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ジャンボーグA(6)~ジャンファイト ツーダッシュ! [ジャンボーグA・ドラマ1]

ジャンボーグA 
それはエメラルド星より送られた
宇宙サイボーグのことである
立花ナオキの腕時計が光る時
ジャンファイトの掛け声で
ジャンセスナが変化し
立花ナオキはジャンボーグAの目の奥で
操縦するのである

第27話『ジャンボーグA-2号誕生!その名はジャン9』を取り上げます。

 脚本;田口成光  
 特殊技術;吉村善之
 音楽;菊池俊輔
 監督;黒田義之
 怪獣デザイン;米谷佳晃

◆ナオキは、兄嫁茂子の結婚指輪を質屋に売ったお金を借りて、かねてから欲しかった車を遂に手に入れた。今日はそのお礼に、茂子と和也を乗せてドライブに来ていた。遊園地で1日遊ぶ予定の3人だったが、マッドゴーネがジャンボーグA抹殺だけを目的に造りあげたロボット怪獣ジャンキラーを差し向けてきた。

名付けてグロース第3号作戦。腕時計がエメラルド色に輝き、怪獣出現を知ったナオキは、ふたりを遊園地に残したまま、車でジャンセスナのある大利根航空へと向かった。今度ナオキが買った車は、上からみて運転席側半分をすべて銀色に、助手席側半分をすべて赤色のツートンカラーに塗り分けた塗装をしている。

ジャンセスナを離陸させ、怪獣のいる場所へと向かうナオキ。悪いことに、ジャンキラーは和也たちがいる遊園地へ向かって進撃していた。PATはロケット弾で必死に攻撃するが遊園地は襲撃され、足をくじいた茂子は和也と共に取り残されてしまう。

動けない茂子と母をかばおうとする和也に遊園地の資材が倒れてきて、挟まれた茂子は大怪我を負ってしまう。ナオキはセスナをジャンボーグAに変化させてジャンキラーと戦うが、ジャンキラーは強く、ジャンAの左目をジャンキラーミサイルが直撃して、ナオキも左目を負傷してしまう。

ジャンキラーはジャンAにとどめを刺さずに姿を消してしまう。命拾いしたジャンボーグA。ファイティングスターで茂子と和也を救出し病院へ収容するが、大怪我をした茂子は意識不明の重体に陥ってしまう。

ナオキの左目同様、ジャンセスナのエンジンは火を噴き、大利根航空の滑走路へ何とか着陸する。社長が消火器で消火して、全焼を免れたジャンセスナ。ナオキは伴野社長に言われ、急ぎ病院へ駆けつける。

和也は助けに来なかったナオキをなじり、せつ子隊員はジャンボーグAが負けたほどの強い相手に、今度出撃した時がPAT全滅の時だろうと覚悟を決めていた。

出撃命令がせつ子隊員に入り、
『ナオキさん、さようなら』
『駄目だ、死にに行くようなもんだ』
『たとえPATが全滅しても、みんなと一緒に行動します』

PAT魂を見せる野村せつ子隊員に、ジャンAで負けた今のナオキには、励ましの握手しかできなかった。大型戦闘機ファイティングスターと小型戦闘機ジェットコンドルが、ジャンキラーに総攻撃をかける。ありったけのロケット弾攻撃をする。

だが、ジャンキラーの胸から発射されたジャンキラーミサイルが、両機を撃破してしまう。ファイティングスターは不時着を試みる。ジャンセスナは再起不能。やけになったナオキは、買ったばかりの車でジャンキラーに突撃していく。

『許さないぞ、俺の命と交換だ!』
車は大破したかのように見えたその瞬間、エメラルド色の火球がナオキの車に合体した。ナオキの前にエメラルド星人が現れ、3つの命を与えると告げる。

