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帰ってきたウルトラマン(69) ~座談会;振り返ってみたウルトラマン/バット星人&ゼットンⅡの巻 [新マン座談会・5]

ウルトラマンのスーツアクター・きくち英一氏が、聞き手の某映画監督とふたりでビデオを見て、当時の記憶を思い出しながら各話のエピソードを語るシリーズ。
第49弾は最終回の第51話『ウルトラ5つの誓い』を取り上げます。

脚本;上原正三
特殊技術;真野田陽一
監督;本多猪四郎


◆ある日、ゼットンとの戦いに苦しむ初代ウルトラマンの夢をみる郷。バット星人はウルトラ兄弟抹殺を企て、母星からM78星雲に向けて部隊を送りこむ。そして郷秀樹を倒すために、次郎とルミ子を人質に取った。ゼットンによってMAT基地は心臓部を破壊され、次郎とルミ子の処刑時間は迫る。郷は二人を救うために初代マンを倒したゼットンと戦うことを決意し、マットアローで特攻していく・・・。


★★★★★★★★★★★★

聞き手;
「いよいよ最終回。きくちさんはMATの通信隊員の役で、素顔で登場です」

きくち氏;
「なかなか、気合が入ってますね。なぜかアゴヒゲまで生やしている。この回は、遠矢も素顔で出てるんですよ」

《夢の中、郷とルミ子の結婚式のシーン。隊長に着流しで耳打ちする男が遠矢氏》
聞き手;
「きくちさん、こんな怖い顔の人、殴っていたんですか(笑)!」

きくち氏;
「『組長、出入りです』って言ってるようだ(笑)」

《二代目ゼットン、登場》
聞き手;
「初代と比べてブカブカしてますね。動きも荒っぽいし」

きくち氏;
「一応、初代ゼットンを改造強化したと言われていますが、もうちょうとうまく作って欲しかったですね」

《初代マンの忠告も顧みず、郷秀樹変身》
聞き手;
「これ、当時見てヒヤヒヤしましたよ。また負けるんじゃないかってね。ゼットンは遠矢さんですか?」

きくち氏;
「そう」

聞き手;
「バット星人は?」

きくち氏;
「誰だったんだろう?覚えてないな(笑)」

聞き手;
「カラータイマー狙えってんだよね。ハラハラして、観てた」

《ウルトラマン、反撃》
聞き手;
「きくちさんのウルトラマンは、反撃の時にカタルシスがあるんですよ。ベムスターの時にせよ、ブラックキングにせよ、最初はメタメタにやられるんだけど、根性で勝つ!」

きくち氏;
「僕も逆境に強いからね。だから今でもしぶとく残っているでしょう(笑)負けないって気持ちは、強いですしね」

《ウルトラマン、ゼットンを空中に放り投げるが、ホリゾント(*)に影が映る》
*舞台後方に設けられた壁。背景の空を効果的に表現する
きくち氏;
「今のカット、ちょっと残念だなぁ。せっかく最終回なのに」

聞き手;
「ある意味、このシリーズを象徴しています。ボロが目立つが、心には残るという・・・」

きくち氏;
「これで(全51話の)長い回想がやっと終わりましたね。当時も気が付かなかったことが、たくさんありました」

聞き手;
「本当にお疲れ様でした」

きくち氏;
「ほんと、疲れたよ(笑)」

◆◆◆怪獣役者;遠矢孝信氏の証言◆◆◆
バット星人には、斉藤が入っています。もう少しうまく動けないかって言ったら、落ち込んでしまいました。ゼットンは第一スタジオでやったんですが、もう1カットか2カット残してギックリ腰になってしまったんです。それでどうしようもなくて、隅のマットで寝てました。それが治らなくて、打ち上げにも行けなかったくらいでした。


★★★★★★★★★★★★
最終回に出てくるゼットンは、初代マンに登場したゼットンがあまりにもインパクトがありすぎて、そのギャップからかなり評判はよろしくない。全体的に造形がおおざっぱで、特にツノはもっと硬質感を出してほしいと誰もが思っていたはず。

でもこのゼットンは「二代目」と言われるように、初代とは違う個体なので、ブラブラのあのツノは彼の個性なんだと認めてあげないといけないんだよね。ゼットンだって、長い間には、太っちょや長身、顔が長いとか、いろいろ生まれるだろうと(笑)そのうちの一匹を、たまたまバット星人が連れてきたにすぎないんだと、ね。



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