仮面ライダーV3(8) [ライダーV3/ ドクトルG編]
今回は、第27話《生き返ったゾル・死神・地獄・ブラック》を取りあげます。
原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
音楽;菊池俊輔
技斗;高橋一俊
監督;山田 稔
◆◆精進湖(しょうじこ)で父親と一緒に釣りを楽しんでいた少年ライダー隊員の正太郎は、釣り場を探して移動しているうちに、不思議な音が聞こえてくる洞窟を発見した。中へ入ってみると、薄暗い洞窟内に4つの石棺があり、蓋にはデストロンのマークが!
そのうちの1つを開けてみて驚く正太郎。ショッカー怪人のドクダリアンが入っていたのだ。後から洞窟へ入ってきた父に見張りを頼んで、正太郎はライダー隊に連絡しに行くために、電波が届かない洞窟を出て行った。
洞窟を出た所で、正太郎は無線機になっているライダー隊のペンダントで、この事を本部へ緊急連絡した。立花藤兵衛が話を聞き、風見志郎がバイクですぐにその場所へ向かった。
洞窟の入口付近で待っていた正太郎に会った志郎は、すぐに洞窟内へ案内してもらったのだが、4つの石棺はもぬけのカラで、洞窟内には瀕死の重傷を負った正太郎の父が倒れていた。
急に洞窟内が崩れ出したので、志郎は正太郎に逃げるよう促し、正太郎の父を担いで志郎も逃げだすのだった。
そこへデストロン怪人・ワナゲクワガタが襲ってきて、志郎は川へ落ちてしまう。だが志郎はV3に変身して、ワナゲクワガタに立ち向かった。怪人の投げる輪投げの輪がV3の首にかかり、ギリギリと締め上げていく。
だが、この程度の武器はV3には通用せず、引きちぎってしまう。ワナゲクワガタは目潰しを使って、V3から逃げるのだった。
だが、ホッパーを打ちあげて、逃げていくワナゲクワガタの車のあとをハリケーン号で追うV3。車は、古い倉庫の前で止まっていた。
ハリケーン号を停めて、中へ入ったV3に襲いかかるのは再生怪人イモリゲスとシオマネキング。
『俺たちは貴様を倒すために、地獄からよみがえったのだ!』
その様子をモニターで観ているドクトル・ゲーと四人の大幹部たち。
『これがデストロンの最大の敵、仮面ラーイダV3。ご感想はいかがかな、ゾル大佐、死神博士、地獄大使、ブラック将軍』
『ライダーV3か。なかなかやる!』(ゾル)
『しかし我々悪魔の大幹部五人が、力を合わせてライダーV3を倒せということのほどではないぞ!』(地獄)
『地獄大使の言う通りだ。わしの誇りが許さん』(死神)
『首領の考えを、お聞かせ願いたい』(ブラック)
『ショッカー、ゲルショッカーの大幹部諸君!まぁ、そう結論を急ぐものではない。何故デストロンの再生技術を使って諸君を生き返らせたか、解るか?』
『ドクトル・ゲーに代わって、デストロンの指揮を執れというご命令かな?!・・・』(地獄)
『何をバカなことを!』(ゲー)
『あり得る話だ・・・』(死神)
『内輪もめは、止めろ!大幹部全員に集合してもらったのは、日本全滅作戦を開始するためだ』
デストロン科学陣が新しく開発した毒ガス兵器「ギラードガンマー」で、日本を全滅させようと企むデストロン首領。この毒ガスをまけば、どんな防毒マスクを着けていても効かないのだ。
首領は、ドクトル・ゲーに東京を、ゾル大佐には北海道を、九州方面は地獄大使が、大阪地区は死神博士、そして中国地方はブラック将軍に指揮を執らせるつもりなのだ。作戦行動の開始日は、ドクトル・ゲーが東京を全滅させる日、つまり今日だった。
『準備はいいな、ドクトル・ゲー!』
『お任せ下さい、首領』
東京の城東地区に、デストロンマークの付いたタンクを背に乗せたトラックが走ってきた。防毒マスクをした二人のデストロン戦闘員が降りてくると、一人がタンクのコックを開け、もう一人がガスのホースを持っている。
車を走らせた戦闘員は、車の背に乗せたタンクから黄色いガスが放出され、車の通り道にそれは広がっていった。バタバタと倒れる人々。子供大人も男女を問わずに、バタバタと倒れていく。
正太郎の父は病院に収容され、医師の診断を受けていた。それによると、呼吸は止まっているが心音は正常だと言う。なにか未知のガスを吸ったのかもしれないという医師。
城東地区で、原因不明の呼吸困難患者が続出しているという情報を受けた志郎は、町に入った。恐ろしい景色が、志郎の前に広がっていた。数百人の人達が、道路や公園、店内で倒れているのだ。志郎は声をかけて体をゆすってみるのだが、誰もが息をしていない。
『君、君。もしもし・・・皆、死んでいる』
