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仮面ライダー(新1号/地獄大使編)ドラマ6 [ライダー1号/ショッカー編]

《第72話 吸血モスキラス対二人ライダー》
原作;石ノ森章太郎
脚本;鈴木生朗
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;山田 稔

◆人間の身体中の体液をすべて吸い取ってしまう吸血怪人モスキラスは、南米アマゾン支部からライダー打倒のために日本へ送りこまれた怪人だ。ショッカーに人体実験用に連れてこられた男が、モスキラスに体液を吸い尽くされてガイコツになってしまった。

食事を終えたモスキラスに、紀伊半島南端にある勝浦港へ行くよう、地獄大使は命令した。そこに、ショッカーの新しい基地を造るためである。偶然にも立花レーシングのメンバーは、夏休みを利用して熊野温泉へ旅行に出かけていたのである。

バスを降りる立花藤兵衛一行を、すぐ近くで地獄大使が見ていることに、藤兵衛たちは知る由も無かった。温泉宿に投宿したあと、藤兵衛は早速温泉に浸かり、ユリ達女性陣3人もくつろいでいたが、昆虫採集にでかけたナオキとミツルが行方不明になってしまう。

旅館の番頭さんと一緒にふたりを探しに行く藤兵衛達4人。だが途中で、僧侶姿から変身した怪人モスキラスに襲われてしまう。そこに旧型サイクロン号に乗った赤い手袋の仮面ライダーが現れる。

モスキラスを追い払ったライダーは熊野那智神社の朱塗りの柱に隠れると、一文字隼人になって現れた。
『お久しぶりです・・・』
『隼人!お前だったのか。どうしたんだ?』
『ショッカーが南米アマゾンの奥地で造ったモスキラスを追って、日本へ来たんです』

一文字隼人は、紀伊半島の勝浦にショッカーが基地を造ろうとしている情報を持っていた。ナオキとミツルが行方不明になったのは、ショッカーに連れ去られた為だと直感する立花藤兵衛。

藤兵衛の話を聞き、那智の滝付近を捜索していた一文字隼人の目の前に、地獄大使が現れた。
『フハハハハ、さすがは一文字隼人。よく嗅ぎ付けたな』

隼人は、両腕を右に伸ばしながらポーズを取って、ライダーに変身した。
『変身!トォーッ』

だが、地獄大使はナオキとミツルを人質にして、モスキラスを一文字ライダーへぶつけた。手出しができない一文字ライダーは、那智の滝を背にモスキラスと戦うが防戦一方となり、滝壺へ落下してしまう。

滝壺の中を泳いでいると、一文字ライダーは建設中のショッカーアジトへの入口を見つける。水中の崖に掘られた穴へ泳いで入って行くと、水を抜く装置が働いて自動ドアが開き、アジトへの道に続いていた。

本郷と滝が、遅れて熊野へやって来た。ナオキとミツルがそうであったように、ユリ達ライダーガールズ3人も僧侶に化けたモスキラスに騙されて、捕らわれてしまったのだ。僧侶が女性3人を連れてお堂へ入って行くのを見たという情報をもとに、お堂の中を捜索しようとする本郷と滝。

中にはモスキラスと戦闘員が隠れていて、人質5人の所へ案内するという言葉に従う本郷と滝。5人の人質を確認する本郷と滝。だが地獄大使が現れて、本郷にモスキラスのえじきになるように命令した。抵抗すれば人質を殺すと脅され、身動きできない本郷の腹部にモスキラスの針のような鋭い口が突き刺さる。

赤い血液が本郷の身体から吸い上げられていく。顔を歪める本郷。滝は目の前で血を吸われている本郷を助けたいのだが、人質を盾に手出しができない。
『仮面ライダーが来たぞ!』

基地へ侵入していた一文字ライダーが奥から現れて、モスキラスに襲いかかった。
『おのれ、生きていたか。片付けろ!』

地獄大使はモスキラスに命令すると、自分は逃げてしまった。本郷は滝に5人の救出を任せると、苦しそうに腹部を押さえながらお堂の外へ出て、ライダーに変身した。
『ライダー変身! トォーッ』

