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マグマ大使(4-3) [マグマ大使・ドラマ2]

今回は、第31話『ゴアの魔手から地球を守れ!』を取りあげます。 

 原作:手塚治虫 
 音楽;山本直純
 脚本;石堂淑朗
 特殊造型;照井 栄   
 監督;船床定男
 特技監督;小嶋伸介

〖テラバーデン〗登場

【前回までの話は…
怪獣テラバーデンのまき散らすザムザ元素によって、ゴアの操り人形になる人間が増えていった。ゴアを崇拝する上川博士の話を新聞で読んだ木田は、博士がザムザ人間になってしまったことを確かめに宇宙化学研究所へ行くが、そこで数人のザムザ人間によって捕えられてしまう。

上川博士は、木田記者をザムザ人間にするために高熱の部屋へ閉じ込めておき、ザムザ水を飲ませようとする。木田は、懸命にのどの渇きと戦っていた・・・】


◆箱根の大涌谷において、マグマ大使とテラバーデンの戦いが始まった。だが、殊のほか強いテラバーデンに、マグマ大使は手こずっていた。抱え込んで倒すと、テラバーデンは嫌がって巣穴へと入って行った。

火山島へ帰ってきたマグマ大使に、ザムザ元素対策には、今まで存在したことのない強力な電磁波を作り出す必要があるとアースは言う。だが、強力な電磁波を出すための武器が出来るまでには、まだ時間がかかるという。

ゴアとテラバーデンの攻勢に心配するマグマだったが、アースは断言する。
『今までも、人類は精一杯の力を出して頑張ってきた。わしは今度も大丈夫だと、確信しておる』

アースの言葉を聞き、ザムザ人間にめまいを起こさせるほどの電磁波なら、自分にも出せるとガムは張り切る。それを聞いたアースは、小さいながらガッツと勇気のあるガムに、目を細めて喜ぶのだった。

閉じ込められた部屋で、木田はのどの渇きと必死に戦っていた。
『あと1時間もしたら、のどがカラカラに乾いてザムザ元素が入った水を飲むようになる、ハハハハ・・・』

部屋の小窓から、木田にそう話しかける上川博士。その頃、木田を探すために八方手を尽くしていたマモルとガム。ガムは宇宙化学研究所を密かに偵察し、そこにザムザ人間がいることを突き止めた。

上川博士もザムザ人間になってしまった可能性を確認するため、ガムと一緒に宇宙化学研究所へ行くマモル。博士がもしもザムザ人間なら、木田はそこに捕らえられているに違いないと考える二人は、ゴアのすばらしさを教えて欲しいと言って、博士に近づく。

マモルとガムが、ゴアと敵対関係にあることなどまったく知らない上川博士は、ザムザ水を飲ませるために二人を応接室へ通すのだった。博士が部屋を出て行く時に、ガムは電磁波を出した。めまいを起こした博士を見て、上川博士もザムザ人間になったことを確認したガムとマモル。

研究所内にいる博士以外のザムザ人間も、今のガムの電磁波でめまいを起こしていた。応接室から戻ってきた博士にめまいの話をする彼等に、子供が来ているだけだと話す博士。
『アンテナが付いた変なヘルメットをかぶった、子供ではありませんか?』

以前に、ガムと戦ったことのある3人のザムザ人間は、二人がゴアと敵対するガムとマモルであることを見抜いてしまう。ガムは見破られたことに気づくと、ロケットに変身して木田の監禁された部屋めがけて突進していく。壁を崩して木田を救出すると、3人は急いで研究所を後にした。

上川博士達は逃げる3人の後を追うが、彼等の前にゴアが出現して、ガムなど放っておくように指示をする。ゴアは、ザムザ人間すべてに武器を持たせて、東京を占拠するつもりでいた。宇宙化学研究所内のザムザ人間にも武器を配り、決起に備えるように指示をする。

一方、木田とガム、マモルは国際緊急出動隊(インターナショナル・スクランブル)に駆け込み、今までの経緯を話して、宇宙化学研究所を攻撃するよう準備をする。それを迎え撃つ研究所側には、多くのザムザ人間が集結していた。

上川博士を中心に結束したザムザ人間達は、車十数台で研究所へ向かったスクランブル隊を、研究所付近の崖で迎え撃った。ゴアは再びテラバーデンに指令を出し、暴れて火山を噴火させるように命令した。

一方で、アースもついにザムザ元素を破壊する電磁波銃を完成させていた。この銃から出る電磁波に当たれば、ゴアの電磁波に応じなくなるという。この銃を持って、マグマとガムはテラバーデンのもとへ向かうのだった。

箱根の大涌谷で、ふたたびマグマ大使対テラバーデンの格闘が始まった。チョップやキックを繰り出すマグマ大使。テラバーデンがひっくり返って立てない姿勢の時に、電磁波銃をテラバーデンに浴びせるマグマ大使。

これでもう、テラバーデンがザムザ元素をまくことは無くなった。ガムはマグマ大使に言われて、ザムザ人間達と戦っているスクランブル隊のもとへ急ぐのだった。ガムが撃った電磁波銃に当たった者達は、みな我に返り正常な人間に戻っていった。

ゴアの命令で大涌谷まで撤退したザムザ人間は、博士を含め3人しかいなかった。用無しとなった3人のザムザ人間は、ゴアに殺害されてしまう。

マグマ大使は、テラバーデンと格闘していた。だが、アースが作った銃から出る強力な電磁波を浴びせても、テラバーデンはまったく弱る気配が無かった。これほどまでに強い怪獣に、マグマ大使はまだ出会ったことがなかった・・・。 (つづく)


★★★★★★★★★★★★
テラバーデンについて。カモノハシのような平たい口ばしと顔をした四足歩行の怪獣。グレゴール星座に棲んでいたが、ゴアにそそのかされ、ゴアの地球侵略を手伝うことで地球に移住しようとした生物。なお、「グレゴール星座に棲む」となっているが、星座に棲むことはできないので、当ブログでは「グレゴール星に棲む」とした。



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