すると、どこからか助けを呼ぶ声がする。声のする方角を探し出した志郎は、家の中で呼吸困難に陥り苦しがっている中年男性を発見した。
病院へ連れていこうとして、志郎が男性に背中を貸した時、男は志郎の首を絞めてきた。
『待っていたぞ、風見志郎!』
男の正体は、ワナゲクワガタだった。首に輪投げを巻かれて苦しむ志郎は、V3に変身しようとしたが遂に倒れてしまう。
デストロン基地では、ドクトル・ゲーが東京地区における毒ガス作戦の様子を、大幹部4人にモニターで見せていた。
『どうです、ギラードガンマーの威力は』(ゲー)
『大したものだ。ところで、我々があのガスを吸った時はどうなる?』(地獄)
『解毒剤を用意してある。おい、解毒剤を持って来い』(ゲー)
ドクトル・ゲーが戦闘員に命令している時に、風見志郎を捕まえたと言って、ワナゲクワガタが戻ってきた。
『バカに簡単に捕まったもんだな!』(ブラック)
白い布を被せられ、担架で運ばれてくる風見志郎。だが布を取ってみると、担架に乗せられていたのは風見志郎ではなく、気絶した戦闘員だった。
ドクトル・ゲーの指図で解毒剤を持ってきた戦闘員がドクトル・ゲーに解毒剤のビンを差し出したそのとき、ワナゲクワガタの左隣に立っていた戦闘員が、そのビンを素早く手に取った。
『誰だ、貴様!』
その戦闘員は、笑いながらマスクを脱いだ。
『ハハハハ、ショッカー並びにゲルショッカー大幹部の諸君、私が風見志郎だ。この解毒剤はもらっていくぜ!』
基地から脱出しようとする志郎の前に、よみがえった怪人達ヤモリゲス、ドクダリアン、ウニドクマ、シオマネキングが立ちはだかった。
V3に変身した志郎。だが、ショッカー4怪人に加えデストロン怪人ワナゲクワガタと、ドクトル・ゲーに率いられたゾル大佐、死神博士、地獄大使、ブラック将軍の4大幹部がライダーV3を囲んでいた。
果たして、V3は解毒剤を持ち帰ることが出来るのか?ドクトル・ゲーの日本全滅作戦を阻止することは、できるのか。 (つづく)
★★★★★★★★★★★★
まさに、悪のオールスター勢ぞろい!デストロンの首領が、ショッカー、ゲルショッカーと同じだからこそできる、神業的復活劇だね!
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原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
音楽;菊池俊輔
技斗;高橋一俊
監督;山田 稔
◆◆精進湖(しょうじこ)で父親と一緒に釣りを楽しんでいた少年ライダー隊員の正太郎は、釣り場を探して移動しているうちに、不思議な音が聞こえてくる洞窟を発見した。中へ入ってみると、薄暗い洞窟内に4つの石棺があり、蓋にはデストロンのマークが!
そのうちの1つを開けてみて驚く正太郎。ショッカー怪人のドクダリアンが入っていたのだ。後から洞窟へ入ってきた父に見張りを頼んで、正太郎はライダー隊に連絡しに行くために、電波が届かない洞窟を出て行った。
洞窟を出た所で、正太郎は無線機になっているライダー隊のペンダントで、この事を本部へ緊急連絡した。立花藤兵衛が話を聞き、風見志郎がバイクですぐにその場所へ向かった。
洞窟の入口付近で待っていた正太郎に会った志郎は、すぐに洞窟内へ案内してもらったのだが、4つの石棺はもぬけのカラで、洞窟内には瀕死の重傷を負った正太郎の父が倒れていた。
急に洞窟内が崩れ出したので、志郎は正太郎に逃げるよう促し、正太郎の父を担いで志郎も逃げだすのだった。
そこへデストロン怪人・ワナゲクワガタが襲ってきて、志郎は川へ落ちてしまう。だが志郎はV3に変身して、ワナゲクワガタに立ち向かった。怪人の投げる輪投げの輪がV3の首にかかり、ギリギリと締め上げていく。
だが、この程度の武器はV3には通用せず、引きちぎってしまう。ワナゲクワガタは目潰しを使って、V3から逃げるのだった。
だが、ホッパーを打ちあげて、逃げていくワナゲクワガタの車のあとをハリケーン号で追うV3。車は、古い倉庫の前で止まっていた。
ハリケーン号を停めて、中へ入ったV3に襲いかかるのは再生怪人イモリゲスとシオマネキング。
『俺たちは貴様を倒すために、地獄からよみがえったのだ!』
その様子をモニターで観ているドクトル・ゲーと四人の大幹部たち。
『これがデストロンの最大の敵、仮面ラーイダV3。ご感想はいかがかな、ゾル大佐、死神博士、地獄大使、ブラック将軍』
『ライダーV3か。なかなかやる!』(ゾル)
『しかし我々悪魔の大幹部五人が、力を合わせてライダーV3を倒せということのほどではないぞ!』(地獄)
