スーパーロボット レッドバロン(6)~ファイトレバー オン! [レッドバロン/デビラー編・1]
ぼくらの地球は美しい
鉄面党にゃ渡せなぁい
平和を愛する心には
鉄面党が許せなぁ~い
◎第8話『無敵!砂漠の魔王』を取り上げます。
脚本;上原正三
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ)
監督;鈴木 清
特撮撮影;大岡新一
◆打倒レッドバロンに執念を燃やすデビラー博士は、アラビア国のロボット、ベドウィンGを送りこんできた。左手から放射する赤い煙は腐食ガスで、ビルに当たると鉄骨が粉々に砕けるほどの威力があった。元々は石油採掘用のロボットだが、改造されてより強力になっていた。
紅健が乗ったレッドバロンが飛んできた。地上からバズーカ砲で攻撃するSSI。大郷チーフの指示で、ベドウィンGの弱点をコンピューターにかけて計算するマリ。腹部にあるビームランプが弱点であることが判り、健はバロンパンチを放つ。
だが少し前に背中付近から出現した2枚の反射鏡がピカッと光って、バロンパンチをはじき返してしまった。健はこの装置の事をよく知らなかったため、焦ってエレクトリッガーを発射する。ベドウィンGの磁力反射ミラーは、このエレクトリッガーをもはね返してしまう恐ろしい装置であった。
レッドバロンは、はね返ってきたエレクトリッガーをまともに腹部に受けてしまう。磁力反射ミラーの事をよく知る大郷チーフは、健に退却を命じる。
磁力反射ミラーは、3年前に藤堂(ふじどう)博士が開発したものだったが、何者かに奪われてしまい、しかも藤堂博士はその時に殺害されてしまっていた。磁力反射ミラーを盗んだ犯人は、鉄面党だったのだ。博士がいない今、この磁力反射ミラーを破る方法は無い。SSIは頭を抱えてしまう。
ところが、自転車刑事の熊野警部が入ってきて、藤堂博士は生きていると言う。あの事件を担当したのは熊野警部であり、瀕死の重傷を負った藤堂博士の希望で、新聞発表は死亡したことにしたのだった。
山奥の、誰にも会うことの無い場所で、藤堂博士は息子のツトムと二人で静かな生活を送っている。熊野警部は、その秘密の場所を知っている唯一の人物だった。
ベドウィンGを倒すためには、何としてでも磁力反射ミラーを破る手段をレッドバロンに装備しなければならない。それには藤堂博士の協力が絶対に必要なのだ。鉄面党のロボットを倒すために、博士の秘密の住みかへ案内することを決意する熊野警部。
大郷チーフと健、マリを連れて、熊野警部は山深い場所へと向かう。だが、鉄面党が密かに後を追ってきていた。熊野警部はそれに気づいて、撃退することに成功する。山奥の藤堂博士の住居へ着いた熊野警部たちは、藤堂博士と小学生の息子ツトムに再会する。
SSIの3人を紹介して、熊野警部は協力を依頼するが、藤堂博士はきっぱりと断る。息子のツトムは、藤堂博士が襲われた時に見た光景(殺害される母親)が原因で口がきけなくなり、歩くこともできずに車椅子の生活をしているのだった。今のままの静かな生活をしていたいという博士。
ところが、「てつめんとうをやっつけて ママのかたきをうって」と画用紙に文字を書いて、父に見せるツトム少年。このまま静かに暮らすことが良いことなのか、父として心が動きかける。その時、鉄面党が執念深くこの場所を嗅ぎ付けて襲ってきた。
油断していて囲まれてしまう6人。全員目隠しをされ銃殺刑に処せられようとしていたが、寸前の所で、SSIの大作と鉄也によって鉄面党は一掃され、全員無事に助かる。
こうして藤堂博士は、磁力反射ミラーの対抗策の開発に協力することを申し出る。博士は、直進してくるビームしか反射しないミラーの弱点を突く回転するビーム、「スクリュービーム」を開発した。レッドバロンにスクリュービームのセッティングを完了する紅健と博士。
ところが、散歩の途中マリが少し目を離した隙に、車椅子ごとツトム少年は鉄面党に誘拐されてしまう。ツトムの身柄とスクリュービームの交換を要求してきた鉄面党。レッドバロンにセットしたスクリュービームを取り外し、ジュラルミンケースに入れて約束の場所へ持っていく熊野警部とSSI、それに藤堂博士。
鉄面党に車椅子を押されて近づいてくるツトムが、ジュラルミンケースに入ったスクリュービームを持ってこちらに歩いてくる父を見た時、突然言葉を発した。