『立花ナオキ、君に命を一つ。君の愛するこの自動車に命を一つ。そしてもう一つの命は、やがてわかるときがくる。君の努力でもう一つの命が生まれる・・・』
腕時計が輝くとき、車をダッシュさせると2つ目の命が誕生すると、エメラルド星人は告げて消えた。

『ジャンファイト ツーダッシュ!』
エメラルド星人からもらった新しい命、ジャンボーグA2号、その名はジャンボーグ9。

『なんだあいつは!?』
突然現れた赤色と銀色のツートンカラーに塗り分けられた巨人を見て、マッドゴーネは驚く。重量感のある歩行、パワーは100万馬力で、ジャンキラーを軽く投げ飛ばす力を持つジャンボーグ9。

ナオキが購入した車と同じペインティングの宇宙サイボーグ、それがジャンボーグ9だ。ジャン9に投げ飛ばされて、地面に頭から突っ込んだまま起き上がれないジャンキラー。ジャンキラーを思い切り右足で空へ蹴り上げ、落ちてきたところを両目から発射した必殺ゴールデンレザー光線で見事に仕留めた。大爆発して粉々になったジャンキラー。

『クイック リターン』
ジャン9を元の車に戻したナオキは、病院へ急ぎ戻ると、義姉の茂子は意識を取り戻していた。義姉の命は助かったが、ジャンセスナは真っ黒に焦げて、もうジャンボーグAとなって飛ぶことはできない。だがその夜、エメラルド星人がふたたび現れて、3つ目の命はナオキ自身で生み出すのだと言って消えた。3つ目の命とは、いったい何か? (つづく)


★★★★★★★★★★★★
マッドゴーネとジャンボーグAの声を担当している池水通洋氏は、ジャンボーグ9の声も担当している。
ジャンボーグ9の操縦は、ハンドル操作で行う。左右へのハンドルの回転だけで、どうやってジャン9に複雑な動きをさせるのか不思議だが・・・まぁその辺はご愛敬であろう。

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ジャンボーグA(7)~ジャンファイト ツーダッシュ! [ジャンボーグA・ドラマ1]

走れ 走れ 走れ
ジャン ジャン ジャン
今戦う時が来た 変われジャンカーZ
ジャンボーグ9に 
ナイン ナイン ジャンボーグ9

第28話『復活!ジャンボーグA グロース第四号作戦』を取り上げます。
 脚本;田口成光  
 特殊技術;吉村善之
 音楽;菊池俊輔
 監督;黒田義之
 怪獣デザイン;米谷佳晃

◆マッドゴーネが送りこんだロボット怪獣ジャンキラーに、ジャンボーグAは負けた。ジャンキラーに車で突撃して一度は死んだナオキに、エメラルド星人は3つの命を与えた。そのうちの二つを使い、ナオキ自身と新しい宇宙サイボーグ・ジャンボーグ9が生まれた。

ジャン9の怪力はジャンキラーを簡単にやっつけてしまう。だがジャンセスナは、二度と飛べないほどのダメージを受けてしまった。エメラルド星人の言う、「3つ目の命は、ナオキ自身で生み出せ」という言葉の意味は何か。

伴野社長は、エンジンがかからずもう飛ぶことができないセスナ機ジャンを、スクラップにしてしまうことに決めた。それだけは思いとどまるようにとナオキは懇願するが、飛べないセスナをいつまでも持っている訳にはいかない。

新セスナを買うまで大利根航空は開店休業状態なので、ナオキはその間、PATで臨時隊員として働くことになった。PATに高性能レーダーを装備するための設計と開発を担当している三ッ木博士を、ナオキはジャンカーで自宅まで送り届けるよう浜田隊長に命令される。

だが、途中で道路工事作業を装ったグロース星人に襲われ、ナオキは博士を誘拐されてしまう。ロボット怪獣エアドルメンが現れて、三ツ木博士は怪獣の中に捕らわれてしまった。

