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レッドバロン(23)【宇宙鉄面党編】 [レッドバロン/ギラスQ編]

◎今回は、第36話『国際本部から来た男』を取り上げます。

脚本;伊上 勝
音楽;ボブ佐久間
原案;渡辺一彦・斎藤汎司(日本テレビ) 
特撮撮影;大岡新一
監督;福原 博

《ドラキバット》 登場

【前回までの話は・・・
宇宙吸血鬼ドラキュマンの罠にかかり、吸血ヴィールスを首に注射されてしまった哲也。ドラキュマンに操られてSSI本部を破壊し拳銃でマリを窮地に陥れる哲也だが、三神博士の血清入り麻酔弾が哲也を救った。健は必殺のエレクトリッガーを放ち、ドラキバットは大爆発したと思ったのだが・・・】


◆エレクトリッガーを受けたドラキバットは、自分の分身を爆発させてレッドバロンの攻撃をかわすと、大空へはばたき逃げてしまった。ドラキュマンに操られた哲也に破壊された計器類の修理も済み、再び機能を回復したSSI日本支部。

逃げたドラキバットの行方を追っていると、未確認飛行物体をキャッチした。三神博士の指示でレッドバロンに出動命令が出された。奥多摩山中に未確認飛行物体を発見したレッドバロンと健は、哲也とマリの到着を待って、その飛行物体の調査をすることになった。

宇宙船のような形をした飛行物体に近づいた3人。中から声がするので草むらへ隠れると、中から出てきたのはSSIロゴ入りの赤いヘルメットを被った人間の男性だった。
『君はどこから来たんだ?』

『ワタシ、宇宙吸血鬼ドラキュマン逮捕のため、アメリカからやって来たSSI国際本部ノモノダガ』
『ええ!私達の同僚ってわけね・・・』
マリは驚きと感激でそう言った。

『アナタ方ハ、SSI日本支部の人デスカ?オー、コンニチハ』
なぜ事前に我々に連絡してくれなかったのか、健は男に問いただした。
『ワタシガ日本に来たことを、奴らに知られたくなかったカラデスネ』

男の名はジョージと言った。アイアンホークにジョージを乗せてSSI本部へ戻る途中、峠付近で鉄面党の襲撃を受け、健たちはジョージを渡すように迫られた。

崖を背にして戦闘員達に囲まれたジョージと健たち3人はピンチに立たされるが、そこでジョージは懐から光線銃を出すと、赤い光を戦闘員達に浴びせるのだった。

金縛りにあったようにピクリとも動かなくなってしまった戦闘員達。ジョージの説明によれば、この光線は「重力増加光線」と言って、地球の10倍の重力を浴びせる銃だという。戦闘員達の脅威は無くなったが、今度は後ろの崖が崩れて隠れていたドラキバットが出現した。

健はすぐにレッドバロンに出動要請するが、ドラキバットの容赦のない爆弾攻撃から逃げるので精一杯の4人。勘の鋭いマリが、つぶやいた。
『あのロボットがここにいるとすれば、ドラキュマンもこの近くにいるはず・・・』

だが繁みに隠れては逃げる、を繰り返す4人。ようやくレッドバロンが到着すると、健は現代の忍者だ、鍛えられた跳躍力でレッドバロンの肩までジャンプすると、操縦席に乗り込んだ。

ドラキバットと面と向かい、初めて対戦するレッドバロン。バロンパンチで機先を制し、バロンミサイルが命中すると、ドラキバットはすごすごと逃げ出していった。

SSI本部に迎えられたジョージは、三神博士と握手しながら、ドラキュマン逮捕に協力してほしいと挨拶するのだった。熊野警部とも挨拶したとき、レッドバロンを詳しく見たいと話すジョージ。

その頃、アイアンホーク号のメンテナンスをしながら、健とマリが話をしていた。
『あの人、本当にSSI国際本部の隊員かしら・・・』
『俺たちが危ない所を助けてくれたんだし・・・』

