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帰ってきたウルトラマン(68) ~座談会;振り返ってみたウルトラマン/キング・ボックルの巻 [新マン座談会・5]

ウルトラマンのスーツアクター・きくち英一氏が、聞き手の某映画監督とふたりでビデオを見て、当時の記憶を思い出しながら各話のエピソードを語るシリーズ。
第48弾は、MATの上野隊員は、キング・ボックルの卑劣なワナのために恩師・小泉博士の殺害容疑をかけられてしまう・・・
第50話『地獄からの誘い』を取り上げます。

脚本;斎藤正夫
特殊技術;真野田陽一
監督;松林宗恵


◆地底科学センターが何者かに襲撃され、その後、地底科学の権威・小泉博士の投身自殺が報じられる。上野隊員は恩師の行動に疑問を持ち、博士の娘チドリと行動するが、行く先々で命を狙われるチドリ。しかもチドリを助けるために上野が撃った弾が博士の死体から出て、上野隊員は博士殺害の容疑をかけられてしまう。そして、この不祥事はMATの解散問題へ発展してしまうのだった・・・。


★★★★★★★★★★★★

聞き手;
「49話・50話と監督が松林宗恵さんなんですね。東宝で戦記物を撮っていらっしゃる巨匠なんですが、たまたまスケジュールが空いていたんでしょうか」

きくち氏;
「そうだろうね」

《キング・ボックル登場》
聞き手;
「これ変わっていて面白いですよね。キング・ボックルっていうくらいだから、アイヌの伝説の妖精コロボックルと関係あるのかな。全然形は違いますよね。どっちかと言えば、ゼットンみたいですね。大体最終回の1回前は、初代ウルトラマンのサイゴみたいなあまり造形のよくない怪獣が出るのが伝統なんですかね」

《キング・ボックルとの格闘シーン》
聞き手;
「投げ方に加減がいりますね。アンテナなんか、すぐボッキリいっちゃいそうだ」

きくち氏;
「うん、アンテナが回ってるなぁ」

聞き手;
「その中心のプラスチックがなんだかわからない」

きくち氏;
「遠矢、よく蹴ってくれたな。これがね、金属っていうか痛いんですよ」

聞き手;
「コツコツ当たってですか?」

《キング・ボックル、ウルトラマンの下半身を地中に埋める》
聞き手;
「何か、もがいてますね」

きくち氏;
「下半身が埋まって身動きできないから、これはもうどうしていいか分からない」

聞き手;
「アハハハ」

きくち氏;
「『投げろっ』とか、言ってるんじゃないかな?」

聞き手;
「声は出してるんですか?」

きくち氏;
「その都度、『行くぞ!』とか『投げるぞ!』とか」

聞き手;
「あっ、またウルトラマンがしゃべってますね。この回は前の国分さんじゃなくて、村越さんという声優さんが演っているそうです」

きくち氏;
「そうなんだ」

聞き手;
「このあたりになると、最終回までもうすぐだとか、考えられてたんですか?」

きくち氏;
「そうね」

聞き手;
「名残り惜しいとか、これで解放されるとか」

きくち氏;
「解放ですね。当分休めると思ったね(笑)」

聞き手;
「休まれたんですか、実際」

きくち氏;
「休みました。一週間くらいだけど」

《土中に消えるキング・ボックル》
聞き手;
「このラスト、なんかよくわからないな。やっぱり土の精霊だから、土に埋まっていくのかな? 今回もウルトラマンが飛び去るシーンが無いですね」

きくち氏;
「そうですね」


★★★★★★★★★★★★
細かいことだが、重大な話を一つ。今回出てくる怪獣は、「キングボックル」ではなく、「キング・ボックル」というのが正式名称である。【・】が付くのが正解。脚本、デザイン画では「キング・コロボックル」と表記されていた名残りであろうと思われる。

ついでに言うと、本放送の予告で「キングボックス」と呼ばれていたらしいが、脚本の時から「キング・コロボック【ル】」だから、言い間違いだろうと思われる。新マンの声は、谷津勲氏と村越伊知郎氏が演っており、村越氏は本文でも書いている通り、50話のみの出演である。

本文で国分さんと言っているのは、谷津氏の間違いであると思われる。ちなみに村越氏は、第18話(ベムスター登場)でウルトラセブンの声も演っている。


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