ナオキはジャンカーをジャンボーグ9に変化させて、怪力でエアドルメンをたたきのめそうとするが、足裏からジェットを噴射して空を飛ぶエアドルメンに対しジャン9は何もできなかった。飛行能力の無いジャン9の欠点がマッドゴーネの知るところとなり、腹部から爆弾をジャン9に投下してエアドルメンは逃げていく。

ナオキは、飛べなくなったジャンセスナをまた飛べるようにしようと修理を始める。エンジンカバーをハズして修理しているナオキに、スクラップ業者が今日にも取りに来ると話す伴野社長。
『お願いです。ジャンをもう一度、大空へ飛ばしてやりたいんです』

伴野社長は、ナオキの懸命な気持ちに応えてくれた。来社したスクラップ業者に引き取りの中止を話す伴野社長。その頃、レーダーの設計図と三ツ木博士を交換する話が、グロース星人からPATに入っていた。博士の命が助かるならと、浜田隊長が交換に応じることになった。

夜になっても、ジャンセスナの修理は続いていた。その夜遅くに、和也が情報を持って来た。博士とレーダー設計図の交換が、明日昼に鬼ケ原の森であると言う。それまでに、ジャンセスナを必ず直さなければならない。翌日午前、夜通しかけて修理したジャンセスナのエンジンが、遂にかかった。

ナオキは、自分の力でジャンを修理した!エメラルド星人が言った「ナオキ自身で生み出す3つ目の命」とは、このことだった。ナオキはジャンセスナをすぐに離陸させ、博士救出へと向かう。

浜田隊長が設計図を持って、指定された場所へ出向いて行った。そこには怪獣エアドルメンが待っており、浜田隊長は大きく開いた腕先から、怪獣の体の中へ入って行く。中でグロース星人が三ツ木博士を連れて待っていた。

博士の憂慮した通り、設計図を受け取ったグロース星人は、博士と浜田隊長を飛行中の怪獣の口から突き落とそうとする。どうせ命が助からないのなら、設計図を奪い返して飛び降りようと決心する浜田隊長と三ツ木博士。

隙を見て、隊長が設計図の入ったケースをグロース星人から奪うと、風を切って飛行する怪獣の口から二人は一緒に飛び降りた。

ジャンセスナを飛ばしていたナオキは飛行している怪獣を発見し、その口から人が二人落下していくのを見る。その時、腕時計がエメラルド色に輝き、ナオキはセスナをジャンボーグAに変化させた。
『ジャンファイト!』

ジャンボーグAはよみがえった!落下していく隊長と博士をキャッチすると、安全な場所へ降ろしたジャンA。
『ジャンボーグAは健在だったんだ!』

ジャンAは、エアドルメンに向かっていく。飛行するエアドルメンの後を追って、ジャンAは飛行しながらハンディングフラッシャーを発射して墜落させる。墜落した怪獣に、今度は太陽エネルギーを腕に集約して放射するハンディング・サンフラッシャーを発射すると、エアドルメンの体は炎に包まれて焼き尽くされてしまう。

ジャンカーが博士の自宅前に止まり、中から三ツ木博士とナオキが降りてきた。娘の雪子が迎えに走って出てきた。
『ナオキ君、ありがとう。ジャンボーグAに助けられた時、なんだか君がそばにいるような気がしたが・・・』

気のせいですよと、笑いながらかわすナオキ。父娘二人に、また平和な日々が戻ってきた。   (終わり)


★★★★★★★★★★★★
ジャンセスナを自分の力で修理して、それにエメラルド星人からもらった命が宿る。努力することの大切さを教えるエピソードだ。だが、何と言っても一番喜んだのは、ただでセスナが直った伴野社長なのだ。映像にはその様子が出てくるが、このブログでは割愛しました。貧乏会社にとって、新しくセスナ1機を買うのは大変だもんね(笑)。

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ジャンボーグA(8)~ジャンファイト ツーダッシュ! [ジャンボーグA・ドラマ1]