『パパ、それを鉄面党に渡しちゃだめだ!』
左腕を撃たれた父を見て、ツトムは突然車椅子から立ち上がると、父に向かって走り出した。双方が銃撃戦になる中、博士から奪ったジュラルミンケースを持ち逃げする鉄面党。それを阻止した健は再びケースを奪い、ラグビーボールのようにケースをSSIの仲間同士で回しながら逃げる。
マリは博士とツトムを守りながら闘う。他のメンバー間でケースを回している間にレッドバロンを呼ぶ健。最後に健の元にケースが戻ってくると、レッドバロンに乗り込んでスクリュービームをセットする健。
『ファイトレバー オン!』
ベドウィンGの腐食ガスをバロンバリアーで防ぐ。ベドウィンGが磁力反射ミラーをセットしたとき、レッドバロンの右目から、回転しながら進むスクリュービームが発射された!磁力反射ミラーは破壊され、必殺エレクトリッガーを受けたベドウィンGは、木っ端微塵に吹き飛んだ。
磁力反射ミラーは、太陽熱を電気に替えるために開発したものだったと言う藤堂博士。改めて平和利用に役立てることを誓う藤堂博士。ツトム少年はすっかり明るく元気になり、いつの間にか自転車に乗れるようになっていた。
『自転車刑事が、コーチしてくれたんだ!』
大作の弟たちと一緒に、元気にペダルを踏むツトム少年がいた。
★★★★★★★★★★★★
今回の準主役とも言えるツトム少年の役は、内海敏彦氏である。こののち、次回作の『スーパーロボット マッハバロン』でレギュラー少年ケンイチ君を演じることになる。この子は声優もやっていた。『あらいぐまラスカル』でラスカルを飼っているスターリング少年の声優が有名である。
鉄面党にゃ渡せなぁい
平和を愛する心には
鉄面党が許せなぁ~い
◎第8話『無敵!砂漠の魔王』を取り上げます。
脚本;上原正三
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ)
監督;鈴木 清
特撮撮影;大岡新一
◆打倒レッドバロンに執念を燃やすデビラー博士は、アラビア国のロボット、ベドウィンGを送りこんできた。左手から放射する赤い煙は腐食ガスで、ビルに当たると鉄骨が粉々に砕けるほどの威力があった。元々は石油採掘用のロボットだが、改造されてより強力になっていた。
紅健が乗ったレッドバロンが飛んできた。地上からバズーカ砲で攻撃するSSI。大郷チーフの指示で、ベドウィンGの弱点をコンピューターにかけて計算するマリ。腹部にあるビームランプが弱点であることが判り、健はバロンパンチを放つ。
だが少し前に背中付近から出現した2枚の反射鏡がピカッと光って、バロンパンチをはじき返してしまった。健はこの装置の事をよく知らなかったため、焦ってエレクトリッガーを発射する。ベドウィンGの磁力反射ミラーは、このエレクトリッガーをもはね返してしまう恐ろしい装置であった。
レッドバロンは、はね返ってきたエレクトリッガーをまともに腹部に受けてしまう。磁力反射ミラーの事をよく知る大郷チーフは、健に退却を命じる。
磁力反射ミラーは、3年前に藤堂(ふじどう)博士が開発したものだったが、何者かに奪われてしまい、しかも藤堂博士はその時に殺害されてしまっていた。磁力反射ミラーを盗んだ犯人は、鉄面党だったのだ。博士がいない今、この磁力反射ミラーを破る方法は無い。SSIは頭を抱えてしまう。
ところが、自転車刑事の熊野警部が入ってきて、藤堂博士は生きていると言う。あの事件を担当したのは熊野警部であり、瀕死の重傷を負った藤堂博士の希望で、新聞発表は死亡したことにしたのだった。
山奥の、誰にも会うことの無い場所で、藤堂博士は息子のツトムと二人で静かな生活を送っている。熊野警部は、その秘密の場所を知っている唯一の人物だった。
ベドウィンGを倒すためには、何としてでも磁力反射ミラーを破る手段をレッドバロンに装備しなければならない。それには藤堂博士の協力が絶対に必要なのだ。鉄面党のロボットを倒すために、博士の秘密の住みかへ案内することを決意する熊野警部。
大郷チーフと健、マリを連れて、熊野警部は山深い場所へと向かう。だが、鉄面党が密かに後を追ってきていた。熊野警部はそれに気づいて、撃退することに成功する。山奥の藤堂博士の住居へ着いた熊野警部たちは、藤堂博士と小学生の息子ツトムに再会する。