モスキラス対ダブルライダー。だが、飛ぶことができるモスキラスは、空へ逃げてしまう。新旧2台のサイクロン号で、モスキラスを追うライダー二人。吊り橋の上で決戦は始まった。

1号の技、2号の力が怪人を攻めていく。怪人にパンチの雨を降らせる2号。たまらず吊り橋から逃げる怪人を追って、1号のライダーニーブロック(ヒザ撃ち)が怪人の腹部を直撃する。追い詰められた怪人はふたたび吊り橋に戻ってくるが、フラフラな姿の怪人を見て、ライダーダブルキックを炸裂させる二人ライダー。

吊り橋から落下したまま浮かんでこないモスキラス。水底から大量の赤い水が水面へ広がった。それをみて決着がついたことを知り、顔を見合ってうなずくダブルライダー。

モスキラスが敗れたことを知った地獄大使は、次なる怪人シオマネキングを用意して、紀伊半島の南端で何かを企んでいるのだった。(つづく)


★★★★★★★★★★★★
前回第71話から、次週予告を読むのは、次週登場の怪人または地獄大使になった。ナレーターの中江真司氏はどうしたのだろうか。又この回からエンディングが「ライダーアクション」に変わった。
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仮面ライダー(新1号/地獄大使編)ドラマ7 [ライダー1号/ショッカー編]

《第73話 ダブルライダー 倒せ!シオマネキング》
原作;石ノ森章太郎
脚本;鈴木生朗
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;山田 稔

◆立花藤兵衛たちが泊まるホテルには、海洋学者の坂井博士一家も、夏休みを利用して泊まりに来ていた。怪人シオマネキングを使って坂井博士を誘拐した地獄大使は、博士の協力のもとで海底都市を造り、海底資源を独占しようと考える。

協力を断る博士に対し、脅しの為に妻と息子を誘拐しようと考えた地獄大使は、シオマネキングに命令を下す。クジラ博物館でイルカショーを見学していた博士の妻と息子は、プールの中から突然出てきたシオマネキングに驚き、逃げ惑う。シオマネキングと戦闘員によって、ジリジリと追い詰められていく博士の妻と息子。

坂井博士が行方不明であることを知った本郷と滝は、博士の妻と息子を守ろうとクジラ博物館にふたりを探しに行く。シオマネキングに襲われているところを、助ける本郷と滝。本郷はライダーに変身して、シオマネキングと対戦する。岩場で激突する二人だが、シオマネキングは勝負を避けて、海へ逃げて行く。

坂井博士の妻と息子を助けることに成功した本郷と滝は、博士が狙われる理由を考えていた。妻と息子の話から、博士は海底都市の開発を研究しているという。海底牧場を作って魚を育て、海底農場を作って海草を栽培し、海底油田と海底鉱山でエネルギーを確保する。

ショッカーはこの計画を狙っているのだ。ホテルに宿泊している坂井博士の妻と息子のマサオは、ふたたびシオマネキングに狙われる。滝が助けに行くが、滝ともども捕まってしまう。しばらくして、立花藤兵衛と本郷は、ホテル内にマサオも滝もいないことに気が付く。

立花藤兵衛と本郷は展望台に上り探していると、モーターボートに乗って海上を走る、シオマネキングと坂井博士の妻、マサオ、滝を発見する。急ぎ本郷はライダーに変身すると、モーターボートでシオマネキングの後を追っていった。

アジトの島では、拉致されている坂井博士に、怪人が拉致して来た妻とマサオを博士の目の前で危険な目に遭わせて脅し、博士に協力させようとする地獄大使。捕まった滝は最後まで抵抗するが、シオマネキングの左手のハサミが滝の首に斬りかかり、殺されかかっていた。

