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仮面ライダーV3(5) [ライダーV3/ ドクトルG編]

今回は、第13話《恐怖の大幹部ドクトル・ゲー!?》を取りあげます。

原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
音楽;菊池俊輔
技斗;高橋一俊
監督;山田 稔


◆◆丹沢の牙ヶ岳(きばがたけ)に伝わるイノシシ男伝説を研究している城南大学の研究員吉村ヒデオは、フィアンセのヨウコを連れて牙ヶ岳に入山しようとしていた。

『ヨウコさん。今年の春は、30年ぶりにイノシシ男の現れる年なんです』
『あとはイノシシ男の写真を撮れば、すべてが揃うわけね!』

入山して早々、ヨウコが何かを見つけた。ヒデオはカメラを構えてシャッターを切る準備をしたが、ヨウコが何かに足を取られて動けなくなってしまう。

『ヒデオさん、早く写真を!このチャンスを逃したら、二度と写真は取れないかもしれないわ!私にかまわずに早く!』

ヒデオはカメラを構えて森の奥へと進んでいくが、悲鳴を上げた。
『ワァー!に、逃げるんだ、助けを呼んでくれぇー!』

ヨウコは助けを求めて下山し、イノシシ男の話を聞きつけた現地の正念ライダー隊員から、本部にイノシシ男の情報が入った。立花藤兵衛会長が詳しい情報を現地の隊員から聞いて、牙ヶ岳で遭難した人物が、志郎の後輩の吉村ヒデオらしいことが判明したのだ。

自分の後輩が遭難したと言う話を聞き、現地へ調査に向かった志郎。現地で出合った消防団員にイノシシ男の話を聞いてみた志郎は、イノシシ男を捕まえに山へ入った若い連中がひとりも戻って来ないこと、イノシシ男を見た者は村人でも殺されている、

などの情報を得るのだった。消防団員たちは恐怖におびえて、イノシシ男に関わりを持つことを拒んだ。
『あんた、今夜はあの娘さんを病院で守ってやるがいい。姿を見られたイノシシ男は、娘さんを狙ってくるに違いない・・・』

自分達は嫌だ、という消防団員。吉村ヒデオのフィアンセのヨウコの病室へ行った風見志郎は、隣室で寝ているヨウコが悲鳴を上げるのを聞いてすぐに駆け付けた。
『今、イノシシ男が窓の外に・・・』

『あなたは夢を見たんですよ、イノシシ男のことは忘れた方がいい!』
『夢なんかじゃありません!確かにいたんです!山で見たのと同じでした・・・』

『あの時ヒデオさんが写真さえ撮っていれば、イノシシ男の資料は完璧だったんだわ。そうすれば、風見さんだって信用してくれたのに・・・』

必死に訴えるヨウコの様子を見て、志郎はベッドの横で見張りをしながら、デストロンの暗躍を感じるのだった。翌朝、志郎は吉村の消えた場所へ行こうとして、ヨウコの病室へ入ってくる吉村に会うのだった。入ってくるなり、ヒデオは告げるのだ。

『イノシシ男なんていない!あれは伝説の動物だ。霧の中で迷ったときに、はっきり解った。あれはまぼろしなんだ。人間が勝手にこしらえた空想の産物だ』

ヨウコは、ヒデオが苦労して書き上げた論文はどうするのかと聞くと、あれは中止するとあっさり言うのだった。志郎はヒデオに触れた瞬間、強力な電流が流れているのを感じた。どうしてヒデオの体に電流が流れているのか?

吉村ヒデオは冷たい態度で突然帰ると言い出し、病室を出ていってしまう。志郎はすぐに後を追うが、ヒデオの姿を見失ってしまうのだった。

『ゲー作戦開始の前に、スーパー磁石のテストをせよ』
『了解だ! シャシャシャシャー!』

本部からの指令を受けた吉村ヒデオは怪人ジシャクイノシシに変身すると、近くの道路を走る車にスーパー磁石になっている左手をかざした。軽快に走っていた車が突然上昇していく。重さ1トンもある車を軽々と持ち上げる磁力を持つスーパー磁石。

今度は下に向けて車を落として、爆発する車。吉村を探してバイクを走らせていた志郎は、爆発音を聞きつけてやって来た。そこにはジシャクイノシシとデストロン戦闘員の姿があった!

