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超人バロム・1(8終) [バロム1・ドラマ]

《第35(最終)話 大魔人ドルゲがくだけ散るとき!》を取り上げます。

原作;さいとうたかを さいとう・プロ
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨・佐野寿七
音楽;菊池俊輔
監督;田口勝彦
バロム1アクション;大野剣友会(中村文弥・大杉雄太郎・中屋敷鉄也)

【前回までの話は・・・
大魔人ドルゲの側近・ドルゲピエロは、遊園地で遊ぶ子供達を誘拐してドルゲ洞窟へ幽閉してしまう。バロムワンはドルゲ洞窟を探し出し潜入するが、洞窟内で待っていたドルゲピエロの催眠術にかかり、体を動かせなくなってしまう。

ドルゲピエロもろとも洞窟を埋めて、バロムワンを始末してしまおうとするドルゲ。だが、落ちてくる岩にぶつかったショックで催眠術が解けたバロムワンは、すぐに子供達を連れて洞窟を脱出するのだった。ドルゲピエロを失ったドルゲは、ついに健太郎と猛の家族を人質に取る手段に出る・・・】


◆家族を人質にしたことをドルゲに告げられた健太郎と猛。ふたりはすぐに自宅へ戻ったが、家の中は誰もいなかった。地下深く棲みついていたドルゲはその姿を地上へ現し、100メートルはあろうかと思われるほどの巨大な姿となって、ふたりの前に現れた。

『ルロロロロ・・・貴様たちの親姉弟は、我が手にある。ドルゲに手向かえば、親姉弟の命はない!』

正義のエージェントに、最後の戦いを挑んできたドルゲ。アントマン(戦闘員)達を使い猛と健太郎を襲うも、ふたりはバロムワンに変身して戦う。バロムワンにとって、アントマンは敵では無い。ドルゲは自分の体の一部をちぎって、ドルゲ魔人を作り出した。

ハサミルゲとカミゲルゲを再び送り出すドルゲ。健太郎の両親、猛の父と姉、松五郎の5人は、ドルゲのワナが待つ恐れ谷へ連れて行かれてしまう。アントマンに運び出される両親たちだが、松五郎はスキをみて逃げ出した。

松五郎は、恐れ谷でワナを張って待っているドルゲのことを、急いでバロムワンに知らせに行った。
『バロムワン、行っちゃいけない。ワナを張って待っているんだ!』

『松五郎、私は行かなければならない。ドルゲがどんなワナを張っていようと、私には愛する人たちを助けだす使命がある。罪もない人を守る、それが正義に通じるのだ。私は決して負けない。たとえ私が死んでも、ドルゲは必ず倒す!ありがとう、松五郎・・・』

恐れ谷へ向けて、マッハロッドを飛ばすバロムワン。広く見渡せる恐れ谷で、十字架に架けられている4人の親たち(健太郎の父母、猛の父姉)。アントマンたちの攻撃をかわしたバロムワンは、捕らわれの身となっている4人を無事に助けだした。

『みんな、ワタシから離れてはいけない!』
『離れるもんか!』(健太郎の父)

『バロムワンに助けられたんですもの!』(猛の姉)
『願ってもないこと』(健太郎の母)
『二度とないチャンスだ』(猛の父)

口々に話す4人は、次の瞬間、魔人に姿を変えた。ハサミルゲ、ウデゲルゲ、クチビルゲ、ノウゲルゲの4魔人たち。1対4では、バロムワンに勝ち目は無いのか?だが、バロムワンは、この4魔人をあっという間に倒してしまう。

『ドルゲ!卑怯なヤツめ。自分では、私と戦えないのか!』
『あわてるな、バロムワン。ドルゲは、すでに貴様と戦ったのだ。すべてのドルゲ魔人は、このドルゲ様の身体の一部分だったのだ!』

恐れ谷に出現した巨大ドルゲは、そう言って巨大地震を起こした。岩山が崩れ、瞬時にして生き埋めになってしまったバロムワン。悪のエージェントの前に、正義のエージェントは敗れ去ったのだろうか・・・。