その時、本郷ライダーが上陸してきて、シオマネキングにキックを一発!
『仮面ライダー、貴様の来るのは判っていたのだ。見ろ!』

滝はライダーに救出されたものの、坂井博士の一家3人は縛られたまま崖の上に連れていかれ、地獄大使の指示があればいつでも戦闘員に荒海へ突き落される状態にあった。
『しまった!卑怯者め!』

その時であった。崖の陰に隠れていた一文字隼人が戦闘員を片付けて、坂井博士一家を救出した。大ジャンプして、一文字隼人もライダーになった。
『変身!トォーッ』

風車が回り、激しい閃光と共に赤い手袋の2号ライダーが出現。本郷ライダーと一文字ライダーが揃って、地獄大使とシオマネキングの前に立ちふさがった。

『滝、博士を頼む!』
『よし!』
『丁度良い。二人のライダーをまとめて片付けろ!』

地獄大使の罵声が響いて、戦闘員と怪人対ダブルライダーの大乱闘となった。地獄大使は、例によって逃げて行く。一文字ライダー対シオマネキング。だが、怪人の左手のハサミが一文字の首を捕らえて大ピンチ!
『本郷!』

本郷に応援を求める一文字。戦闘員をキックで一蹴し、一文字を助けに来た本郷。怪人の口から吐く泡は、あらゆる物体を溶かして燃やしてしまう。
『アビー、アビアビアビー』

本郷ライダーへ向けて、泡を放射する怪人。素早く避けて逃げる本郷ライダー。避けた後には、炎の海が広がっていた。接近してパンチの雨を浴びせ、背負い投げで地面に叩きつける一文字ライダー。一文字は怪人を投げ飛ばすと、飛んできた怪人にライダー返しを見舞う本郷ライダー。

岩場に激突して弱った怪人に、ライダーダブルキックが炸裂。悲鳴をあげながら、口から噴き出す泡で自身の体が溶けて炎に包まれる怪人シオマネキング。坂井博士一家を救出した滝は、モーターボートで島を脱出した。

ショッカーアジトの島は大爆発を起こし、轟音に、坂井博士たちはボートの中で振り返って島の様子を見ていた。ライダー達の勝利でショッカー基地建設は失敗に終わり、熊野灘に平和な夏がよみがえったのであった。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
【特典】 第68話から第73話までに登場した怪人の鳴き声

■イカデビル(イカ怪人)『ギィー』
■ギラーコオロギ(コオロギ怪人)『ギーラー、ギーラー(巻き舌的に)』
■エレキボタル(ホタル怪人)『リュリュリュリュリュリュリュリュ』

■アブゴメス(アブ怪人)『ブルルルルルルルル(巻き舌的に)』
■モスキラス(蚊怪人)『ブリョーン』
■シオマネキング(シオマネキ怪人)『アビー、アビアビー』
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仮面ライダー(新1号/地獄大使編)ドラマ8 [ライダー1号/ショッカー編]

《第75話 毒花怪人バラランガ 恐怖の家の秘密》
原作;石ノ森章太郎
脚本;鈴木生朗
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;塚田正煕

少年ライダー隊が結成(第74話)され、立花藤兵衛会長、滝隊長と、ユリ、ヨッコ、チョコの女性3人の通信係が本部で活動している。本部隊員として、ナオキとミツルがいる。全国各地に支部を設けて、伝書鳩を使って本部と支部隊員の間で連絡を取り合っている。この全国的な組織が動くことで、本部ではショッカーの動きをいち早く知ることができるようになったのである。

◆東京郊外のある場所でショッカー戦闘員の姿を見たという報告を受け、滝隊長はバイクで現地へ向かっていた。途中、ショッカーの怪人バラランガに襲撃された滝は、バラランガの投げたバラのトゲを手に受け、その甘い匂いを嗅いで気を失ってしまう。

滝がバラランガに襲われて捕まっていく所を、少年ライダー隊の3名が目撃していた。急ぎ連絡の伝書鳩を飛ばすが、バラランガはそれに気づき、バラのトゲを伝書鳩に投げたのである。立花会長は、ライダー隊本部に届いた伝書鳩に付いていたトゲのような物体をながめ、そのニオイを嗅いだ途端、気を失ってしまう。

