緊急手配した。火山島基地では、マグマが今までのことを報告し、アースに青血病対策を授かっていた。

バランゴ島にしか生息しないバランゴというキノコを食べれば、元通りになるという。
『バランゴは、ガレオンをも倒すことができるのじゃ。バランゴは電流に弱い。採るのは人間でなくては駄目じゃ』

ロケット人間には電流が流れているから駄目だと話すアース。ガムはこの情報を一刻も早くマモルに知らせるために、出かけて行った。ガムから聞いたバランゴというキノコを手に入れるため、村上とマモルは南太平洋の孤島バランゴ島へ向かう旅客機の中にいた。 (つづく)


★★★★★★★★★★★★
ウルトラセブンの超兵器R1号で前野博士役の田村奈己さんが、モッズ病院で働く、ゴアの手下の看護婦役で登場。アイシャドーを多めに塗って、ワル役を演じていらっしゃいます。

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マグマ大使(2-3) [マグマ大使・ドラマ1]

今回は、第19話『バランゴ作戦』を取りあげます。
 原作:手塚治虫 
 音楽;山本直純
 脚本;山浦弘靖
 特殊造型;開米栄三・照井 栄   
 監督;土屋啓之助
 特技監督;小嶋伸介

【前回までの話は・・・
町中に溢れる青血病の患者。救急車がひっきりなしに走っていく。その様子を上空から見ていたゴアは得意げに笑う。青血病を治すことが出来るのはこの俺様だけだと。そして潔く降伏せよと・・・】


◆村上とマモルは、NPI通信社がチャーターした飛行機でバランゴ島へと向かっていた。機内ではマモルがスチュワーデスからドリンクサービスを受けたが、それを飲んだマモルは急にぐっすりと寝込んでしまう。この機の乗務員は、全員ゴアの手先の人間モドキにすり替わっていたのだ。

マモルを眠らせて、ガムやマグマを呼ばせないようにしたゴア。村上は操縦を試みるが上手くいかない。もう燃料が無くなる。村上は死を覚悟したが、ふとマモルの胸に下がった笛を1回吹いてみた。ガムが飛んで来てくれた。

ガムの指示どおり村上は操縦かんを握り、ガムのロケット推進力で飛行機を無事に着陸させることに成功する。現地に着いたら、植物学者の荒木博士に会ってバランゴの採取をすることになっていた。だが、荒木博士は数年前に死亡していた。

代わりに出迎えてくれたのは、娘のマリア荒木だった。マリア、博士の助手のザンバ、それに村上達3人は、ザンバの道案内でバランゴの生えている場所へと向かう。だが、橋を壊したり崖崩れを起こしたりして行く手を邪魔する、サングラスの男と人間モドキ達。

それらを回避しながら、道なき道を進んでいく村上一行。ガムとマモルは、ちょっとした言葉のやり取りで口喧嘩を始めてしまう。

『人間なんて不便だな、ボクなんかひとっ飛びさ』
『じゃあ、先に行けばいいじゃん』

その都度、マリアが仲介して仲直りするものの、二人の仲は険悪のままバランゴのある場所へと進んでいく。川にはワニがいる。その対岸に人間モドキ達がいて、5人に向かい発砲してくる。だがワニに気付かずに川に入った人間モドキ達にワニが襲いかかった。

その隙に迂回して、遠回りすることにした一行。少しずつ進んでいく村上一行の前に、マグマ大使が突然やって来る。ガレオンが暴れ出し青血病患者対策本部の人手が足りないために、村上を迎えに来たという。後をマモル達に任せて、東京へ帰る村上。

残った4人は、遂にバランゴの生える洞窟の前まで来た。ところが、マモルとガムはまたしても小さなことでケンカをしてしまい、遂にガムはロケットになってその場を去ってしまう。

『青血病が何だ!人間がどうなったって、ボクの知ったことじゃないぞ!』
『あんなヤツ、ほっておけよ!』

ところが、バランゴの生える洞窟の奥から、人間大のドロックスが現れたのだ。バランゴを踏みつけて暴れるドロックス。洞窟の入口に居座り、ドロックスはバランゴを採らせないつもりだ。ケンカ別れをしてしまい、ガムを呼ぶことをためらうマモル。

目の前のバランゴを採ることができないマモルたちは、一体どうするつもりなのか? (つづく)


★★★★★★★★★★★★
ガレオンはモグネスの改造した怪獣だ。目のあたりにモグネスの名残りがあるが、あとはすっかり別怪獣になっている。

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マグマ大使(2-4) [マグマ大使・ドラマ1]

