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マグマ大使(3-3) [マグマ大使・ドラマ1]

今回は、第23話『怒る怪獣ストップゴン』を取りあげます。 

 原作:手塚治虫 
 音楽;山本直純
 脚本;内山順一朗
 特殊造型;開米栄三・照井 栄   
 監督;土屋啓之助
 特技監督;小嶋伸介
 
【前回までの話は
高槻ロケット発射場から打ち上げられたロケットには、人間モドキを倒すGGH-9ではなく、人間を食べてしまうチチラ菌が入っていた。マモルはマグマ大使を呼んで、ロケットを止めようとするが・・・】


◆マモルに呼ばれたマグマ大使は、チチラ菌が乗せられたロケットを追いかけていた。だがストップゴンが出現し、怪獣が口から吐く赤い静止光線をマグマ大使は浴びてしまう。物の動きを止めてしまうこの光線のため、ロケットの姿のまま空中で静止して動けないマグマ大使。

チチラ菌を乗せたロケットは、どんどんマグマ大使から遠ざかっていく。すると、ガムがロケットに変身し、以前にストップゴンを倒した捨て身の戦法をもう一度使い、ストップゴンをバラバラに破壊した。ストップゴンの静止光線は威力を無くし、マグマ大使はふたたびロケットを追いかけていく。

マグマ大使から巨大なネットが発射され、ロケットはそのネットに引っ掛かって、マグマ大使によって回収されたのであった。

スペクター2号と3号は、拉致した新倉博士を拷問にかけ問い詰めるが、博士は知らないと言い張る。それもそのはず、当の博士にはGGH-9の隠し場所を教えていないのだ。国連本部は万一のことを考え、運ぶ本人に何も教えていなかったのだ。

山科博士の話では、GGH-9は48時間以内に培養し直さないと死滅してしまうという。今夜8時がその期限。その期限までに、何としてでも新倉博士を助けださなくてはならない。

ゴアは次の計画に備え、スペクター4、5、6号の3人を地球に送りこんだ。3つの赤い火球が空を流れて落ちていくのを、ガムとマモルは目撃する。二人は至急、赤い火球の落下地点に行くと、そこで3人のスペクターを発見。

後を追っていくと、彼らが防衛隊のジープに後ろから密かに乗り込むところを目撃する。宇宙科学研究所に侵入するにちがいないと判断した二人は、研究所内の警備兵や科学者全員に、人間モドキ識別機を受けさせるよう、山科博士に提案した。

だが、識別機に反応する者は、ひとりとして出なかったのである。ゴアが今回送りこんだ4号から6号までのスペクターは、人間モドキ識別光線を浴びても反応しない改造がなされていたのだ。

ゴアの円盤の中では、4号から6号の3人が無事に宇宙科学研究所に潜入したとの連絡が入っていたのである。
『山科博士の身辺から、GGH-9の情報をさぐれと伝えろ』

ゴアは、口を割らない新倉博士とは別に、山科博士側から情報を得ようと、この3人を送りこんだのだ。研究員姿のスペクター4号は、新倉博士の身体のどこにGGH-9を隠しているかを探ろうと、山科博士の周辺を探っていた。

山科博士の研究室前で聞き耳を立てている4号。山科博士に、GGH-9の隠し場所についての説明を受けるマモルとガム。新倉博士の靴のかかとに隠されたGGH-9は、放射能を帯びた特殊金属XO-3(エックス・オー・スリー)でできている。

それを開けるためには、同じXO-3で出来たドリルでないと開けられないという。その時、突然警報音が鳴り、ドサクサに紛れて、研究員に成りすましたスペクター4号は、XO-3製ドリルを奪って逃げるのであった。後を追うマモルとガム。

そして5号、6号のスペクターもやって来てドリルの争奪戦になったが、警備兵が大勢やってきたためドリルを奪うことをあきらめて、引き上げる4、5、6号のスペクター達。

放射能を帯びている「かかと」であるなら、ガムのレーダーが捕らえることができる。それを使い、新倉博士を探し出せるかもしれない。ガムはロケットになりマモルを乗せると、レーダーを使って放射能反応がある家を発見する。

