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仮面ライダーストロンガー 9 [ライダーストロンガー・ドラマ]

第28話《あっ!ストロンガーがこなごなに?!》
原作;石ノ森章太郎
脚本;鈴木生朗
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;内田一作

〖荒わし師団長〗
〖鋼鉄参謀〗  登場


【前回までの話は・・・ ブラックサタンよりも強大な敵・デルザー軍団が出現した。ジェネラル・シャドウはデルザー軍団の一員であり、ストロンガーを倒した者がリーダーになる資格があると言ったシャドウの言葉に、軍団の改造魔人たちは打倒ストロンガーに燃える。先頭を切って鋼鉄参謀がストロンガーを見事に倒したが、横取り目的の荒わし師団長は配下の者に空から監視させ、戦いに敗れ気を失った城茂をまんまと連れ去ってしまう・・・】

◆鋼鉄参謀の巨大鉄球の一撃を食らい、気を失ってしまった城茂。待ってましたとばかりに空から降りてきた荒わし師団長とその配下の者は、城茂を空へと連れ去ってしまうのだった。
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しばらくして気がついた城茂だが、チェーンが身体に絡んで身動きが出来ない。何とかしようと身体を動かしたところ、荒わし師団長が気付いた。
『じたばたするな、俺はデルザー軍団きっての強者、荒わし師団長だ。諦めて静かにしていろ!』
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茂の体は、鋼鉄参謀との戦いで電気エネルギーを使い果たして変身が出来ない状態であった。だが、向こうの方に雷雲が広がっていた。荒わし師団長は雷雲を避けて飛ぶつもりだが、茂はこの雷雲から電気エネルギーを吸収するつもりであった。

身体を揺らして暴れる茂。だんだんと高度が下がり、荒わし師団長は雷雲に入ってしまった。
『エレクトロ・チャージ!』
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雷雲の電気エネルギーを吸収して、茂はストロンガーに変身することができるようになった。反転キックを浴びた荒わし師団長は、ストロンガーを放りだして逃げて行くのだった。

地上へ着地したストロンガーに、鋼鉄参謀と配下達が襲ってきた。
『荒わし師団長の手から、どうやって逃げた?今度は逃がさんぞ!』

巨大な鉄球で、またストロンガーをぶちのめそうとする鋼鉄参謀。ストロンガーは、鋼鉄参謀の体が重いことを利用しようと考えた。崖っぷちへ追い詰められ後がないフリをしたストロンガーは、ジャンプして鋼鉄参謀と位置を入れ替えると、キックして突き落としてしまった。

だが、十数メートル崖から落下したものの、その程度のことで参る鋼鉄参謀ではない。ストロンガーは電キックでとどめを刺そうするが、再び跳ね返されてしまうのであった。
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『ムハハハハ・・・オレの体に電気パワーを加えれば、直ちにおまえ自身に逆流すると言ったのを忘れたのか!』

新しい攻略法を考えつくまでは自分に勝ち目が無い事を思い知ったストロンガーは、カブトローを呼んで逃げるほかはなかった。だが、カブトローにまたがった上から網をかぶせられ、体の自由を奪われてしまうストロンガー。もがけばもがく程、絡みつく網。
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そこにまたしても荒わし師団長が現れ、網をつかんで空へ飛んで逃げて行くのだった。
『鋼鉄参謀、ストロンガーはもらっていくぞ!』
『貴様、またしても俺の獲物を!・・・』

アジトへ帰った鋼鉄参謀は、ジェネラル・シャドウに訴えた。二度も自分の倒した獲物を横取りされた鋼鉄参謀の怒りは、怒髪天を衝くものがあった。だが、シャドウは言う。
『力の強い者が勝つ。それが我らデルザー軍団の掟だからな・・・』

シャドウにしてみれば、手柄争いが激しくなるほど、ストロンガーは早く片付くとみていた。仕事がやりやすくなるわけだ。

荒わし師団長のアジトへ連れて行かれたストロンガーは、網に捕らわれたまま吊るされていた。
『その網は、電気を通さない絶縁体で出来ているのだ。いくらあがいても、何の効果もないぞ』
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ストロンガーは、相手に強力な電気エネルギーを通すことで敵をやっつけてきた。絶縁体の網に包まれていては、手足をもがれたも同然だった。
『卑怯者メ。俺を殺したければ、網から出して勝負してみろ!その度胸もないのか!』

ストロンガーは荒わし師団長を挑発するが、荒わし師団長は自分の頭を指差して、ここで勝負する主義だと言いのけた。そして、ストロンガーをどんな方法で殺そうかと考えているのだった。

