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仮面ライダーV3(9) [ライダーV3/ ドクトルG編]

今回は、第28話《5大幹部の総攻撃!》を取りあげます。

原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
音楽;菊池俊輔
技斗;高橋一俊
監督;山田 稔

【前回までの話は・・・ デストロン首領は4大幹部を再生させて、日本全土に毒ガスをまく計画を進めていた。ドクトル・ゲーは4体のショッカー怪人を蘇らせ、V3を基地におびき出して一気に片付けるつもりであった。一方、城南地区で毒ガスの犠牲者を見たV3は、その解毒剤を手に入れるためにワナゲクワガタにやられたフリをして、デストロン基地へ潜入することに成功したが・・・】


◆◆デストロン基地へ潜入したライダーV3は、奪った解毒剤を持ち帰るために、5体の怪人を相手に必死に戦っていた。

ショッカー怪人たちと戦っているうちに、V3はある場所へ誘い込まれてしまう。
『早く、スイッチを押せ!』

ドクダリアンがスイッチを押すと床が抜けて、V3を抑え込んでいたイモリゲスとシオマネキング共々、V3は部屋へ落下してしまうのであった。2体の怪人は落ちたショックで爆死してしまい、V3も風見志郎に戻ってしまう。

志郎が今いる部屋は、ドクトル・ゲーが用意したV3を閉じ込めておくための部屋であった。部屋の窓が開いて、向こうから覗いているドクトル・ゲーと大幹部たち。ガラス張りだが、ペトンガラスと呼ばれる強化ガラスで、V3の力では破壊できない計算で造られていた。

『たとえラーイダV3といえども、そのペトンガラスは砕けまい』
ドクトル・ゲーが勝ち誇ったように笑いながら、そう言った。

『貴様ら、何を企んでいるんだ!』
『お前がここに入っている間に、日本中の人間を毒ガスで皆殺しにしてやる』(ゾル)

『そのあとでゆっくり、あの手この手でお前を痛めつけてやる!』(地獄)
『そして、死ね!』(死神)

『さぁ、最後の作戦会議にかかろう』(ブラック)
『せいぜいその中で悔しがっていろ!』(ゲー)

その頃、ライダー隊本部の藤兵衛たちは、風見志郎の行方を探していた。各地区のライダー隊員から入る報告は、どれも目撃情報無しばかりだった。立花藤兵衛は、「ただ一か所探していない場所」があると言う。心当たりは全て当たった。

これほど探しても見つからないとなると、恐らく志郎はデストロンに捕らえられているに違いないと考える藤兵衛。しかし、デストロンのアジトがどこにあるかなど判るわけもなく、敵のアジトに潜入することは到底できないと藤兵衛も純子も思うのだった。

日本全滅作戦の東京地区を担当するドクトル・ゲーは、毒ガス「ギラード・ガンマー」によって、わずか一日で23区の半分を死の町と化した事を4人の大幹部たちに説明した。

自分の担当地区の進捗状況が順調なことを示したドクトル・ゲーは、早速全国に散って成果を上げるように、大幹部たちに促すのであった。

『貴様、わし達に命令する気か!』
血の気の多い地獄大使は、首領以外の者から指図されることを嫌がった。

地下室に捕らわれている風見志郎の様子を見に行った地獄大使は、地下室を覗いて風見志郎の姿が見えないことに焦りを感じた。ドアの前に立つ監視員に無理やりドアを開けさせて、自分の目で確認しようとする地獄大使。

志郎はこの時を待っていた。志郎はV3に変身して、天井の角にへばり付いて隠れていたのだ。この機会を逃さず、V3は地獄大使を人質に取って、基地から脱出しようとする。

ドクトル・ゲーや他の大幹部たちは地獄大使を見殺しにしてでもV3を逃がすまいとするのだが、首領の命令は違っていた。

『待て。地獄大使を欠くことは、今度の作戦にとってマズい。ライダーV3を望み通り逃がしてやろう』
簡単にV3を逃がした首領の狙いはどこにあるのか?