走れ 走れ 走れ
ジャン ジャン ジャン
今戦う時が来た 変われジャンカーZ
ジャンボーグ9に 
ナイン ナイン ジャンボーグ9

第29話『にせジャンボーグAを送りこめ!グロース第五号作戦』を取り上げます。
 脚本;安藤豊弘  
 特殊技術;矢島信男
 音楽;菊池俊輔
 監督;東條昭平
 怪獣デザイン;米谷佳晃

◆PATの主力戦闘機ファイティングスターが、ジェットコンドルを護衛に付けてプルトニウムを護送する任務に就いていた。一瞬にして東京を灰にしてしまうほどの量を運んでいるだけに、一時たりとも気を抜けない任務である。

ファイティングスターの野村隊員と浜田隊長が、原子力研究所へ向かうコース上に、ジャンボーグAが飛行しているのを確認する。だがジャンボーグAは地上に降りると、PATの2機の前に立ちはだかり、ムチのような武器でファイティングスターに襲いかかった。

ジャンボーグAに捕まったあと投げ飛ばされてしまい、操縦不能に陥ったファイティングスターの中の二人は、急いでプルトニウムを持ってパラシュートで脱出した。

脱出した浜田隊長と野村せつ子隊員は、着地した地点でグロース星人に襲われ、プルトニウムを強奪されてしまう。グロース星人たちは、強奪したプルトニウムの箱をジャンボーグAの前で頭上に高く差し出すと、巨大な手がそれをつかんで腹部へと収めてしまった。

「ジャンボーグAが秩父でPATを襲っている」という臨時ニュースを、ジャンカー運転中にラジオで聞いたナオキは、急ぎ大利根航空へ向かう。が、そこにジャンセスナは無く、伴野社長も不在だった。急いで秩父へジャンカーを走らせたナオキは、そこで飛び去っていくジャンボーグAの姿を見る。
『ジャンボーグAだ!!・・・』

『あのジャンボーグAが、グロース星人の手先になるなんて・・・』
PATのショックも大きいが、誰よりも大きなショックを受けている和也。ジャンボーグAが死んだ父の生まれ変わりだと信じている和也。

それを裏切るような行動に、ナオキの心は動揺し激しく傷ついていた。ナオキも不安になっていた。グロース星人がジャンセスナの秘密を知って、持ち去ったのではないか・・・。ジャンボーグAが、航空防衛隊ミサイル基地付近に出現した。

ジャンカーを走らせ、ジャンボーグ9で戦う決意をするナオキ。PATは新兵器・PAT改造砲で攻撃を開始する。ムチのような武器で暴れ回るジャンボーグAの前に、ジャンボーグ9が出現した。今ここに、ジャンA対ジャン9の対決が実現した。

パワーで勝るジャン9は、地上戦では強い。ジャン9のキック・パンチが炸裂し、口から発射するスワニービームを浴びたジャンAは倒れ込んで、両目と頭部のツノ(ジャンカッター)が赤く変色した。本物のジャンAなら、目の色は黄白色で頭部のジャンカッターはシルバー色だ。

ジャンボーグAはグロース星人が造ったニセモノだったのだ。この情報を聞いて、誰よりも喜んだのは和也だ。
『ママ、ジャンボーグAは偽物だったヨ!』

ニセ・ジャンAであることを見破ったジャン9に、勝ち誇ったように告げるマッドゴーネ。
『お前は偽ジャンAに勝てない。なぜなら、エネルギータンクの中にPATから奪ったプルトニウムが起爆装置付きで内蔵されているからだ』

ニセ・ジャンAを倒せば、プルトニウムが爆発して東京は全滅だ。下手に手出しができないジャン9は、散々痛めつけられてしまう。仕方なくその場を脱出して、ジャン9をジャンカーに戻したナオキは、ジャンセスナを探しに行く。あれが偽物である以上、ジャンセスナは必ずどこかにある。