そこへ、怒りが収まらない鋼鉄参謀が、荒わし師団長のアジトへやってきた。
『これは鋼鉄参謀・・・突然何の用だ?』

『しらじらしい事をいうな!俺が捕らえたライダーストロンガーを横から盗んでいったのは、どこのどいつだ!』

『人聞きの悪い事を言ってはいかん。ストロンガーは我らデルザー軍団、共通の敵。誰が捕まえようと殺そうと、文句はあるまい!』

しかし、ストロンガーの命には、デルザー軍団のリーダーの地位がかかっている。誰が殺したかが、一番大事なのだ。

『一番槍を付けた、この俺のものだ。返せ!』
『イヤだと言ったら?・・・』

二人は、一触即発の状態であった。だが、荒わし師団長が突然手を引くと言い出した。網にかかってぶら下がったままじっとしているストロンガーを前にして、荒わし師団長は素直になった。
『同士討ちしても始まるまい。獲物は最初の矢の射手のもの・・・お返ししよう』

二度も横取りされた鋼鉄参謀は怪訝に思いながらも、網の中でじっとしているストロンガーをアジトから運び出すと、崖の上から宙づりにして処刑しようとしている。

『どうした?!恐ろしくて声も出んか!俺は荒わし師団長とは違う。ひとおもいに、楽に死なせてやるわ!』
自慢の巨大鉄球をブンブン振り舞わす鋼鉄参謀。その様子を遠くから見ている者がいた。
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立花藤兵衛と岬ユリ子であった。網の中でジッとしているストロンガーに、遠心力で猛スピードが付いた鉄球がぶつかっていく。
『ああ、もう見ちゃおれん!』
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次の瞬間、ストロンガーの体はバラバラに吹き飛んでしまった!それを見ていたユリ子は、ショックで気を失ってしまう。だが、鋼鉄参謀がストロンガーの死体に近づいてバラバラの体の一部を拾い上げると、悔しそうに地面に叩きつける様子を見て、藤兵衛は気付いた。

頬を叩いてユリ子を起こすと、あのストロンガーは人形だったことを教える藤兵衛。
『すると・・・本物はどこだ?』

二人は茂を探しに、その場をそっと離れていった。鋼鉄参謀の怒りは最高潮に達した。荒わし師団長は、アジトに鋼鉄参謀たちが近づいて来ていることを知り、網に捕まったニセのストロンガーを用意したのだった。

本物のストロンガーを前にして、悔しがっている鋼鉄参謀の様子を想像している荒わし師団長は、大笑いしていた。そして、本物のストロンガーを処刑する場所を滝つぼに決めた荒わし師団長は、絶縁体の網に捕らわれたままのストロンガーを滝つぼへ放り込んでしまおうとする。

ストロンガーは考えた。絶縁体といえども、水が染み込めば通電するのではないか。突き落とされる前に、50メートルは落差がある滝つぼへ自分から落ちて行くストロンガー。思った通り水中で電気を流すと、絶縁体の網は爆発を起こしてこなごなになった。

自由の身になったストロンガーは、水中を泳いでその場から去っていった。茂を探して滝つぼの近くまでやって来た藤兵衛とユリ子は、荒わし師団長達に発見されてしまう。二人が襲われていたその時、城茂が現れた。変身してストロンガーになると、荒わし師団長に決戦を挑む。
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ユリ子もタックルに変身し、藤兵衛も一緒に戦った。やはり電パンチも電キックも、荒わし師団長には通用しない。だが、水中に引きずり込んでエレクトロファイアを見舞うと、荒わし師団長は叫び声を上げながら大爆発してしまうのだった。

アジトで占いをしていたジェネラル・シャドウは、並べられたカードの中からスペードの9をめくり、荒わし師団長の死を知った。薄笑いを浮かべながら、シャドウは考えていた。
『さて、鋼鉄参謀の対抗馬に誰をだすか・・・』(つづく)

特撮ファミリー・2http://zarabkemul.blog.so-net.ne.jp/archive/c2306128493-1へ続きます


★★★★★★★★★★★★
ブラックサタンの様に、大幹部が怪人と戦闘員を操って活動するパターンと、デルザー軍団の様に、個々の怪人が幹部で、戦闘員を操って活動するパターンがある。仮面ライダー1号2号、V3、X、アマゾンは、ブラックサタン型であった。首領も居ず、力ある者がリーダーになるという形が面白いが、それは同時に、仲たがいは必至ということでもある。そこがヒーローの狙い目だ。



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