今回は、第20話『死闘!二大怪獣』を取りあげます。
 原作:手塚治虫 
 音楽;山本直純
 脚本;山浦弘靖
 特殊造型;開米栄三・照井 栄   
 監督;土屋啓之助
 特技監督;小嶋伸介

【前回までの話は
青血病を治す成分を含むキノコ、バランゴを採るためにバランゴ島へやって来たマモル達は、怪獣ドロックスが居座っていてバランゴの採取ができない。ガムとケンカ別れしたマモルは、意固地になってガムに応援を頼もうとはしなかった・・・】


◆その頃日本では、青血病患者が東京だけではなく、大阪や名古屋といった西の大都市にも広がっていた。マモルとケンカして火山島基地へ帰ってきていたガムは、
『ロケットのくせに、生意気言うな!君達は人間の命令を聞いていればいいんだ』

マモルが自分に浴びせた罵声を思い出しては、怒りを隠せないでいた。そんなガムにアースは、「人間になって人間の気持ちを解ってみよ」と、人間にしてマモルのもとへ送り出すのだった。ツノの生えてない姿のガムが、突然マモル達の前に現れた。ビックリする3人。

途端に勇気が減ってしまったガム。洞窟の前に居座るドロックスに対して、打つ手がない4人。町へ行って応援を頼んでくると言って、ガムは一人でジャングルへと分け入っていく。だが、人間になってしまったガムは、ロケット人間の時のような能力は無い。

どうしていいか分からず、道に迷ってしまう。一方、ザンバがドロックスの気を引いている間に、マモルとマリアで洞窟の中のバランゴを採る作戦を3人は実行する。だがドロックスをうまく誤魔化すことは出来ず、失敗してしまう。

マモルはマリアの持つ角笛(つのぶえ)に注目し、マリアが吹く角笛の音色で、洞窟前からドロックスをおびき出そうと考える。ゴアの部下のドロックスとガレオンは、人間体の時はとても仲が悪い。

ドロックスの知能の低さをガレオンは笑い、ガレオンの腕力の無さをドロックスは笑っていた。知能の低いドロックスは、マリアの吹く角笛の音色がすっかり気に入り、踊るように洞窟の前を離れて行く。

その隙にマモルとザンバは、見事にバランゴを大きな袋一杯に手に入れることに成功する。その様子を円盤から見ていたゴアは、ドロックスを派遣した自分の愚かさを悔しがり、作戦を変更してガレオンをバランゴ島へ送りこむのだった。

ガムからバランゴがガレオンにも効果があると聞いていたマモルは、バランゴをバラまいてガレオンに食べさせようとする。だが、バランゴを食べてもガレオンは死なない。バランゴが効かなくなる薬を、ゴアがガレオンに飲ませていたのだ。

マモルは最後の手段、マグマ大使を呼ぶことにした。マグマ大使とガレオンの対決。ガレオンは、背景に溶け込む保護色の特技を持っている。前回それに騙されたマグマは、腹部から赤い液体を降らせるロケット弾を撃ってガレオンに色を付けた。

これでもう、保護色を使って逃げることはできなくなった。バランゴを採り終えたので、角笛を吹くのを止めザンバと一緒に逃げるマリア。笛の音が急に止み、ドロックスは正気に返った。マグマ大使と戦うガレオンを見て、マグマに向かっていくドロックス。

ガレオンとドロックスに挟まれたマグマ大使は、大ピンチだ。ジャングルの中で道に迷ってどうにもならなくなったガムは、遂にアースに助けを求めた。瞬時に火山島基地へと連れてこられたガムは、ロケット人間に戻っていた。アースは教える。

『人間は自分勝手で弱い生き物かもしれない。だが、それと同時に全人類の正義と平和の為に戦おうとする美しい心の持ち主でもあるのじゃ』

アースに促され、ゴアと戦っているマモル達を助けに向かうガム。マモル達に人間モドキ達が襲いかかってきた。マモルは心の中で、ガムが来てくれることを祈っていた。そこにガムが、ロケットになってやってきた。左右の翼が、人間モドキの頭を切り落とす。

垂直尾翼から熱線砲を発射して、ドロドロに溶ける人間モドキ。マモルは叫んだ!
『ガム、いいぞぉ~!』

マグマはドロックスとガレオンを相手に、戦っていた。マグマが体を避けたため、突っ込んできたドロックスとガレオンは鉢合わせしてしまう。日頃から仲の悪い同士、両者は仲間割れして戦い合ってしまう。腕力で勝るドロックスに崖から突き落とされ、ガレオンは遂に力尽きる。