ジャンカーで大利根航空へ戻ったナオキは、伴野社長に問い詰める。すると、社長が急用で使っていたことが判り、ジャンセスナはいつもの場所に置いてあった。大喜びするナオキは、すぐにジャンセスナを離陸させようとした。その時、和也がやって来て、問いかける。

『ナオキさん、ジャン9が苦戦しているのに、どうして本物のジャンAが現れないんだ!』
『ジャンAは、必ずジャン9の仇を撃ちに来る。そして、ニセモノをやっつけることを信じるんだ。』和也にそう話して、ナオキはジャンセスナで離陸していく。

ジャンセスナを変化させ、ニセ・ジャンAの前に立ちはだかる本物のジャンボーグA。ニセ・ジャンAは、プルトニウム入りの手りゅう弾の導火線に火をつけると右手に持ち、これを爆発させて東京を破壊すると言う。

ジャンAは、ベルトの中央からジャンサーベルを出すと、高くジャンプしてニセ・ジャンAの右手首を切り落としてしまう。これでもう恐れるモノが無くなったジャンAは、必殺技ヘッディングキラーでニセ・ジャンAの首を切り落として見事にとどめをさした。

PATのファイティングスターから消火液を投下して、手りゅう弾の導火線は鎮火した。これで、奪われたプルトニウムの爆発は免れた。戦い終わって太陽の光を浴びながら胸を張るジャンボーグAを、和也は母と二人で誇らしく見上げていた。 (終わり)

(*)ヘッディングキラーは、エメラルド合金でできた頭部のジャンカッター(ツノ)を発光させ、頭から相手に突っ込んで切り裂く必殺技である。


★★★★★★★★★★★★
和也が母の前で、「ジャン9が苦戦している時に、なぜジャンAは現れないんだ!」と言うシーンがある。同じことをナオキにもいうのだが。母は、「和也は、どうしてそう人を頼るの?」と意見する。まぁ、この疑問が湧くのは無理もないことだけど、母の言うこともまた正しい。

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ジャンボーグA(9)~ジャンファイト ツーダッシュ! [ジャンボーグA・ドラマ1]

走れ 走れ 走れ
ジャン ジャン ジャン
今戦う時が来た 変われジャンカーZ
ジャンボーグ9に 
ナイン ナイン ジャンボーグ9

第30話『ジャンA・ジャン9を処刑せよ!グロース第六号作戦』を取り上げます。
 脚本;山浦弘靖  
 特殊技術;矢島信男
 音楽;菊池俊輔
 監督;東條昭平
 怪獣デザイン;米谷佳晃

◆マッドゴーネは、ジャンボーグAとナインを倒すためだけに造られたロボット怪獣ダブルキラーに、ジャンボーグAとナインの弱点を教え込んで地球に送り出した。

和也は学校が終わると、PAT本部内にある母が経営するスナックにいるので、怪獣出現情報が早く耳に入る。そこでナオキは和也にアルバイト料を払い、怪獣出現情報を暗号にして、大利根航空へ電話で知らせてもらうことにした。

『横浜の操車場で、カレーライスを食べたい』
こんな電話が和也から伴野社長に入り、それを聞いたナオキは、急ぎジャンセスナで飛ぶ。怪獣ダブルキラーは、向かって左側が2本ずつ手足を持った白色怪獣、右側が同様の赤色怪獣で、その2匹が横に並んだ姿を持つ怪獣である。

実は、白色と赤色の怪獣がヒレでつながっているだけで、中央から半分に分かれて別々に行動することができるのだ。ジャンセスナをジャンボーグAに変化させたナオキは、果敢にダブルキラーに向かっていく。

ビームエメラルド光線を怪獣ダブルキラーの中央に当てて手応えはあったのだが、破壊したと思った1匹の怪獣は、突如2匹に分れてジャンAを襲ってきた。赤い怪獣が火炎を吐いてジャンAを襲う。振り返って後ろの白い怪獣と戦うジャンAが赤い怪獣に背中を見せた時、赤い怪獣の尖った尻尾の先端が飛んで来て、ジャンAの背中に突き刺さった。