地獄大使を盾にデストロン基地からの脱出に成功したV3は、基地から出たところで再生怪人ウニドグマとドクダリアンに襲われるが、V3にとってそれは計算内のこと。格闘の末に2怪人を退けると、ひとまずライダー隊本部へと引き上げていくのだった。

突然首領が、ある情報をキャッチした事を大幹部たちに告げた。それは城南大学医学部の南原博士が、都内で流されている毒ガスの解毒剤を完成させたという情報であった。
『簡単だ。解毒剤を生産する前に殺せばいい(死神)』

デストロンの魔の手は、すぐに南原博士の自宅に伸びた。取材だと偽り、人間に変装した怪人ワナゲクワガタが、南原博士と女性助手を誘拐してしまうのだった。

目的は、風見志郎に盗まれた解毒剤と同じ物を作らせることだ。デストロン基地内の研究室に閉じ込めて、解毒剤を作るよう強制させられる南原博士と女性助手。

その頃、ライダー隊本部に戻った志郎は、通信係で純子の弟・シゲルから話をきいて驚く。
『おやっさんたちは?』
『えっ、一緒じゃ無かったの!風見さんを助けるために、南原博士に変装して・・・』

志郎がやっとのことで逃げてきたデストロン基地に、藤兵衛と純子は自分から捕まりに行ったと言うのだ。それも志郎を助けるために・・・。

その頃、志郎を探すために南原博士とその助手に変装してデストロン基地へ潜入できた立花藤兵衛と純子は、次の行動に迷っていた。研究室で解毒剤を作るマネごとをするが、そのメッキは剝がれようとしていた。

首領は南原博士の正体を知り、解毒剤開発の話がウソであることを見抜いていたのだ。
『今、気が付いたのか?ドクトル・ゲー。なぜ風見志郎を逃がしたと思っている。デストロンに別の人質が手に入ると、計算したからだ』

ドクトル・ゲーは実験室に入り、茶番を止めるよう二人に告げた。
『立花藤兵衛と珠純子。お前達を人質としてラーイダV3をおびき寄せ、ヤツが奪った解毒剤を取り戻す!』

ライダー隊本部へ連絡を取るよう純子に強要したドクトル・ゲーは、志郎に二人の命と解毒剤との交換を申し出るのだった。

志郎は、ペトンガラスの張られた地下室に閉じ込められた二人を助けようとするなら、キックの破壊力をよりアップしなければならないことはよく理解していた。V3に変身した志郎は、ドラム缶を相手にキックの訓練をするのだった。

急斜面から転がり落ちてくるドラム缶を相手に何度も蹴り上げ、キック力を付ける訓練をするV3。そして出来上がった新V3キックを武器に、ハリケーン号で再びデストロン基地へ向かう。

途中で再生怪人ドクダリアンとウニドグマに襲われるが、怒りをぶつけるV3にとって2怪人は敵では無かった。

デストロン基地へ潜入したV3は、ドクトル・ゲーと取引するために地下室へ行く。そこでペトンガラスの張られた部屋にいる立花藤兵衛と純子を確認したV3は、ワナゲクワガタに解毒剤を見せて交換するよう要求した。

『二人は連れていく』
部屋に入って無事を喜ぶV3とおやっさん達。だが、再びワナゲクワガタに閉じ込められてしまう。
『よく聞け!V3。このアジトは爆破する。これからデストロンの大攻勢が始まるのだ!』

ここでV3は、新しく編み出した新V3キックでペトンガラスを蹴破ってしまう。地下室からおやっさんと純子を逃がしたあと、V3はワナゲクワガタと対決して自爆に追い込んでしまう。

その頃、日本全滅作戦の必勝を誓ってドクトル・ゲーが4大幹部と祝杯を挙げていたが、地下室で自爆したワナゲクワガタが原因で、基地を爆破するための起爆装置が始動してしまうのであった。トビラが歪んで大幹部たちは部屋から脱出できなくなり、焦る。

『大幹部諸君。この責任はわしが執る!』
天井が崩れて破片が落ちてくる幹部室。ドクトル・ゲーと4大幹部は、起爆装置による大爆発に巻き込まれてしまうのだった。

もうもうとした土煙の中を逃げてくる立花藤兵衛、純子、それにV3。本物の解毒剤は、志郎の手によって城南大学医学部で大量生産が始まっていることを藤兵衛に説明するV3。
『ドクトル・ゲーと大幹部たちも死んで、これでやれやれだ』

立花藤兵衛がそう言うと、V3は首を横に振った。ドクトル・ゲーがそう簡単に死んだとは思えない、そう話すV3だった。 (つづく)


★★★★★★★★★★★★
まぁ突っ込みどころはいろいろあったが、どんな防毒マスクも効かない毒ガスと豪語していたドクトル・ゲーの指示で、毒ガスを扱っていた戦闘員達が着けている防毒マスクは大丈夫なのか、と心配になった(笑)



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