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仮面ライダーストロンガー 8 [ライダーストロンガー・ドラマ]

第27話《改造魔人!デルザー軍団現わる》
原作;石ノ森章太郎
脚本;鈴木生朗
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;内田一作

〖荒わし師団長〗
〖鋼鉄参謀〗
〖ドクターケイト〗登場

【前回までの話は・・・デッドライオンとの対戦で手に入れたペンダントは、ブラックサタンの秘密を解くカギであった。それを使ってブラックサタン本部へ乗り込んだストロンガーは、大首領へ肉薄する。大首領の正体は、巨大なサタン虫であった。一方、自分の知らぬ所で暗躍する敵の存在を知った大首領は、逃げ場を失う。ストロンガーによって遂に大首領は倒され、ブラックサタンは壊滅した。だが・・・】


◆ブラックサタンに加担していた雇われ幹部のジェネラル・シャドウは、ライダーストロンガーに味方してブラックサタンを壊滅させると、自分の故郷である「魔の国」から不気味な一団を呼び寄せた。彼等は「デルザー軍団」と呼ばれる改造魔人の一団であった。

城茂はブラックサタンのアジトに集まり出した謎の集団を見かけ、そのあとをつけることにした。その集団の先頭には、ジェネラル・シャドウがいて、10人程の人数で断崖の道をある方向へ歩いていた。

彼等を追って洞窟へ入っていくと、岩盤に作られた鋼鉄のトビラがあった。
『物音は、確かにこのドアの中へ消えた・・・』

茂は思い切って肩からドアに当たり、ドアを開けたのだが・・・ドアの先は断崖絶壁で、茂はそこから転落して意識を失ってしまうのだった。

一方、岬ユリ子は、1時間も連絡が無い茂のことを心配していた。こちらから無線で呼びかけてみるも応答がないため、不安になっていた。だが藤兵衛は、ブラックサタンが滅びたことですっかり安心しきっており、昼寝でもしているのだろう、くらいにしか思っていないのだ。

新たに造ったアジトに集まったデルザー軍団の面々。ジェネラル・シャドウが言葉を発した。
『我が計画は見事に成功し、我々デルザー軍団はブラックサタンに取って代わることができた。まずこのことを、諸君と共に祝いたい』
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すると、シャドウのことを良く思わない人物が、言葉を返した。

『へっ、いつの間にかリーダー気取りだ!』
『何か言われたかな、荒わし師団長!』
『イヤ、別に・・・』

デルザー軍団に所属する改造魔人たちは、皆プライドが高い。スキあらば、いつでも自分がリーダーになろうと考えている連中ばかりなのだ。

『まぁ、いずれにせよ、ブラックサタンを倒した手柄は、認めなくちゃならないわね。そうでしょ、鋼鉄参謀・・・』

『ともかく、手柄話はそれぐらいにして、この後の計画を聞こう!ジェネラル・シャドウ。あなたの考えは?』

ドクターケイトは、シャドウの活動内容を素直に褒めたが、話を振られた鋼鉄参謀は気に入らないようだ。さっさと話題を変えてしまうのだった。

シャドウは、デルザー軍団が世界征服を遂げるためには、消さなくてはならない邪魔者が日本にいることを皆に告げた。

『ジョウシゲル。またの名を、仮面ライダーストロンガー』
『ヤツのことなら、俺たちはとっくに研究済みだ』

『俺たちをなんだと思っておる。遠い昔、散々人間どもを震え上がらせた魔人の子孫だぞ。電気パワーに負ける者など、一人もおりはせん!』

お互いに自分の力を自慢しあう改造魔人たち。そのことをどう思っているのか、シャドウはただ笑っていた。その時、鋼鉄参謀が言った。

『よし。オレが片づけてしまおう!』
『待て!ライダーストロンガーを倒した者には、何か得があるのか?』

荒わし師団長が、言葉をはさんだ。損得勘定しか頭に無い荒わし師団長は、自分にとって益になることしかしないのだ。シャドウは、答えた。
『そりぁあ、無論だ。デルザー軍団のリーダーになる資格があると思う・・・』

途端に、自分が一番にやると言い出して騒ぎ出す改造魔人たち。
『諸君!この際、一番先に名乗り出た鋼鉄参謀に、やっていただこうじゃないか!やっていただけますな、鋼鉄参謀?』

『よし。引き受けた!』
『それにはまず、ストロンガーをおびき出すことだ』
『その作戦は、明日を期して行う。期待していてもらおう!』

デルザー軍団の新しい基地を造るため、工事現場の作業員を襲う鋼鉄参謀とその配下達。作業員達を奴隷にして、死ぬまで働かせるつもりなのだ。
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電波人間の岬ユリ子は怪電波をキャッチしていたが、城茂との連絡は依然つかず、立花藤兵衛にそのことを連絡した。藤兵衛がジープを運転して、ユリ子と二人で怪電波の発信源を探すことにした。その途中で、血相を欠いて道路に飛び出してきた男と出会った藤兵衛とユリ子。

