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仮面ライダーV3(3) [ライダーV3/ ドクトルG編]

今回は、第3話《死刑台のV3》を取りあげます。

原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
音楽;菊池俊輔
技斗;高橋一俊
監督;奥中惇夫

仮面ライダーV3、風見志郎は改造人間である。謎の秘密組織デストロンに重症を負わされたが、仮面ライダー1号・2号によって改造手術を受け、仮面ライダーV3としてよみがえった!

【前回までの話は・・・ ゲルショッカーが滅びて平和がよみがえったのもつかの間、恐怖の暗黒組織デストロンが出現した。デストロンは、怪人カメバズーカの体内に埋め込んだ原子爆弾を、副都心で爆発させる計画を実行するつもりだ。だが、ライダーV3の活躍によって計画の詳細を知ったライダー1号と2号は、カメバズーカを両脇に抱えたまま、日本から遠く離れた海上で怪人と共に大爆発した・・・】


◆◆ある夜、都内にある第一総合病院がデストロンに乗っ取られ、手術室では院長とテレビとの合体怪人テレビバエが生まれた。デストロンの目的は、テレビバエの目から発する催眠光線で命令通りに動く人間を作り、デストロンの為に働かせることだった。

翌日から、目を付けた人間に診察室で催眠光線を浴びせ、デストロンに忠誠を尽くす人間が増えていった。ダブルライダーの最後を風見志郎から聞いた立花藤兵衛は、本郷と一文字を思い、海に向かって花束を投げるのだった。

デストロンの為に少年仮面ライダー隊本部ビルは破壊されてしまったが、新しい本部施設を街中のスポーツ用品店の奥に作りあげた立花藤兵衛は、風見志郎をその新しい本部へ連れていくのだった。

藤兵衛は奥の部屋へ入るとボーリングのボールの位置を変えて、懐から取り出した少年ライダー隊のペンダントを光らせた。隠しトビラが開いて、その奥にライダー隊本部の設備が現れた。

そこに座っていたのは、珠純子だった。志郎は彼女を危険な目に合わせたくないため、自分には近づかないよう忠告したはずだったのだが、立花藤兵衛の口添えもあり、純子は頑として本部で働こうとするのだった。

スポーツ用品店に、お客様第一号がやって来た。それは花輪を届けに来た業者であった。
『開店祝いの花輪を届けに・・・』
『花輪?この店のことは誰も知らないはずだが・・・』

花輪には、「セントラルスポーツ店さんへ デストロン」と書かれてあった。依頼人の住所を聞いた風見志郎はその場所へ行くが、そこは倉庫街だった。そこでデストロン戦闘員達に襲われた風見は、ある倉庫へと誘い込まれてしまう。

そこでテレビバエと対面する風見。暗い倉庫の中でテレビバエの催眠光線を受けた風見は、身体の自由が効かなくなりそうになりながらも、ライダーV3へ変身した。

テレビバエからモニターされてくるライダーV3の映像を、録画するように指示するデストロン首領。V3と適当な時間戦ったテレビバエは、飛行して逃げて行くのだった。

デストロン首領の命令で、録画したV3の動きをコンピュータにかけて分析し、V3に対抗できる怪人を造るためのデータを得ようとするのだが、コンピュータはデータを分析できずに爆発してしまうのだった。

首領は作戦を変更し、風見志郎の声を人工的に作って立花藤兵衛を誘い出す作戦に出た。ニセの声で第一総合病院に入院したというニセ情報を聞かされ、第一総合病院へ変装して出かける立花藤兵衛。

だが病院はデストロンに乗っ取られており、待合室で待つ老人や女性の患者たちは皆戦闘員であった。変装していてもバレバレの藤兵衛は、簡単に捕まってしまうのだった。

立花藤兵衛に催眠光線を浴びせようとした時、風見が現れた。藤兵衛を逃がした風見の首に、天井からイカの足がスルスルと降りてきて、風見の首を縛る。風見は変身ポーズでV3に変身した。
『V3を抹殺する目的で造られた、イカファイアだ!』

病院から逃げ出した立花藤兵衛は、置いてあった車に乗って逃げようとするが、後部座席に乗っていたテレビバエに首を絞められ、催眠光線を浴びせられてしまうのだった。

イカファイアとの格闘中にV3に知らせる声が聞こえる。
『V3、立花さんがテレビバエに捕まった・・・』

様子を見に来た純子が、藤兵衛の車の後ろに乗っているテレビバエを目撃したのだ。ホッパーを打ちあげて行き先を確認したV3は、ハリケーン号で車の後を追った。

海岸におびき出されたV3は、そこでイカファイアと対戦する。砂地では足を取られてキック力が相手にすべて伝わらないのだ。

ボンベを背負った怪人イカファイアは、やはりV3抹殺用に作られた改造人間だった。
『今度は貴様の弱点を、身体で教えてやる!まずダブルタイフーンの右だ!』

そう言うと、イカファイアは口からスミを吐いて、右の風車に吹き付けた。風車の回転が鈍くなり、技のタイフーンが封じられてしまうのだった。

『右にはライダー1号の持つ技があり、左には・・・ライダー2号の力がある』
イカファイアはそう言うと、左の風車にもスミを吹き付けてしまう。

『ダブルタイフーンが弱まれば、1号2号から得た能力は失われるはずだ!』
イカファイアはV3のことをよく研究しており、左手から出す火炎放射でジリジリとV3を攻めたてた。

フラフラになったV3はイカファイアに水中に引っ張り込まれてしまい、風見志郎の姿で海から引き上げられてしまうのだった。デストロン首領は、すぐに風見志郎の死刑執行を命令した。

気絶している風見志郎を棺桶の中に入れてフタをし、3000度の炉の中で灰にしてしまおうとしていた。棺桶の中で気が付いた風見志郎。だがイカファイアが点火してから、もう数分が経過している。

『ここは・・・?ライダーV3の能力は、俺にもまだ完全につかめてはいない。だが、絶対にイカファイアに勝る力があるはずだ・・・』
すでに炎は棺桶を焼き始めている。絶体絶命、風見志郎! (つづく)


★★★★★★★★★★★★
東映作品では、オープニングにおいてヒーローの声がタイトルバックで作品名を絶叫するというパターンがあるが、このV3でもその影響を受けている。(前作『仮面ライダー』では絶叫は無く、オートバイに乗った主人公の顔が大写しになり、作品名が被さるだけであった)このパターンは、次回作『仮面ライダーX』『仮面ライダーストロンガー』まで踏襲される。

ちなみに、オープニングで最初に絶叫した東映の作品は、『タイガーマスク』の【虎だ!虎だ!お前は虎になるのだ!】 だという。


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