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戦え!ぼくらのミラーマン(20) [ミラーマン・ドラマ2]

第35話《SGM特攻作戦》
監修;円谷 一  
脚本;山浦弘靖
特殊技術;矢島信男  
監督;黒田義之

▼京太郎の夢に出てきた、ミラーマンとSGMの相打ちはインベーダーの予告通り実現してしまった。新手の怪獣モグラキングが出現し、ミラーマンの呼吸はすでに止まっている。ピクリとも動かないミラーマンをジャンボフェニックスでSGM基地へと運んできたが、これからどうすればいいのか・・・

ミラーマンが、変身した京太郎であることを知らないSGMの隊員達は、必死に行方不明の京太郎の捜索を行っていた。新聞社や心当たりを探すも、依然行方はつかめない。その頃、東京都の中心部では異常な地殻変動が起こっていた。

地割れを起こしているのは、怪獣モグラキングの仕業であった。ミラーマンを瀕死の状態に追い込んだ自分には、SGM隊員としての資格が無いと決めつける藤本。だが、
『戦いで犯したミスは、戦いで正す』

村上チーフはそう言って、藤本を励ますのだった。ジャンボフェニックスで出撃したが、地上からの攻撃を指示された藤本と安田。だが藤本は安田を振り切ってひとり無茶な攻撃をしたために、ガレキの下敷きになり大怪我を負ってしまう。

村上チーフの指示を無視してミラーマンを攻撃し、瀕死の状態に追いこんでしまったことに負い目を感じている藤本は、この時無茶な攻撃をして死んでしまおうと思ったのだった。

今SGMの基地内に横たわっているミラーマンの命は、風前の灯だった。御手洗博士の懸命の努力にもかかわらず、ミラーマンの心臓の動きは弱まる一方であった。
『もはや私には打つ手は無い。あとは君の生命力だけだ。頑張ってくれ、京太郎君・・・』

だが、ミラーマンに取り付けてあった生命維持観測装置がゼロを示し、ミラーマンは遂に死んでしまう。横たわる巨大なミラーマンの顔をじっと見ながら、何も言わない御手洗博士。外は激しい雨が降り、雷鳴がとどろいていた。ミラーマンの死を悲しむかのように・・・。

やがて雨は止み、雲間から一条の光がミラーマンの顔に射した時、奇跡が起こった。ミラーマンの目に光が戻り、右手の親指がピクリと動く。
『ミラーマンに生命の光が・・・奇跡だ。京太郎君。この生命の灯を、再び地球の平和と未来の為に燃やしてくれ・・・立て、立つのだ!ミラーマン』

目の前にいる巨大なミラーマンに、そう叫ぶ御手洗博士。すると、点滅していた目の光が点灯へと変わり、静かに起き上がるミラーマン。変身を解いて京太郎に戻ったミラーマンは、朝子の前に姿を現した。朝子は京太郎が見つかった事を喜び、御手洗博士に報告にきた。医務室で手当てを受けているという話を聞き、安心した顔で朝子を迎える御手洗博士。

怪獣モグラキングの出現で地上のあちらこちらに地割れができ、たくさんの人間が落ちて行く。村上チーフの乗るフェニックス3号機が攻撃をしているが、歯が立たない。ミラーマンの死を知った藤本は、もはやチームの一員として残る道は途絶えたと考え、フェニックス1号機に乗って突撃を決意する。

自分の命令無視でミラーマンを死に追いやったことに責任を感じ、怪獣に突撃して自爆する以外には無いと考えた。だが、怪獣の頭部から出るミサイル弾の為に機は破損し、火を噴きだした。村上チーフの脱出指示を聞くことなく、怪獣に激突・自爆する操縦をする藤本。本部の御手洗博士も無線で説得を試みるが、藤本の心はもはや変わらない。

『チーフ、僕は脱出する気はありません。ミラーマンを殺した責任を取るには、これが一番僕にふさわしいやり方なんです。チーフ、先生、お世話になりました』
ミラーマンが奇跡の復活を遂げたことを、藤本は知らない。ミラーマンが復活したことを御手洗博士が無線で話しかけても、藤本の耳には達しなかった。

SGMの指令室に、やつれた姿でひっそりと現れた京太郎に、藤本との決死の通信をしている誰もが気付かない。その通信のやり取りを見ていて、京太郎は身体を引きずるようにして、となりの部屋へ入って行く。鏡に向かってスパークした京太郎。

怪獣に激突寸前のところで、藤本の乗る1号機をつかんだミラーマン。モニターに映るミラーマンの姿に、喜ぶSGM本部の御手洗博士と安田、野村、朝子達。大きな衝撃が藤本を襲い、それがミラーマンであることを目で追う藤本。安全な場所に1号機を置くと、ミラーマンはモグラキングに向かって突進していく。

だが、残り少ないエネルギーを知らせるベルトのカラータイマーが、点滅を始めた。背負い投げのあと、空中に高く飛んでスライサーHを撃つ“必殺水平切り”がモグラキングの頭部をざっくりと切り落とした。首を失った胴体がゆっくり倒れると、それは大爆発をおこした。

藤本は、ミラーマンが生きていたことを心の底から喜んだ。そして、ミラーマンを攻撃して死に追いやった自分を、救ってくれたことに深く深く感謝するのだった・・・。 

(終わり)


★★★★★★★★★★★★
ミラーマンはバック転と巴投げがお好き!よく巴投げで怪獣を投げ飛ばすシーンと、相手の攻撃をバック転でかわすシーンをよく見かける。新マンのきくち英一氏は、怪獣とどう戦うかを怪獣役の遠矢孝信氏と相談したというけど、ミラーマンのときは、どうだったのだろうか?。



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