残るはドロックス1匹だ。マグマの腹部から出たミサイル弾がドロックスの足元で爆発し、ドロックスの全身を透明な袋で覆ってしまう。身動きできなくなったところを頭部の2本のツノから熱線砲を出して仕留めるマグマ大使。

村上が旅客機でマモルを迎えに来ていた。苦労して手に入れたバランゴを村上に見せるマモル。
『よくやったな!』

すべてマリアのおかげだと話すマモルに、マモルとガムが協力したからこそ成し得たんだと、マリアは苦しかった戦いを忘れたかのように喜んでくれた。一緒に戦ったガムとマモルを仲直りさせるマグマ。傲慢なことを言ったマモルと、ロケット人間の能力自慢をしたガム。

人間もロケット人間も、それぞれ良い所と悪い所があることに気付いた二人。お互いに詫びると、これからも力を合わせて戦うことを誓い、ガッチリと握手するマモルとガム。二人を見守るマリアやマグマ、そして村上。

青血病患者の治療のため袋一杯に採ったバランゴきのこを持って、マモルと村上を乗せた旅客機は日本へ向かって飛んで行く。そして、その旅客機を左右から守るように飛ぶマグマとガムの姿があった。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
ゴアの部下のドロックスとガレオン。ゴアは頭の良いガレオンを買っており、ドロックスのことは、どちらかといえば見下していたのだった。このことが、この作戦を結果的に失敗へと導いてしまう。ゴアがふたりの性格をよく知って一緒に使わなければ、この作戦はゴアにとって、いい展開を見せたにちがいない。
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マグマ大使(3-1) [マグマ大使・ドラマ1]

今回は、第21話『細菌を追え!』を取りあげます。 

 原作:手塚治虫 
 音楽;山本直純
 脚本;梅樹しげる
 特殊造型;開米栄三・照井 栄   
 監督;土屋啓之助
 特技監督;小嶋伸介
 
◆ゴアは次の地球侵略の策として、スペクターと呼ばれる3個の異物を円盤から地球へ放った。それは地球に到着すると、粘度のある液体になり、そのあとすぐに3人のヒトの形に整った。まるで忍者部隊のような黒ずくめの3人は、すぐに行動を開始する。

狙う目的の場所は、大阪にある宇宙科学研究所だ。そこでは、これから重大な会議が開かれようとしていた。宇宙の帝王を名乗るゴアが放った「人間モドキ」は人間の生活に溶け込み、一見しただけでは人と区別がつかない。

だが人類は、それを判別する方法を遂に見つけるのだった。人間の細胞は動物質だが、人間モドキの細胞は植物質なのだ。エックス線を使って、その違いを識別する機械「人間モドキ識別機」を、人類は開発したのである。

目的の人物に機械から出るエックス線を照射して、簡単に判別することができるのであった。しかも大きさはコンパクトサイズに出来ており、持ち運びが簡単である点も大きなメリットであった。

今回大阪の宇宙科学研究所に集まってくる会議のメンバーに対し、この識別機を使って研究所入口で、人間モドキか否かを簡単に判別することができる。人間モドキにとって、この「識別機」を騙すことは絶対に出来ないのであった。

この秘密会議の主題は、この人間モドキを一掃するための新兵器についてであった。山科博士をはじめとして各国の科学者たちの知恵を結集して、この会議のために作りあげた秘密兵器が、スニード博士の手によって極秘に運び込まれていた。

その新兵器とは、この研究所の細菌研究部の金庫の中に厳重に保管されているGGH-9(ジージーエイチ・ナイン)と呼ばれる細菌であった。この細菌は人間には無害だが、人間モドキに付着すれば猛烈な勢いで繁殖して、それを倒してしまうという。

計画では、これをロケットに積んで日本上空で散布することで、短期間のうちに人間モドキだけを全滅させることができると予想された。

この細菌を奪い取る使命を、スペクター3人衆は帯びていた。自分達の身体を液体状にして排水溝から研究所内に侵入し、厳重な警戒網をくぐり抜けて細菌研究部の前までやってきた3人。

壁を通過できる能力のある3人は、細菌研究部の壁をすり抜けようとして、3人とも壁にぶつかってしまう。この壁は特殊コンクリートで造られた壁であった。3人は方針を変え、ドアの隙間から液体化して侵入すると室内の警備兵らを襲った。

