スーパーロボット レッドバロン(7)~ファイトレバー オン! [レッドバロン/デビラー編・1]
ぼくらの地球は美しい
鉄面党にゃ渡せなぁい
平和を愛する心には
鉄面党が許せなぁ~い♬
◎第11話『美しき暗殺者』を取り上げます。
脚本;上原正三
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ)
特撮撮影;大岡新一
監督;外山 徹
◆今日は、SSIの紅一点・松原真理隊員の誕生日。SSIのメンバーと熊野警部が誕生パーティを開いてくれることになり、紅をさして着飾ったマリが自宅を出ようとしていた。SSIの大作の弟で小学生の大介とヨシ子は、マリのマンション前を通りかかった時に見知らぬ紳士からマリへの花束を託される。
ふたりは、ウキウキした気分で自宅の玄関前にいたマリに、その花束を渡した。バラの花束に挟んである誕生カードを読みながら、
『これ、大作兄ちゃんから?それとも、健かしら!』
『違うよ、よそのおじちゃんだった』
マリは何も疑わずに下降するエレベーターの中でバラの匂いを嗅ごうとした途端、花束から注射針が飛び出してマリの唇をわずかに刺した。めまいがして立っていられなくなるマリ。
エレベーターの中で男の声が響く。
『お前に紅健を暗殺させるためにやって来た、鉄腕アンクルだ。お前の身体の中に注入されたブラッドトロンで、お前はもはや私の意のままに動くのだ!ハハハハ・・・』
ブラッドトロンは、鉄面党の科学力を結集して開発した超ミクロ電磁波受信装置のことであった。マンションを出たところで、シルクハットにマント姿のマジシャンのような出で立ちの男が、オープンカーの中から声をかけてきた。
男の左手はロボットアームになっており、赤く点滅する指先で指令を出して、マリを自在に操ることができた。
『さぁ、こっちへ来るんだ!』
身体の自由が効かなくなってきたマリは、ついに意識を操られてしまう。やがてパーティ会場に、赤いガウンを羽織ったマリが現れた。ニコリと笑いもせずに、みんなのいるテーブルに近づいていくマリ。
マリのガウン姿を見て、演出だと思って大いに盛り上がる紅健や仲間たちは、拍手をしてマリを迎える。
『マリ、おめでとう!』
マリは花束を持って迎える紅健の元へまっすぐに歩いて行くと、ガウンの中に隠していた短刀で、いきなり健に切りつけた。何が起こったのかわからず驚く仲間たち。健は左腕を切りつけられ、出血がひどい。大郷チーフや哲也、大作がマリを止めに入るが、マリもSSIの優秀な隊員だ。
チーフたちを払いのけて健に的を絞って追いかける。マリを外から遠隔操作している男を見つけた大郷チーフは、車で逃げる男を哲也に追跡させた。短刀をもったまま気を失って倒れそうになるマリの身体を、大郷チーフが支える。
気が付いたマリは、大郷チーフに問いかける。
『ボス。どうしたのかしら、私・・・』
『お前が、健に襲いかかったんだ!』
腕に大怪我をした紅健を見て、驚くマリ。そして自分の取った行動を知らされて、ショックを受ける。
パーティ会場にいた怪しい男を追いかけていた哲也と大作の前に、鉄面党のロボット・ガルニゾンエースが出現する。レッドバロンの操縦席で、左手を負傷しているためファイトレバーが引けず、右手を添えてようやくレバーを引く健。
バロンパンチやバロンミサイルは、このガルニゾンエースには歯が立たない。耳にセットされた光波レーダーが弱点であることを大郷チーフから知らされた健はエレクトリッガーを撃つが、ガルニゾンエースはそれを避けるように大空へ飛んで逃げていく。
マリの頭部にコントロールメカが埋め込まれた形跡が無いことが分り、SSIはどうしてマリが健を襲ったのか原因が分らない。マリは自責の念に駆られ、自分を逮捕するよう熊野警部に願い出る。しばらく静養するよう、マリに休暇を与える大郷チーフ。
同時に、熊野警部に隣の部屋でマリを見張るよう、警護を願い出たチーフ。だが部屋の外からロボットアームで、寝ているマリに“ある指令”を出す鉄腕アンクル。翌日、マリは辞表を出しにSSIへ行く。
『仲間を殺そうとした者に、SSI隊員の資格はありません』
辞表を預かる大郷チーフ。マリはその足で、健と一緒にレッドバロンの操縦席にいた。
『本気なのか?辞めるって。君は操られていたんじゃないか!』
『私には資格がないわ。あなたを殺そうとしたんですもの・・・』