ちょうどその場所は燃料タンクがあったため、タンクに穴が開いて燃料がどんどん漏れていった。燃料がカラになったジャンAは、両目の光が消えて動かなくなってしまう。メカニック的にはダメージはそれほどないが、燃料タンクがカラなので動かすことができない。

ナオキはジャンボーグAの身体の中を階段で降りて行き、靴裏にあるトビラから脱出すると、今はダブルキラーの暴れる操車場から逃げるしかなかった。ジャンカーを取りに、大利根航空へ向かうナオキ。

手ぶらで戻ってきたナオキに、伴野社長はセスナが無いことを問い詰めるが、それどころではないと、無視してジャンカーで走り去る。ジャンカーをジャン9に変化させるナオキ。
『ジャンファイト ツーダッシュ!』

1対2の戦いではあるが、馬力のあるジャン9はダブルキラーに対し優勢に戦う。ミラクルフラッシャー光線で2匹とも仕留めたかにみえたが、倒れた2匹は死んではいない。それぞれの鋭くとがった尻尾の先端が飛んで来て、ジャン9の両手首をカニのハサミのようにはさんで離さない。

左手首は赤い怪獣の尻尾の先端が、右手首は白い怪獣の尻尾の先端がそれぞれはさんでいて、尻尾の先端と怪獣の体とは、どちらも頑丈な鎖でつながれていた。ジャン9は飛行できない弱点を突かれて、2匹の怪獣にもてあそばれてしまう。

上空へ飛ばされたりそのまま落下させたりして操縦室にかかる衝撃は凄まじく、ナオキは気を失ってしまい、同時にジャンボーグ9の目の光は消えて動かなくなってしまう。

雷雨の中、上空からマッドゴーネの放った銀色の十字架が落ちてきて、ジャンボーグ9は十字架に架けられてしまう。ジャンボーグAは地面に仰向けに横たわり、ジャンボーグ9は十字架に磔(はりつけ)にされている。

動かなくなった2超人を目の前にしたPATと地球人に対し、勝ち誇って降伏を勧告するマッドゴーネの声が響いていた・・・。ジャン9の操縦室で気を失っていたナオキが、気絶から覚めて目を開けた。メカニックは正常、燃料も十分ある。再びジャン9の両目が明るく点灯した。

ジャンボーグ9は死んでいなかった!十字架の鎖を解くと、体中にエネルギーをまとって相手にぶつかる大技、ダイナマイトパワーで赤い怪獣を倒す。次にジャン9の左手にエネルギーを集めて、倒れているジャンAの背中を数回さすると、燃料タンクの破損が直り、燃料補給を完了してジャンボーグAはよみがえった。

白い怪獣をやっつけるのは、ジャンAだ!テレポート光線によって、ジャン9の操縦室からジャンAの操縦室へ瞬時に移動したナオキは、今ジャンAの目の奥でスタンバイした。フライトして空中でベルトを中心に高速回転すると、そのまま虹色に輝きながら相手に突っ込んで行く大技・必殺風車が炸裂、見事に白い怪獣を倒すジャンA。

ジャンセスナとジャンカーに感謝するナオキ。お互いの弱点を補いつつ、二つの宇宙サイボーグが今日も地球を守る。(終わり)


★★★★★★★★★★★★
怪獣出現情報を聞くと、ナオキが勝手にセスナを使うことを、伴野社長は苦々しく思っている。それはそうでしょう。燃料使って怪獣倒すわけで、会社は一つも儲からないからね。

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ジャンボーグA(10)<改> [ジャンボーグA・ドラマ1]

走れ 走れ 走れ
ジャン ジャン ジャン
今戦う時が来た 変われジャンカーZ
ジャンボーグ9に 
ナイン ナイン ジャンボーグ9

第32話『大爆発! マッドゴーネの最後』を取り上げます。
 脚本;安藤豊弘  
 特殊技術;高野宏一
 音楽;菊池俊輔
 監督;黒田義之
 怪獣デザイン;米谷佳晃