襲われた者達は身体が溶かされ、警備服だけが襲われた状態のまま床に落ちていた。3人は金庫を爆破し、GGH-9を奪うことに成功した。そして研究所を爆弾で破壊して逃げ去って行った。会議の出席メンバーのうち、山科博士だけが奇跡的に命を取り留めることができた。

人間モドキ対策委員会で山科博士とは懇意な村上は、大阪へ取材の出張を命ぜられる。村上は待ち合わせ場所のホテルで名古屋支社の木田記者を待っていたが、迎えに来たのは片桐と名のる男だった。村上は何も疑わずに、片桐と二人で山科博士の入院している病院へと向かう。

警戒厳重な病室前。面会者は一人だけということで、村上が人間モドキ識別機を受けてから入室した。山科博士は全身大ヤケドを負って包帯姿が痛々しいが、命が無事であったことを喜ぶ村上。

ここで山科博士から、思いもよらないことを村上は聞かされる。本物の細菌 GGH-9は新倉博士が持っていて、伊丹空港にこれから到着するという。そのあとすぐに高槻ロケット発射場へと運び、打ち上げてしまう予定になっていた。だが、その秘密の話を聞かれてしまう。

ドアの隙間から、液状の何物かがスーッと出ていくのを村上は目撃した。あの片桐という男が、どうやらその何物かであるらしい。病室前の廊下には、二人分の警備服が落ちていた。急ぎ、伊丹空港へタクシーを飛ばす村上。

火山島秘密基地。アースといえども、世の中に増殖した人間モドキを退治する方法は、分からなかった。その理由は、地球や人間を造ったのはアースだが、植物は太陽と水から自然にできあがったもので、アースの力が及ばないものなのだ。

だが、人類の知恵が必ず解決するであろうと、アースは信じていた。大阪へ出張した父を追って、ガムの背に乗り大阪へと向かうマモル。二人は大阪へ向かう途中で、ゴアが送りこんだ怪獣を目撃する。恐竜ステゴサウルスのような背びれを持った2脚直立怪獣ストップゴンだ。

ガムはアースに禁止されている技を使って、ストップゴンに攻撃を仕掛ける。ガムの力が勝り、ストップゴンは陶器が割れるように粉々に砕けてしまう。
『ガム、やったぁ!』

だが、力を使い果たしたガムは、マモルのもとへ戻ると気を失ってしまう。しばらくしてガムは回復し、目を覚ます。だが、ストップゴンもテープを逆再生させたかのように、粉々だった身体が元へ戻っていた。マモルはマグマ大使を呼ぶことにした。

『ピロピロピー♪ ピロピロピー♪ ピロピロピー♪』
火山島基地から発進したマグマ大使は、マモルとガムのもとへ急行した。 (つづく)


★★★★★★★★★★★★
ガム役の二宮秀樹氏は、ガレオンとドロックスが登場する4話分だけ、吉田次昭氏に替わってもらっている。理由は、大映映画「大魔神逆襲」に出演するため、マグマ大使の撮影現場を離れることになったからだという。

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マグマ大使(3-2) [マグマ大使・ドラマ1]

今回は、第22話『あの宇宙ロケットを停めろ!』を取りあげます。 

 原作:手塚治虫 
 音楽;山本直純
 脚本;梅樹しげる
 特殊造型;開米栄三・照井 栄   
 監督;土屋啓之助
 特技監督;小嶋伸介
 
【前回までの話は
ゴアが放った3人のスペクターは、人間モドキを倒すための細菌GGH-9を奪うことに成功する。だが、偽物をつかまされたスペクター達は本当のGGH-9を持つ新倉博士のことを知り、新倉博士を誘拐してしまう・・・】


◆怪獣ストップゴンとの対決で、マグマ大使はミサイル弾でストップゴンを粉々に破壊する。だが、その破片は直ぐに集合して再生してしまうのだった。

今度は熱線砲を放って、ストップゴンをふたたび粉々に破壊したマグマ大使だったが、ストップゴンの破片はマグマとの対決を避け、どこかへ飛んで行ってしまう。

一方、大ヤケドを負って入院していた山科博士から、本当のGGH-9は新倉博士が日本へ持ち込むことを聞かされた村上は、急いで伊丹空港へと向かった。だが、一足先にボディガードに扮したスペクター達に誘拐されてしまう。

3人の男と共に車に乗った新倉博士の姿を、車内から目撃した村上は、その車がロケット発射センターへ行くものだと思い、車の後を付いていく。だが、スペクター達は付けられているものと思い、手榴弾で村上の車を爆破してしまう。