たまたま本郷猛がその場にやって来て、その物体がバラのトゲらしいことが判ると、早速研究室で分析を始めるのだった。

気が付くと、ベッドの上に滝はいた。この広い部屋には、骨とう品や大きな絵画が飾ってある。大きな屋敷なのであろうか。すると、白いドレスに真っ赤なバラを1輪持った美しい女性が、部屋に入ってきた。

道に倒れていた滝を、このバラ屋敷へとりあえず運んだと話すその女性。
『そいつは、とんだ迷惑をかけちゃって・・・』

滝が仲間のもとへ帰るというと、女性は悲しそうな顔をして、お近づきのしるしにと持っていたバラ1輪を滝に渡すのであった。滝はそのバラの香りを嗅いで、またベッドに倒れてしまった。倒れた滝の様子を見て、そのまま部屋から出て行く女性。

滝はバラランガに襲われた時の臭いと、このバラとが似ていることを感じ、気絶したフリをしたのだ。
『変だ。このバラの香りといい、女の様子といい・・・』

滝は屋敷内の様子を調べようと、2階へ向かった。だが、女も滝の様子をじっと観察していたのである。大きな鏡のある部屋に入った時、女が後ろから部屋に入ってきた。
『いけない方ね。断りも無く私の部屋に入ったりして・・・』

正面の鏡に女の姿が映っていないことに、滝は気づいた。すると女は、持っていた1輪のバラを素早く滝の左胸に投げ、みごとにバラは刺さる。刺さったバラを抜こうとして気絶してしまう滝。女はバラランガだった。
『(甲高い声で)バーラーラー!』

滝が出かけた後、本郷は滝の後を追ってバラ屋敷付近へとやって来た。その屋敷に咲くたくさんの赤いバラの花の1輪の香りを嗅いで、それがあの香りと同じであることが判ると、怪人バラランガと戦闘員が周囲を取り囲んでいた。

バラランガはバラの花1輪を本郷に投げるが、本郷はそれを避けるとライダーに変身した。
『ライダー変身! トォーッ』

ライダーとの格闘の末、追い詰められたバラランガは、赤い煙を出して姿をくらましてしまう。ライダー隊本部の研究室で、本郷はトゲの分析を終わり、強力な麻薬の一種で、直接身体に入ると、人間の脳を狂わしてしまう効果があることが判明した。

本郷が作った抵抗剤は症状の軽い立花会長を回復させることができた。だが、連絡の無い滝が心配だ。一方、バラ屋敷を見張っていたライダー隊の3人はバラランガにバラ1輪をそれぞれ胸に刺され、本部に帰って来てユリ達に襲いかかろうとする。

その場にいた本郷が助けに入り、3人は本郷に気絶させられてしまう。滝も本部に戻ってきて、同じように本郷に襲いかかったが、本郷に胸のバラを抜かれて正気に戻るのだった。

本郷はバラの毒素に対する抵抗剤を完成させていたが、それはニオイに対してであり、トゲが刺さったら効果は無い。正気に戻った滝は、敵の裏をかくためにバラ屋敷へ行くと言い出す。

バラ屋敷へ戻ってきた滝。本郷達を始末したという話を女は信用して、滝をショッカーのアジトへと連れて行く。地獄大使の目の前で、忠誠を誓う滝。だが、首領の声が響く。
『待て!その男に気を許してはならん。本郷猛は生きている』

裏切りがバレた滝は、屋敷内の庭園を逃げながら、徐々にバラランガに追い詰められていく。滝が戻るのを待っていた3人のライダー隊は滝の危機を連絡して、バラ屋敷には仮面ライダーが現れる。滝は戦闘員と、ライダーはバラランガと決着をつける格闘をする。

バラのトゲ攻撃以外に強力な武器の無いバラランガは、ライダーに致命傷を与えられず、ライダースクリューブロックを受けて大木に激突し、赤い煙を発して消滅してしまうのだった。 (終わり)