ここがスペクター達のアジトであり、中にきっと新倉博士がいるに違いない。だが、博士はどこかへ運び出されて、中はもぬけの殻であった。ふたたびロケットになり、放射能反応を追って神戸まで来たガムとマモルは、あるトラックに目を付ける。

夜になり、停車中のトラックの幌の中を見ると、棺桶の中で眠る新倉博士がいた。ガムは博士の靴に放射能判定機を当て、反応を確認した。この靴のかかとに、間違いなくGGH-9が隠されているのだ。

『博士、博士!大丈夫ですか?』
『ここは?君たちは?』
『助けに来たんです。さぁ逃げましょう!』

二人は博士を起こすと、トラックから逃げ出した。だが3人のスペクター達が戻ってきて、マモルとガム、博士は見つかってしまう。ガムが3人のスペクターと戦っている間に、マモルは新倉博士を連れてそこから逃げ、近くの倉庫に隠れようとする。

『マモル君!』
ところが、新倉博士は顔を両手で覆い、変身を解いてスペクター2号に変わった。新倉博士はニセ物だったのだ!マモルは驚き、倉庫へ逃げていく。

スペクター2号はマモルを追い詰め、万事休す! と、そこにガムが現れて、ガムとマモルは力を合わせて、スペクター2号をたたきのめすのであった。

2号は地面に倒れたあと、スーッと消えてしまった。あとには、革靴が1足残っていた。この靴こそ、探していたGGH-9が隠された靴であった。期限の午後8時まで、もう時間が無い。ロケットに変身したガムに乗り、宇宙科学研究所へと向かうマモル。

だがその途中、暗闇の中で不意に現れたストップゴンの右手に、二人は捕まってしまった。
『ウワーッ』
操縦席の中でマモルは笛を3回吹いて、マグマ大使を呼んだ。  (つづく)


★★★★★★★★★★★★
秘密裏に何かを運ぶ場合、誰が運ぶかを秘密にするのは常識だが、運ぶ本人にも、それがどこに隠してあるのかを知らせないことは、万一敵に捕まっても、口を割ることは絶対にないので、戦略的に的を得たやり方だ。

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マグマ大使(3-4) [マグマ大使・ドラマ1]

今回は、第24話『地球人反撃せよ!』を取りあげます。 

 原作:手塚治虫 
 音楽;山本直純
 脚本;内山順一朗
 特殊造型;開米栄三・照井 栄   
 監督;土屋啓之助
 特技監督;小嶋伸介
 
【前回までの話は
GGH-9を隠した靴のかかとから出る放射能を探索して、新倉博士を発見したガムとマモル。だが、それはスペクターの変身したニセモノであった。スペクターを倒して靴を手に入れた二人は、宇宙科学研究所へ向かう途中で、ストップゴンに捕まってしまう・・・】


◆ストップゴンに捕まったマモルとガム。午後8時のタイムリミットまで、もう時間が無い。このGGH-9が隠された靴を、早く山科博士のもとへ持っていかなければならない。マモルはマグマ大使を呼んだ。ストップゴンの前に立ちはだかるマグマ大使。

『ストップゴン、そのロケットを放せ!』
ストップゴンは、ロケット・ガムを放り投げた。マグマ大使がストップゴンと戦っている間に、ガムとマモルは山科博士のもとへ向かうのだった。

二人の活躍によって無事にGGH-9はロケットに積み込まれ、後は打ち上げを待つばかりとなった。マグマ大使はストップゴンに対し、劣勢だった。ストップゴンの発するエネルギーは、マグマ大使を押しつぶすかのように強烈なものだった。

だが、あと1分でストップゴンのエネルギーは尽きてしまうことを、部下の人間モドキがゴアに知らせてきた。

『運のいいブリキ人形め!エネルギーの補給を急げ!』
マグマ大使は、その時にストップゴンのエネルギー源を見た!

