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マグマ大使(3-4) [マグマ大使・ドラマ1]

今回は、第24話『地球人反撃せよ!』を取りあげます。 

 原作:手塚治虫 
 音楽;山本直純
 脚本;内山順一朗
 特殊造型;開米栄三・照井 栄   
 監督;土屋啓之助
 特技監督;小嶋伸介
 
【前回までの話は
GGH-9を隠した靴のかかとから出る放射能を探索して、新倉博士を発見したガムとマモル。だが、それはスペクターの変身したニセモノであった。スペクターを倒して靴を手に入れた二人は、宇宙科学研究所へ向かう途中で、ストップゴンに捕まってしまう・・・】


◆ストップゴンに捕まったマモルとガム。午後8時のタイムリミットまで、もう時間が無い。このGGH-9が隠された靴を、早く山科博士のもとへ持っていかなければならない。マモルはマグマ大使を呼んだ。ストップゴンの前に立ちはだかるマグマ大使。

『ストップゴン、そのロケットを放せ!』
ストップゴンは、ロケット・ガムを放り投げた。マグマ大使がストップゴンと戦っている間に、ガムとマモルは山科博士のもとへ向かうのだった。

二人の活躍によって無事にGGH-9はロケットに積み込まれ、後は打ち上げを待つばかりとなった。マグマ大使はストップゴンに対し、劣勢だった。ストップゴンの発するエネルギーは、マグマ大使を押しつぶすかのように強烈なものだった。

だが、あと1分でストップゴンのエネルギーは尽きてしまうことを、部下の人間モドキがゴアに知らせてきた。

『運のいいブリキ人形め!エネルギーの補給を急げ!』
マグマ大使は、その時にストップゴンのエネルギー源を見た!

ストップゴンの背中の部分に向かって補給される赤い光。それはゴアの円盤から出ていた。細菌GGH-9は人間の手に取り戻され、これをロケットに乗せて打ち上げれば、人間モドキの壊滅は時間の問題であった。

ゴアは焦った。そうなる前に先制攻撃を仕掛けたいゴアは、新たなスペクター6人を地球へ放った。彼らの使命は、人間を食うチチラ菌をバラまいて人類を恐怖のどん底に落とすこと、そしてGGH-9を散布するロケットを破壊すること。

そして最後に、ミスを犯した2号から6号までのスペクター達の処刑であった。大阪の町に、チチラ菌病が発生していた。体一面がカビで覆われてしまう病気だった。チチラ菌の感染力は、ペスト菌を上回るものであった。

このままでは大阪の住民は、あっという間にチチラ菌に侵されてしまう。また、機械が原因不明の停止状態に陥っていた。そのため、ロケットを発射することもできなくなっていた。

村上はまず、チチラ菌病の発生を食い止める方法を、山科博士に相談することにした。まだ試したことが無い未知の方法しか、今は打つ手がないと話す山科博士。それは、P雑菌というカビを食い殺すバクテリアを、空から散布するという方法であった。

今は運を天に任せるしかない。木田記者が航空会社へ問い合わせてみるが、機械が動かないために飛行機を飛ばすことができないという。しかも社員が皆チチラ菌病にかかって・・・

そう言いかけた航空会社社長の顔に急にカビが繁殖し、木田記者の目の前で倒れてしまうのだった。マモルはガムを呼んで、このP雑菌を散布してもらうことにした。散布の効果があったようで、チチラ菌病の発生はピタリと止んだ。

山科博士の作戦は当たった。新たに送りこんだスペクター7号を叱るゴアは、7号からP雑菌の話を聞いて焦った。
『山科の奴め。作戦第12号に切り替える。徹底的にやれ!』

ゴアは、ストップゴンのエネルギー出力を5倍に上げる命令を下す。どんなことをしてでも、地球を手に入れようとするゴア。そのためには、ミスを犯した者達は処刑する。スペクター2号から6号は、7号によって全員処刑されてしまう。

あとには、「モドキシラズ」という宇宙植物が5本生えていた。物体を静止させている原因は、多量の宇宙線が大阪の町の上空を覆っていることによる、という分析がなされた。その宇宙線は、さそり座の近くで最近発見された新天体エクスターからきているという。

それがストップゴンのエネルギー源であることに、間違いない。宇宙科学研究所に、スペクターが襲撃して来た。作戦第12号とは、このことだ。ロケットと研究所を破壊する作戦だ。マモルはマグマ大使を呼んで、スペクター達を蹴散らしてもらった。退散するスペクター達。

地球の自転が狂いだした。川の水が逆流し、山崩れが起きて大きな被害が出ている。ストップゴンのエネルギーを5倍にしたことで起きた現象だった。地球を造ったアースにも、これを止めることはできない。他の天体からの力には、アースといえども無力なのだ。

『もだえるがいい、のたうつがいい。地球人の哀れな断末魔よ。ゴア様に逆らうヤツの運命なのだ!ガハハハ・・・』

山科博士は、ストップゴンのレントゲン写真を撮ることに成功した。この胸に写るストップゴンの心臓部を抜き取れば、ストップゴンはエネルギーを失い、死ぬと想像される。マモルは、このレントゲン写真をマグマ大使に見せた。

ストップゴンは巨大エネルギーを得て、奈良の東大寺大仏殿を襲撃した。破壊されて粉々になった本殿から、大仏様が顔を出していた。ロケット・マグマはまず熱線砲で攻撃して、ストップゴンを粉砕した。

粉砕されても元に戻ろうとする力が働き、ガレキの山のような破片は一点に集結をはじめた。だが、ロケット・マグマは、集結しはじめたガレキの中から、ピンク色のかたまりを探し出して採り去ってしまった。

ストップゴンは元の形に戻ったが、動くことは無かった。エネルギーをたくわえる心臓部を失っているからである。マグマ大使に変化して腹部からのミサイル弾を撃ち込むと、破壊され粉々になったままガレキの山と化したストップゴン。

ストップゴンの死により、停まっていたすべての機械は動きだした。細菌GGH-9を乗せたロケットは、今打ち上げの秒読みを開始した。

上昇して行くロケットを見上げる山科博士と村上、マモルとガム、木田記者、そして新倉博士の顔も見える。これで人間と入れ替わった全ての人間モドキは、完全に殲滅することができるであろう。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
マグマ大使は、ロケットのときは6メートル程なのに、怪獣と戦うときは、それより遥かに大きく見える(笑)
怪獣が6メートルしかないわけ、無いもんね!



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