SSIの3人を紹介して、熊野警部は協力を依頼するが、藤堂博士はきっぱりと断る。息子のツトムは、藤堂博士が襲われた時に見た光景(殺害される母親)が原因で口がきけなくなり、歩くこともできずに車椅子の生活をしているのだった。今のままの静かな生活をしていたいという博士。
ところが、「てつめんとうをやっつけて ママのかたきをうって」と画用紙に文字を書いて、父に見せるツトム少年。このまま静かに暮らすことが良いことなのか、父として心が動きかける。その時、鉄面党が執念深くこの場所を嗅ぎ付けて襲ってきた。
油断していて囲まれてしまう6人。全員目隠しをされ銃殺刑に処せられようとしていたが、寸前の所で、SSIの大作と鉄也によって鉄面党は一掃され、全員無事に助かる。
こうして藤堂博士は、磁力反射ミラーの対抗策の開発に協力することを申し出る。博士は、直進してくるビームしか反射しないミラーの弱点を突く回転するビーム、「スクリュービーム」を開発した。レッドバロンにスクリュービームのセッティングを完了する紅健と博士。
ところが、散歩の途中マリが少し目を離した隙に、車椅子ごとツトム少年は鉄面党に誘拐されてしまう。ツトムの身柄とスクリュービームの交換を要求してきた鉄面党。レッドバロンにセットしたスクリュービームを取り外し、ジュラルミンケースに入れて約束の場所へ持っていく熊野警部とSSI、それに藤堂博士。
鉄面党に車椅子を押されて近づいてくるツトムが、ジュラルミンケースに入ったスクリュービームを持ってこちらに歩いてくる父を見た時、突然言葉を発した。
『パパ、それを鉄面党に渡しちゃだめだ!』
左腕を撃たれた父を見て、ツトムは突然車椅子から立ち上がると、父に向かって走り出した。双方が銃撃戦になる中、博士から奪ったジュラルミンケースを持ち逃げする鉄面党。それを阻止した健は再びケースを奪い、ラグビーボールのようにケースをSSIの仲間同士で回しながら逃げる。
マリは博士とツトムを守りながら闘う。他のメンバー間でケースを回している間にレッドバロンを呼ぶ健。最後に健の元にケースが戻ってくると、レッドバロンに乗り込んでスクリュービームをセットする健。
『ファイトレバー オン!』
ベドウィンGの腐食ガスをバロンバリアーで防ぐ。ベドウィンGが磁力反射ミラーをセットしたとき、レッドバロンの右目から、回転しながら進むスクリュービームが発射された!磁力反射ミラーは破壊され、必殺エレクトリッガーを受けたベドウィンGは、木っ端微塵に吹き飛んだ。
磁力反射ミラーは、太陽熱を電気に替えるために開発したものだったと言う藤堂博士。改めて平和利用に役立てることを誓う藤堂博士。ツトム少年はすっかり明るく元気になり、いつの間にか自転車に乗れるようになっていた。
『自転車刑事が、コーチしてくれたんだ!』
大作の弟たちと一緒に、元気にペダルを踏むツトム少年がいた。
★★★★★★★★★★★★
今回の準主役とも言えるツトム少年の役は、内海敏彦氏である。こののち、次回作の『スーパーロボット マッハバロン』でレギュラー少年ケンイチ君を演じることになる。この子は声優もやっていた。『あらいぐまラスカル』でラスカルを飼っているスターリング少年の声優が有名である。
スーパーロボット レッドバロン(7)~ファイトレバー オン! [レッドバロン/デビラー編・1]
ぼくらの地球は美しい
鉄面党にゃ渡せなぁい
平和を愛する心には
鉄面党が許せなぁ~い♬
◎第11話『美しき暗殺者』を取り上げます。
脚本;上原正三
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ)
特撮撮影;大岡新一
監督;外山 徹
◆今日は、SSIの紅一点・松原真理隊員の誕生日。SSIのメンバーと熊野警部が誕生パーティを開いてくれることになり、紅をさして着飾ったマリが自宅を出ようとしていた。SSIの大作の弟で小学生の大介とヨシ子は、マリのマンション前を通りかかった時に見知らぬ紳士からマリへの花束を託される。
ふたりは、ウキウキした気分で自宅の玄関前にいたマリに、その花束を渡した。バラの花束に挟んである誕生カードを読みながら、
『これ、大作兄ちゃんから?それとも、健かしら!』
『違うよ、よそのおじちゃんだった』