混乱している様子の男を落ち着かせると、男はこう言った。
『あなた方は、さっきの奴らの仲間じゃないのですね・・・』

男は、自分の作業場に突然恐ろしい連中が襲ってきて、作業員のほとんどは連れて行かれたか殺されてしまったと言った。黒いマスクをかぶった恐ろしい連中だと言って、今も震えあがっているのだ。

早く逃げようと言うその男・杉本を連れて藤兵衛はジープを走らせると、ユリ子は黒マスクの連中を探すために、藤兵衛とここで別れた。
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杉本が言っていた工事現場へユリ子が行ってみると、突然数本のチェーンがユリ子に飛んで来て体にまとわりついた。チェーンを引っ張りながらユリ子を取り囲む仮面の集団は、ブラックサタンでは無かった。

『お前達は誰?ブラックサタンじゃないわね!』
すると、巨大な鉄球を持った鋼鉄参謀が、土管の上に出現した。
『一体、何者なの?』
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『オレは、遠い魔の国からやって来たデルザー軍団のひとり、鋼鉄参謀だ!城茂の仲間というのは、お前だな。まず血祭に上げてやるから、覚悟しろ!』
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と、その時、行方不明だった城茂が現れた。
『デルザー軍団の鋼鉄参謀とか、言ったな。相手になってやる!』

だが、岬ユリ子が人質になっているので、不用意に手が出せない。だが、背の高い雑草に隠れて背後から近づいてきた立花藤兵衛が、仮面の戦闘員達をこん棒で引っ叩き、ユリ子を救出。茂はストロンガーに変身した。

鋼鉄参謀に果敢に挑むストロンガー、そして藤兵衛に助けられたユリ子もタックルに変身、藤兵衛を守りながら戦闘員達と戦った。鋼鉄参謀配下の戦闘員達は、銀色の仮面をかぶってチェーンを操る。背中合わせのストロンガーとタックルを囲んで、チェーンで二人を締め上げてしまう。

だが、ストロンガーのエレクトロ・ファイア攻撃によってチェーンに激しい電流が走り、戦闘員達は黒焦げになってしまった。
『さぁ来い、鋼鉄参謀!』

ストロンガーは、自信満々で鋼鉄参謀に向かっていく。必殺の電キックを鋼鉄参謀に見舞ったところ、軽々と弾き飛ばされてしまった。
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『う、うう・・・』
『ハハハハ・・・驚いたか!俺の体に電気パワーを加えれば、お前自身に逆流するのだ』

このままでは勝てないことを悟ったストロンガーは、タックルに藤兵衛を任せて、カブトローで逃げるしかなかった。ユリ子、藤兵衛と合流した茂は、ブラックサタンの比では無い強さのデルザー軍団の話をしていた。すると、ジェネラル・シャドウが、茂たちの目前に姿を現した。

デルザー軍団と戦い、その実力を知った茂に、シャドウは大人しく身を引くように忠告をしに来たと言う。
『断る!俺に命のある限り、どこまでも貴様たちと戦うぞ!』

シャドウは、自分の忠告を無視した茂に苛立った。ストロンガーに変身した茂に、「シャドウ分身」を使って攻めてきた。10人に分身したシャドウに対し、カブトキャッチャーで本物を見分けようとするストロンガー。だが、カブトキャッチャーでも、ふたりのうちのどちらが本物かは判らない。
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その時、鋼鉄参謀がやって来たため、分身術を解いたシャドウは、トランプカードに紛れて姿を消してしまう。鋼鉄参謀との戦いで、巨大鉄球がストロンガーを襲った。この強烈な一撃にストロンガーは崖下へ転落、城茂にもどったまま意識を失ってしまうのだった。
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荒わし師団長配下の戦闘員は、空を飛べる。鋼鉄参謀の動きを空から監視していた荒わし師団長は、この時を待っていた。崖下に転落して気を失った城茂を、チェーンで巻いたまま吊り上げて、空高く飛んで行ってしまうのだった。
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『荒わし師団長!何をする?』
『この獲物は、ワシが預かっていく!』
『おのれ、荒わしメ!・・・』(つづく)


★★★★★★★★★★★★
ブラックサタンの様に、大幹部が怪人と戦闘員を操って活動するパターンと、デルザー軍団の様に、個々の怪人が幹部で、戦闘員を操って活動するパターンがある。仮面ライダー1号2号、V3、X、アマゾンは、ブラックサタン型であった。首領も居ず、力ある者がリーダーになるという形が面白いが、それは同時に、仲たがいは必至ということでもある。そこがヒーローの狙い目だ。



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