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レッドバロン(22)【宇宙鉄面党編】 [レッドバロン/ギラスQ編]

◎今回は、第35話『恐怖の吸血ヴィールス』を取り上げます。

脚本;伊上 勝
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ) 
特撮撮影;大岡新一
監督;福原 博

《ドラキバット》 登場


◆東京都下多摩地区のある村に、突如飛来した謎の飛行物体。その腹部から鉄面党戦闘員を数名降下させて、その物体は引き上げていった。

地上に降りた奴らは、老若男女、大人子供の区別無く村人を次々と襲い、ピストル型の注射器を使って村人たちの首に何かを注入していった。襲われた村人たちは意識を失い、バタバタと倒れてそのまま動かなくなっていった。

SSI本部でもレーダーが飛行物体を捉えていた為、健はレッドバロンで出撃し、哲也は被害状況を調査するため多摩地区に出かけていった。レッドバロンが遭遇したのはコウモリ型ロボットのドラキバットで、バロンミサイルで撃墜したものの、すぐに逃げ去ってしまうのだった。

一方、車で多摩地区に入った哲也は、山路を走行途中に助けを求めてくる女性に遭遇し、救助した。
『助けて、お願い!村の人がバタバタと・・・』

その女性を助手席に乗せて村に入った哲也は、道に倒れている数名の村人たちを確認する。哲也は車を降りて、彼らを抱き起こし話かけてみるのだが、意識は戻らない。だが、皆呼吸は正常にしている。つまり生きているのだ。

助けた女性を車に残して村内を歩き回っていると、神社に歩いて向かう神主を見かける哲也。神社に入り、中で祈祷している最中の神主に話かけると、振り向いたその顔は目が吊り上がって恐ろしい容貌をしていた。

『なんだね、地球防衛隊パトロール員!』
『オレの身分を知る貴様は、宇宙鉄面党だな!』
『宇宙をさまよい歩く、吸血鬼ドラキュマンだ!』

哲也の前に正体を現す銀色の皮膚に真っ赤な唇をした宇宙吸血鬼と、サーベルを振りかざす鉄面党戦闘員たち。全人類を吸血鬼にして鉄面党の配下にしようと企むドラキュマンは、この村を拠点にするつもりだ。

ドラキュマンの攻撃を何とか逃れた哲也は、助けた女性を連れて一旦車で退却しようと考えた。だがエンジンをかけた途端に首に痛みを感じ、哲也は意識を失ってしまうのだった。助けた女性の右手にはピストル状の注射器があり、哲也の首に何かを注入したのだ。

本部に戻ってきた紅健は、マリと共にアイアンホークで多摩地区に向かっていた。定時連絡を60分過ぎても連絡が無い哲也に、何かあったことを予感する二人。

すれ違った車の後部座席に、意識の無い哲也が乗っているのを発見した二人は、その車をアイアンホークで追いかけると、哲也を救出することに成功する。

SSI本部へ連れ戻した哲也を診断した医師によれば、病状が不可解であるという。このままの状態が続けば、命が危険にさらされるらしい。

鋭い観点の熊野警部が、疑問を投げかけた。
『哲也を、どうしてこんな状態のままにしておくのだろう。ひとおもいに殺すことだって出来たはずなのに・・・』

熊野警部と紅健は、哲也が襲われた村へと向かっていた。そこに、何か手がかりがあるに違いないと思うからである。砂利道を走り村に入ると、数名の村人が歩いているので、車を降りて話を聞こうと呼びかけるのだが、誰もが二人を避けるようにして先を急いで行ってしまうのだった。

畑で働くおばちゃんに話かけたら、「うるさい!」と逆切れされてしまう熊野警部。だが、健と警部に話かけてきた女性がいた。哲也を見たという神主の元へ連れていくと、女性は言う。神主の元へ連れていかれた二人は、そこで目の吊り上がった神主に会う。