『私達を信用させるためのお芝居かもしれないじゃない・・・』
『考えすぎだよ・・・』

マリは警戒心の無い健に、少し腹が立った。何の連絡も無く秘密裡に日本にやって来たジョージ。今までの話はつじつまが合うものの、どこも怪しくない所がマリには不満であった。女の勘がそうささやいているのだ。

そんな時、ジョージがレッドバロンを見学したいとの連絡が健にあった。マリはやめるように言うが、反発する健。
『そんなに疑うのなら、国際本部へ問い合わせしてみたらいいだろう』

成り行き上、マリに反発してジョージにレッドバロンを見学させる健。熊野警部と哲也も一緒だった。そんな時、ジョージが日本へ来る時に乗ってきた飛行艇が、鉄面党に奪われてしまう。

だがジョージはあの飛行艇(スカイジェット)が鉄面党に奪われることを考慮して、レーダー追跡できるように細工をしておいたと言う。

安心した健、哲也、警部は、先に格納庫から出ていくが、ジョージはひとりだけ靴紐を結ぶフリをして残っていた。そして・・・懐から出した光線銃を、レッドバロンに向けて発射したのだ。薄気味悪く笑うジョージ。

レーダーでスカイジェットを追った三神博士は、それが河口湖付近に降り立ったことを突き止める。その頃、マリはSSI国際本部に問い合わせをして、ジョージという名前の隊員などいないことを確認していたのだった。

マリがそのことを伝えようとした時、健、哲也、警部、ジョージの4人はスカイジェットを奪いに、現場へ行ったあとだった。アイアンホークで後から追いかけるマリと三神博士は、ジョージが偽物であることを伝えようと無線で呼びかける。が、健が応答した時にはすでに手遅れであった。

『健、ジョージはニセモノよ!気を付けて』
健たちの前で正体を見せるジョージ。
『ワタシガ、皆さんお探しのドラキュマンダ!』

ジョージの顔をむしり取り、ドラキュマンが笑っている。健はレッドバロンを呼ぶが、レッドバロンは重力増加光線を浴びていて、ジェットを噴射しても飛び上がることが出来ないでいた。

ドラキュマンは、健、哲也、警部にも重力増加光線を浴びせて動けなくしてから、勝ち誇って叫ぶのだった。
『貴様たちの防衛隊基地を、ドラキバットで叩きつぶしてやる!』

地中に隠れていたドラキバットを呼び出すドラキュマン。だが、現場に到着したマリの放った一撃が、ドラキュマンの重力増加光線銃を破壊した。銃の破壊と同時に、身体にかかっていた10Gの重力が1Gへと戻り、身体を動かせるようになった健達。

ドラキバットに防衛隊基地の破壊指令を出すドラキュマン。健もレッドバロンに出撃命令を出した。
『レッドバロン出動!』

逃げようとするドラキュマンに、熊野警部が投げたアイデア武器の傘が突き刺さる。だがドラキュマンは傘を抜き捨てて、スカイジェットで逃げていく。レッドバロンに乗った健は、アームミサイル、バロンビーム、エレクトリッガーと立て続けに攻撃して、遂にドラキバットにとどめを刺した。

逃げて行くスカイジェットを追いかけるレッドバロン。だがレッドバロンのスピードには敵うはずも無く、狙い定めたアームミサイルをおみまいすると、宇宙吸血鬼はスカイジェットと共に大爆発して最期を遂げた。 (終わり)


★★★★★★★★★★★★
この回は、ちょっぴりマヌケな内容だ。本部に足を踏み入れる人物について調査しておくことは、基本中の基本だ。「秘密裡に来た」と言ってはいても調査するだけの時間くらいあるわけだから、そうしておけばレッドバロンに仕掛けされることも無かっただろう。

初代マンで、ケロニアがムトウ隊員に化けて科特隊本部に来たことがあったが、あの時はムラマツ隊長がボリビア支部へ照会をしている。正体を見抜けない時も、たまにはあるけどね。



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