SSブログ

スーパーロボット レッドバロン(6)~ファイトレバー オン! [レッドバロン/デビラー編・1]

 ぼくらの地球は美しい
 鉄面党にゃ渡せなぁい
 平和を愛する心には
 鉄面党が許せなぁ~い 

第8話『無敵!砂漠の魔王』を取り上げます。

脚本;上原正三
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ) 
監督;鈴木 清
特撮撮影;大岡新一

◆打倒レッドバロンに執念を燃やすデビラー博士は、アラビア国のロボット、ベドウィンGを送りこんできた。左手から放射する赤い煙は腐食ガスで、ビルに当たると鉄骨が粉々に砕けるほどの威力があった。元々は石油採掘用のロボットだが、改造されてより強力になっていた。

紅健が乗ったレッドバロンが飛んできた。地上からバズーカ砲で攻撃するSSI。大郷チーフの指示で、ベドウィンGの弱点をコンピューターにかけて計算するマリ。腹部にあるビームランプが弱点であることが判り、健はバロンパンチを放つ。

だが少し前に背中付近から出現した2枚の反射鏡がピカッと光って、バロンパンチをはじき返してしまった。健はこの装置の事をよく知らなかったため、焦ってエレクトリッガーを発射する。ベドウィンGの磁力反射ミラーは、このエレクトリッガーをもはね返してしまう恐ろしい装置であった。

レッドバロンは、はね返ってきたエレクトリッガーをまともに腹部に受けてしまう。磁力反射ミラーの事をよく知る大郷チーフは、健に退却を命じる。

磁力反射ミラーは、3年前に藤堂(ふじどう)博士が開発したものだったが、何者かに奪われてしまい、しかも藤堂博士はその時に殺害されてしまっていた。磁力反射ミラーを盗んだ犯人は、鉄面党だったのだ。博士がいない今、この磁力反射ミラーを破る方法は無い。SSIは頭を抱えてしまう。

ところが、自転車刑事の熊野警部が入ってきて、藤堂博士は生きていると言う。あの事件を担当したのは熊野警部であり、瀕死の重傷を負った藤堂博士の希望で、新聞発表は死亡したことにしたのだった。

山奥の、誰にも会うことの無い場所で、藤堂博士は息子のツトムと二人で静かな生活を送っている。熊野警部は、その秘密の場所を知っている唯一の人物だった。

ベドウィンGを倒すためには、何としてでも磁力反射ミラーを破る手段をレッドバロンに装備しなければならない。それには藤堂博士の協力が絶対に必要なのだ。鉄面党のロボットを倒すために、博士の秘密の住みかへ案内することを決意する熊野警部。

大郷チーフと健、マリを連れて、熊野警部は山深い場所へと向かう。だが、鉄面党が密かに後を追ってきていた。熊野警部はそれに気づいて、撃退することに成功する。山奥の藤堂博士の住居へ着いた熊野警部たちは、藤堂博士と小学生の息子ツトムに再会する。

SSIの3人を紹介して、熊野警部は協力を依頼するが、藤堂博士はきっぱりと断る。息子のツトムは、藤堂博士が襲われた時に見た光景(殺害される母親)が原因で口がきけなくなり、歩くこともできずに車椅子の生活をしているのだった。今のままの静かな生活をしていたいという博士。

ところが、「てつめんとうをやっつけて ママのかたきをうって」と画用紙に文字を書いて、父に見せるツトム少年。このまま静かに暮らすことが良いことなのか、父として心が動きかける。その時、鉄面党が執念深くこの場所を嗅ぎ付けて襲ってきた。

油断していて囲まれてしまう6人。全員目隠しをされ銃殺刑に処せられようとしていたが、寸前の所で、SSIの大作と鉄也によって鉄面党は一掃され、全員無事に助かる。

こうして藤堂博士は、磁力反射ミラーの対抗策の開発に協力することを申し出る。博士は、直進してくるビームしか反射しないミラーの弱点を突く回転するビーム、「スクリュービーム」を開発した。レッドバロンにスクリュービームのセッティングを完了する紅健と博士。

ところが、散歩の途中マリが少し目を離した隙に、車椅子ごとツトム少年は鉄面党に誘拐されてしまう。ツトムの身柄とスクリュービームの交換を要求してきた鉄面党。レッドバロンにセットしたスクリュービームを取り外し、ジュラルミンケースに入れて約束の場所へ持っていく熊野警部とSSI、それに藤堂博士。

鉄面党に車椅子を押されて近づいてくるツトムが、ジュラルミンケースに入ったスクリュービームを持ってこちらに歩いてくる父を見た時、突然言葉を発した。
『パパ、それを鉄面党に渡しちゃだめだ!』

左腕を撃たれた父を見て、ツトムは突然車椅子から立ち上がると、父に向かって走り出した。双方が銃撃戦になる中、博士から奪ったジュラルミンケースを持ち逃げする鉄面党。それを阻止した健は再びケースを奪い、ラグビーボールのようにケースをSSIの仲間同士で回しながら逃げる。

マリは博士とツトムを守りながら闘う。他のメンバー間でケースを回している間にレッドバロンを呼ぶ健。最後に健の元にケースが戻ってくると、レッドバロンに乗り込んでスクリュービームをセットする健。
『ファイトレバー オン!』

ベドウィンGの腐食ガスをバロンバリアーで防ぐ。ベドウィンGが磁力反射ミラーをセットしたとき、レッドバロンの右目から、回転しながら進むスクリュービームが発射された!磁力反射ミラーは破壊され、必殺エレクトリッガーを受けたベドウィンGは、木っ端微塵に吹き飛んだ。

磁力反射ミラーは、太陽熱を電気に替えるために開発したものだったと言う藤堂博士。改めて平和利用に役立てることを誓う藤堂博士。ツトム少年はすっかり明るく元気になり、いつの間にか自転車に乗れるようになっていた。

『自転車刑事が、コーチしてくれたんだ!』
大作の弟たちと一緒に、元気にペダルを踏むツトム少年がいた。


★★★★★★★★★★★★
今回の準主役とも言えるツトム少年の役は、内海敏彦氏である。こののち、次回作の『スーパーロボット マッハバロン』でレギュラー少年ケンイチ君を演じることになる。この子は声優もやっていた。『あらいぐまラスカル』でラスカルを飼っているスターリング少年の声優が有名である。


スポンサーリンク



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました