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仮面ライダーストロンガー 7 [ライダーストロンガー・ドラマ]

第26話《見た!大首領の正体》
原作;石ノ森章太郎
脚本;鈴木生朗
企画;平山 亨 阿部征司
技斗;岡田 勝
監督;山崎大助

〖奇械人デッドライオン〗登場

【前回までの話は・・・電気パワーを吸い取るイスに城茂を座らせたところまでは良かったのだが、あと一歩及ばず、逆にストロンガーとの対戦で大事なペンダントを奪われてしまった最高幹部のデッドライオン。あれにはブラックサタンの極秘事項が秘められている、と大首領は言った。一方、大首領から信頼されていないことを知ったジェネラル・シャドウは、ブラックサタンに反旗をひるがえす行動に出る・・・】


◆ブラックサタンの本部は、那須岳の火口に造られている。ペンダントを奪われたデッドライオンが、大首領に報告をしていた。

『あのペンダントにはブラックサタンの最高機密が隠されている。一刻も早く取り戻さぬと、ブラックサタンが危ない。城茂を逃がしたことは、取り返しのつかない手落ちだぞ。デッドライオン!』
『必ず、あのペンダントはこの手で・・・ギャアオゥ!』

城茂は、ユリ子と藤兵衛と一緒にホテルのプールサイドで、デッドライオンから奪ったペンダントを見ながら、戦闘中のデッドライオンの焦る様子を思い出していた。

そこに出現したのは、デッドハンド。デッドライオンがリモートコントロールで自由にどこへでも出現させることが出来る、自分の右腕だ。藤兵衛がペンダントを持っている時に、彼の足をつかんで放り投げたのだ。姿勢を崩された藤兵衛は、ペンダントを放り投げてしまう。

だが、間一髪、茂がペンダントを拾うと、デッドハンドを蹴り飛ばしてしまった。空の彼方へ飛んで行ったデッドハンドを追いかけようとした茂とユリ子は、戦闘員達に囲まれてしまう。

戦闘員たちを蹴散らした二人は、藤兵衛を連れてホテルから逃げた。ところが、逃げる途中でジェネラル・シャドウが三人の前に姿を現すのだった。

『フフフフ。無事で何よりだったな、城茂。その上、大変なモノを手に入れたじゃないか』
『貴様、このペンダントが何か知ってるな?』
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『教えてやろう。そのペンダントは、ブラックサタンの謎を解くカギだ。また会おう!幸運を祈る』
そう言うと、煙の様に姿を消してしまうのだった。このシャドウの言葉を聞いた茂は、自分達が捕らわれていたアジトへ再び行く決心をする。

藤兵衛も、今のシャドウの言葉はまんざら嘘ではなさそうだと言う。今こそ、ブラックサタンを叩きつぶすチャンスかもしれないのだ。

だが、アジトはすでに引き払ったかのように、静かだった。洞穴の奥に行くと、過去に倒された奇械人たちが無数に転がっていた。だが、それらは皆生きていたのだ。
『ヘンシン ストロンガー!』

藤兵衛に襲いかかろうとするのを見た茂は、手袋をはずして両手をこすり上げ、スパークさせた電気エネルギーでストロンガーに変身した。ユリ子もタックルに変身して、藤兵衛を守る。
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5体の怪人達はストロンガーに戦いを挑んだが、まるでエネルギーが切れたかのように5体は一つの場所に倒れ込むと、スーッと消えた。後には、一匹の死んだサタン虫が残っていた。藤兵衛は死んだサタン虫をつかむと、つぶやいた。
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『なんだ・・・こんな奴が操っていたのか』
すると、背後からデッドライオンが出現し、胸から下げたペンダントを指して叫んだ。

『ストロンガー。今度こそ、そのペンダントを返してもらうぞ!』
『渡すものか、行くぞ!』

戦いは、那須岳の頂上へと場所を移した。火口付近からアジトへ潜入したストロンガーに、襲ってくるデッドライオン。アジト内で戦闘となったが、アジト内の様々な仕掛けが待っていた。デッドライオンが急に姿を消した。そこはバーリアで覆われた部屋だった。
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目の前には、赤や青や黄色の光が点滅した見知らぬ機械が置いてある。突然ペンダントの中央が赤く点滅すると、ストロンガーは体の自由が利かなくなり、変身が解けて城茂に戻ってしまう。

『特殊な光線で光っているのか?もしかすると・・・だが、この放射線に俺の体が耐えられるかどうか』

目の前の見知らぬ機械にペンダントをかざした茂は、どこか知らない場所に瞬間移動してしまう。周りを囲む戦闘員。そしてデッドライオンが再び出現した。
『城茂。ペンダントを返せ!』

茂はふたたび、ストロンガーへと変身した。デッドライオンは、暗い洞窟へと入っていった。後を追って行くと、デッドライオンの影が石の壁の中へ消えていくのを見たストロンガー。
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ペンダントをその石の壁にかざしてみると、ペンダントの中央が赤く点滅しながら、ストロンガーの体は石の中に吸い込まれていくのだった。

ついに大首領の部屋へと入りこんだストロンガー。カーテンの向こうに黒い異形の影があった。
『貴様が大首領か?』
『ストロンガー。とうとうここまでやって来たか・・・』

赤・青・黄色のランプが点滅する機械の上に、サタン虫が乗っていた。
『大首領の正体は、サタン虫だったのか!』
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『おのれ、ストロンガー。よくも私の姿を見たな!私は一族のサタン虫たちを奇械人や戦闘員達の脳の中に送りこんで、彼らを意のままに操ってきたのだ・・・今に、サタン虫が全世界を支配する時が来る。サタンの世界だ!』

『そうはさせん!』

逃げようとする巨大サタン虫を、ストロンガーは追った。変幻自在に姿を消して、大首領室へ戻った巨大サタン虫は、そこで何かに気付き、怯えるような声を出した。

『そうか。そうだったのか・・・奴らがもうここまで乗り込んできていたとは・・・』

もうすでに、大首領には行く所が無い。大首領室を出た巨大サタン虫は、後を追ってきたストロンガーと出会ってしまう。
『ストロンガー。お前なんかに捕まるモノか!』

だが、電パンチを受けた大首領は目玉から火花を散らし、ストロンガー電キックがついにとどめを刺した。大首領の死と共に、アジトは大爆発を起こしていた。アジト内にいるデッドライオンも、おそらく大爆発に巻き込まれて死んだと思われる。ブラックサタンは、ここに完全に滅びた。
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ビールで乾杯する茂、ユリ子、藤兵衛の三人。
『平和がくるのね!』
『ブラックサタンの姿は、もうどこにもない。これで枕を高くして、眠れるわけだ』

だが、茂には気になることがあった。
『大首領の最期の様子が、俺には気にかかるんだ・・・』
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その頃、ブラックサタンを潰し、クーデターを成功させたジェネラル・シャドウが笑っていた。
『これからいよいよ、我らがこの地球を支配するのだ・・・ハハハハ』
ジェネラル・シャドウのもとへ、異形の影たちの列が進んでいく。(つづく)


★★★★★★★★★★★★
このシリーズでの立花藤兵衛は、これ以前のライダーシリーズとは一味違う演出になっているようである。城茂や岬ユリ子と一緒に国内を旅するという設定はもちろん、外へ出ているから敵との交戦シーンも多い。それにギャグらしきことも時々やっている。
戦闘員のブーツを一所懸命にひねっているアップの藤兵衛。だが、画面を引いてみると、脱げたブーツだけを懸命にひねっている藤兵衛だった・・・とか(笑えない)



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いっぷく

ジェネラル・シャドウのメイク(?)がすごいですね。
透明なヘルメットをつけているみたいです。
by いっぷく (2016-11-22 22:27) 

レインボーゴブリンズ

いっぷくさん、いつもありがとうございます。あれはたぶんフェンシングのスタイルでしょうから、透明なヘルメットを被っているわけですね。中の顏は、続・猿の惑星に出てきたミュータントのようです。
by レインボーゴブリンズ (2016-11-23 00:51) 

tarou

お早うございます、奥入瀬渓流にコメントを有難うございました。
観光客は増えましたが、渓流は変わっていませんね(^_-)

昭和世代なので見ていたと思いますが、
記憶はすっかり有りませんが、
懐かしく感じます。


by tarou (2016-11-25 09:27) 

レインボーゴブリンズ

tarouさん、いつもありがとうございます。ストロンガーは、自分にとってもライダー1号2号、V3程の記憶はありません。年齢的に見ていなかったのだと思います。しかし、デルザー軍団の存在と、このあとのストロンガーの変身ぶりがどうにも気になっていました。ブログを書きながら、実は自分も楽しみなのです(^_^)v
by レインボーゴブリンズ (2016-11-26 17:47) 

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