ストップゴンの背中の部分に向かって補給される赤い光。それはゴアの円盤から出ていた。細菌GGH-9は人間の手に取り戻され、これをロケットに乗せて打ち上げれば、人間モドキの壊滅は時間の問題であった。

ゴアは焦った。そうなる前に先制攻撃を仕掛けたいゴアは、新たなスペクター6人を地球へ放った。彼らの使命は、人間を食うチチラ菌をバラまいて人類を恐怖のどん底に落とすこと、そしてGGH-9を散布するロケットを破壊すること。

そして最後に、ミスを犯した2号から6号までのスペクター達の処刑であった。大阪の町に、チチラ菌病が発生していた。体一面がカビで覆われてしまう病気だった。チチラ菌の感染力は、ペスト菌を上回るものであった。

このままでは大阪の住民は、あっという間にチチラ菌に侵されてしまう。また、機械が原因不明の停止状態に陥っていた。そのため、ロケットを発射することもできなくなっていた。

村上はまず、チチラ菌病の発生を食い止める方法を、山科博士に相談することにした。まだ試したことが無い未知の方法しか、今は打つ手がないと話す山科博士。それは、P雑菌というカビを食い殺すバクテリアを、空から散布するという方法であった。

今は運を天に任せるしかない。木田記者が航空会社へ問い合わせてみるが、機械が動かないために飛行機を飛ばすことができないという。しかも社員が皆チチラ菌病にかかって・・・

そう言いかけた航空会社社長の顔に急にカビが繁殖し、木田記者の目の前で倒れてしまうのだった。マモルはガムを呼んで、このP雑菌を散布してもらうことにした。散布の効果があったようで、チチラ菌病の発生はピタリと止んだ。

山科博士の作戦は当たった。新たに送りこんだスペクター7号を叱るゴアは、7号からP雑菌の話を聞いて焦った。
『山科の奴め。作戦第12号に切り替える。徹底的にやれ!』

ゴアは、ストップゴンのエネルギー出力を5倍に上げる命令を下す。どんなことをしてでも、地球を手に入れようとするゴア。そのためには、ミスを犯した者達は処刑する。スペクター2号から6号は、7号によって全員処刑されてしまう。

あとには、「モドキシラズ」という宇宙植物が5本生えていた。物体を静止させている原因は、多量の宇宙線が大阪の町の上空を覆っていることによる、という分析がなされた。その宇宙線は、さそり座の近くで最近発見された新天体エクスターからきているという。

それがストップゴンのエネルギー源であることに、間違いない。宇宙科学研究所に、スペクターが襲撃して来た。作戦第12号とは、このことだ。ロケットと研究所を破壊する作戦だ。マモルはマグマ大使を呼んで、スペクター達を蹴散らしてもらった。退散するスペクター達。

地球の自転が狂いだした。川の水が逆流し、山崩れが起きて大きな被害が出ている。ストップゴンのエネルギーを5倍にしたことで起きた現象だった。地球を造ったアースにも、これを止めることはできない。他の天体からの力には、アースといえども無力なのだ。

『もだえるがいい、のたうつがいい。地球人の哀れな断末魔よ。ゴア様に逆らうヤツの運命なのだ!ガハハハ・・・』

山科博士は、ストップゴンのレントゲン写真を撮ることに成功した。この胸に写るストップゴンの心臓部を抜き取れば、ストップゴンはエネルギーを失い、死ぬと想像される。マモルは、このレントゲン写真をマグマ大使に見せた。

ストップゴンは巨大エネルギーを得て、奈良の東大寺大仏殿を襲撃した。破壊されて粉々になった本殿から、大仏様が顔を出していた。ロケット・マグマはまず熱線砲で攻撃して、ストップゴンを粉砕した。

粉砕されても元に戻ろうとする力が働き、ガレキの山のような破片は一点に集結をはじめた。だが、ロケット・マグマは、集結しはじめたガレキの中から、ピンク色のかたまりを探し出して採り去ってしまった。

ストップゴンは元の形に戻ったが、動くことは無かった。エネルギーをたくわえる心臓部を失っているからである。マグマ大使に変化して腹部からのミサイル弾を撃ち込むと、破壊され粉々になったままガレキの山と化したストップゴン。

ストップゴンの死により、停まっていたすべての機械は動きだした。細菌GGH-9を乗せたロケットは、今打ち上げの秒読みを開始した。

上昇して行くロケットを見上げる山科博士と村上、マモルとガム、木田記者、そして新倉博士の顔も見える。これで人間と入れ替わった全ての人間モドキは、完全に殲滅することができるであろう。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
マグマ大使は、ロケットのときは6メートル程なのに、怪獣と戦うときは、それより遥かに大きく見える(笑)
怪獣が6メートルしかないわけ、無いもんね!

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