★★★★★★★★★★★★
今回は、珍しい女怪人である。女怪人といえば、蜂女が有名。他にドクダリアン、アリキメデス、ギリーラと、このバラランガと言ったところだろう。バラランガは、笑う時に口に手を当てて笑うのだ。芸が細かい(笑)
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仮面ライダー(新1号/地獄大使編)ドラマ9 [ライダー1号/ショッカー編]

《第77話 怪人イモリゲス じごく牧場の決斗!》
原作;石ノ森章太郎
脚本;山崎 久
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;山田 稔

◆少年ライダー隊員のトオルは、自分が住む伊香保町で最近起こっている人間消失事件は、きっとショッカーのしわざに違いないと思っていた。ある夜、不気味な怪人が大人の男女を襲う現場を偶然目撃したトオルは、ただちに少年仮面ライダー隊本部へ伝書鳩を飛ばした。

「ショッカー怪人を現わる」のメモを読んだ滝は、すぐに伊香保のトオル隊員のもとへと駆けつけるのだった。ショッカーは、伊香保町にある広大な牧場の地下に大規模な飛行場を建設し、そこから爆撃機を飛ばして日本中を爆撃しようと考えていた。

ショッカーは工事作業用奴隷を確保するために、伊香保町に住む男達をさらっていたのだ。怪人イモリゲスは男だけを拉致し、姿を見られた女や子供には高熱を発する赤く長い舌を首に巻きつけ、人間を蒸発させてしまうのだった。

牧場経営者の父を持つヒトミは、父がイモリゲスに襲われているところを目撃してしまう。イモリゲスはヒトミを殺そうと戦闘員達に指示するが、滝の後を追ってやって来た本郷にヒトミは救われる。

伊香保温泉「ホテル天坊」で、フロントマンから化け物が人をさらっていくという話を聞いた滝は、ショッカーの目的を探るためにトオル隊員のもとへ行ってみようと考えた。彼が何かをつかんでいるかもしれないからだ。トオル隊員の所に行くと、ナオキとミツルがいた。

温泉に行くという話を本気にした二人は、滝の後を追ってきたのだ。そんなところに、怪人イモリゲスが襲撃して来た。赤い水に姿を変えて水の有る所ならどこへでも現れる能力を持つイモリゲス。

ピンチに陥る滝たちのもとへ、ヒトミを助けた仮面ライダーが現れる。イモリゲスはライダーとの対戦で滝から落下し、一旦引き下がった。

ショッカーの目的を探るため、滝と本郷達はホテル天坊に宿泊した。ヒトミは怪人の姿を見ており、狙われることは必至だ。保護するために一緒に宿泊したのだが、ヒトミは本郷と滝に黙って自宅の牧場へ帰ってしまう。父を襲った怪人から急いで逃げてきたため、姉が心配していると思っての行動だった。

だが、怪人を見たヒトミを、ショッカーが放っておくわけがない。自宅の牧場へ帰るヒトミの後をつけていくショッカー。自宅で姉とヒトミ、一緒にいたトオルも捕まり、地獄大使は本郷に通告した。
『人質を返してほしければ、あす朝日の昇る時間に地獄谷へ来い』

翌朝、本郷はひとりで地獄谷へとやって来た。人質を磔(はりつけ)にして、地獄大使と怪人がそこで待っていた。地獄大使はヒトミ、ヒトミの姉、トオルの磔柱の下に火を放った。イモリゲスが本郷に後ろから襲いかかる。手が出せない本郷。

だがそこへ、三度笠で顔を隠した旅がらす風の男が現れ、戦闘員達へ刀を振り上げて斬りかかっていった。
『何者だ貴様、顔を見せろ!』

地獄大使の言葉に、三度笠を放り投げたその人物は滝だった!人質を奪還した滝。それをみた本郷は、ライダーに変身した。
『ライダー変身!トォーッ』

国定忠治の如く戦闘員達を次々と殴り倒し、イモリゲスとの対決でライダーキックを炸裂させたが、イモリゲスは死なない。地獄谷の草むらへ逃げたイモリゲスは、そこで身体を液体化させて赤い水となり、小川に隠れた。後を追うライダーは、小川に足を浸かったままイモリゲスを探すが見つからない。