ガムとマモルはマグマ大使と別れ、大阪のNPI通信社へと向かった。そこで木田記者と会うが、村上がまだ到着していないことを知る。そこに、村上が大怪我をして運ばれたという情報が届き、ガムとマモルは木田記者と共に病院へ急行した。

本当のGGH-9を持った新倉博士がスペクターらに拉致されたことを、病院で村上から聞かされた木田記者とマモル、ガム。木田記者は、会社から小型発信器を借り受けて村上とマモルに持たせ、お互いに連絡が取れるようにしながら、新倉博士の救助に全力を尽くすことにした。

スペクターらは、新倉博士を拷問にかけてGGH-9の在りかを聞き出そうとするが、新倉博士はしゃべらない。業を煮やしたゴアは、ニセGGH-9をつかまされた失敗の責任をスペクター1号に取らせ、処刑してしまう。

火山島基地では、アースとマグマがストップゴン対策を話していた。アースは、いきなりモルの身体をバラバラにしてみせ、モルのエネルギー貯蔵庫をマグマに見せた。

『人間でいえば心臓に相当する部分だ。身体を分解してバラバラにすれば、この一番大切な部分を、敵の目にさらすことになる』

アースは、あの怪獣がバラバラになった瞬間に、一番大切な部分を奪ってしまえば倒せると語るのだった。問題は、それがあの怪獣のどの部分にあるかを探ることであった。

一方、ロケット・ガムに乗って新倉博士を捜索しているマモルは、父に連絡をつけようとするが応答が無い。レーダー反応から、ガムは、村上が移動していることを指摘する。安静にしているはずの父が移動しているのは、誘拐されたのではないか。

マモルの直感通り、病室に侵入してきたスペクター2号に脅され、村上は病院から連れ出されていた。だが、村上は脅されている時に、とっさに背広のポケットにスイッチをオンにしたままの通信機を入れておいたのだった。

それをレーダーで感知して捜索したガムは、父の居場所を見つけると着陸した。村上が連れて行かれた先には、イスの上に立たされて首に縄を巻かれた新倉博士がいた。そのイスの足が1本取られ、不安定な状態の新倉博士。

スペクター2号は、村上にGGH-9の在りかを言わせようとしているのだ。そこへマモルとガムが飛び込んできた。急いで逃げるスペクター2号は、壁の中へ消えて行った。

こうして、ガムとマモルの力で、新倉博士は無事に救出された。村上は木田記者に連絡して車を回してもらい、すぐに高槻ロケット発射場へと向かった。

無事に着いた一行に、発射場の入口では、いつもとは違い、大山警備隊長が人間モドキ識別機の照射を行った。
『異常なし!』

無事に通過した新倉博士とマモル、ガム、村上、木田。発射場では、元気な姿の山科博士が待っていた。ロケットにGGH-9を乗せるためのカプセルを用意し、新倉博士に促すと、背広の右ポケットから箱を取り出して、カプセルに収める新倉博士。

その様子を見て、疑いを抱く山科博士。山科博士が聞いていたGGH-9の隠し場所は、背広のポケットではないのだ。

『ここに入る時、全員が人間モドキ識別機の照射を受けたんですよね?私の聞いているところでは、GGH-9は靴のかかとに隠して運んできたはずなのです・・・』

村上にそう言うと、もう一度人間モドキ識別機を持ってこさせて、調べるように村上に依頼した山科博士。こっそりと新倉博士の後ろから人間モドキ識別機を作動させると、反応が出た!だが、その様子をすぐ横で見ていた警備隊長の大山が近づいてきて、村上に拳銃を突きつけた。

次の瞬間、大山隊長と新倉博士は、スペクター2号と3号に変わっていた。
『諸君たちが打ち上げようとしているのは、人間を2秒で食い殺す、恐るべきチチラ菌なのだ。諸君たちに幸いあれ・・・』

二人のスペクターはそういうと、姿を消した。GGH-9の代わりに人間を滅亡させてしまうチチラ菌を乗せ、すでに秒読みを開始したロケット。
『・・・4、3、2、1、発射!』

ロケットは、ものすごい煙と共に打ちあがってしまった。急ぎマグマ大使を呼ぶマモル。金色のロケット・マグマが、チチラ菌を乗せたロケットを追っていく。はたして間に合うのか! (つづく)


★★★★★★★★★★★★
今回のストーリーは、二転三転するなかなか面白い内容になっている。この後の展開が楽しみだ。

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