仮面ライダー(新1号/地獄大使編)ドラマ11 [ライダー1号/ショッカー編]
《第79話 地獄大使!恐怖の正体?》
原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;塚田正煕
◆貯水湖に猛毒を入れて、ここの水を飲料水にしている200万人の人間を毒殺しようとしたガラガランダの「毒水道作戦」の行動が、仮面ライダーに筒抜けになっていた。ライダーが貯水湖を見張っていたため、ガラガランダはライダーの出現に虚を衝かれ、追い払われた形になった。
『放せ!ワシはお前達の指導者だぞ!首領!これはどういうことなのです?』
『地獄大使。自分の胸に聞いてみよ!ガラガランダの報告で、仮面ライダーに作戦を漏らした裏切り者がいることが判った』
ショッカーのアジト内では、地獄大使が鎖で縛りあげられ、戦闘員数人に厳重に見張られていた。どうやらショッカーの中に裏切り者がいて、ガラガランダの「毒水道作戦」計画を漏らした者がいるらしい。この計画を知っているのは、首領以外には大幹部の地獄大使しかいない。
『違う!私ではない!』
地獄大使の主張に聞く耳を持たない首領は、裏切り者として地獄大使を鎖に繋いだまま、死刑執行日まで監禁しておくことを命じた。地獄大使の死刑執行のことは、ショッカー首領自らがライダー隊本部に伝書鳩を送って知らせてよこした。
『親愛なる本郷猛君。君の宿敵・ショッカー日本支部大幹部の地獄大使の死刑執行を、9月30日午後4時、晴海第八倉庫にて行う。立会人として、君に出席してもらいたい』
本郷は、ワナかもしれないが行く決心をした。貯水湖事件の情報を本郷に漏らしたのは、地獄大使かもしれないというわずかな望みがあったからだ。もしそうなら、地獄大使を助けて、ショッカー組織の全貌を聞き出せるチャンスなのだ。
本郷が晴海倉庫へ着くと戦闘員が待っていて、本郷に目隠しをして処刑場へと連れて行った。密かに滝が、その後をつけて行く。倉庫内に忍び込む滝。地獄大使の処刑場に着いて目隠しをとった本郷に、首領が声をかける。
『ようこそ、本郷猛君。ではこれより、元ショッカー幹部・地獄大使の死刑を行う。裏切り者、地獄大使。何か言い残すことは無いか・・・』(首領の声)
『好敵手の君が立会人になってくれたことに、礼を言わせてもらう。ありがとう』(地獄大使)
ドラが鳴り響き、処刑時間が近づいてくる。地獄大使を送り出す本郷。ギロチンに架けられた地獄大使のロープを斬ろうとする黒マスクの死刑執行人。ナイフを振り上げた時、滝の投げた煙幕弾が換気口から大量の煙を吐き出し、そこにいた者達の目をくらませた。
本郷は、その隙に地獄大使をギロチンから助けだした。倉庫から上手く脱出することに成功した滝と地獄大使。本郷が追っ手の戦闘員をすべて倒して逃げようとした時、地獄大使も知らないという怪人が本郷を襲った。怪人は「ガニコウモル」と名乗った。
『貴様、ショッカーの怪人だったのか!』
『そう思うのは、お前の勝手だが!』
本郷はライダーに変身して戦う。
『ライダー変身!トォーッ』
空を飛ぶガニコウモルに、ライダーはサイクロンアタックを仕掛ける。正面衝突して、吹っ飛んでしまうサイクロン号。だが、ガニコウモルも空へ逃げて行った。
ライダー隊本部へ地獄大使を連れてきた本郷と滝。地獄大使が正体を知らないということは、ガニコウモルはショッカー怪人ではないことになる。だが立花藤兵衛は、地獄大使を怪しいとにらんでいる。
『恥ずかしい話だが、首領の信頼無くして何が世界征服だ!』
ショッカーのやり方に嫌気がさして、裏切りをしたと話す地獄大使。怪人ガラガランダは砂漠に棲む毒蛇の改造人間だから、ヤツの潜伏場所は砂漠だと話す地獄大使。本部に地獄大使と女性3名、立花藤兵衛だけを残して、浜松にある砂漠へ向かう本郷と滝。
過去のショッカー大幹部たちが、皆怪人だったことを気にする女性陣。手薄になったライダー隊本部で、地獄大使が薄笑いを浮かべながら正体を現す。地獄大使こそが、ガラガランダであった。
『敵を欺くには、まず味方からだ』
裏切り者がいることを敵に見せておき、処刑される者がいれば、それを本郷達が助けに来ることを見越した上での芝居だったのだ。立花藤兵衛と女性3名は人質としてガラガランダに捕まり、浜松の砂漠に首だけ出して埋められてしまう。