ライダーの足元へ流れてくる赤い水は、突然イモリゲスとなって長い舌を首に巻きつけライダーを苦しめる。ライダーは舌を解くと、ジャンプした後に身体を十数回回転させて勢いをつけ、ライダースクリューキックを見舞った。イモリゲスはゆっくりと立ち上がり仁王立ちになるが、そのまま大爆発して果てた。

こうしてショッカーの地下飛行場建設計画は、本郷猛と滝によって阻止されたのであった。トオル隊員とヒトミに別れを告げ、ナオキとミツルをそれぞれ後ろに乗せた本郷と滝のバイクは、ライダー隊本部へ向かって走っていく。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
最近はゲスな人間が世間を騒がせているので、怪人イモリゲスを取りあげた(笑)。だが、イモリゲスは、決してゲス怪人ではない。ショッカーの為によく働いた!しかも女・子供には用が無い。男拉致専門だ!

なぜ滝隊長が、国定忠治か木枯らし紋次郎の姿に扮してショッカーと戦うのか不思議だが、まぁいいんじゃない!
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仮面ライダー(新1号/地獄大使編)ドラマ10 [ライダー1号/ショッカー編]

《第78話 恐怖ウニドグマ+ゆうれい怪人》
原作;石ノ森章太郎
脚本;山崎 久伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;塚田正

◆立花藤兵衛は自家用車にヨッコを乗せ、久しぶりに故郷の大竹村へ墓参りに戻ってきた。墓参りを済ませた二人に、突然少年が助けを求めてきた。聞けば、この村の住人全員が殺されてしまったという。昨晩、飛行機が村上空を通過した際に、村はずれの墓地付近にパラシュートで光る何かを落としていった。

たまたまそれを目撃したクニオ少年は好奇心から墓地へ行き、そこで何か作業をしているウニのようなバケモノと黒い覆面集団を見かけてしまう。急いで両親に知らせようと家へ戻ると、父も母も倒れた状態のまま顔から体全体にかけて溶けかかっていたという。

一晩じっと隠れていたクニオ少年は明るくなるのを待って、立花藤兵衛達に助けを求めてきたのだった。立花藤兵衛は一緒にクニオ少年の家へ行ってみるが、クニオの両親はちゃんといるではないか。
『クニオ!またウソをついて、この子は・・・』

しかりつける父と母をみて、あれは父と母じゃないと必死に立花藤兵衛を引き留めようとするクニオ少年。だが、立花藤兵衛とヨッコは、ひとまずクニオ少年の家を後にする。

車に乗ってから、マイクを使い本部へ連絡をいれる藤兵衛。
『こちらコードナンバーゼロ。本部どうぞ・・・』

『こちら本部。おやっさん、故郷は良いもんでしょう・・・』
と、本郷。
『ああ。身も心も洗われて、ツーゼットフォーだ・・・』

突然、おやっさんの返答を聞いた本郷の顔が険しくなった。近くにいた滝やユリ達も怪訝そうな顔になる。「ツーゼットフォー」とはライダー隊が使う暗号で、「我ショッカーを発見せり」という意味だ。運転しながら藤兵衛はユッコに言った。
『どこの世界に、自分の両親が殺されたなんて嘘をつく子供がいる?』

立花藤兵衛は、あの少年の両親の正体を確かめるべく、車をユーターンさせた。その頃、クニオ少年の家では、クニオが両親に捕まっていた。
『いったい誰なんだよ!』
『オレたちか?』

少年の両親は、怪人ウニドグマと戦闘員に変わってしまった。ショッカーはこの村を占領し、小さなウニドグマの卵に村人を食わせて、怪人を大量生産するのが目的だ。戦闘員に捕まったクニオ少年も、墓の下に隠してあったウニドグマの卵のエサにされようとしていた。
『やっぱり、ショッカーか!』

