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仮面ライダー(新1号/地獄大使編)ドラマ10 [ライダー1号/ショッカー編]

《第78話 恐怖ウニドグマ+ゆうれい怪人》
原作;石ノ森章太郎
脚本;山崎 久伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;塚田正

◆立花藤兵衛は自家用車にヨッコを乗せ、久しぶりに故郷の大竹村へ墓参りに戻ってきた。墓参りを済ませた二人に、突然少年が助けを求めてきた。聞けば、この村の住人全員が殺されてしまったという。昨晩、飛行機が村上空を通過した際に、村はずれの墓地付近にパラシュートで光る何かを落としていった。

たまたまそれを目撃したクニオ少年は好奇心から墓地へ行き、そこで何か作業をしているウニのようなバケモノと黒い覆面集団を見かけてしまう。急いで両親に知らせようと家へ戻ると、父も母も倒れた状態のまま顔から体全体にかけて溶けかかっていたという。

一晩じっと隠れていたクニオ少年は明るくなるのを待って、立花藤兵衛達に助けを求めてきたのだった。立花藤兵衛は一緒にクニオ少年の家へ行ってみるが、クニオの両親はちゃんといるではないか。
『クニオ!またウソをついて、この子は・・・』

しかりつける父と母をみて、あれは父と母じゃないと必死に立花藤兵衛を引き留めようとするクニオ少年。だが、立花藤兵衛とヨッコは、ひとまずクニオ少年の家を後にする。

車に乗ってから、マイクを使い本部へ連絡をいれる藤兵衛。
『こちらコードナンバーゼロ。本部どうぞ・・・』

『こちら本部。おやっさん、故郷は良いもんでしょう・・・』
と、本郷。
『ああ。身も心も洗われて、ツーゼットフォーだ・・・』

突然、おやっさんの返答を聞いた本郷の顔が険しくなった。近くにいた滝やユリ達も怪訝そうな顔になる。「ツーゼットフォー」とはライダー隊が使う暗号で、「我ショッカーを発見せり」という意味だ。運転しながら藤兵衛はユッコに言った。
『どこの世界に、自分の両親が殺されたなんて嘘をつく子供がいる?』

立花藤兵衛は、あの少年の両親の正体を確かめるべく、車をユーターンさせた。その頃、クニオ少年の家では、クニオが両親に捕まっていた。
『いったい誰なんだよ!』
『オレたちか?』

少年の両親は、怪人ウニドグマと戦闘員に変わってしまった。ショッカーはこの村を占領し、小さなウニドグマの卵に村人を食わせて、怪人を大量生産するのが目的だ。戦闘員に捕まったクニオ少年も、墓の下に隠してあったウニドグマの卵のエサにされようとしていた。
『やっぱり、ショッカーか!』

間一髪、立花藤兵衛が少年を救うと、ヨッコと少年を逃がして、立花藤兵衛は戦闘員と戦った。立花藤兵衛の暗号を聞き急ぎバイクを走らせる本郷と滝は、おやっさんたちのいる大竹村へ向かっていた。だがその途中で、二人はショッカーの新怪人に出くわす。

それは空を飛ぶためなのか、脇の下に膜を持っていた。滝を先に行かせて、本郷はライダーに変身した。
『ショッカーの改造人間!』
『そう見えるかな?貴様が探すショッカーの改造人間はウニドグマ。ヤツは大竹村だ!』

『すると貴様は何なんだ?』
『いずれ、正体を教えてやる!』
怪人は宙を飛んで、ライダーの前から姿を消してしまう。

滝が大竹村に入った。カメラが捉えた滝の姿を見た地獄大使は、戦闘員達に次の作戦を指示しようとする。仮面ライダーが来ることが予想されるからだ。だが、首領が地獄大使に指示をする。

『待て。うろたえるな地獄大使。仮面ライダーは来ぬ!』
『首領、それはどういう意味なのです?』
『私の命令だけを聴け!安心して、ショッカーの敵を始末することだ!』

納得がいかぬという顔つきで、渋々首領の命令に従う地獄大使。滝は、立花藤兵衛達の隠れ場所を腕時計型探知機で探しだし、合流する。村から脱出するために、イサム少年に道案内を頼みながら進んでいく滝たち。

だが、ショッカーの魔手は行く先々で道路を封鎖して、村はずれの墓地へと誘導していく。墓地にはウニドグマの卵がある。滝たちをエサにしようとしているのだ。墓地に入った滝達は、現れた怪人ウニドグマと戦闘員達に囲まれてしまい、滝達4人は捕らえられて卵のある場所へ連行されていく。

だが、首領が来ぬと言った本郷は大竹村に入り、ショッカー基地へと潜入。そこで滝達を村の墓地へ誘導していることを聞きだし、墓地へと急ぐ。イサム少年、ユッコの順に卵のエサにされようとしている時、ウニドグマの卵を踏みつぶして現れた本郷。
『本郷、貴様!』

滝とおやっさん達を逃がして、本郷はライダーへ変身した。墓地で戦闘員達を蹴散らして、ライダーは大きくジャンプして海岸へ出た。白い灯台を背に、ウニドグマ対仮面ライダーの決戦が始まった。口から火炎を吐くウニドグマ。力のこもったライダーパンチが怪人にヒットする。

波打ち際で倒れながら上になり下になり、ずぶ濡れになりながら決斗は続く。両者が一緒にジャンプし、ライダーキリモミシュートを仕掛けたライダーに軍配が上がった。回転しながら宙で爆発するウニドグマ。

ショッカー基地では、地獄大使が首領に不信の念を抱いていた。
『首領・・・お尋ねする。仮面ライダーは出現せぬと言われた。それなのに・・・』
『黙れ、地獄大使。すべての失敗は、おまえにあるのだ!』

表情を引きつらせる地獄大使に、スクリーンを見ろと首領に言われ、スクリーンを覗く地獄大使。そこには知らない改造人間(ガニコウモル)が映っていた。疑問を投げかける地獄大使に、「お前が知る必要はない」と、地獄大使を突き放すような言い方をする首領。

地獄大使の知らないところで暗躍する謎の怪人と首領のこの言葉から、地獄大使は大幹部としての信頼を失っていることに気付く。信頼回復のためにライダーへ決戦を挑むのか、それとも首領を裏切ってライダー方につくか、地獄大使! (つづく)


★★★★★★★★★★★★
藤岡弘氏が怪我で番組を降板したあと、当初は滝役の千葉治郎氏を主人公の仮面ライダー2号として出演させる案も存在したそうだが、兄の千葉真一氏が難色を示し、実現には至らなかったという。



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