浜松の砂漠に着いた本郷と滝。ガラガランダの行方を追う二人の前に現れる地獄大使。首だけ出して埋まっている立花藤兵衛達を見せる。
『ショッカーに裏切り者などは、おりはせんのだ!』
地獄大使はガラガランダに変身して、本郷に迫る。本郷も変身する。
『ライダー変身!トォーッ』
右手のムチでライダーを攻撃しながら、砂の中に隠れてライダーを翻弄する。だが、ライダーの身のこなしの速さの方がガラガランダの砂に潜る速さよりも速いため、潜る途中でライダーに捕まってしまう。
ライダー返しのあとにライダーキックが炸裂し、台地に叩きつけられたガラガランダは地獄大使の姿に戻ると、大声でショッカーを称えた。
『ショッカー軍団、バンザイ!』
そう叫ぶと、大爆発して跡形も無く吹き飛ぶ地獄大使。首まで砂に埋もれていた藤兵衛達4人は滝に助けられ、地獄大使の最期をライダーと共に目撃していたが、どこからともなくショッカー首領の声が聞こえてきた。
『仮面ライダー。ショッカー日本支部は、たった今放棄する。そして恐るべき組織が造られるのだ。また会おう、仮面ライダー!』
砂漠のどこかでショッカー軍団の最期の様子を見ていたガニコウモルが、奇怪な声で鳴いた。
『いよいよ、我々の出る番が来たわけだ。仮面ライダー。必ず消す!』
遂にショッカー軍団を壊滅させた本郷猛だが、すぐそこには新たな脅威が迫っていた・・・。(終わり)
【次回予告・・・(首領の声)我々ショッカーは、新しくゲルダムの力を加えゲルショッカーとなった。結成式おめでとう。ゲルショッカーは必ず地球を支配し、仮面ライダーを倒すのだ。行けブラック将軍よ、ガニコウモルよ!】
★★★★★★★★★★★★
地獄大使の死刑執行装置は、斬首(ギロチン)であった。だが、地獄大使の頭のかぶりものが大きくて、首が枠からはみ出ている(笑) まぁ、斬首される直前に滝と本郷に助けられるから、ちゃんと入ってなくてもいいんだけどね!
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原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;塚田正煕
◆貯水湖に猛毒を入れて、ここの水を飲料水にしている200万人の人間を毒殺しようとしたガラガランダの「毒水道作戦」の行動が、仮面ライダーに筒抜けになっていた。ライダーが貯水湖を見張っていたため、ガラガランダはライダーの出現に虚を衝かれ、追い払われた形になった。
『放せ!ワシはお前達の指導者だぞ!首領!これはどういうことなのです?』
『地獄大使。自分の胸に聞いてみよ!ガラガランダの報告で、仮面ライダーに作戦を漏らした裏切り者がいることが判った』
ショッカーのアジト内では、地獄大使が鎖で縛りあげられ、戦闘員数人に厳重に見張られていた。どうやらショッカーの中に裏切り者がいて、ガラガランダの「毒水道作戦」計画を漏らした者がいるらしい。この計画を知っているのは、首領以外には大幹部の地獄大使しかいない。
『違う!私ではない!』
地獄大使の主張に聞く耳を持たない首領は、裏切り者として地獄大使を鎖に繋いだまま、死刑執行日まで監禁しておくことを命じた。地獄大使の死刑執行のことは、ショッカー首領自らがライダー隊本部に伝書鳩を送って知らせてよこした。
『親愛なる本郷猛君。君の宿敵・ショッカー日本支部大幹部の地獄大使の死刑執行を、9月30日午後4時、晴海第八倉庫にて行う。立会人として、君に出席してもらいたい』
本郷は、ワナかもしれないが行く決心をした。貯水湖事件の情報を本郷に漏らしたのは、地獄大使かもしれないというわずかな望みがあったからだ。もしそうなら、地獄大使を助けて、ショッカー組織の全貌を聞き出せるチャンスなのだ。
本郷が晴海倉庫へ着くと戦闘員が待っていて、本郷に目隠しをして処刑場へと連れて行った。密かに滝が、その後をつけて行く。倉庫内に忍び込む滝。地獄大使の処刑場に着いて目隠しをとった本郷に、首領が声をかける。
『ようこそ、本郷猛君。ではこれより、元ショッカー幹部・地獄大使の死刑を行う。裏切り者、地獄大使。何か言い残すことは無いか・・・』(首領の声)