小鳥を飼っていた方がお似合いかもしれないと、マリにそっと語りかける健。マリは健の目を盗み、左胸に付けていたバラの花のブローチを外して、そっと操縦席のそばに貼りつけた。それは、前夜指令を受けた際に受け取った高性能小型爆弾であった。
健とマリがレッドバロンの格納庫内を歩いていると、爆発がした。急いで操縦席へ戻る健とマリ。だが操縦席はブロックウォールのおかげで守られ、破壊を免れていた。一瞬の異常に反応して計器盤を守る装置、それがブロックウォールだ。
操縦席を破壊したと思った鉄腕アンクルはガルニゾンエースを出撃させ、レッドバロンにとどめを刺しに来た。マリをレッドバロンから脱出させたあと、ガルニゾンエースと戦うために出撃したレッドバロンだったが、爆弾の影響はアタック回路に及んでいた。
すべての武器を使うためには、この回路が正常でなくては使えないのだ。レッドバロンを自動操縦にして、アタック回路の修理を急ぐ健。だが左腕の怪我のため、作業がはかどらない。レッドバロンの危機を知らせる警報音が、操縦席で鳴り響いている。
健は最後の手段として、バロンフルパワーを選択する決断をした。1分間しか持たないが、レッドバロンのすべての能力をこの1分間に出し切ることができる応急処置の回路だ。
一方、無線でガルニゾンエースを操る鉄腕アンクルは、SSIに取り囲まれていた。だが、松原真理を操って人質に取ってしまう鉄腕アンクル。SSIに武器を捨てさせて、勝ち誇る鉄腕アンクル。
だが隠れていた熊野警部が鉄腕アンクルの武器を払い落として、立場は逆転する。鉄腕アンクルは爆弾で破壊され、鉄腕アンクルの死によってマリは正常に戻る。
レッドバロンは、ガルニゾンエースに回転ノコギリで解体されそうになっていたが、バロンフルパワーが発揮されて、ガルニゾンエースは倒されてしまう。
マリの誕生パーティがやり直しされ、マリの辞表は破棄、これからもSSIメンバーとして鉄面党と戦うことを誓うマリだった。(終わり)
★★★★★★★★★★★★
マリ役の牧れい氏は、完璧に美しい。今回は黄色いドレスを着て着飾っており、余計に見惚れてしまう。正義の顔も、今回のように悪の顔でも、美しい!!まさに、「まぁ、きれい」
スポンサーリンク
鉄面党にゃ渡せなぁい
平和を愛する心には
鉄面党が許せなぁ~い♬
◎第11話『美しき暗殺者』を取り上げます。
脚本;上原正三
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ)
特撮撮影;大岡新一
監督;外山 徹
◆今日は、SSIの紅一点・松原真理隊員の誕生日。SSIのメンバーと熊野警部が誕生パーティを開いてくれることになり、紅をさして着飾ったマリが自宅を出ようとしていた。SSIの大作の弟で小学生の大介とヨシ子は、マリのマンション前を通りかかった時に見知らぬ紳士からマリへの花束を託される。
ふたりは、ウキウキした気分で自宅の玄関前にいたマリに、その花束を渡した。バラの花束に挟んである誕生カードを読みながら、
『これ、大作兄ちゃんから?それとも、健かしら!』
『違うよ、よそのおじちゃんだった』
マリは何も疑わずに下降するエレベーターの中でバラの匂いを嗅ごうとした途端、花束から注射針が飛び出してマリの唇をわずかに刺した。めまいがして立っていられなくなるマリ。
エレベーターの中で男の声が響く。
『お前に紅健を暗殺させるためにやって来た、鉄腕アンクルだ。お前の身体の中に注入されたブラッドトロンで、お前はもはや私の意のままに動くのだ!ハハハハ・・・』
ブラッドトロンは、鉄面党の科学力を結集して開発した超ミクロ電磁波受信装置のことであった。マンションを出たところで、シルクハットにマント姿のマジシャンのような出で立ちの男が、オープンカーの中から声をかけてきた。
男の左手はロボットアームになっており、赤く点滅する指先で指令を出して、マリを自在に操ることができた。
『さぁ、こっちへ来るんだ!』
身体の自由が効かなくなってきたマリは、ついに意識を操られてしまう。やがてパーティ会場に、赤いガウンを羽織ったマリが現れた。ニコリと笑いもせずに、みんなのいるテーブルに近づいていくマリ。
マリのガウン姿を見て、演出だと思って大いに盛り上がる紅健や仲間たちは、拍手をしてマリを迎える。
『マリ、おめでとう!』