哲也の話をすると、襲った奴はこんな姿をしていたと言って、自分から正体を現してみせた。
『それはこんなヤツよ!』

神主はドラキュマンに変身、女性は哲也を襲った女性で、哲也を襲った時とは違って吸血鬼の顔に変貌していた。吸血ヴィールスを注入された人間はドラキュマンに操られ、血を求めて人を襲う吸血鬼と化してしまうのだ。あの飛行物体が来た日、ここの村人はすべて吸血鬼と化していたのだ。

逃げる健と熊野警部を、ドラキュマンに命令された村人たちが追いかけてくる。だが、村人たちと戦うわけにはいかない二人は、逃げる他に手段が無い。

小屋に隠れながら、本部のマリへ連絡する健。
『緊急連絡!村人が吸血鬼になり、追いかけられている!哲也も吸血ヴィールスにやられたんだ!』

そのとき、指令室に哲也が入ってきた。イスを振り上げ、計器類にむかってイスを投げつける哲也。火花を散らして壊れる計器類。マリは鉄也を必死に制止しようとするが、逆に弾き飛ばされて、壁で頭を痛打して気を失ってしまうのだった。

小屋に隠れていた健は、レッドバロンを呼ぼうとしてブレスレットを落としたことに気付く。小屋のすき間から道端に落ちているブレスレットを見つけるが、小屋の前には鉄面党の戦闘員達がウヨウヨしている。

一か八か、熊野警部が敵の目をそらしている間に、健がブレスレットを拾う作戦に出ることに・・・。先に小屋を飛び出す熊野警部は、戦闘員達を引きつけてあっちの方へと逃げて行く。

誰もいなくなったスキに小屋を出ていくと、戦闘員達が現れて健と格闘になった。目の前に落ちているブレスレットを拾う時間もなく、格闘する健。
『動くな!SSI』

ドラキュマンのもとに、操られた哲也が(お姫様抱っこで)気絶したマリを運んで来た。飛び出していった警部も、不甲斐なく捕まってしまった。落としたブレスレットはドラキュマンに拾われ、ブレスレットを健に渡してレッドバロンを呼ぶよう要求するドラキュマン。

ドラキュマンに操られた哲也が、気絶したマリの頭に拳銃を突きつけている。ドラキュマンはマリの命と交換に、攻撃目標を健に命令した。
『攻撃目標は、地球防衛隊日本基地だ!』

マリの命には代えられない・・・健は一瞬そう考えて、レッドバロンを呼んだ。
『レッドバロン、出動!』

今ここにいるまともな味方は、熊野警部だけだ。
『紅君、君はまさか・・・考えなおすんだ!』

レッドバロンが飛んで来て、乗り込んだ健はレバーを引く。
『ファイトレバー・オン!』

だがレッドバロンが進んでいく先には、ドラキュマンがいた。踏みつぶそうとするレッドバロン。
『平和と正義のためなら、一番大事な物を失っても後悔はしない。マリは喜んで死んでくれるんだ!』

ドラキュマンの「殺せ」の命令が哲也に届く。一発の銃声がして、哲也とマリの二人が同時に倒れた。後ろから現れたのは、三神博士だ。血清入り麻酔弾を哲也に撃ち込んだのだ。これで哲也が回復するのは、時間の問題だ。

ドラキバットを出撃させるドラキュマン。ドラキバットの羽ばたきがまき起こす強風を必死にこらえたレッドバロンは、必殺武器エレクトリッガーを発射。大爆発したドラキバットだったが・・・ (つづく)


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コメント 2

遠江

この回は「ジャイアントロボ」の宇宙吸血鬼のリメイクでしたね。
オリジナルと違い恐くなかったけど、アクションが凝ってました。
by 遠江 (2018-04-25 16:58) 

レインボーゴブリンズ

遠江さん、ご訪問とコメントをありがとうございました(^^♪
調べたら、宇宙吸血鬼ドラキュランの脚本も伊上勝氏なので、内容が似てしまったのかもしれませんね。
by レインボーゴブリンズ (2018-04-27 22:20) 

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