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マグマ大使(2-4) [マグマ大使・ドラマ1]

今回は、第20話『死闘!二大怪獣』を取りあげます。
 原作:手塚治虫 
 音楽;山本直純
 脚本;山浦弘靖
 特殊造型;開米栄三・照井 栄   
 監督;土屋啓之助
 特技監督;小嶋伸介

【前回までの話は
青血病を治す成分を含むキノコ、バランゴを採るためにバランゴ島へやって来たマモル達は、怪獣ドロックスが居座っていてバランゴの採取ができない。ガムとケンカ別れしたマモルは、意固地になってガムに応援を頼もうとはしなかった・・・】


◆その頃日本では、青血病患者が東京だけではなく、大阪や名古屋といった西の大都市にも広がっていた。マモルとケンカして火山島基地へ帰ってきていたガムは、
『ロケットのくせに、生意気言うな!君達は人間の命令を聞いていればいいんだ』

マモルが自分に浴びせた罵声を思い出しては、怒りを隠せないでいた。そんなガムにアースは、「人間になって人間の気持ちを解ってみよ」と、人間にしてマモルのもとへ送り出すのだった。ツノの生えてない姿のガムが、突然マモル達の前に現れた。ビックリする3人。

途端に勇気が減ってしまったガム。洞窟の前に居座るドロックスに対して、打つ手がない4人。町へ行って応援を頼んでくると言って、ガムは一人でジャングルへと分け入っていく。だが、人間になってしまったガムは、ロケット人間の時のような能力は無い。

どうしていいか分からず、道に迷ってしまう。一方、ザンバがドロックスの気を引いている間に、マモルとマリアで洞窟の中のバランゴを採る作戦を3人は実行する。だがドロックスをうまく誤魔化すことは出来ず、失敗してしまう。

マモルはマリアの持つ角笛(つのぶえ)に注目し、マリアが吹く角笛の音色で、洞窟前からドロックスをおびき出そうと考える。ゴアの部下のドロックスとガレオンは、人間体の時はとても仲が悪い。

ドロックスの知能の低さをガレオンは笑い、ガレオンの腕力の無さをドロックスは笑っていた。知能の低いドロックスは、マリアの吹く角笛の音色がすっかり気に入り、踊るように洞窟の前を離れて行く。

その隙にマモルとザンバは、見事にバランゴを大きな袋一杯に手に入れることに成功する。その様子を円盤から見ていたゴアは、ドロックスを派遣した自分の愚かさを悔しがり、作戦を変更してガレオンをバランゴ島へ送りこむのだった。

ガムからバランゴがガレオンにも効果があると聞いていたマモルは、バランゴをバラまいてガレオンに食べさせようとする。だが、バランゴを食べてもガレオンは死なない。バランゴが効かなくなる薬を、ゴアがガレオンに飲ませていたのだ。

マモルは最後の手段、マグマ大使を呼ぶことにした。マグマ大使とガレオンの対決。ガレオンは、背景に溶け込む保護色の特技を持っている。前回それに騙されたマグマは、腹部から赤い液体を降らせるロケット弾を撃ってガレオンに色を付けた。

これでもう、保護色を使って逃げることはできなくなった。バランゴを採り終えたので、角笛を吹くのを止めザンバと一緒に逃げるマリア。笛の音が急に止み、ドロックスは正気に返った。マグマ大使と戦うガレオンを見て、マグマに向かっていくドロックス。

ガレオンとドロックスに挟まれたマグマ大使は、大ピンチだ。ジャングルの中で道に迷ってどうにもならなくなったガムは、遂にアースに助けを求めた。瞬時に火山島基地へと連れてこられたガムは、ロケット人間に戻っていた。アースは教える。

『人間は自分勝手で弱い生き物かもしれない。だが、それと同時に全人類の正義と平和の為に戦おうとする美しい心の持ち主でもあるのじゃ』

アースに促され、ゴアと戦っているマモル達を助けに向かうガム。マモル達に人間モドキ達が襲いかかってきた。マモルは心の中で、ガムが来てくれることを祈っていた。そこにガムが、ロケットになってやってきた。左右の翼が、人間モドキの頭を切り落とす。

垂直尾翼から熱線砲を発射して、ドロドロに溶ける人間モドキ。マモルは叫んだ!
『ガム、いいぞぉ~!』

マグマはドロックスとガレオンを相手に、戦っていた。マグマが体を避けたため、突っ込んできたドロックスとガレオンは鉢合わせしてしまう。日頃から仲の悪い同士、両者は仲間割れして戦い合ってしまう。腕力で勝るドロックスに崖から突き落とされ、ガレオンは遂に力尽きる。

残るはドロックス1匹だ。マグマの腹部から出たミサイル弾がドロックスの足元で爆発し、ドロックスの全身を透明な袋で覆ってしまう。身動きできなくなったところを頭部の2本のツノから熱線砲を出して仕留めるマグマ大使。

村上が旅客機でマモルを迎えに来ていた。苦労して手に入れたバランゴを村上に見せるマモル。
『よくやったな!』

すべてマリアのおかげだと話すマモルに、マモルとガムが協力したからこそ成し得たんだと、マリアは苦しかった戦いを忘れたかのように喜んでくれた。一緒に戦ったガムとマモルを仲直りさせるマグマ。傲慢なことを言ったマモルと、ロケット人間の能力自慢をしたガム。

人間もロケット人間も、それぞれ良い所と悪い所があることに気付いた二人。お互いに詫びると、これからも力を合わせて戦うことを誓い、ガッチリと握手するマモルとガム。二人を見守るマリアやマグマ、そして村上。

青血病患者の治療のため袋一杯に採ったバランゴきのこを持って、マモルと村上を乗せた旅客機は日本へ向かって飛んで行く。そして、その旅客機を左右から守るように飛ぶマグマとガムの姿があった。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
ゴアの部下のドロックスとガレオン。ゴアは頭の良いガレオンを買っており、ドロックスのことは、どちらかといえば見下していたのだった。このことが、この作戦を結果的に失敗へと導いてしまう。ゴアがふたりの性格をよく知って一緒に使わなければ、この作戦はゴアにとって、いい展開を見せたにちがいない。


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