ジシャクイノシシは、自分が吉村の姿で病院から乗ってきた車を、スーパー磁石で風見志郎の頭上へ落とした。
『風見志郎の死体は、まだ見つからんのか!』

志郎はV3に変身した。
『車を空へ飛ばした犯人はお前だな!物騒な磁石を付けて、都会の交通を混乱させるつもりか』

そうはさせないぞと、V3キックをお見舞いするV3に、左手のスーパー磁石で電磁バリアを張ってキックをはね返してしまうジシャクイノシシ。そして、V3の電子頭脳を狂わせるスーパー磁石の威力。

V3は苦しさのあまり崖下に落ちていき、大爆発を起こしてしまうのだった。しかし、V3は生きていた。26の秘密の一つ、「逆タイフーン」を使い、ダブルタイフーンを逆回転させて大旋風を作り、土煙を起こして自爆したようにみせかけたのだった。

危機は脱したが、志郎の体は3時間を経過しないと再びV3に変身出来ないようになっていた。

ジシャクイノシシの目的は、新幹線をスーパー磁石で破壊することだった。吉村ヒデオに姿を変えて東京へやって来たジシャクイノシシは、高層ビルの上から新幹線を狙う位置を確認していた。そこにバイクでやって来た風見志郎。

『風見先輩・・・』
『デストロンの連中に、先輩呼ばわりされる覚えはないぜ』

風見志郎は吉村を殴りつけて正体を暴こうとするが、恋人のヨウコが志郎の前に立ちはだかるのだった。
『止めて。お願いですから、ヒデオさんをそっとしておいてください』

志郎は、その男は本物のヒデオではないと言うのだが、信じられないヨウコ。だがヒデオは逆にヨウコを盾に取り、怪人に姿を変えるのだった(ヨウコは気絶してしまう)。志郎が変身しようとポーズを取るが、逆タイフーンからまだ3時間経過していなかったのだ!

ジシャクイノシシになぶり殺しにあった志郎は、遂に気絶してしまう。ジシャクイノシシは風見志郎を担ぎ上げると、地上数十メートルはあるビルの屋上から下落させてしまうのだった。
『とどめを刺してやる!』

志郎が真っ逆さまに落下しているその時、タイムリミットの3時間が経過した。落下していく風圧でダブルタイフーンが回転を始めた!V3に変身した志郎は、ビルの屋上へジャンプして、ヨウコを連れて逃げて行くジシャクイノシシの前に立ちはだかった。

ヨウコを助けだすと、戦闘員と戦っているうちに姿を消すジシャクイノシシ。ホッパーを使い捜索してみると、新幹線を狙うための小高い丘の上にいることが判明した。飛行できるハリケーン号が、V3をジシャクイノシシのいる丘の上まで連れていく。

ジシャクイノシシの左手のスーパー磁石を電撃チョップで破壊したV3。ジシャクイノシシは、日本に強力な怪人軍団を率いるドクトル・ゲーが上陸したことをほのめかすと、イノシシ・ダッシュ(体当たり)を食らわせてきた。

とっさにV3が崖下に隠れたため、数十メートル崖下を落下したジシャクイノシシは自爆して果ててしまう。

デストロン日本支部に響く声、Gの文字を背景に立つ盾と斧を持った謎の人物。
『ようこそ、ドクトル・ゲー。我がデストロンは、君の悪魔の知恵に期待している』

『このドクトル・ゲーが日本に来た以上は、仮面ラーイダV3など、一撃のもとにこの地上から抹殺してご覧にいれます』  (つづく)


★★★★★★★★★★★★
ドラマの導入部及び、事件に至るまでの展開と会話内容は、まるで新マンのバルダック星人と同じだ。イノシシ男が数十年ぶりに出現するという話、イノシシ男の姿を撮影しようとしてフィアンセが足を引っ張り、男性がイノシシ男を追いかけていき行方不明になるなど。これでは、V3(昭48)が新マン(昭46)の脚本をマネたと言われても仕方がないと思う。



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