マリは何も疑わずに下降するエレベーターの中でバラの匂いを嗅ごうとした途端、花束から注射針が飛び出してマリの唇をわずかに刺した。めまいがして立っていられなくなるマリ。
エレベーターの中で男の声が響く。
『お前に紅健を暗殺させるためにやって来た、鉄腕アンクルだ。お前の身体の中に注入されたブラッドトロンで、お前はもはや私の意のままに動くのだ!ハハハハ・・・』
ブラッドトロンは、鉄面党の科学力を結集して開発した超ミクロ電磁波受信装置のことであった。マンションを出たところで、シルクハットにマント姿のマジシャンのような出で立ちの男が、オープンカーの中から声をかけてきた。
男の左手はロボットアームになっており、赤く点滅する指先で指令を出して、マリを自在に操ることができた。
『さぁ、こっちへ来るんだ!』
身体の自由が効かなくなってきたマリは、ついに意識を操られてしまう。やがてパーティ会場に、赤いガウンを羽織ったマリが現れた。ニコリと笑いもせずに、みんなのいるテーブルに近づいていくマリ。
マリのガウン姿を見て、演出だと思って大いに盛り上がる紅健や仲間たちは、拍手をしてマリを迎える。
『マリ、おめでとう!』
マリは花束を持って迎える紅健の元へまっすぐに歩いて行くと、ガウンの中に隠していた短刀で、いきなり健に切りつけた。何が起こったのかわからず驚く仲間たち。健は左腕を切りつけられ、出血がひどい。大郷チーフや哲也、大作がマリを止めに入るが、マリもSSIの優秀な隊員だ。
チーフたちを払いのけて健に的を絞って追いかける。マリを外から遠隔操作している男を見つけた大郷チーフは、車で逃げる男を哲也に追跡させた。短刀をもったまま気を失って倒れそうになるマリの身体を、大郷チーフが支える。
気が付いたマリは、大郷チーフに問いかける。
『ボス。どうしたのかしら、私・・・』
『お前が、健に襲いかかったんだ!』
腕に大怪我をした紅健を見て、驚くマリ。そして自分の取った行動を知らされて、ショックを受ける。
パーティ会場にいた怪しい男を追いかけていた哲也と大作の前に、鉄面党のロボット・ガルニゾンエースが出現する。レッドバロンの操縦席で、左手を負傷しているためファイトレバーが引けず、右手を添えてようやくレバーを引く健。
バロンパンチやバロンミサイルは、このガルニゾンエースには歯が立たない。耳にセットされた光波レーダーが弱点であることを大郷チーフから知らされた健はエレクトリッガーを撃つが、ガルニゾンエースはそれを避けるように大空へ飛んで逃げていく。
マリの頭部にコントロールメカが埋め込まれた形跡が無いことが分り、SSIはどうしてマリが健を襲ったのか原因が分らない。マリは自責の念に駆られ、自分を逮捕するよう熊野警部に願い出る。しばらく静養するよう、マリに休暇を与える大郷チーフ。
同時に、熊野警部に隣の部屋でマリを見張るよう、警護を願い出たチーフ。だが部屋の外からロボットアームで、寝ているマリに“ある指令”を出す鉄腕アンクル。翌日、マリは辞表を出しにSSIへ行く。
『仲間を殺そうとした者に、SSI隊員の資格はありません』
辞表を預かる大郷チーフ。マリはその足で、健と一緒にレッドバロンの操縦席にいた。
『本気なのか?辞めるって。君は操られていたんじゃないか!』
『私には資格がないわ。あなたを殺そうとしたんですもの・・・』
小鳥を飼っていた方がお似合いかもしれないと、マリにそっと語りかける健。マリは健の目を盗み、左胸に付けていたバラの花のブローチを外して、そっと操縦席のそばに貼りつけた。それは、前夜指令を受けた際に受け取った高性能小型爆弾であった。
健とマリがレッドバロンの格納庫内を歩いていると、爆発がした。急いで操縦席へ戻る健とマリ。だが操縦席はブロックウォールのおかげで守られ、破壊を免れていた。一瞬の異常に反応して計器盤を守る装置、それがブロックウォールだ。
操縦席を破壊したと思った鉄腕アンクルはガルニゾンエースを出撃させ、レッドバロンにとどめを刺しに来た。マリをレッドバロンから脱出させたあと、ガルニゾンエースと戦うために出撃したレッドバロンだったが、爆弾の影響はアタック回路に及んでいた。
すべての武器を使うためには、この回路が正常でなくては使えないのだ。レッドバロンを自動操縦にして、アタック回路の修理を急ぐ健。だが左腕の怪我のため、作業がはかどらない。レッドバロンの危機を知らせる警報音が、操縦席で鳴り響いている。
