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戦え!ぼくらのミラーマン(23)終 [ミラーマン・ドラマ2]

第51(最終)話《さよならミラーマン》
監修;円谷 一  
脚本;山浦弘靖
特殊技術;矢島信男  
監督;東條昭平

(前回までの話) ミラーマンとSGMのために地球侵略が遅々として進まないインベーダーは、最後の手段として自分達の星・惑星Xを地球にぶつけると予告して来た。これを阻止するために、地球防衛軍は富士山ろくに反引力装置の基地を建造したが、怪獣エレキザウルスに破壊され、修理するまでには時間がいる。惑星Xが地球に激突するまで、あと5日しかない・・・

▼破壊された反引力装置の修理を、インベーダーは妨害してくるであろう。それを阻止するために、SGMは総力を挙げて戦うことを全隊員に指示する御手洗博士。京太郎と朝子は、都内を徒歩でパトロールしていた。高層ビルの中で一休みして景色を眺めていると、インベーダー達が襲いかかってきた。

朝子を誘拐しようとするインベーダー達は京太郎に阻止されると、5人が体を組んで怪獣デッドキングへと変身した。怪獣はすぐ目の前に迫っているので、朝子を助けるためには変身しなければならない。高層ビルの中を走り、怪獣と反対側の部屋で待つように言うと、トイレの中へ駆け込み、鏡の前で変身した。

だが、ひとり待つことに恐怖を感じた朝子は、京太郎の後を追ってトイレに入り、そこで変身して鏡の中へ消えていく京太郎を見てしまう。頭部に巨大な1本ヅノを持ち、口から火炎を吐く怪獣デッドキングは強敵だ。ミラーマンはなんとか怪獣を追い払い、手傷を負いながら朝子が待つビルの一室へたどり着く。

『私、見てしまったの。ミラーマンはあなただったのね・・・』
京太郎に淡い恋心を抱いていた朝子は、京太郎がミラーマンであることにショックを受けていた。また、朝子に正体を見られてしまった京太郎は、突然の告白に驚き、身体も心も凍り付いてしまう。インベーダーとの最後の戦いに勝って、これからは一人の地球人として生きていくつもりだった京太郎。

絶対に見られてはいけない朝子に、変身を見られてしまったことに大きなショックを受けた京太郎は、戦いの疲れと絶望感とで、その場で気を失ってしまうのであった。

朝子からの知らせを受けて御手洗博士は京太郎を見舞うが、京太郎は静かに目を閉じたままだ。惑星Xとの衝突まで、あと2日と迫っていた。惑星X接近の影響が竜巻や津波となって各地に異常気象を引き起こし、地震で地割れができて人々が地割れに落ちていく様子が各地で見られ、人々を恐怖にさらしていた。

このような時に、京太郎=ミラーマンはまだ意識が回復していないのであった。そして遂にXDay、地球最期の日を迎えてしまう。惑星Xはその巨大な赤い姿を人々にさらしながら、どんどん地球に接近していた。衝突のその時まであと3時間12分と迫った時、反引力装置の修理完成の報が御手洗博士のもとに届いた。

SGM指令室で、朝子に支えられてそれを聞いていた京太郎。あと10分で、惑星Xを滅ぼすための作戦が開始される。富士山ろくを警戒していたジャンボフェニックスは、2頭の怪獣が反引力装置を破壊しようと狙っていると、連絡して来た。インベーダーの円盤群が邪魔をして、怪獣を攻撃できないという連絡が入る。

京太郎はそれを聞いて、鏡のある隣の部屋へ向かう。だが、朝子が鏡の前に立ちふさがり、変身の邪魔をする。
『行かないで、お願い。京太郎さん!』

だが、京太郎は朝子を平手打ちすると、
『僕は地球を救う使命を持って、この世に生まれたミラーマンだ。僕の命は、初めからこの地球に捧げられているんだよ!僕は行くよ!』

『頼むぞ、京太郎君!』
涙を流す朝子を、後ろから抱きしめる御手洗博士。エレキザウルスが反引力装置に迫ったその時、ミラーマンがパラボラアンテナから出現した。フェニックスは3機に分離して、円盤群に応戦する。

エレキザウルスの手首が飛び出して、ミラーマンの両肩に食い込む。スライサーVで鎖を断ち切ると、ミラクルキックでエレキザウルスの首がドサリと音を立てて落ちた。デッドキングが反引力装置に迫っていくので、尻尾を引っ張って反引力装置から引き離す。カラータイマーが点滅を始めた。もう時間が無い。

ミラーマン自身、体力が限界に来ていた。デッドキングの火炎攻撃をジャンプして避け、最後の力を振り絞りシルバークロスを撃つと、ミラーマンはその場に倒れてしまう。だが、シルバークロスを受けたデッドキングは、大爆発してその巨体は四散した。

その直後、反引力装置のパラボラが惑星Xの方向に向きを合わせると、反引力光線が発射された。惑星Xにマイナス引力が働いて、太陽系外へ弾き飛ばしてしまった。まるで大爆発したかの様に、弾き飛んで行く惑星X。

地球は救われた。教会で祈りを捧げていた人々は、外へ出て人類の無事を喜んだ。青空の下、御手洗博士は怪我をしている京太郎を支えながら、ねぎらいの言葉をかけた。
『よくやってくれた・・・君のおかげでインベーダーは全滅し、地球の危機は去った。ありがとう』

その時、青空に京太郎の父の姿が現れて、京太郎に語りかけた。
『京太郎、お前にはまだやるべき仕事があるぞ。我々ミラーマンの故郷、2次元の国は未だインベーダーに破壊されたままだ。再建するためには、お前の力が必要だ・・・』

京太郎を鏡の世界へ返してほしいと、育ての父ともいえる御手洗博士に願い出るミラーマンの父。それに応じる御手洗博士。一方、赤い夕陽に染まる岩場で、京太郎の無事を祈り帰りを待つ朝子。京太郎は、その朝子にサヨナラを言いに来た。

朝子は京太郎と向かい合い何かを言いたげだったが、言葉にならない。だが、目が京太郎への思いを訴えている。
『君のことは永遠に忘れないよ・・・元気でね』

朝子のおでこにそっと口づけをすると、父の形見のペンダントを空へ放り投げ、それに向かってミラーアクションをする。光となってペンダントに吸い込まれていく京太郎・・・。あとに落ちていた形見のペンダントをそっと拾い上げ、手の平で包む朝子・・・。

「さようなら、京太郎君」、御手洗博士とSGMの全員が、その少し離れた後ろからそっと見送っていた。
さようならミラーマン、さようなら・・・(終わり)


★★★★★★★★★★★★
ミラーマンの最終回は、実は記憶にない。小学校高学年だったのだが、見ていなかったものやら、他番組を観ていたのかもしれない。今回初めて最終回まで見た。ストーリー的には、ウルトラセブンのアンヌとダンの関係と、朝子と京太郎の関係は似ている。「淡い恋心」というキーワードだ。最終回になって、いい感じの終わり方ができたのではないかと思う。つまり、異星人(異次元人)と地球人は結ばれない・・・(とはいえ、京太郎の母は人間だが)



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