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仮面ライダーV3(1) [ライダーV3/ ドクトルG編]

【特別企画】伝説のヒーローであるダブルライダーから、正義を引き継いだ男・風見志郎!

第一回目は第1話《ライダー3号 その名はV3》を取りあげます。

原作;石ノ森章太郎
脚本;伊上 勝
企画;平山 亨 阿部征司
音楽;菊池俊輔
技斗;高橋一俊
監督;山田 稔


◆◆夜の工事現場をバイクで通りかかった風見志郎は、倒れている男を介抱しようとして、ヘルメットと作業服を残したまま男が溶けて無くなるのを目撃してしまう。

すると今度は、ライトを点けた黒い乗用車が追いかけてきて、風見は危うく引き殺されそうになるのだった。そんなことがあった翌朝、妹のゆき子が入れたコーヒーに毒を入れられ、危うく飲むところだった。

たまたまゆき子がいたずらをしたため、カップを床に落として命拾いしたのだった。
『志郎、見て見ろ。お前のコーヒーに入れてあったのは、チベット産のルガーという猛毒だ。ひとくち飲んだら最後、肉体組織は焼けただれる・・・』

城南大学の研究室で働く本郷猛が、風見志郎のコーヒーから抽出した成分を分析して、顕微鏡で観察して得た答えだ。昨晩と今朝の二度、命を狙われた風見志郎。これは偶然では無いと思った風見は危険を感じ、先輩の本郷猛に相談したのだった。

風見志郎は本郷猛の後輩で、立花レーシング・クラブに所属しているバイクレーサーでもある。本郷は、風見から聞いた話をすべて立花藤兵衛に話して聞かせた。

『おやっさん。俺たちの目の届かない所で何かが密かに行われて、目撃者が狙われる・・・』
『考えすぎだ。ゲルショッカーは滅びたし、地上も平和になったんだぞ』

立花藤兵衛は否定的だが、本郷の第六感は何かを感じていた。風見志郎はもう一周コースを走ってくると言って、本郷と立花藤兵衛は彼を目で追っていた。するとコースが森に隠れて見えなくなったあたりで大きな爆発が起こるのだった。

急ぎバイクで現場へ向かう本郷。藤兵衛は救急車を手配しに行った。
『風見、風見、しっかりしろ!おい!』
『空から・・・爆弾だ・・・これで三度目・・・』

顔をススだらけにした風見は、気を失ってしまう。一文字隼人が、おやっさんから話を聞いて駆けつけてきた。本郷は一文字に風見のことを任せると、近辺の山を捜索した。

すると近くに墓地も教会も無いはずなのに、黒色のマスクと装束を付けた5人が、十字架に花輪を架けて祈りを捧げている姿を、本郷は目撃するのだった。その十字架がある所へ行った本郷猛は、そこに「本郷猛の墓」と書かれたプレートを見つけるのだった。

重症の風見志郎と立花藤兵衛を乗せた救急車が、サイレンを鳴らして出発した。一文字隼人がそれを見送っているところに、本郷猛が戻って来た。

『本郷、どうした、変な顔して』
『オレの墓があったよ・・・おかしなことが起こりすぎるぞ』

サイレンの鳴る音が聞こえて、救急車が到着した。
『けが人はどこですか?』
『しまった!』

さっきの救急車はニセモノだったのだ。本郷と一文字は、ニセ救急車を急いで追いかけていく。ニセ救急車の中では、救急隊員に化けた男が、目を覚まさない風見志郎に注射をしようとしていた。立花藤兵衛は不意打ちを食らわされて、失神していた。

だが、すでに意識を取り戻していた風見は、ニセ隊員が何をするのか、うす目をあけて様子を見ていた。注射を打とうとするニセ隊員から注射を奪い取ると、逆に脅して白状させようとする風見。

だが、鋭い剣先が助手席からニセ隊員を刺し貫いて、ニセ隊員は溶けて消えてしまうのだった。救急車が停車したので、風見と藤兵衛がすぐに運転席へ行くと、そこはもぬけのカラであった。

本郷と一文字が救急車に追いつき、藤兵衛と風見の無事を見て安心するが、本郷達は、いよいよ新たなる組織の存在を確信するのだった。正義感の強い風見志郎は、自分を狙う者を必ず探し出すと息巻いていた。