健は最後の手段として、バロンフルパワーを選択する決断をした。1分間しか持たないが、レッドバロンのすべての能力をこの1分間に出し切ることができる応急処置の回路だ。
一方、無線でガルニゾンエースを操る鉄腕アンクルは、SSIに取り囲まれていた。だが、松原真理を操って人質に取ってしまう鉄腕アンクル。SSIに武器を捨てさせて、勝ち誇る鉄腕アンクル。
だが隠れていた熊野警部が鉄腕アンクルの武器を払い落として、立場は逆転する。鉄腕アンクルは爆弾で破壊され、鉄腕アンクルの死によってマリは正常に戻る。
レッドバロンは、ガルニゾンエースに回転ノコギリで解体されそうになっていたが、バロンフルパワーが発揮されて、ガルニゾンエースは倒されてしまう。
マリの誕生パーティがやり直しされ、マリの辞表は破棄、これからもSSIメンバーとして鉄面党と戦うことを誓うマリだった。(終わり)
★★★★★★★★★★★★
マリ役の牧れい氏は、完璧に美しい。今回は黄色いドレスを着て着飾っており、余計に見惚れてしまう。正義の顔も、今回のように悪の顔でも、美しい!!まさに、「まぁ、きれい」
鉄面党にゃ渡せなぁい
平和を愛する心には
鉄面党が許せなぁ~い♬
◎第11話『美しき暗殺者』を取り上げます。
脚本;上原正三
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ)
特撮撮影;大岡新一
監督;外山 徹
◆今日は、SSIの紅一点・松原真理隊員の誕生日。SSIのメンバーと熊野警部が誕生パーティを開いてくれることになり、紅をさして着飾ったマリが自宅を出ようとしていた。SSIの大作の弟で小学生の大介とヨシ子は、マリのマンション前を通りかかった時に見知らぬ紳士からマリへの花束を託される。
ふたりは、ウキウキした気分で自宅の玄関前にいたマリに、その花束を渡した。バラの花束に挟んである誕生カードを読みながら、
『これ、大作兄ちゃんから?それとも、健かしら!』
『違うよ、よそのおじちゃんだった』
マリは何も疑わずに下降するエレベーターの中でバラの匂いを嗅ごうとした途端、花束から注射針が飛び出してマリの唇をわずかに刺した。めまいがして立っていられなくなるマリ。
エレベーターの中で男の声が響く。
『お前に紅健を暗殺させるためにやって来た、鉄腕アンクルだ。お前の身体の中に注入されたブラッドトロンで、お前はもはや私の意のままに動くのだ!ハハハハ・・・』
ブラッドトロンは、鉄面党の科学力を結集して開発した超ミクロ電磁波受信装置のことであった。マンションを出たところで、シルクハットにマント姿のマジシャンのような出で立ちの男が、オープンカーの中から声をかけてきた。
男の左手はロボットアームになっており、赤く点滅する指先で指令を出して、マリを自在に操ることができた。
『さぁ、こっちへ来るんだ!』
身体の自由が効かなくなってきたマリは、ついに意識を操られてしまう。やがてパーティ会場に、赤いガウンを羽織ったマリが現れた。ニコリと笑いもせずに、みんなのいるテーブルに近づいていくマリ。
マリのガウン姿を見て、演出だと思って大いに盛り上がる紅健や仲間たちは、拍手をしてマリを迎える。
『マリ、おめでとう!』
マリは花束を持って迎える紅健の元へまっすぐに歩いて行くと、ガウンの中に隠していた短刀で、いきなり健に切りつけた。何が起こったのかわからず驚く仲間たち。健は左腕を切りつけられ、出血がひどい。大郷チーフや哲也、大作がマリを止めに入るが、マリもSSIの優秀な隊員だ。
チーフたちを払いのけて健に的を絞って追いかける。マリを外から遠隔操作している男を見つけた大郷チーフは、車で逃げる男を哲也に追跡させた。短刀をもったまま気を失って倒れそうになるマリの身体を、大郷チーフが支える。
気が付いたマリは、大郷チーフに問いかける。
『ボス。どうしたのかしら、私・・・』
『お前が、健に襲いかかったんだ!』
腕に大怪我をした紅健を見て、驚くマリ。そして自分の取った行動を知らされて、ショックを受ける。
パーティ会場にいた怪しい男を追いかけていた哲也と大作の前に、鉄面党のロボット・ガルニゾンエースが出現する。レッドバロンの操縦席で、左手を負傷しているためファイトレバーが引けず、右手を添えてようやくレバーを引く健。