◆浜田隊長がヨーロッパで行われるPAT隊長会議に出席している間、チーフの熊井が隊長代理としてチームをまとめていた。そんな時、PAT基地の南側にマッドゴーネが出現した。

グロース星総司令部は、地球侵略が遅々として進まぬマッドゴーネに対し、直接出撃してジャンボーグ9の粉砕とPAT基地略奪をするよう指令を出した。PAT基地の南側は、最も守備態勢が弱い部分であったのだ。

現在3名しかいないPATチームは、熊井隊長代理と野村せつ子隊員がファイティングスターで、大羽隊員はジェットコンドルですぐに出撃した。
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だが、マッドゴーネの杖から出る黄色い破壊光線がジェットコンドルを撃墜、だが大羽は脱出して無事であった。ナオキはジャンカーを走らせると、ジャンボーグ9に変化させた。
『ジャンファイト ツーダッシュ!』
IMG_0855.jpg
『今日こそお前を、スクラップにしてやる!』
ついに直接対決の時は来た。ジャンボーグ9はジャンプすると、1回のジャンプで相手を3回蹴る「マシンガンキック」を放つが、マッドゴーネには全く通用しない。

100万パワーのジャンボーグ9と力では互角の勝負をするマッドゴーネ。マッドゴーネの杖がジャンボーグ9の左肩を強襲し、火花が散った。

左肩を負傷したジャンボーグ9を援護しようと、ファイティングスターがロケット弾攻撃をしようとしたその時、高井隊長代理のヘルメットのスピーカーに聞きなれない声が流れた。
『マッドゴーネは俺にまかしておけ!』
IMG_0856.jpg
『その声は誰だ!?』
彼方より近づいてくる、赤と銀の2色に塗られた巨大な戦闘機。

『野村君、奴のツノを狙え!』
攻撃目標をしっかり定めて、ロケット弾を撃ち込む大型戦闘機。その名はジャンボフェニックス。弱点のツノを狙われたマッドゴーネは、煙幕を出して姿を隠してしまった。

マッドゴーネを追い払ったSGMのジャンボフェニックス。乗員の村上 浩と野村由起は、PAT基地でチームに合流した。
『私がSGMの村上だ。浜田君が戻るまで、私がPATチームの指揮を執る』

白地に青ラインのSGM戦闘ユニフォームを着た村上隊長は、PATの戦闘作戦が甘いと指摘した。
『ジャンボーグ9に頼り過ぎている。もしもジャンボーグ9がマッドゴーネに敗れていたら、どう戦うつもりだ?』

熊井隊長代理は、答えられなかった。相手の弱点を見つけて、そこをたたく。マッドゴーネの考えられる弱点は頭部のツノだと、村上隊長は推理した。マッドゴーネとジャンボーグ9との戦闘データを集計して、次の戦闘に備えて作戦会議が開かれた。

PAT基地の南方側上空に、黒雲の怪物体が現れた。村上隊長の指示によりモニターで監視していると、そこにジャンセスナが飛んで来て黒雲の様子をうかがっていた。今PAT基地ではマッドゴーネの来襲に備え、基地の警備を厳重にして、出入り禁止となっていた。

そのため小学生の立花和也は基地に入れなくなってしまい、和也の好奇心は基地付近に出現した黒雲に向いてしまった。

和也は伴野社長をだまして、基地上空へセスナ機を飛ばしたのだ。モニターで監視していたPATは、危険なのでそこから至急離脱するよう、セスナ機に警告した。

だが時すでに遅く、セスナ機は黒雲に引き込まれ、黒雲はマッドゴーネへと姿を変えた。左手にセスナ機を持つマッドゴーネ。
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伴野と和也を助けるために、村上隊長の制止を振り切ってファイティングスターで出撃した熊井は、簡単に撃墜されてしまう。