間一髪、立花藤兵衛が少年を救うと、ヨッコと少年を逃がして、立花藤兵衛は戦闘員と戦った。立花藤兵衛の暗号を聞き急ぎバイクを走らせる本郷と滝は、おやっさんたちのいる大竹村へ向かっていた。だがその途中で、二人はショッカーの新怪人に出くわす。

それは空を飛ぶためなのか、脇の下に膜を持っていた。滝を先に行かせて、本郷はライダーに変身した。
『ショッカーの改造人間!』
『そう見えるかな?貴様が探すショッカーの改造人間はウニドグマ。ヤツは大竹村だ!』

『すると貴様は何なんだ?』
『いずれ、正体を教えてやる!』
怪人は宙を飛んで、ライダーの前から姿を消してしまう。

滝が大竹村に入った。カメラが捉えた滝の姿を見た地獄大使は、戦闘員達に次の作戦を指示しようとする。仮面ライダーが来ることが予想されるからだ。だが、首領が地獄大使に指示をする。

『待て。うろたえるな地獄大使。仮面ライダーは来ぬ!』
『首領、それはどういう意味なのです?』
『私の命令だけを聴け!安心して、ショッカーの敵を始末することだ!』

納得がいかぬという顔つきで、渋々首領の命令に従う地獄大使。滝は、立花藤兵衛達の隠れ場所を腕時計型探知機で探しだし、合流する。村から脱出するために、イサム少年に道案内を頼みながら進んでいく滝たち。

だが、ショッカーの魔手は行く先々で道路を封鎖して、村はずれの墓地へと誘導していく。墓地にはウニドグマの卵がある。滝たちをエサにしようとしているのだ。墓地に入った滝達は、現れた怪人ウニドグマと戦闘員達に囲まれてしまい、滝達4人は捕らえられて卵のある場所へ連行されていく。

だが、首領が来ぬと言った本郷は大竹村に入り、ショッカー基地へと潜入。そこで滝達を村の墓地へ誘導していることを聞きだし、墓地へと急ぐ。イサム少年、ユッコの順に卵のエサにされようとしている時、ウニドグマの卵を踏みつぶして現れた本郷。
『本郷、貴様!』

滝とおやっさん達を逃がして、本郷はライダーへ変身した。墓地で戦闘員達を蹴散らして、ライダーは大きくジャンプして海岸へ出た。白い灯台を背に、ウニドグマ対仮面ライダーの決戦が始まった。口から火炎を吐くウニドグマ。力のこもったライダーパンチが怪人にヒットする。

波打ち際で倒れながら上になり下になり、ずぶ濡れになりながら決斗は続く。両者が一緒にジャンプし、ライダーキリモミシュートを仕掛けたライダーに軍配が上がった。回転しながら宙で爆発するウニドグマ。

ショッカー基地では、地獄大使が首領に不信の念を抱いていた。
『首領・・・お尋ねする。仮面ライダーは出現せぬと言われた。それなのに・・・』
『黙れ、地獄大使。すべての失敗は、おまえにあるのだ!』

表情を引きつらせる地獄大使に、スクリーンを見ろと首領に言われ、スクリーンを覗く地獄大使。そこには知らない改造人間(ガニコウモル)が映っていた。疑問を投げかける地獄大使に、「お前が知る必要はない」と、地獄大使を突き放すような言い方をする首領。

地獄大使の知らないところで暗躍する謎の怪人と首領のこの言葉から、地獄大使は大幹部としての信頼を失っていることに気付く。信頼回復のためにライダーへ決戦を挑むのか、それとも首領を裏切ってライダー方につくか、地獄大使! (つづく)


★★★★★★★★★★★★
藤岡弘氏が怪我で番組を降板したあと、当初は滝役の千葉治郎氏を主人公の仮面ライダー2号として出演させる案も存在したそうだが、兄の千葉真一氏が難色を示し、実現には至らなかったという。

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