『地獄大使の言う通りだ。わしの誇りが許さん』(死神)
『首領の考えを、お聞かせ願いたい』(ブラック)
『ショッカー、ゲルショッカーの大幹部諸君!まぁ、そう結論を急ぐものではない。何故デストロンの再生技術を使って諸君を生き返らせたか、解るか?』
『ドクトル・ゲーに代わって、デストロンの指揮を執れというご命令かな?!・・・』(地獄)
『何をバカなことを!』(ゲー)
『あり得る話だ・・・』(死神)
『内輪もめは、止めろ!大幹部全員に集合してもらったのは、日本全滅作戦を開始するためだ』
デストロン科学陣が新しく開発した毒ガス兵器「ギラードガンマー」で、日本を全滅させようと企むデストロン首領。この毒ガスをまけば、どんな防毒マスクを着けていても効かないのだ。
首領は、ドクトル・ゲーに東京を、ゾル大佐には北海道を、九州方面は地獄大使が、大阪地区は死神博士、そして中国地方はブラック将軍に指揮を執らせるつもりなのだ。作戦行動の開始日は、ドクトル・ゲーが東京を全滅させる日、つまり今日だった。
『準備はいいな、ドクトル・ゲー!』
『お任せ下さい、首領』
東京の城東地区に、デストロンマークの付いたタンクを背に乗せたトラックが走ってきた。防毒マスクをした二人のデストロン戦闘員が降りてくると、一人がタンクのコックを開け、もう一人がガスのホースを持っている。
車を走らせた戦闘員は、車の背に乗せたタンクから黄色いガスが放出され、車の通り道にそれは広がっていった。バタバタと倒れる人々。子供大人も男女を問わずに、バタバタと倒れていく。
正太郎の父は病院に収容され、医師の診断を受けていた。それによると、呼吸は止まっているが心音は正常だと言う。なにか未知のガスを吸ったのかもしれないという医師。
城東地区で、原因不明の呼吸困難患者が続出しているという情報を受けた志郎は、町に入った。恐ろしい景色が、志郎の前に広がっていた。数百人の人達が、道路や公園、店内で倒れているのだ。志郎は声をかけて体をゆすってみるのだが、誰もが息をしていない。
『君、君。もしもし・・・皆、死んでいる』
すると、どこからか助けを呼ぶ声がする。声のする方角を探し出した志郎は、家の中で呼吸困難に陥り苦しがっている中年男性を発見した。
病院へ連れていこうとして、志郎が男性に背中を貸した時、男は志郎の首を絞めてきた。
『待っていたぞ、風見志郎!』
男の正体は、ワナゲクワガタだった。首に輪投げを巻かれて苦しむ志郎は、V3に変身しようとしたが遂に倒れてしまう。
デストロン基地では、ドクトル・ゲーが東京地区における毒ガス作戦の様子を、大幹部4人にモニターで見せていた。
『どうです、ギラードガンマーの威力は』(ゲー)
『大したものだ。ところで、我々があのガスを吸った時はどうなる?』(地獄)
『解毒剤を用意してある。おい、解毒剤を持って来い』(ゲー)
ドクトル・ゲーが戦闘員に命令している時に、風見志郎を捕まえたと言って、ワナゲクワガタが戻ってきた。
『バカに簡単に捕まったもんだな!』(ブラック)
白い布を被せられ、担架で運ばれてくる風見志郎。だが布を取ってみると、担架に乗せられていたのは風見志郎ではなく、気絶した戦闘員だった。
ドクトル・ゲーの指図で解毒剤を持ってきた戦闘員がドクトル・ゲーに解毒剤のビンを差し出したそのとき、ワナゲクワガタの左隣に立っていた戦闘員が、そのビンを素早く手に取った。
『誰だ、貴様!』
その戦闘員は、笑いながらマスクを脱いだ。
『ハハハハ、ショッカー並びにゲルショッカー大幹部の諸君、私が風見志郎だ。この解毒剤はもらっていくぜ!』
基地から脱出しようとする志郎の前に、よみがえった怪人達ヤモリゲス、ドクダリアン、ウニドクマ、シオマネキングが立ちはだかった。
V3に変身した志郎。だが、ショッカー4怪人に加えデストロン怪人ワナゲクワガタと、ドクトル・ゲーに率いられたゾル大佐、死神博士、地獄大使、ブラック将軍の4大幹部がライダーV3を囲んでいた。
果たして、V3は解毒剤を持ち帰ることが出来るのか?ドクトル・ゲーの日本全滅作戦を阻止することは、できるのか。 (つづく)
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まさに、悪のオールスター勢ぞろい!デストロンの首領が、ショッカー、ゲルショッカーと同じだからこそできる、神業的復活劇だね!
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