ある日風見は、森の中から悲鳴をあげて逃げてくる女性と出会った。女性は何かを目撃したため追われていたらしく、気絶してしまった。女性をひとまず自宅へ運び、家族に介抱を頼んだ風見は、その事を立花藤兵衛や本郷、一文字に話すのだった。

『彼女も何かを見たため、狙われた・・・』
『おい、お前すぐに家へ帰れ!』
『オレのうちが、狙われるっていうんですか!』

意識を回復した女性(珠純子)と風見の家族が互いに紹介しあっていると、不気味な音と共に怪人ハサミジャガーが壁を壊して現れ、急ぎ自宅に戻った風見志郎の目の前で、父・母・妹の家族三人は皆殺しにされてしまうのだった。

『シザース シザース! 我々の姿を見た者は死んでもらう!』
残る目撃者・珠純子が襲われそうになったその時本郷猛が現れて、風見の目の前で仮面ライダーに変身し、ハサミジャガーを追い払うのだった。

かけがえのない家族を目の前で惨殺された風見志郎は、ふたりの仮面ライダーに自分を改造してくれと頼む。
『オレは今日限り人間であることを捨てる!復讐の鬼となり、オヤジ達の仇を取る!仮面ライダー。俺を改造人間にしてくれ!』

『お前の気持ちはよく分かるが、個人の復讐の為に力は貸せない』
『改造人間の哀しみは、俺たちだけで十分だ』

ふたりのライダーは、そう言って風見の申し出を断るのだった。珠純子が組織の連中を見た場所に行けば敵の手懸りが見つかるはずだと、ふたりのライダーは出かけていく。だがその場所はすでに放棄した後で、もぬけのカラであった。

『ようこそ仮面ライダー1号、2号!久しぶりだな!お前達が見たゲルショッカーの首領は、私の仮の姿に過ぎない。私は最後の組織、デストロンを再編成した。そして世界は必ず征服する!』

壊滅したと思っていた「ゲルショッカー」首領の声を聞いたダブルライダーは、ショックを受けた。新組織デストロンを使って、再び世界征服の野望を抱く首領は、まず仮面ライダーの抹殺を謀っていた。

デストロン科学陣が開発した「改造人間分解光線」がふたりの仮面ライダーに当てられていた。宿敵・仮面ライダーをまず血祭に上げる、これこそが首領の喜びだ。
『さようなら仮面ライダー。同時に立花藤兵衛も、後を追う!』

その頃、風見志郎はライダーの後を追って、この空っぽの基地のすぐ近くまで来ていた。身体の自由を奪われ、二人のライダーは身体から煙が出ていて分解まであと10秒という時、基地に侵入した風見志郎が現れた。

ライダー達が危ないと察した風見は、とっさにライダーふたりを突き飛ばした。おかげでダブルライダーは分解せずに助かったが、風見が分解光線のエリアに入ってしまい、瀕死の重傷を負ってしまう。

『風見は死を覚悟で私達を助けた。死なせたくない!』
『とすれば、方法は一つ・・・』

ダブルライダーの秘密研究所でふたりの手による改造手術が行われ、風見志郎はダブルライダーからエネルギーチャージを受けていた。だが、怪人カメバズーカのバズーカ砲攻撃を受け、改造手術室は天井が崩れて破壊されてしまうのだった。

『ズーカー!これだけ撃てば、仮面ライダーは完全に死んだな!』
『ハハハハ・・・デストロンを倒すまでは仮面ライダーは死なん!』
カメバズーカの前に現れるダブルライダー!

一方、少年ライダー隊本部のビルごと地中に埋めてしまおうとするデストロンは、このビルにだけ地震を起こした。突然の大きな揺れに、右往左往する立花藤兵衛!

立花藤兵衛を助けに向かおうとする一文字ライダーの行く手をさえぎるカメバズーカの砲弾攻撃。
『1号、2号、死んでもらう!』
『待て!』

赤い仮面に緑の目を持つ改造人間が、カメバズーカの前に立ちふさがっていた。
本郷ライダーが叫んだ。
『おぉ、成功したぞ!』

『貴様は・・・?』
『仮面ライダーV3!』
突如出現した暗黒組織デストロン。家族を皆殺しにされ、自身も危機的状況に陥った風見志郎は、ダブルライダーによって仮面ライダーV3としてよみがえった! (つづく) 


★★★★★★★★★★★★
ライダーV3は、1年間の放送であった。仮面ライダーシリーズの方向性が決まり、乗りに乗った企画であったはずなのだが・・・どうして1年間で終わってしまったのだろう?



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