基地内にグロース星人が2人侵入した。村上とナオキが彼等に出くわし、格闘の末退治するが、村上は左腕を負傷、ナオキも傷を負ってしまう。
『ジャンボーグ9は、PATに関係がある。ここで待てば必ず現れる』
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マッドゴーネは、セスナ機を囮にしてジャンボーグ9をおびき出す計画だ。負傷して休んでいたナオキは、和也がセスナ機ごとマッドゴーネに捕まっていることを聞き、ジャンカーを走らせてジャンボーグ9に変化させた。

だが、左手にジャンセスナを持っているマッドゴーネに、むやみに攻撃はできない。マッドゴーネの宇宙船から発射した光線が、ジャンボーグ9の身体に巻き付いてチェーンに変化した。
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チェーンに縛られ身動き出来ないジャンボーグ9は、マッドゴーネの攻撃を避けるのが精一杯だった。基地のモニターで戦いを見ていた村上隊長は、このままではジャンボーグ9が危ないと感じ、何かを決心して左腕を吊っていた包帯を取ると、ジャンボフェニックスで出撃していった。
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マッドゴーネの尖った杖の先端がジャンボーグ9の顔めがけてとどめを刺そうとした時、ジャンボフェニックスがロケット弾で攻撃を開始した。

マッドゴーネがひるんだ隙に、ジャンボーグ9は身体を地面に転がして、その場を脱出した。旋回して来たジャンボフェニックスに、マッドゴーネからの一撃が左翼に被弾してしまう。
『マッドゴーネめ、今にみていろ!』

左翼への一撃で思うように操縦できなくなった村上隊長は、マッドゴーネめがけてジャンボフェニックスで体当たりを敢行、頭部にある2本のツノを直撃した。ツノを折ったあと、草原へ不時着するジャンボフェニックス。

一方、弱点のツノを2本とも失い、慌てるマッドゴーネ。マッドゴーネがひるんだ隙に、ジャンボーグ9は身体に巻き付いていたチェーンを力で斬り解くと、ハンディングフラッシャーで反撃を開始した。

反撃により放り出されたセスナ機をジャンボーグ9はキャッチ、ふたりの救出に成功する。セスナ機を安全な場所に置いたあと、必殺ブーメランカッターがマッドゴーネの首を切り落とした。地面に落ちてまだ息のある首がグロース星からの復讐を告げ終わると、マッドゴーネは炎に包まれていった。
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ジャンカーで、ジャンボフェニックスの不時着場所へ急ぐナオキ。ジャンボフェニックスから脱出して倒れている村上隊長を、ナオキは見つける。

『マッドゴーネはどうした?』
『ジャンボーグ9が倒しました』

『私はかつて、君の兄さんに助けられたことがあった。もしPAT基地を奪われるようなことになったら、あの世で君の兄さんに会わせる顔がないと思ってね・・・』

村上隊長の並々ならぬ覚悟を知り、ナオキは尊敬できる人物だと感じた。後から来た熊井達も野村由起隊員から話を聞き、厳しい態度の理由を理解して、お互いは打ち解け合った。

マッドゴーネが倒れたあと天気が急に荒れだし、雷雨になった。打ちつける雨の中、隊員達はマッドゴーネが死に際に言った「ワシが倒れても、すぐにサタンゴーネがやってくる」という言葉が気にかかっていた・・・。 (マッドゴーネ編 終わり)


★★★★★★★★★★★★
PATの隊長交代劇は、脚本家田口成光氏によれば、毎日放送側から模様替えを求められた結果だという。この結果、ミラーマンのSGMとの合流が実現したという。野村由起隊員は、この32話だけしか登場しない。

42話で大羽隊員が殉職し、43話からSGMの安田隊員が補充要員として登場する。ウルトラマンAで郷秀樹が登場するが、あれは偽物、アンチラ星人の変身であった。他番組の警備隊同士が交わるのは、きわめて珍しいことである。

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