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仮面ライダーV3(6) [ライダーV3/ ドクトルG編]

今回は、第14話《ダブルライダー秘密のかたみ》を取りあげます。

原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
音楽;菊池俊輔
技斗;高橋一俊
監督;山田 稔

【前回までの話は・・・ 怪人ジシャクイノシシの使命は、新幹線をスーパー磁石で破壊すること以外にゲー作戦を遂行することであった。新幹線破壊はV3に阻止されたものの、大幹部を日本に上陸させるゲー作戦を無事遂行させる怪人。大幹部ドクトル・ゲーとは、いかなる人物なのであろうか・・・】


◆◆国際警察のから少年ライダー隊本部の風見志郎へ宛てて、緊急通信が入った。相手はジョージ釜本と名乗り、ライダーV3に関する重大秘密が手に入ったので、今夜10時に三浦岬でそれを渡すという内容だ。志郎はそれが本当か、どうか判断に迷っていた。

ワナかもしれない。だがデストロンには、今使っている通信電波の波長は解らないはずだ。それを考えると本当の話かもしれない。

一方、同じ通信内容は、デストロン基地でも受信をしていた。大幹部ドクトル・ゲーが連れてきた怪人ガマボイラーは、ライダーV3を倒すためにはこの秘密を是が非でも手に入れたいと思った。

指定された三浦岬に午後10時にボートで上陸して来た男がいた。それに近づいていく3人の黒服の男達。
『風見さんの代わりの者です。我々は、少年ライダー隊青年部です』

そう言って騙そうとするデストロン戦闘員達。3人を不審に思った男・ジョージ釜本は情報を渡す気配を見せなかったため、戦闘員たちは気付かれたと思い、ジョージ釜本を捕まえて洞穴に連れていくのだった。

その様子を岩陰からじっと見ていた志郎は、情報が本物であることを確信するのだった。洞窟内でジョージ釜本はガマボイラーに攻められるが、なかなか口を割ろうとはしなかった。腹部に付いているコックを回して高圧蒸気で鉄を溶かしてみせ、脅しにかかるガマボイラー。

だが、V3が現れてガマボイラーたちを一蹴すると、ジョージ釜本を救出してライダー隊本部へと連れ帰るのだった。本部に着いたジョージ釜本は、靴のかかと隠した鉛製の入れ物を志郎に手渡した。

中には1枚の地図が入っており、地図のバツ印の地点にはライダーV3の致命的欠点が書かれた物が隠してあると、ジョージ釜本は言うのだった。

そんなことがなぜ解るのかと志郎が尋ねると、地図を拾ったのは偶然かもしれないが、地図に記された2行の数字の羅列が暗号であることに気付き、国際警察のコンピュータに解読させた結果だという。

志郎は地図に記された数字の羅列を見て、確かにこの暗号が使えるのはライダー1号2号だけだと断言した。地図はやはり本物だった。

(V3の致命的な欠点・・・ダブルライダーは地図の場所に一体何を残したんだ?)
志郎は心の中で、そうつぶやいた。

志郎は、地図とそこに記されたバツ印の位置を記憶すると、ライターの火で地図を燃やしてしまうのだった。デストロンに秘密を渡さぬためにも、これが一番いい方法なのだ。

地図に示された場所は、奥秩父であった。早速立花藤兵衛は車で、志郎はバイクでその方角へ向かった。風見達が動き出したことは、すぐにドクトル・ゲーに報告された。

『第五監視班より連絡。風見志郎・立花藤兵衛一行が、秩父方面に出発』
『ガマボイラーに連絡して、風見志郎から目を離すなと』

ドクトル・ゲーには、V3を倒せる自信があった。そのカギを握るのは、自分が連れてきた怪人ガマボイラーの切り札であった。

『デストロンが世界征服を成るか成らぬか。仮面ラーイダV3を消すことにある。ガマボイラー。一生に一度しか使えないあの装置を、使う覚悟はあるのか?』
『もちろんありますとも。V3を倒すためなら、俺は死んでも本望だ!』

ドクトル・ゲーが日本支部に上陸した時にガマボイラーと交わしたこの会話を、いよいよ首領の為に実践する時だと考えていた。

奥秩父の山に続く細い道路を、風見のバイクと藤兵衛の車が登っていく。デストロンの戦闘員達が見張っていることは、分かっている。二人は乗り物を降りると、登山道具を持って徒歩で向かうことにした。

後を付けてくる戦闘員達を志郎がまとめて片付けている間に、藤兵衛はひとりで目的の場所へ向かって進んでいく。渓流で一息入れていると、ガマボイラーが出現した。ピッケルで立ち向かう藤兵衛。だが藤兵衛では敵う訳もなく、捕らえられてしまう。

『もがいても無駄だ、立花藤兵衛!』
『何!デストロンの改造人間がどんなに力を発揮しても、ライダーV3には勝てぬ!』
『V3に負けてもいいのだ。だがV3が俺に勝った瞬間から、ライダーV3には死が訪れる。分からんだろうがな!』

ガマボイラーは捕らえた藤兵衛に、V3が自分と戦えばV3も死ぬと告げるのだった。ガマボイラーに勝利した瞬間にV3が死ぬとはどういうことなのか?

一方、行方不明の藤兵衛を探しに沢を捜索する志郎は、岩の上に置かれた藤兵衛のピッケルを発見する。そしてその数十メートル先に、木に鎖で縛られた立花藤兵衛を見つけるのだった。

助けだした途端にガマボイラーが現れ、志郎に変身するよう促すのだった。
『ヤツは得体の知れない力を持っている。変身するな、志郎!いかん、変身するな!』

藤兵衛の言葉に耳を貸さずに、志郎は相手の誘いに乗って変身してしまう。ガマボイラーは左胸のコックを回して高圧蒸気を吹きだして攻撃してくる。接近戦に持ち込みたいガマボイラーは、距離を取るV3に「かかって来い」と挑発する。

そして二人が組み合った瞬間、ガマボイラーの口から白い粘性のある液体がV3の顔面にかかった。
『やった!とうとう俺の作戦は・・・成功したぞ!』

喜ぶようにして、ガマボイラーは自爆した。ガマボイラーに勝利したV3の前に出現したドクトル・ゲー。
『お前がデストロンの大幹部、ドクトル・ゲーか!』
『ラーイダV3。いよいよお前の最期が来たようだな!』

このチャンスを逃すまいとするV3は、ジャンプしてドクトル・ゲーに近づき戦おうとするのだが、キックもパンチも簡単に跳ね返されて通用しない。
『どうした、V3』

『力が・・・力が抜けていく・・・』
『驚いたかV3。やっと気付いたようだな。ガマボイラーの体液を浴びれば、お前のエネルギーは自然に失われる。ガマボイラーの死は、貴様の死でもあるのだ!』

斧を振りかざして襲ってくるドクトル・ゲーに、体に力が入らないV3は防戦一方だった。遂にドクトル・ゲーの一振りの斧で足を滑らせたV3は、全エネルギーを放出して爆発のような大きな水しぶきをあげ、滝つぼに消えていった。V3に再び立ち上がる力はあるのだろうか?! (つづく)


★★★★★★★★★★★★
デストロンが風見志郎や立花藤兵衛の動きを監視していることは分かっているのだから、地図を燃やしたあとその場所へ行かないことが一番いいと思う(封印)。一方で、風見志郎がV3の欠点を知りたいと思う気持ちも分かるけどね。



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