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マグマ大使(2-2) [マグマ大使・ドラマ1]

今回は、第18話『生き人形の怪』を取りあげます。

 原作:手塚治虫 
 音楽;山本直純
 脚本;西田一夫
 特殊造型;開米栄三・照井 栄   
 監督;土屋啓之助
 特技監督;小嶋伸介

【前回までの話は・・・
突如日本に発生した青血病の原因を探るために、NPI通信社の村上と女性記者リズは患者が持っていた有料道路の半券を手掛かりに、取材に出かけて行った。一方、マモルの働きで青血病はゴアの仕業らしいことを突き止めたが、青血病が発生した有料道路の取材へ父が行ったことを知り、父を止めるために現場へと向かうマモルだった・・・】


◆モッズ病院に警官隊と共に突入した木田記者は、一足先に宇宙船に乗って逃げていく院長と看護婦を見上げていた。これで青血病を治せる医者はいなくなった。一方、マモルは父の車を探そうと、ガムを呼んだ。

ロケットに変身したガムの背に乗り、上空から父の車を探し出したが、その先には怪獣ガレオンがいる。急ぎ父の車の前にガムを着陸させ危急を知らせたため、父とリズは助かった。

ガレオンの吐く光線が人間に当たると赤血球を破壊して青くし、赤血球の働きを無くしてしまうのだ。青血病の原因は、ガレオンなのであった。ガレオンは青い光線を吐くために青い花をたくさん食べ、青い色素を吸収しなくてはならない。

ガレオンは森の中にある青い花を、ひたすら探して食べまくっていた。村上はガレオンが青血病の原因だとにらむと、自分をおとりにしてガレオンの行動を見定めようとした。だが、ガムがその役を演ると勝って出た。ガムはロケット人間だから、青血病にはかからないのだ。

ガレオンの前にガムが出ていくと、ガレオンは口から青い光線を吐いた。だが、少ししか出なかった。食べた青い花の量が少ないのだ。ガムを叩きつぶそうとするガレオン。ガムはロケットに変身して、熱線砲を放った。ガレオンはそれを嫌がり、山中へ逃げて行った。

村上は、ガレオンの吐く青い光線の写真を撮り、これが青血病の手がかりだと思った。ガレオンが山へ逃げていくと、今度はいきなり怪獣ドロックスが出現した。大気圏外にいるゴアが、ドロックスに出撃命令を出したのだ。

サイのようなツノを頭部から背中にかけてたくさん生やしているドロックスは、2足歩行の怪獣だ。ガムはロケット弾を撃つが、身体にめり込んで溶けてしまった。ドロックスの身体の中からは、物を溶かす液体が分泌するのだ。

ロケット弾で溶けだした体液が地面に落ちて、道路やガードレールが溶けてしまった。ガムはドロックスの吐く白熱光線で、撃墜されてしまった。

マモルは、マグマ大使を呼んだ。
『ピロピロピー♬ ピロピロピー♬ ピロピロピー♬』

金色のロケットが飛んできて、それは地上に降りてマグマ大使になった。マグマは腹部から中和剤を注入する管を撃ち込んで、ドロックスの溶解液の効き目を無くしてしまう。すかさず腹部からロケッド弾を撃つと、弱ったドロックスはどこかへと逃げ去っていった。

マグマは、ガムとドロックスとの戦いを、火山島基地でアースやモルと共に観ていた。
ドロックスを追い払うための手段を事前に用意できたのは、そのためだった。

ある場所でマネキン人形が、多数捨てられていた。だが、作業員が発見したそのマネキンには心臓があって、ドクドク音をたてて動いていた。警察に通報が入り、その通報は警察から村上達に伝わった。

現場へ向かった村上達はそれを見て驚くが、マモルの話から判断すると、青血病になった人間を人間モドキにした後の残った(精神以外の)ヒトの部分ではないかと思われた。処分に困り、不用マネキン人形として焼却してしまおうとするつもりだったようだ。

どこかにキョウイチの姉も、この人形のように捨てられている可能性があった。警察は全ての焼却炉の焼却を止めて、調査するよう緊急手配した。火山島基地では、マグマが今までのことを報告し、アースに青血病対策を授かっていた。

バランゴ島にしか生息しないバランゴというキノコを食べれば、元通りになるという。
『バランゴは、ガレオンをも倒すことができるのじゃ。バランゴは電流に弱い。採るのは人間でなくては駄目じゃ』

ロケット人間には電流が流れているから駄目だと話すアース。ガムはこの情報を一刻も早くマモルに知らせるために、出かけて行った。ガムから聞いたバランゴというキノコを手に入れるため、村上とマモルは南太平洋の孤島バランゴ島へ向かう旅客機の中にいた。 (つづく)


★★★★★★★★★★★★
ウルトラセブンの超兵器R1号で前野博士役の田村奈己さんが、モッズ病院で働く、ゴアの手下の看護婦役で登場。アイシャドーを多めに塗って、ワル役を演じていらっしゃいます。



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