バロンパンチやバロンミサイルは、このガルニゾンエースには歯が立たない。耳にセットされた光波レーダーが弱点であることを大郷チーフから知らされた健はエレクトリッガーを撃つが、ガルニゾンエースはそれを避けるように大空へ飛んで逃げていく。
マリの頭部にコントロールメカが埋め込まれた形跡が無いことが分り、SSIはどうしてマリが健を襲ったのか原因が分らない。マリは自責の念に駆られ、自分を逮捕するよう熊野警部に願い出る。しばらく静養するよう、マリに休暇を与える大郷チーフ。
同時に、熊野警部に隣の部屋でマリを見張るよう、警護を願い出たチーフ。だが部屋の外からロボットアームで、寝ているマリに“ある指令”を出す鉄腕アンクル。翌日、マリは辞表を出しにSSIへ行く。
『仲間を殺そうとした者に、SSI隊員の資格はありません』
辞表を預かる大郷チーフ。マリはその足で、健と一緒にレッドバロンの操縦席にいた。
『本気なのか?辞めるって。君は操られていたんじゃないか!』
『私には資格がないわ。あなたを殺そうとしたんですもの・・・』
小鳥を飼っていた方がお似合いかもしれないと、マリにそっと語りかける健。マリは健の目を盗み、左胸に付けていたバラの花のブローチを外して、そっと操縦席のそばに貼りつけた。それは、前夜指令を受けた際に受け取った高性能小型爆弾であった。
健とマリがレッドバロンの格納庫内を歩いていると、爆発がした。急いで操縦席へ戻る健とマリ。だが操縦席はブロックウォールのおかげで守られ、破壊を免れていた。一瞬の異常に反応して計器盤を守る装置、それがブロックウォールだ。
操縦席を破壊したと思った鉄腕アンクルはガルニゾンエースを出撃させ、レッドバロンにとどめを刺しに来た。マリをレッドバロンから脱出させたあと、ガルニゾンエースと戦うために出撃したレッドバロンだったが、爆弾の影響はアタック回路に及んでいた。
すべての武器を使うためには、この回路が正常でなくては使えないのだ。レッドバロンを自動操縦にして、アタック回路の修理を急ぐ健。だが左腕の怪我のため、作業がはかどらない。レッドバロンの危機を知らせる警報音が、操縦席で鳴り響いている。
健は最後の手段として、バロンフルパワーを選択する決断をした。1分間しか持たないが、レッドバロンのすべての能力をこの1分間に出し切ることができる応急処置の回路だ。
一方、無線でガルニゾンエースを操る鉄腕アンクルは、SSIに取り囲まれていた。だが、松原真理を操って人質に取ってしまう鉄腕アンクル。SSIに武器を捨てさせて、勝ち誇る鉄腕アンクル。
だが隠れていた熊野警部が鉄腕アンクルの武器を払い落として、立場は逆転する。鉄腕アンクルは爆弾で破壊され、鉄腕アンクルの死によってマリは正常に戻る。
レッドバロンは、ガルニゾンエースに回転ノコギリで解体されそうになっていたが、バロンフルパワーが発揮されて、ガルニゾンエースは倒されてしまう。
マリの誕生パーティがやり直しされ、マリの辞表は破棄、これからもSSIメンバーとして鉄面党と戦うことを誓うマリだった。(終わり)
★★★★★★★★★★★★
マリ役の牧れい氏は、完璧に美しい。今回は黄色いドレスを着て着飾っており、余計に見惚れてしまう。正義の顔も、今回のように悪の顔でも、美しい!!まさに、「まぁ、きれい」
スーパーロボット レッドバロン(8)~ファイトレバー オン! [レッドバロン/デビラー編・1]
野を越え 山越え 地の果てまでも
悪を追跡 さぁ出動だ!
ジェット噴射 アイアンホーク
フルスピードで ブッ飛ばせ!
地球を守れ! エス・エス・アイ ♬
◎第12話『この一撃に命を賭けろ!』を取り上げます。
脚本;上原正三
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ)
特撮撮影;大岡新一
監督;高野宏一
◆鉄面党のデビラー博士は、ロボットを造るために帰国する小田切博士のことが、邪魔であった。小田切博士が設計したロボット・ジンライは、レッドバロンと互角の能力があるとされ、これがもし完成してしまえば、日本征服が遅れるからだ。
女性型ロボット・キラーQに、小田切博士暗殺命令を出すデビラー。キラーQは、SSIの中で射撃の腕前がピカイチの坂井哲也に、暗殺者の役をやらせようと考えた。