マリは花束を持って迎える紅健の元へまっすぐに歩いて行くと、ガウンの中に隠していた短刀で、いきなり健に切りつけた。何が起こったのかわからず驚く仲間たち。健は左腕を切りつけられ、出血がひどい。大郷チーフや哲也、大作がマリを止めに入るが、マリもSSIの優秀な隊員だ。
チーフたちを払いのけて健に的を絞って追いかける。マリを外から遠隔操作している男を見つけた大郷チーフは、車で逃げる男を哲也に追跡させた。短刀をもったまま気を失って倒れそうになるマリの身体を、大郷チーフが支える。
気が付いたマリは、大郷チーフに問いかける。
『ボス。どうしたのかしら、私・・・』
『お前が、健に襲いかかったんだ!』
腕に大怪我をした紅健を見て、驚くマリ。そして自分の取った行動を知らされて、ショックを受ける。
パーティ会場にいた怪しい男を追いかけていた哲也と大作の前に、鉄面党のロボット・ガルニゾンエースが出現する。レッドバロンの操縦席で、左手を負傷しているためファイトレバーが引けず、右手を添えてようやくレバーを引く健。
バロンパンチやバロンミサイルは、このガルニゾンエースには歯が立たない。耳にセットされた光波レーダーが弱点であることを大郷チーフから知らされた健はエレクトリッガーを撃つが、ガルニゾンエースはそれを避けるように大空へ飛んで逃げていく。
マリの頭部にコントロールメカが埋め込まれた形跡が無いことが分り、SSIはどうしてマリが健を襲ったのか原因が分らない。マリは自責の念に駆られ、自分を逮捕するよう熊野警部に願い出る。しばらく静養するよう、マリに休暇を与える大郷チーフ。
同時に、熊野警部に隣の部屋でマリを見張るよう、警護を願い出たチーフ。だが部屋の外からロボットアームで、寝ているマリに“ある指令”を出す鉄腕アンクル。翌日、マリは辞表を出しにSSIへ行く。
『仲間を殺そうとした者に、SSI隊員の資格はありません』
辞表を預かる大郷チーフ。マリはその足で、健と一緒にレッドバロンの操縦席にいた。
『本気なのか?辞めるって。君は操られていたんじゃないか!』
『私には資格がないわ。あなたを殺そうとしたんですもの・・・』
小鳥を飼っていた方がお似合いかもしれないと、マリにそっと語りかける健。マリは健の目を盗み、左胸に付けていたバラの花のブローチを外して、そっと操縦席のそばに貼りつけた。それは、前夜指令を受けた際に受け取った高性能小型爆弾であった。
健とマリがレッドバロンの格納庫内を歩いていると、爆発がした。急いで操縦席へ戻る健とマリ。だが操縦席はブロックウォールのおかげで守られ、破壊を免れていた。一瞬の異常に反応して計器盤を守る装置、それがブロックウォールだ。
操縦席を破壊したと思った鉄腕アンクルはガルニゾンエースを出撃させ、レッドバロンにとどめを刺しに来た。マリをレッドバロンから脱出させたあと、ガルニゾンエースと戦うために出撃したレッドバロンだったが、爆弾の影響はアタック回路に及んでいた。
すべての武器を使うためには、この回路が正常でなくては使えないのだ。レッドバロンを自動操縦にして、アタック回路の修理を急ぐ健。だが左腕の怪我のため、作業がはかどらない。レッドバロンの危機を知らせる警報音が、操縦席で鳴り響いている。
健は最後の手段として、バロンフルパワーを選択する決断をした。1分間しか持たないが、レッドバロンのすべての能力をこの1分間に出し切ることができる応急処置の回路だ。
一方、無線でガルニゾンエースを操る鉄腕アンクルは、SSIに取り囲まれていた。だが、松原真理を操って人質に取ってしまう鉄腕アンクル。SSIに武器を捨てさせて、勝ち誇る鉄腕アンクル。
だが隠れていた熊野警部が鉄腕アンクルの武器を払い落として、立場は逆転する。鉄腕アンクルは爆弾で破壊され、鉄腕アンクルの死によってマリは正常に戻る。
レッドバロンは、ガルニゾンエースに回転ノコギリで解体されそうになっていたが、バロンフルパワーが発揮されて、ガルニゾンエースは倒されてしまう。
マリの誕生パーティがやり直しされ、マリの辞表は破棄、これからもSSIメンバーとして鉄面党と戦うことを誓うマリだった。(終わり)
★★★★★★★★★★★★
マリ役の牧れい氏は、完璧に美しい。今回は黄色いドレスを着て着飾っており、余計に見惚れてしまう。正義の顔も、今回のように悪の顔でも、美しい!!まさに、「まぁ、きれい」
スポンサーリンク
コメント 0