バロムワンは変身を解いて、健太郎と猛の姿になっていた。だが、ふたりは目を開けることはなかった。地面に横たわったまま、動かない。ただ腕を90度に曲げて、バロムクロスをいつでもできる状態のまま、横たわっていた。

どこからか、死んだはずのコプーの声が聞こえてきた。

『我はコプーなり。再び生きよ!正義と友情に結ばれしふたりの子ら、健太郎、猛。今一度、命の炎を燃やすがよい・・・我がコプーは、お前達に命の泉を与える。ドルゲとの最後の戦いは、まだ終わってはおらぬ。立つがよい。行け、正義の子らよ!』

目をつぶったまま意識は無いふたりだが、お互いにゆっくりと相手の右腕に自分の右腕を引っかける仕草をして、再び変身を遂げるのであった。
『バローム、クロース!』

ボップを投げ上げてマッハロッドに変化させると、ドルゲのもとへ向かうバロムワン。だが、ドルゲの悪の超能力が上回ったのか、マッハロッドに雷を落とされて、バロムワンはマッハロッドとともに谷底へ転落していくのだった。

『バロムワン、助けて!』
『お前達に、助けは来ない。バロムワンは死んだのだ!』

ドルゲは、4人の人質たちをアントマンにして、こき使おうとしていた。悪の手先になるくらいなら、4人は皆、死を選ぶと口ぐちに言った。だが、そこに現れたバロムワン。

ドルゲのアジトであるドルゲ洞に、ついに潜入したバロムワン。ドルゲ洞はドルゲそのものなのだ。入口付近でアントマンに囲まれるが、すべて倒して奥へ奥へと入っていく。一番先端部分まで行くと、そこには内臓のような部分があるのだった。

『バロムワン!このドルゲ洞は、ドルゲの命。ドルゲのすべての悪がある所だ!』
『正義のボップを、受けて見よ!』

ボップをドルゲ洞の内臓のような部分へ投げ入れると、ドルゲ洞は崩れ出し、悲鳴のような声が聞こえてくるのだった。バロムドリラーで回転しながら、上へ上へと進んでいくバロムワン。

弱ったドルゲは最後の力を振り絞り、巨大ドルゲとなって地球を去ることをバロムワンに告げるのだった。

『ルロロロロ・・・貴様には捕まるものか。ドルゲは不滅だ。ドルゲは地球から消える。しかし、必ず再びやって来る・・・さらばバロムワン!』

『二度とドルゲ魔人は作らせん。宇宙の悪、絶対に逃がさんぞ!』
光球となって宇宙へ逃げて行くドルゲ。バロムワンも光球となり、ドルゲの後を追って宇宙へ飛んで行く。後から追いかける光球は、先に飛んで行く光球の倍ほどのスピードがあった。

『止めろ!お前のエネルギーとオレのエネルギーがぶつかれば、爆発する・・・ウウウ、ルロルロルロ・・・』

二つの光球の距離はどんどん縮まっていき、地球からそう遠くない宇宙空間で、二つはとうとう一つになった。その瞬間、大爆発を起こし、その波動は地球にいる松五郎達の大地をも揺らした。そしてそのあとに大音響が聞こえてきた。

悪の支配者・大魔人ドルゲは、ついに滅びた。バロムワンはどうしたであろうか?・・・そのとき4人の眼前にそそり立つ崖の上に、正義のエージェント・バロムワンの雄姿があった。宇宙の悪がふたたび地球を狙う時、バロムワンは戦う。正義と友情が、永遠にこの地球にある限り・・・ (完)


★★★★★★★★★★★★
正義のエージェント・バロムワンは、ドルゲを倒したあとその雄姿を見せるが、人間の主役である白鳥健太郎と木戸猛の姿は、最後のシーンには出てこない。二人が合体してバロムワンになっているからであるが、人間側主人公が姿を見せない最終シーンは、結構珍しいかもしれない。



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