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マグマ大使(6-2) [マグマ大使・ドラマ2]

今回は、第38話『水爆を探せ!さらば!毒ガス怪獣サソギラス』を取りあげます。 

 原作:手塚治虫 
 音楽;山本直純
 脚本;高久 進
 特殊造型;照井 栄   
 監督;船床定男
 特技監督;小嶋伸介

〖毒ガス怪獣サソギラス〗登場


【前回までの話は…
謎の組織MM団によって、水爆を3個積んだ爆撃機がハイジャックされる。水爆を使って地球征服を企むゴアは、MM団の総督ハルヒマンと手を結び、水爆禁止秘密会議を潰すために毒ガス怪獣サソギラスを出現させた・・・】

◆マモルに呼ばれたマグマ大使は怪獣サソギラスに戦いを挑むが、原水爆禁止秘密会議を阻止するという目的を達したゴアは、一旦サソギラスを引き揚げさせるのだった。

ハルヒマンを追って昨日侵入した大きな屋敷に、今日はスクランブル隊を連れて潜入した村上とマモルは、屋敷がすでにもぬけのカラになっていることを知った。しかも、ハルヒマンはスクランブル隊が来ることを予想し、時限爆弾を仕掛けてその全滅を狙っていたのだった。

時計の音を聞き付けた矢沢副隊長は全員を避難させると、一人で時限爆弾を処理し、爆発数秒前で止めることに成功した。スクランブル隊と村上らは全員無事であった。

新しい火山島基地では、マグマがこれまでの事をアースに報告していた。原水爆使用禁止条約秘密会議に出席するために来日していた各国代表は、サソギラスがまいた毒ガスを吸ったために廃人同様になっているという。毒ガスを吸った各国代表たちは正義感や悪を憎む心が失われ、責任ある態度が取れなくなった時には戦争が起きるかもしれないと、アースは危惧する。

伊豆七島の海域内に、国際スクランブル隊のミサイル島がある。日本本土を防衛する目的で、この島にはミサイル発射システムが多数装備されていた。この島の地下から怪獣サソギラスが出現し、尻尾の先から毒ガスをまいて、演習中だったスクランブル隊員達は全滅してしまう。

ミサイル島の演習隊がSOSを出したあと連絡を絶ったという情報を、たまたま本部にいたガムとマモルは聞き、ガムはロケットに変身してマモルを乗せると、ミサイル島へ向かうのだった。ミサイル島に着いたガムとマモルは、そこで全滅している演習隊員達を発見する。

水爆を発見するためにアースが作った放射能測定器を身に付けていたガムは、このミサイル島で測定器が反応していることに気が付く。
『きっと、この島のどこかに水爆が隠してあるに違いない!』

そう思った時、MM団から銃撃を受けてしまうガムとマモル。急いでガムはロケットに変身すると、マモルを乗せてその場を脱出した。ガムとマモルはミサイル島に水爆があることを、スクランブル隊本部に無線で連絡した。

連絡を受けた本部では、矢沢副隊長を先頭に部隊を編成して、ミサイル島に乗り込む準備を始めた。矢沢副隊長は爆弾処理のスペシャリストであった。一方、このミサイル島を占領したMM団は、取り逃がしたガムとマモルがそのことに感づいたことを悟り、島の防衛をより厳重にするのだった。

NPI通信社ニューヨーク本社から、ジョージ・山口という記者がやって来た。村上がニューヨーク本社にいた時、J・山口はヨーロッパ出張していて、互いに面識はない。

ガムからの報告で、MM団は盗んだ水爆をミサイルに搭載して、ミサイル島から東京めがけて発射するつもりらしいことが推測された。スクランブル隊は、直ちにこの島の見取り図を見て、水上飛行艇で近づいて鬼が岩海岸から上陸することを決断した。

上陸部隊を編成し、矢沢副隊長を先頭に水爆解体班を組織して、ただちに鬼が岩へ向かった。ところが、いざ上陸してみると、隠密行動作戦のはずなのに、敵に包囲されてしまうのであった。袋のネズミ同然のスクランブル隊は、かなりの死傷者を出してしまう。

MM団の攻撃から脱出したガムとマモルは、アースから授かった放射能測定器を使って水爆の在りかを特定していた。上陸したスクランブル隊がピンチに立たされていることを知り、ふたりはMM団の背後から攻撃をした。

そのため、不意を食らったMM団は総崩れになってしまう。多くの死傷者を出しながら、海老名隊長、矢沢副隊長ら主力メンバーと村上、木田、ジョージ山口は、何とか助かった。

盗まれた水爆が島内の倉庫に隠してあることを告げたマモルは、矢沢副隊長らと共に水爆解体作業に向かった。ガムはマグマを呼んで、MM団がマグマと戦っているうちに起爆装置を解体しようと考えた。マグマ大使が現れて、MM団を引きつけている間に、矢沢副隊長は必死に起爆装置を外す作業に取り掛かった。

だが、マグマ大使出現の報を現場のシュナイダーから聞いたゴアは、怪獣サソギラスを送りこんできた。地面の中を掘り進みながら、マグマ大使に近づいてくるサソギラス。この島のほとんどが砂漠で出来ている。サソギラスと砂漠で戦うマグマ大使。

サソギラスの巨大なハサミと、先端が二股に別れた尻尾とで、マグマを襲ってくる。砂漠での戦いが得意のサソギラスだが、マグマ大使の腹部から発射したミサイル弾がサソギラスの動きを止めた。

倉庫にある水爆の起爆装置を外すことに成功した矢沢副隊長は、安堵した。だが盗まれた3個のうちの1個だけしか見つかっていない水爆。残りの2個は、未だ行方不明であった。
『村上さん。1個の水爆を使用不能にしても、敵の手にはまだ2個ある。まだまだ安心はできないのです』

ゴアが生きている限り、マグマ大使の懸念は消えることは無かった。 (つづく)


★★★★★★★★★★★★
『マグマ大使』は、ゴアという敵方の大将がいて、ゴアが送りこんでくる怪獣達とマグマ大使との戦いのドラマである。円谷のウルトラシリーズでは、まず思いつくのは『ウルトラマンA』の異次元人ヤプール。そして『ウルトラマンレオ』のブラック指令が繰り出す円盤生物がある。

だが、いずれの場合も『マグマ大使』とは違い、全話通しで戦ってはいない。ヤプール人は『エース』の前半で退治されてしまい、ブラック指令は『レオ』の後半からの登場となっている。他に記憶があるところでは、

「サンダーマスク対魔王デカンダ」
「ジャイアントロボ対ギロチン帝王」
「レッドバロン対鉄面党、宇宙鉄面党」

「アイアンキング対不知火一族、独立幻野党」
「ミラーマン対インベーダー」
「ジャンボーグA対グロース星人」など。

少し毛色が違うが、
「ゴッドマン対魔王と手下のトンチキ」
敵方の大将が繰り出す怪獣、怪ロボット達と巨大ヒーロー(ロボット)との戦いに、胸弾ませて見ていたものであった。


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