『好敵手の君が立会人になってくれたことに、礼を言わせてもらう。ありがとう』(地獄大使)
ドラが鳴り響き、処刑時間が近づいてくる。地獄大使を送り出す本郷。ギロチンに架けられた地獄大使のロープを斬ろうとする黒マスクの死刑執行人。ナイフを振り上げた時、滝の投げた煙幕弾が換気口から大量の煙を吐き出し、そこにいた者達の目をくらませた。
本郷は、その隙に地獄大使をギロチンから助けだした。倉庫から上手く脱出することに成功した滝と地獄大使。本郷が追っ手の戦闘員をすべて倒して逃げようとした時、地獄大使も知らないという怪人が本郷を襲った。怪人は「ガニコウモル」と名乗った。
『貴様、ショッカーの怪人だったのか!』
『そう思うのは、お前の勝手だが!』
本郷はライダーに変身して戦う。
『ライダー変身!トォーッ』
空を飛ぶガニコウモルに、ライダーはサイクロンアタックを仕掛ける。正面衝突して、吹っ飛んでしまうサイクロン号。だが、ガニコウモルも空へ逃げて行った。
ライダー隊本部へ地獄大使を連れてきた本郷と滝。地獄大使が正体を知らないということは、ガニコウモルはショッカー怪人ではないことになる。だが立花藤兵衛は、地獄大使を怪しいとにらんでいる。
『恥ずかしい話だが、首領の信頼無くして何が世界征服だ!』
ショッカーのやり方に嫌気がさして、裏切りをしたと話す地獄大使。怪人ガラガランダは砂漠に棲む毒蛇の改造人間だから、ヤツの潜伏場所は砂漠だと話す地獄大使。本部に地獄大使と女性3名、立花藤兵衛だけを残して、浜松にある砂漠へ向かう本郷と滝。
過去のショッカー大幹部たちが、皆怪人だったことを気にする女性陣。手薄になったライダー隊本部で、地獄大使が薄笑いを浮かべながら正体を現す。地獄大使こそが、ガラガランダであった。
『敵を欺くには、まず味方からだ』
裏切り者がいることを敵に見せておき、処刑される者がいれば、それを本郷達が助けに来ることを見越した上での芝居だったのだ。立花藤兵衛と女性3名は人質としてガラガランダに捕まり、浜松の砂漠に首だけ出して埋められてしまう。
浜松の砂漠に着いた本郷と滝。ガラガランダの行方を追う二人の前に現れる地獄大使。首だけ出して埋まっている立花藤兵衛達を見せる。
『ショッカーに裏切り者などは、おりはせんのだ!』
地獄大使はガラガランダに変身して、本郷に迫る。本郷も変身する。
『ライダー変身!トォーッ』
右手のムチでライダーを攻撃しながら、砂の中に隠れてライダーを翻弄する。だが、ライダーの身のこなしの速さの方がガラガランダの砂に潜る速さよりも速いため、潜る途中でライダーに捕まってしまう。
ライダー返しのあとにライダーキックが炸裂し、台地に叩きつけられたガラガランダは地獄大使の姿に戻ると、大声でショッカーを称えた。
『ショッカー軍団、バンザイ!』
そう叫ぶと、大爆発して跡形も無く吹き飛ぶ地獄大使。首まで砂に埋もれていた藤兵衛達4人は滝に助けられ、地獄大使の最期をライダーと共に目撃していたが、どこからともなくショッカー首領の声が聞こえてきた。
『仮面ライダー。ショッカー日本支部は、たった今放棄する。そして恐るべき組織が造られるのだ。また会おう、仮面ライダー!』
砂漠のどこかでショッカー軍団の最期の様子を見ていたガニコウモルが、奇怪な声で鳴いた。
『いよいよ、我々の出る番が来たわけだ。仮面ライダー。必ず消す!』
遂にショッカー軍団を壊滅させた本郷猛だが、すぐそこには新たな脅威が迫っていた・・・。(終わり)
【次回予告・・・(首領の声)我々ショッカーは、新しくゲルダムの力を加えゲルショッカーとなった。結成式おめでとう。ゲルショッカーは必ず地球を支配し、仮面ライダーを倒すのだ。行けブラック将軍よ、ガニコウモルよ!】
★★★★★★★★★★★★
地獄大使の死刑執行装置は、斬首(ギロチン)であった。だが、地獄大使の頭のかぶりものが大きくて、首が枠からはみ出ている(笑) まぁ、斬首される直前に滝と本郷に助けられるから、ちゃんと入ってなくてもいいんだけどね!
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