会社の女性秘書の姿に成りすましたキラーQは、車を買うふりをしてセールスマンに扮した坂井哲也を呼び出し、哲也を拉致して催眠音波でスナイパー(狙撃手)に仕立て上げてしまう。マスコミに帰国のことは一切公表せず、極秘裏に小田切博士を出迎えたSSIの健とマリは、車で博士を護送していた。
その情報を知る哲也は、護送ルート上のビルの屋上から小田切博士の左胸を撃ちぬき、殺害してしまう。催眠音波の流れるヘッドフォンをかけてスナイパーと化していた哲也。鉄面党にヘッドフォンを外され正常に戻った哲也は、自分の射撃の腕が鉄面党に利用されたことを知る。
責任を感じた哲也は、SSIのバッジをライフルの横に置いて現場から姿を消した。あの女の姿を追い求めて、単身街中へ消えていく哲也。
小田切博士狙撃事件の捜査を担当する熊野警部は、狙撃場所に哲也の指紋が付いたライフルが落ちていたことを、大郷チーフに知らせる。
あの女性秘書の姿をひとり追う哲也は、銀座の歩行者天国で見つけ、密かに後を付けるがまかれてしまう。最初におびき出されたオフィスビルに夜侵入したが、そこでも女に車で逃げられてしまう。哲也もジープで女の後を追い、夜中中走って砂利採掘場で車を降りる女。
砂利の山に登った女は、車を降りる哲也を上からライフルで狙う。そして女は、ピンク色のロングヘアに青い顔をしたキラーQの正体を現した。哲也は、女が人間で無いことが判ると、女を倒すためにライフルで狙撃した。
キラーQはエレキアマゾンを出撃させると、どこから来るのか、マジックハンドのような手だけが哲也を襲ってきた。SSI本部ではロボット出現情報をキャッチして、レッドバロンを出撃させた。
砂利採掘場に立つレッドバロンは、いきなり両足を地中からつかまれ、強く引き込まれて腰まで土に埋もれてしまった。
エレキアマゾンは、蟻地獄のように相手を地中に誘い込んで動けなくさせておき、溶解液で相手を溶かしてしまう攻撃を、得意としている。地中に潜んでいたエレキアマゾンが、地中でレッドバロンの両足をつかんだまま、身体を地上へ現した。
カエルの様な顔のエレキアマゾンの胸からホースが1本伸びて、身動きできないレッドバロンにシャワーのように溶解液を浴びせる。
『兄さんが造ったレッドバロンだ、溶解液に溶けるほどチャチじゃないぜ!』
だが、操縦席の後ろにある換気口から溶解液の匂いが入ってきて、せき込む健。酸素ボンベが利かなくなり、このままでは健は窒息してしまう。そのとき、哲也のライフルの一撃がエレキアマゾンの溶解液噴射口を破壊した。これで、もう溶解液は出ない。
溶解液ホースを破壊され、レッドバロンの両足をつかんでいるエレキアマゾンの手の1本が哲也を襲ってきた。5人のメカロボ(鉄面党戦闘員)が、哲也を狙っている。SSIの3人と熊野警部が援護射撃で哲也を助けると、哲也は手榴弾を投げてエレキアマゾンの手1本を破壊することに成功!
腰まで埋もれていたレッドバロンはジェット噴射で地中から脱出し、これで蟻地獄から解放された。エレキアマゾンも全身を地上に現して、二体のロボットは五分と五分に。レッドバロンよ、さぁ反撃だ!
エレキアマゾンの両手に電流が流され、スパークした両手でレッドバロンにつかみかかる。後方へ突き放されてダウンするレッドバロン。
だが、左右の胸付近から発射したバロンミサイルで反撃したあとに、右手のげんこつが上下に割れて中から飛び出すアームミサイルで、エレキアマゾンの両腕を吹き飛ばした。最後は、エレクトリッガーでとどめを刺した!
逃げるキラーQに、ライフルの照準を合わせる哲也。
『ヤツには借りが残っているんだ』
谷間に絶叫を響かせて、絶命するキラーQ。大郷チーフにライフルを手渡し、SSIを辞める意志を示して謝罪する哲也に、
『お前の勇気がレッドバロンを蘇らせたんだ』
大郷チーフはそう言って、SSIの隊員バッジを哲也に手渡すと、みんなが集まってきた。
『またみんなで一緒にやろうぜ、哲也!』 (終わり)
★★★★★★★★★★★★
前回はマリにライトを当てての話。今回のそれは哲也であった。厳しいことをいえば、哲也は小田切博士を狙撃して、死に追いやっているから、復職はむずかしいんじゃないかなとも思えるが、まぁいいね!
悪を追跡 さぁ出動だ!
ジェット噴射 アイアンホーク
フルスピードで ブッ飛ばせ!
