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ロボット刑事(9) [ロボット刑事・ドラマ]

今回は、第12話『マザーが狙われる!』を取りあげます。
原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山亨・斉藤侑・別所孝治(フジTV)
監督;奥中惇夫

【前回までの話は・・・
バドー基地にうまく潜入したケイだったが、実はロッカーマンに誘導されてバドーのワナにハマッていたのだった。バドー首領はケイを捕らえて、ケイの母であるマザーを狙うつもりであった。ロッカーマンを倒したケイに、新手のスプリングマンが攻撃をしてきた・・・】


◆体操選手のように自在に空間を飛び回るスプリングマンに、ケイは手こずる。バドーはケイのエネルギーを消耗させて、捕まえるつもりであった。それに気付いたケイはバドー基地を脱出するが、追っ手のバドー工作員がロボット破壊銃を使い、ケイの包囲網を少しずつ狭めていった。

エネルギーが残り少ないケイは窮地に立つが、追っ手の中に紛れていた根岸というロボット技師に助けられる。根岸はバドーを裏切って、脱走する機会を狙っていたとケイに話した。だが、ケイと根岸の行く手をスプリングマンに阻まれ、根岸はスプリングマンに絞殺されてしまう。

根岸は息子に万年筆を渡すようケイに託して、息を引き取った。ケイはスプリングマンの攻撃をくぐり抜けて、近くを流れる川へ飛び込み、川の流れに身を預けていればやがて海へ出ると考えた。海へ出ればマザーに合流することができるのだ。

一方、死んだはずの根岸技師はムックリと起き上がり、笑っていた。
『渡した万年筆に小型水爆が仕掛けてあるとも知らずに、フフフフフ・・・』

根岸技師は、バドー諜報員7号と呼ばれるロボットであった。オデコのあたりの皮膚をはがすと、バドー工作員と同じ黒い皮膚を露わにする根岸。ロッカーマンを追って連絡を絶ったケイを心配した新條刑事は、芝のオヤジさんに芝居を打ってもらい、行方不明のケイを探す作戦に出る。

バドーマークを芝家の塀に描き、やって来たバドー工作員と殺人契約を結ぶ芝。殺す相手は弁護士の新條敬太郎、新條刑事の兄だ。バドー工作員の車に忍び込んだ新條刑事は、殺人契約を結んだ16号を脅して秘密基地へと向かう。

一緒に芝刑事も車に乗り込み、ケイを助けに向かう。その様子を笑いながら見ていた新條に、
『ケイを助けるんじゃない。AB産業重役殺しの黒幕・大岡の証拠をつかみに行くんだ』
ケイのことを一番心配しているのに、素直にそれが言えない芝のオヤジさん。

工作員16号に連れてこられた小屋の中で、16号は自爆してしまう。芝と新條はバドー首領に見張られていた。
『バドーの秘密を嗅ぎまわる刑事か。ケイは今頃、この地上から消えている・・・』

その頃、エネルギーが残り少ないケイは、川の流れに任せて海へと流れ着いた。マザーにエネルギーを補給してもらわないと、もう立っていることもできないケイ。だが、ケイが持っている万年筆は、ケイがマザーと合体した瞬間に爆発するように仕組まれているのだ。

早くそれをケイに知らせないと、ケイもマザーも木っ端みじんに吹き飛んでしまう。ケイのジョーカーが、近くに停まっている。その無線を使い、ケイに連絡する新條。
『ケイ、バドーの罠だ!爆発するぞ!聞こえるか、ケイ!!』

その時ケイは、マザーの額から出るオレンジ色の光に包まれて、合体する直前だった。大きな爆発音がして、巨大なキノコ雲が沸き起こるのが海岸から見える。ケイとマザーは爆音と共にこの世から消えてしまったのか!?バドー工作員と戦う新條と芝に、スプリングマンが言う。
『ケイとマザーは、爆発して死んだぞ』

だが、その時ケイが現れた。爆発寸前に海中へ隠れて助かったケイとマザー。ケイはスプリングマンの動きを計算して次の動きを予測すると、先回りして待っていた。ケイのパンチでひるんだところを、破壊銃でとどめを刺した。

バドーの秘密基地へ潜入した時に見つけたバドーと大岡が交わした「殺人レンタル契約書」を、ケイは手に入れていた。大岡自身の署名が隠せぬ証拠となり、これが決め手となって大岡を逮捕できるのだ。新社長としてAB産業へ初出社した日、玄関から入る直前の大岡に手錠をかけた新條とケイ。

だが、バドー秘密基地への入口があった洞窟は埋められて、跡形も無かった。またバドーがマザーを狙う目的も分からないままであった。(終わり)


★★★★★★★★★★★★
ロボット刑事ケイの服装について。
捜査中、戦闘前の姿は、黄色のハンチング帽に、赤色ダブルのジャケット、ワイシャツに濃紺のネクタイ、白色ベルボトムのパンツ、黄色い手袋と黄色いブーツ。

ベルボトムというのは、パンツの形で腰から膝までは身体にフィットし、膝から裾に向かって広がっているもの。1970年代に流行っていたズボンの形で、金管楽器のベルの形に似ていることから「ベルボトム」と呼ばれた。日本では「パンタロン」や「ラッパズボン」とも呼称されていた。



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