地球を守れ! エス・エス・アイ ♬
◎第12話『この一撃に命を賭けろ!』を取り上げます。
脚本;上原正三
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ)
特撮撮影;大岡新一
監督;高野宏一
◆鉄面党のデビラー博士は、ロボットを造るために帰国する小田切博士のことが、邪魔であった。小田切博士が設計したロボット・ジンライは、レッドバロンと互角の能力があるとされ、これがもし完成してしまえば、日本征服が遅れるからだ。
女性型ロボット・キラーQに、小田切博士暗殺命令を出すデビラー。キラーQは、SSIの中で射撃の腕前がピカイチの坂井哲也に、暗殺者の役をやらせようと考えた。
会社の女性秘書の姿に成りすましたキラーQは、車を買うふりをしてセールスマンに扮した坂井哲也を呼び出し、哲也を拉致して催眠音波でスナイパー(狙撃手)に仕立て上げてしまう。マスコミに帰国のことは一切公表せず、極秘裏に小田切博士を出迎えたSSIの健とマリは、車で博士を護送していた。
その情報を知る哲也は、護送ルート上のビルの屋上から小田切博士の左胸を撃ちぬき、殺害してしまう。催眠音波の流れるヘッドフォンをかけてスナイパーと化していた哲也。鉄面党にヘッドフォンを外され正常に戻った哲也は、自分の射撃の腕が鉄面党に利用されたことを知る。
責任を感じた哲也は、SSIのバッジをライフルの横に置いて現場から姿を消した。あの女の姿を追い求めて、単身街中へ消えていく哲也。
小田切博士狙撃事件の捜査を担当する熊野警部は、狙撃場所に哲也の指紋が付いたライフルが落ちていたことを、大郷チーフに知らせる。
あの女性秘書の姿をひとり追う哲也は、銀座の歩行者天国で見つけ、密かに後を付けるがまかれてしまう。最初におびき出されたオフィスビルに夜侵入したが、そこでも女に車で逃げられてしまう。哲也もジープで女の後を追い、夜中中走って砂利採掘場で車を降りる女。
砂利の山に登った女は、車を降りる哲也を上からライフルで狙う。そして女は、ピンク色のロングヘアに青い顔をしたキラーQの正体を現した。哲也は、女が人間で無いことが判ると、女を倒すためにライフルで狙撃した。
キラーQはエレキアマゾンを出撃させると、どこから来るのか、マジックハンドのような手だけが哲也を襲ってきた。SSI本部ではロボット出現情報をキャッチして、レッドバロンを出撃させた。
砂利採掘場に立つレッドバロンは、いきなり両足を地中からつかまれ、強く引き込まれて腰まで土に埋もれてしまった。
エレキアマゾンは、蟻地獄のように相手を地中に誘い込んで動けなくさせておき、溶解液で相手を溶かしてしまう攻撃を、得意としている。地中に潜んでいたエレキアマゾンが、地中でレッドバロンの両足をつかんだまま、身体を地上へ現した。
カエルの様な顔のエレキアマゾンの胸からホースが1本伸びて、身動きできないレッドバロンにシャワーのように溶解液を浴びせる。
『兄さんが造ったレッドバロンだ、溶解液に溶けるほどチャチじゃないぜ!』
だが、操縦席の後ろにある換気口から溶解液の匂いが入ってきて、せき込む健。酸素ボンベが利かなくなり、このままでは健は窒息してしまう。そのとき、哲也のライフルの一撃がエレキアマゾンの溶解液噴射口を破壊した。これで、もう溶解液は出ない。
溶解液ホースを破壊され、レッドバロンの両足をつかんでいるエレキアマゾンの手の1本が哲也を襲ってきた。5人のメカロボ(鉄面党戦闘員)が、哲也を狙っている。SSIの3人と熊野警部が援護射撃で哲也を助けると、哲也は手榴弾を投げてエレキアマゾンの手1本を破壊することに成功!
腰まで埋もれていたレッドバロンはジェット噴射で地中から脱出し、これで蟻地獄から解放された。エレキアマゾンも全身を地上に現して、二体のロボットは五分と五分に。レッドバロンよ、さぁ反撃だ!
エレキアマゾンの両手に電流が流され、スパークした両手でレッドバロンにつかみかかる。後方へ突き放されてダウンするレッドバロン。
だが、左右の胸付近から発射したバロンミサイルで反撃したあとに、右手のげんこつが上下に割れて中から飛び出すアームミサイルで、エレキアマゾンの両腕を吹き飛ばした。最後は、エレクトリッガーでとどめを刺した!
逃げるキラーQに、ライフルの照準を合わせる哲也。
『ヤツには借りが残っているんだ』
谷間に絶叫を響かせて、絶命するキラーQ。大郷チーフにライフルを手渡し、SSIを辞める意志を示して謝罪する哲也に、
『お前の勇気がレッドバロンを蘇らせたんだ』
大郷チーフはそう言って、SSIの隊員バッジを哲也に手渡すと、みんなが集まってきた。
『またみんなで一緒にやろうぜ、哲也!』 (終わり)
★★★★★★★★★★★★
前回はマリにライトを当てての話。今回のそれは哲也であった。厳しいことをいえば、哲也は小田切博士を狙撃して、死に追いやっているから、復職はむずかしいんじゃないかなとも思えるが、まぁいいね!